氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

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第二章 王立学院中等部一年生

69 自由を満喫する③

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Side:アシェル12歳 夏



少し意識が飛んでいたようで、目が覚めるとアークエイドはアシェルの渡したシャツではなく、恐らくストレージから出したであろうシャツを着ていた。

意識が戻ったことに気付いたのか、枕に抱き着くように丸まったまま意識を飛ばしてしまっていたアシェルの髪を、アークエイドが優しく撫でる。

「……んぅ……。」

その撫でる指から与えられた刺激に思わず声が漏れる。
慌ててアークエイドの手が離れていった。

「もしかしてまだ薬が効いてるのか?」

ベッドサイドに腰掛けるようにしてアシェルを見守っていたアークエイドの言葉に、こくんと頷く。

沢山刺激を貰ったからか解毒が進んできたのか先程までほどではないが、まだ魔力反応は続いているし身体が敏感になっているのが解る。

(アークは切り替えが早いな。まぁ後腐れあるより全然いいけど。あ、賢者タイムってやつかな。)

「俺が言うのもなんだが……なんでこんな極悪なモノ作ったんだ?」

「……そこにフォアレン草があったから……。」

「その辺に生えてるわけないだろ。」

冗談込みで言えばすぐに言葉が返ってくる。

「ギルドに行った時に、珍しい薬草が入ったっておやっさんが言うから買い取ったら、フォアレン草だったの。煎じて初めてあの香の材料って知ったんだもん。不可抗力だよ。」

枕を抱き締めたまま、なんとか寝台の上に座ったアシェルは拗ねたように言う。

「気付いたなら、そこで止めたらいいだろ?」

その尤もな意見に反論する。

「いやいや、だってそこに素材があるんだよ。研究したいじゃない?作りたいじゃない??改良したいじゃない???」

「同意しかねる。」

「解ってもらえるなんて思ってないよ!でも新しい素材が入ったら、やっぱり色々試したいじゃんか。ほんといい収穫だったなぁ。フォアレン草は作用そのものは置いといて、素材としては最高に研究のし甲斐があったよ。」

ほくほくとした笑顔を浮かべるアシェルに、アークエイドはため息を吐く。

「あ、そういえば、今アークが来てからどれくらい経った??」

「45分ってところだな。」

懐中時計を取り出し言ったアークエイドに礼を言い、枕の下のレポート用紙を取り出し書き込む。

今もまだ魔力反応があるが、これならティースプーンひとさじの5㎖あたり、1時間あれば絞った魔力で解毒できそうだ。

絞っていた魔力を解放し、さっさと解毒してしまうことにする。
これくらいなら数分もすれば落ち着くだろう。

だが、そうなると解毒できない人はその吸収率や代謝などによって3~6時間あの頭がおかしくなるくらいの快感が続くということだ。
薬瓶一つに大体40mlは入るのだが、絶対作りすぎな奴である。
少なくとも世に出して良いモノではないので、王立病院への報告は無しでストレージの肥やしになることが決定した。

「そういえば、この後の用事はあるのか?」

アークエイドが思い出したように言う。

「うーん、なかったけど出来たかも?」

どっちともつかない発言をするアシェルに、アークエイドが首を傾げる。

「サクッと一狩り行ってこようかなって。」

前世にゲームのCMで聞いたようなこと言ってるな、なんて思いながらマナポーションを飲んでクローゼットに向かう。

「……聞き間違いか?」

「ん?だからサクッと一狩り……。」

「明日から授業だぞ?」

「うん。今昼前でしょ?余裕持って18時前までに戻ってくればいいかなって。」

「移動だけでも時間かかるだろ。」

「そりゃ歩けばね?身体強化使えば、すぐ着くでしょ。野営するわけじゃないし。」

アークエイドからは見えないクローゼットの中で、サクッと冒険用の私服に着替えてしまう。
『ストレージ』から魔道具を取り出して着けた。

走ればギルドに寄っても片道一時間かな、などと考えながらクローゼットの中から出ると、その姿をみたアークエイドの「本気で言ってたのか。」という言葉が耳に入る。

「何しに行くんだ?目当ての薬草か??」

「ううん、ストレス発散。」

「……は?」

「だから、ストレス発散。八つ当たり?」

「……一緒に行く。マナポーションだけ一本くれ。」

そういいながら『ストレージ』から魔道具やカツラ、革鎧を取り出す。

「はい、どーぞ。でも付いてきてもいいけど、手ぇ出さないでね?ストレス発散しに行くんだから。」

「危険だと思ったら助ける。」

「要らないってば。まぁいいや。とりあえずギルド行こ。」





身体強化を使って10分程度で、一緒に駆け抜けてきたアークエイドと連れ添って冒険者ギルドの扉を潜る。

掲示板の辺りに移動したところで、見知ったパーティーを見つけ声をかけた。

「トーマ、それに皆も久しぶり。」

「あ、アシェルさん!お久しぶりです。あ、隣の方はあの時のパーティーメンバーの方ですよね??僕、トーマって言います。よろしくお願いします。」

「あ、あぁ。……アークだ、よろしく。」

ガルド達はカウンターで話をしていたようで、トーマより少し遅れて近寄ってきた。

「おぅ、アシェル、久しぶりだな。」

大勢で場所を取っては邪魔になる。
ガルドが代表で話してくれるので、アークエイドの紹介とガルドのパーティーメンバーの紹介を受け、ガルドと三人壁際に寄る。

「前に別れた後から何か変わったこととかある?一の森と二の森だけでいいから。」

「逆に三の森のこと聞かれても知らねーよ。森自体は特に何ともねぇよ。」

豪快に笑いながら言ったガルドは、少しにやりと口角を上げた。

「でも噂になってるぜ、アシェルのこと。」

「噂?」

一体何だろうか。いつもはこの格好ではないので、噂になるようなことは無いと思うのだが。

「【血濡れの殺人人形ちぬれのキリングドール】って二つ名が付いてんだぜ?実際、さっきからこっち見てるやつら多いだろ??」

そう言われるが視線の多さは分からない。
なんせ普段からアシェル達のパーティーは、直系色を隠していても顔面偏差値的に目立つ。
——だが、注意して見ればいつもと違って恐怖や畏怖、好奇心の混じった眼がある。あまり意識したいものではない。

「いや、見られるのなんて、いつものことすぎて分からないよ。」

「くそ、これだから顔のいい男は!まぁ、そんなわけで一躍、時の人ってわけだ。」

「そんな二つ名一瞬で忘れ去ってほしいところだね。まぁ、ありがとう。」

「いいや。今度アシェルのパーティーも紹介してくれよ。」

「会った時はね、じゃあ。」

またな、と手を振ってくれるガルドと、その奥に見えるトーマ達に手を振って冒険者ギルドを出た。

二人で並んで街を駆け抜ける。
門でしっかり身分証を見せ、また走る。

走りながら、ギルドでは黙って会話を聞いていたアークエイドが口を開いた。

「あいつらは?あと物騒な名前が聞こえたが。」

「トーマは昔助けたサポーター君だよ。ガルド達はトーマの今のパーティーメンバー。謎の二つ名は、僕も初めて聞いた。」

「何をした?」

「何も??普通にストレス発散ついでに討伐してただけだよ。トーマにはその時に再会したんだ。ガルド達が、僕が負けそうかもって勘違いして助けてくれようとしてね。あ、そのあとキルル様とマリクにも会ったよ。親子で討伐に出てたみたい。」

その他一瞬すれ違った冒険者たちは知らない人だし、声をかけたりもなかったので言うことでもないだろう。

「その話だけ聞くと問題なさそうなのに、なんであんな物騒な通り名が……。」

ぶつぶつ言っているアークエイドを無視して二の森を目指す。

そして城壁が見える魔の森の入り口。一の森と二の森を隔てる川を渡る前に立ち止まる。

「はい、これ飲んで。」

そう言ってアシェルもマナポーションを飲む。
空瓶を受け取って言う。

「今から二の森に入るけど、真っすぐ進んで、Uターンして帰るだけの強行軍だから。魔法を駆使して遅れずについてきて?迷子になっても迎えに行かないからね。その時は自力で帰ること。」

アークエイドが頷いたのを見て走り出す。

川の上をブーツの裏に『氷』を張りながら進めば、アークエイドも同じようにして遅れることなくついてきていた。

それだけ確認して『探査魔法サーチ』で、進行方向付近にいる魔物にロックオンする。

「ウルフ5だけど、邪魔にならないように木の上とかで見てて?横取りしたら怒るからね?」

「邪魔はしないし、ターゲットにならなければ良いんだろ。」

「うん。」

正しく伝わったことに満足して跳び出し、そのまままだこちらに気付いていないウルフの首を落とす。

血飛沫を浴びながら手首を返し、近くにいたもう一体の首を刎ねた。

残りのウルフが唸り声をあげ、現れたアシェルに飛び掛かろうと力んだところで『ストレージ』にウルフの亡骸を突っ込んで上に跳ぶ。

一足早く、噛みつこうとしてきたウルフを躱し、その首を刎ね、ぼそりと呟いた。

「ねぇ、もっと遊ばせてくれないの?寂しいなぁ。」

あっけなく首と胴体の分かれたウルフを『ストレージ』に突っ込み、着地した地面を蹴って近くのウルフの正面から突っ込む。

下から跳ね上げる様に剣を振り首を刎ねたあと、アシェルの背後から飛び掛かろうとするウルフに対処するため、そのまま駆け抜け木の幹を足場にして進行方向を反転させる。
走ってアシェルに飛び掛かろうとしていたウルフの首を、すれ違いざまに切り飛ばした。

手早くウルフの遺体や頭を回収して、次のポイントに移動する。

夏休みに入ってすぐは、あれでも少しは安全に考慮したが、今日は保護者アークエイドが付いている。
少々無理をしても問題ないだろう。

そんなことを考えながら進行方向にいた運のなかった魔物達を、血の匂いに惹き寄せられた魔物達を、手当たり次第に次々と薙ぎ払っていく。



「ほんと、筋肉が付きにくいって損してるよね。いいなぁ、君にはそんなに立派な体格があって。どれだけ上手く魔力を扱えても、身体強化したガタイの良い奴に負けちゃうんだよ。酷いと思わない?あぁ、でも君達に負けるつもりはないよ。君達はデカいだけだもん。せめて最期くらいは僕を楽しませてよね。あっけなく終わっちゃうのは退屈でしょう?あぁ、また髪まで汚れちゃった。君達はデカい分、出血量が多いことだけが難点だね。」

フォレストベアの生暖かい血のシャワーを浴びながら、最期の悪あがきを舞うように躱す。

それからは魔物を薙ぎ払いながら移動し、ひたすらぶつぶつと愚痴を言葉にして吐き出していく。
この時にはもう、アークエイドの存在は頭から抜け落ちていた。



「大体さぁ、瀕死のフォレストベアと新手が一匹居ただけだよ?それを僕のことをとかぬかすんだよ、ガルドのやつ。どこに傷があるんだって話だよね。あそこにのヤツなんて居なかったのにね。あぁ、でも他のメンバーがいるかもって助けが要るか気にかけたり、危ないと思ったら助けに入ったりは素晴らしい心構えだよね。トーマは良いパーティーに拾われたみたいで良かったよ。ちょっとどころか、かなり抜けすぎてるから、もう少し警戒心は強くするべきだと思うけどね。あんなんじゃいくつ命があっても足りないよ。そう思わない?僕達はいい先輩に指導してもらえたんだなって、本気で思うよ。」



「僕ってさ、そんなに恰好良くないのかな。自分では割とイケメンだと思うんだよね?でもさ、皆して綺麗っていってくれるけど、カッコイイって言ってくれないんだよね。やっぱり背丈?筋肉??それとも幼馴染達の顔面偏差値が高すぎて、僕程度じゃカッコよく見えないとか?確かに線は細いけど、メイディー家は筋肉が付きにくいんだよ、みーんな。ほんと、加護じゃなくて呪いだよね。でもさ、アル兄様みたいな女顔だったら解らなくもないよ。僕が見ても可愛い顔してるもん。ただ僕を口説いたり襲ったりするのは違くない?綺麗で可愛い女の子なんてごろごろしてるじゃん。僕だったら可憐な女の子を口説きたいな。だって嬉しそうに笑ってくれる顔が可愛いでしょ?女の子の笑顔は癒しだよね。」



「あーやっぱり心配だなぁ。あのナルシストな先輩に、アル兄様は襲われてないよね?アビー様がいるから大丈夫だよね?先輩ってテクは大したことないくせに、やたら自信満々に快楽堕ちさせようとしてきたんだよ?鼻で笑ってやりたいよね。でもさ、きっとアル兄様は耐性がないと思うんだよね。あれだけ自信満々ってことは、ある程度成功率高いのかな……あれで……?まぁ、成功率がどうであろうと、僕らの大切なアル兄様に手を出した時点で、八つ裂きは決定事項だけどね。あぁ見えて、アル兄様は純情だからなぁ。アン兄様やメルなら大丈夫だろうって思うことで、コロッと落とされそうで怖いよね。そう考えたら僕に目を向けさせた方が良いのかな?アル兄様が卒業するまで、二年適当に引っ張れば良いだけだもんね。うん、いいアイデアかもしれない。」



「そういえば僕ってクラスメイトのラビちゃんにも目を付けられてた、とかマリクが言ってたっけ?え、なんなの。貴族って男好きが多い訳?家格次第で、顔も性格も関係なく選り取り見取りだもんね。一周回って物珍しさに男に走るみたいな?いや、でも先輩が自称テクニシャンでしょ?あの程度に襲われても……。まぁマリクが牽制してるっぽいから、獣人のことは任せておけばいいか。」



「それよりまず、僕が襲う対象ってのがおかしいっていうことに誰か気づいてよね。僕は口説かれるより口説きたいんだよ!襲われるより襲いたい派なの!やっぱり今度襲われたら、ヤり返してやろうかな……。綺麗な顔してるからって、何も知らないと思ったら大間違いだよ。……って、そもそも経験値の足りてなさすぎる先輩じゃ役不足だけどね。ふふ、先輩は強気な男を堕とすのが好きらしいけど、僕はあぁいう無駄に自信満々な奴を堕とすのはなんだからね。新学期は憂鬱だけど、アル兄様のことも考えると少し考えないとだね。」



「全く僕のことを、どいつもこいつも遊び人扱いしやがって。リリィがファーストキスだったんだよ?覚えてる元カレ沢山いたなら、絶対リリィの方が経験豊富だと思わない?そのリリィに遊び慣れてるとか言われた僕は、一体どうしたらいいんだろうね。アークからも慣れてるって言われたし、先輩も僕がベルを手籠めにしてると思った上で遊んでるって……あれ?先輩に遊び慣れてるって言われたのは、そもそもアークがあんなにキスマークつけたせいじゃないか。だからヤり返したら何人喰ったのか聞いたのか。でもさ、生憎と僕は完食したことないんだよ、未だかつて。だから何人喰ったのかって凄く失礼な質問だと思わない?結局ソレって僕のこと遊び人扱いしてるってことでしょ。経験豊富ですってフリして下手くそな奴に、遊び人扱いされるなんて心外だよね。あぁ、やっぱり先輩アイツだけはどうにかしないとな。————って、もう川か。飛ばしすぎたかな。」

片っ端から魔物に喧嘩を吹っかけて愚痴を吐き出していたら、予定していた二の森と三の森を隔てる川に行き着いてしまった。

そういえば最初の方の血糊が乾いてきているせいで、身体はべっとりと紅く濡れている。少し身体が動かしにくい。

「これクリーンでちゃんと落ちるかな……って、そういえばアークのこと忘れてた。」

すっかり忘れてしまっていた同行者の姿を探すと、背後の森の木から飛び降りてくるところだった。
邪魔にならないように木の上から見てろ、と言ったのを守っていたのだろうか。

「『クリーン』。アシェの愚痴の内容とストレス発散にケチはつけたくないが、二つ名は【血濡れの殺人人形ちぬれのキリングドール】と言われても仕方がないぞ。返り血に染まったアシェを、今日だけで何人の冒険者が見たと思ってるんだ。」

アシェルにクリーンをかけて綺麗にしてくれたアークエイドは、溜息と共に言葉を紡ぐ。

「ぶつぶつ言い始めたあたりから、他の冒険者のことは探査魔法サーチから外して、戦闘中かどうかだけ確認してただろ?それに……まさか前にもこんな強行軍したとは言わないよな?一人で。」

少し怒っているようなアークエイドの声に、慌てて否定する。

「いや、流石に前はちゃんと魔力温存して戦ったよ?それでクリーンを最低限しか使わなかったから血濡れなんて言われてるんだろうし。しばらく籠るかどうか迷ってたから、体力温存するためにもずっと歩いて移動してたし。」

「へぇ、それはちゃんとしながらか?」

「う……それは……。」

「どうせ今日みたいに無理やり突っ切ったんだろ?アスノームの双子は森に余り慣れてないから分からないが、エトには絶対無理だし、リリィは潜在消費を起こす可能性が高い。デュークで半々。ああ見えて魔法を使うのが上手いマリクなら、身体能力も活用しながらついてこれるだろうってところだ。これだけ言えば、普通なら途中で倒れてる可能性があるのは分かるよな。」

饒舌に回るアークエイドの舌が怒っています、ということを如実に表している。
正直なところ、魔物よりもアークエイドの方が怖いかもしれない。

「あの、はい、すみませんでした。」

「分かればいい。何かあってからじゃ遅いんだ。それに、魔の森は急に地形や環境が変わってしまうことがあるのは聞いてるだろ。今はないみたいだが、その中に上手く魔力を使えなくなるような、魔法使い殺しみたいなエリアが出現することもあるらしい。気を付けるに越したことは無い。」

「うん、ごめんね。」

しゅんと落としたアシェルの肩を、アークエイドがポンポンと慰めるように叩く。

「で、この後はどうするんだ?」

「本当は逆走して帰るつもりだったんだけど……アークも討伐したい?」

「いいや。」

「じゃあ魔物の少ない川沿いを走って帰ろう。ちょっと走りにくいけど、エンカウント率も低いし、迷子率も低いし、川の辺りは地殻変動したことないって聞いたし。」

マナポーションを手渡せばアークエイドは何も言わずに飲み干す。
アシェルも飲み干し、空の薬瓶二本をホルスターの元の位置に押し込んだ。

今度は走りながらちゃんとアークエイドが居ることを確認したし、エンカウントした魔物は一緒に討伐した。

予定よりかなり早く寮に戻ったアシェルはアークエイドと別れたあと、思いのほか疲れたらしい身体に鞭打ってシャワーだけ済ませ、寝台に潜り込み泥のように眠ったのだった。
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