氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

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第二章 王立学院中等部一年生

86 特別な好きは解らない③ ※

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※アークエイドへのカミングアウトイベントはいくつか考えていたのに、マリクとの発情期イベント前に身体だけでもくっつけておきたくて、前話の流れになりました。
(カミングアウトイベント用に考えた設定は、次章辺りで使います。)

恋人じゃないのに……は今更ですが。

今回はアシェルのターン、次話はアークエイドのターンで※が続きます。

********


Side:アシェル13歳 冬



アークエイドを応接間に追いやって、アシェルは寝間着に着替えた。

女とバレているのだ、楽なネグリジェでいいだろう。
胸潰しも、簡易的なものでも割と窮屈なので、着けなくていいなら着けたくない。

着ていた衣類は全て洗濯カゴに突っ込み、イザベルが用意してくれていた肌着や寝間着に袖を通す。
それからガウンだけ羽織った。

髪も解き、ブラッシングだけしておく。
少し首元に形がついてしまっている。乾燥させる前に解いておけば良かったなと思った。

寝支度を整えて応接間に戻ると、脱いでいたシャツを着直したアークエイドと目が合う。

「お待たせ。……どうしたの?」

一瞬で顔を真っ赤にしたアークエイドを訝しく思いながらも、いつものように隣に腰を降ろす。

「どうしたの?じゃないだろっ。なんで……いや、アシェだからか。いや、そうじゃないだろ。」

一人で自問自答を始めたアークエイドに、アシェルはあぁと思い付きを口にする。

「女物似合わないよね。大丈夫。僕の顔に似合ってないのは自覚してるから。違和感しか仕事してないもん。でも、この格好は締め付けなくて楽なんだよね。」

「そういう問題じゃ……。まさかと思うが、その格好で他の奴に会ったりしてないよな?」

「そもそも女だって知ってるのを確認してるのはリリィとデューク。最近マリクも知ってたって分かっただけだよ?ベルが居ない時に、リリィとデュークと会う時くらいかな。ベルが居たら私服に着替えさせられるから。」

「すぅーはぁー。……なぁ、アシェ。アシェは貴族令嬢としての常識と、嗜みを少しは知るべきだ。」

何故か深呼吸をしてからアシェルへの説教が始まった。

「お父様から言われて、ちゃんと家庭教師に習ったよ。今でこそ自由にしてるけど、邸に居る時はドレス着なきゃいけない日もあったんだから。貴族令嬢としての勉強をしっかりこなせてないと男装しちゃ駄目って言われてるから、かなり頑張ったんだからね。これでも頭の出来は良い方なんだよ。」

「寝間着姿は他人に見せるものじゃない、とは習ってないのか?」

「普通は寝間着で人に会ったりしないもんね。だから一応ガウン羽織ってるよ?」

何が問題なの?と首を傾げるアシェルに、アークエイドは「言葉じゃわからないんだな。」と言いながら、急に腕を引っぱってきた。
体勢の崩れたアシェルは、背中側からアークエイドに抱きしめられる。

「ガウンを着てようが着てまいが、寝間着で他人の前に出るのは、こういうことだ。」

耳元でアークエイドの少し艶を帯びた声がいい、ネグリジェの上から太腿を撫でられる。

「……っ!別にそんなつもりじゃ……。リリィだって普通に寝間着のままうちに来たり、僕を部屋に招いてくれるよ?」

「リリィを参考にするな。アシェと一緒で、一般的な貴族令嬢とは少しずれてる。」

「えぇー、身近な貴族令嬢ってリリィだけなんだけど。……んっ……ねぇ、いつまで触ってるの?」

アークエイドの長い指が、さっきから太腿の内側を撫でている。
シルクのネグリジェ越しに与えられる柔らかい刺激に抗議すれば、耳元にチュッとキスを落とされた。

「順番は逆だが、言っても分からないアシェには、身体に教えたほうが早いかと思ってな。」

「……教えるほど上手い訳?逆じゃない??」

不服そうなアシェルの声に、アークエイドがくくっと喉の奥で笑う。

「まぁ、あのクリストファー・ミルトンが中の下、らしいからな。俺なんかアシェの足元にも及ばないだろうな。……でも、無防備すぎる身体だけでも捕まえておかないと、アシェは俺の告白なんて無かったことにしてしまいそうだ。幸い、ムラムラしたらシてあげるっていう言質も頂いてることだしな。」

さわさわと太腿の内側を撫でていた指が、そのまま上に上がってきて、秘部と脚の付け根の間を撫で始める。
それと同時にもう一本の腕が、アシェルの胸の膨らみをネグリジェの上から揉みだした。

「ちょっと、んっ。僕は襲われるより襲いたいのっ。だから、ゃんっ。」

小さな声を漏らしながら抗議するアシェルの首筋をアークエイドの舌が這い、その湿った刺激に背中がゾクリとする。

「女だとバレてるなら、下も胸も触っても怒らないんだな。それに……やっぱり、耳と首は弱そうだな?」

「なんで弱いって、ぁ、ちょっとっ、んんっぅ。」

胸を揉んでいた指に耳と首筋を撫でられ、反対はアークエイドの舌が這う。
その感触の違う二つのゾクゾクとした快感に、上がる嬌声を抑えるために両手で口を塞ぐ。

「なんでって……自分で作った媚薬を味見してた時に、この辺りだけ一際反応が良かっただろ。」

言われて、あの時の自信作の媚薬に与えられた強烈な快感が呼び起こされる。
その記憶と今与えられる刺激が繋がったのか、途端にそれまでの快感がさらに強くなったような気がしてくる。

「……っふ……んぅ……ゃ、はぁ……。」

「くくっ……こんなに快楽に弱いのに、襲われるのは嫌なんだな?」

「嫌っ、に。んんっ……決まってるでしょっ……。それにっ、弱くないもんっ。アークが触るからだよっ。」

アシェルはそこまで快感には弱くないはずなのに、アークエイドから与えられる刺激は甘く痺れる快楽を与えてくる。
最初の触れ合いが、媚薬の香の影響下だったせいだと思っている。

そうじゃなければこんな稚拙でテクニックもないアークエイドに、好き勝手に良いようにされるなんて、アシェルの中では許せないことだ。

「っ、また……強情だな。気持ちよくなれるんだから良いだろ?」

「その言葉っ、ぁん……。そのままお返し、するよ……はんぅ……っ……。」

やられっぱなしが嫌で、首を回して引き寄せた唇に貪りついく。
アシェルが積極的に絡める舌に、精一杯アークエイドがついてくる。

薄っすらと眼を開けば、蕩けた熱を持つ瞳と視線が混じった。

(ふふ……キスだけで精一杯だね。手の動きも止まってて、可愛いなぁ……。)

チュクチュク、ピチャピチャと唾液の絡む音と、アークエイドの乱れて苦しそうな小さな喘ぎ声が聞こえる。

「……っ、はぁ……どう。キスだけでも十分に気持ちいいでしょ?」

「はっぅ……はぁ……っ……。反則、だろっ……どこでそんな技術、身に着けたんだよ……。」

背もたれにぐったり体重を預け力の抜けているアークエイドの腕の中で、くるりと体勢を変え、そのままアークエイドの身体をソファに押し倒す。

「ふふふ、リリィ達には言ってるから教えてあげるけど。ちょっとだけリリィみたいな記憶があるんだよね。自分の名前すら分からないし、あんまり細かいことは分からないけど。コレは僕じゃなくて、前世の私の知識と技術だね。」

「それは……聞いても良い話だったのか?」

「別に。僕が遊び人みたいに扱われるよりマシだよ。」

「それは、アシェの前世が遊び人だったってことだろ?……それはそれで複雑だ。」

話しながら、難しい顔をしているアークエイドを無視してシャツのボタンを開けていく。
ついでにベルトを外してズボンのチャックを下ろし、窮屈な下着の中から熱を持つアークエイド自身を解放してやる。

「遊び人だなんて失礼だよ。少なくとも、記憶のある限りじゃ完食したことないんだから。」

アークエイドの均整の取れた胸板にチュッと口付けする。
確かアークエイドは胸よりも、鎖骨辺りの方が感度が良かったはずだ。

「これだけっ、手慣れてるんだ……。一体つまみ食いは……っん……どれだけしてるんだろうな。」

「技術を磨いたというか磨くきっかけと、その相手になったのは、家族みたいな親友達。あとは……っぅ……。」

「アシェ?」

アークエイドの言葉に返事を返しながら、きめの細かい肌に舌を這わせていると、ズキンッと頭痛が走った。

「あ、ごめんごめん、偏頭痛みたい。まぁ、来るもの拒まず去る者追わずだったと思う。でも前世じゃ、人によるけどそう珍しいことじゃないんだよ。恋人以外と肌を重ねるなんて。」

小さくズキズキと痛む頭から気を逸らすように、アークエイドの鎖骨の辺りにチュゥウと強めに吸いついた。
唇を離せばくっきりと、白い肌に花びらのような所有印が刻まれている。

「アシェ……。」

「ふふふ、人に沢山つけたんだもの。仕返しだよ。」

キルルに消す方法を教えてもらったのだが、それを教えてやるつもりはない。
いつも好き勝手に所有印をつけるアークエイドへの仕返しだ。

仕返しついでに、辛そうな下半身の熱に優しく触れる。

先走りを溢れ出させている肉棒は、アシェルの手から与えられる優しすぎる刺激にピクピクと反応を示してくれる。
もどかしそうに揺れる腰に、アシェルはちょっとだけサービスをしてあげることにする。

「アシェ?まて、なんで下着を——。」

「良いから大人しくしてて。口よりも飛びっきり良くしてあげるから。」

アークエイドに跨ったままパンティだけ脱ぎ捨て、『ストレージ』から香油入りの瓶を取り出す。
マッサージ用の少しトロミのある香油だ。

(この世界にローションってあるのかな。素材は海藻だっけ?近いもの作らないとな。)

両手で少し温めた香油を肉棒に塗り付けるようにして手を動かせば、ヌルヌルとした感触が気持ちいいのだろう。
アークエイドの呼吸がまた荒くなる。

その様子をクスリと笑ったアシェルは、ネグリジェのスカートを持ち上げ、天を向くアークエイド自身の上に膝立ちになる。
片手は後ろの裾を手繰り上げて、お尻の割れ目の辺りを香油でヌルヌルにしている。

「いっぱい気持ちよくなってね?」

「な、待て、それはっ!んんっ、あっぁ……!」

ゆっくりと腰を降ろしてお尻と右手で挟むようにして肉棒を受け入れる。
コツは親指と人差し指で入り口っぽい何かを作ることだ。

いわゆる素股である。
挿入しているところが見えなければ、男性側は女性器に挿入したと勘違いするだろう。
お互いの性器に触れにくく、女性側が主導権を取れる。更に妊娠のリスクも少ない素晴らしい技術だと思う。

ゆっくり腰を下ろせば、掌からびくびくとイくのを我慢しているような感覚が伝わってくる。

「どう?あったかくて気持ち良いでしょ?ふふ、我慢しちゃって可愛い……いつでも好きな時に出して良いんだよ?」

ネグリジェのスカートで見えないのでアークエイドは勘違いしてそうだが、その方が気分的には気持ちいいと聞いている。

腰を前後に動かしたり、上下運動したりしながら、我慢強いアークエイドの欲を高めていく。
動くたびに小さな喘ぎ声が漏れるのがとても可愛い。

「ふふふ、じゃあそろそろイっちゃおうか?奥で一杯出してね。」

今までの様子を見るような動きとは違い、締め付けも強くしながら上下運動を繰り返す。

「あ、はぁ、んんっ。あ、だめ、だっ。あしぇっ。」

懇願するように差し出された手に左手を絡める。

「んっ、気持ちいいでしょ……アークのを、お腹いっぱいになるまでちょうだい?」

「っぁ!!ぅ、はぁ……んっ……はぁ、はぁ……。」

アシェルの甘えるような”ちょうだい”と共に、アークエイドからたっぷりの白濁が吐き出された。
ネグリジェにもついてしまったが、香油のついた手で触っているし、これはもう洗濯カゴ行きだ。

あたかも女性器から抜くように腰を上げ、見られないうちに汚れたお互いの下半身と右手に『クリーン』を掛けて綺麗にしてしまう。
後処理が楽なのは素晴らしい。

「ふふ、どうだった?アークの表情は、とろっとろに蕩けて熟れて気持ちよかった、って言ってるみたいにみえるけど。」

快楽の余韻で蕩けて煽情的なままの頬に、チュッとキスをする。

その覆いかぶさるようにキスをしたアシェルの身体は、アークエイドの腕に絡めとられた。

「言うな。……その、初めてだったんだろ?良いのか、こんな場所で……。」

ちょっぴり申し訳なさそうな、まだ艶の残る声に、アシェルはクスクスと笑う。

「別に挿れたわけじゃないから、じゃないよ。妊娠の心配もないから安心して?」

「あれで……?魔法でも使ったのか??」

「そんなわけないじゃない。外側だけしかクリーンかけてないから、確認してみる?」

イマイチ状況が理解できていないアークエイドは首を傾げている。

「下に指、いれてみたら?」

「あのな……もう少し恥じらいとか抵抗とかないのか……?」

呆れたように言いながらも確認はしたかったのだろう。
恐る恐ると言うように、アークエイドの指が秘部の割れ目をなぞり、ゆっくりとアシェルの中に押し入ってくる。

「狭い……。それに、全然濡れてないな。」

ちょっとだけ落ち込んだようなアークエイドに苦笑を返す。

「多分そこは体質かな?前世むかしもそうだったんだよね。ちゃんと僕も楽しんだし、アークが舐めてくれたのは気持ち良かったよ。」

自分の中が潤んだのを感じたのは、前世も今世も合わせて、あの最高傑作の媚薬を使った時だけだ。

濡れてなければ相手が挿れようとしてきても入りにくい。
それを利用して素股で事を終わらせてきた。

そんなことを思い出していると、またズキンと大きく頭が痛む。
そして思い出そうとした記憶には、どこか靄がかかっているというよりは、そこに開かない扉があるような感じだ。
大体は靄がかかったように、意識すればほんの少しはその靄の中が見えるのに。その開かない扉は、アシェルのことを拒絶しているかのように立ち塞がっている。

「ぅっ。……まぁ、思い出せる限り、今までに濡れたなーって思ったのは一度だけだよ。指、そろそろ抜いてくれる?香油とかないと、滑らないから痛いんだよね。」

「悪い。だが……その一度って?」

慌てて指が引き抜かれ、また腰に回される。
アシェルが乗っているのは重たくないのだろうか。ギュッと抱き締めたまま離してくれる気配はない。

「……夏休みの……味見の時……。」

「あの凶悪な媚薬か……。あのレベルじゃないと駄目って……難易度高いな。」

「体質だしそんなもの、気にしなくて良いんだよ。」

「いや、気にするなって言う方が無理だろ。好きな相手と一緒に気持ちよくなりたいのは、当然の心理だろ?」

言いながら、チュッと耳元にキスされる。
——なんだか、今までよりアークエイドの対応が甘い気がするのは気のせいだろうか。

「んっ。僕は相手が気持ち良ければそれでいいから、同意しかねる。っていうか、いい加減部屋に戻らなくて良いの?使用人達が心配するでしょ。」

アークエイドに抱き締められているので、覆いかぶさるように上に乗っているアシェルには時計の確認が出来ない。
だが部屋に戻ったの自体、放課後を生徒会室で過ごした後だし、既に良い時間のはずだ。

「あぁ、それは心配するな。一度戻って、帰らないって伝えてる。」

「いつの間に……っていうか、戻らない?」

「アシェが本に没頭してる間に。アシェに叩き出されない限り、一緒に居るつもりだったからな。」

「それ、叩き出されないの前提で、帰らないって言ったでしょ。」

「さぁな。」

少し楽しそうなアークエイドの声に、アシェルは溜め息を吐いた。

「叩き出したり、逃げたりしないから離して。流石にずっと同じ体勢じゃ辛いから。」

「……名残惜しいが仕方ないか。」

もう一度チュッと耳元にキスをされ、アークエイドの腕から解放される。

アシェルが立ち上がってうーんと伸びをしていると、アークエイドに後ろから抱きしめられた。

「ちょっと、さっきまでくっついてたでしょ。それにムラムラは納まったでしょ?」

「あのな。俺がアシェのことを好きだと言ったのを忘れてないか?ずっと抱きしめていたいし、一緒に居て納まるわけないだろ。」

そう言いながらアークエイドの下半身が押し付けられ、お尻の辺りに硬く滾った熱を感じる。

「そういうものなの?僕には分からないよ。まぁいいや。次は寝台でね。さすがにソファじゃ狭すぎるし。帰らないってことは、うちに泊っていくんでしょ。」

「そのつもりだが……少しは嫌がるとかないのか?女の部屋に男が泊まろうとしてるんだぞ?」

「それが?寝台は広いから、気にしなくて良いよ。」

全く意味が伝わっていないことにアークエイドは溜め息を吐きつつ、アシェルの身体を横抱きで抱え上げた。

その急にふわっと身体が浮く感覚に声をあげそうになったアシェルは、間近にきた綺麗な顔に咎めるような視線を向ける。

「くくっ、なんだ?抱えられるのが不服か?」

アークエイドは楽しそうに笑いながら、迷いなく寝室へと入っていく。

「そりゃ不服だよ。僕は襲われるより襲いたいんだって。こういうのは、してあげたいほうなの。」

「でも、抵抗はしないんだな。」

言いながら優しく寝台の上に降ろされる。

そして先程とは逆に、今度はアークエイドがアシェルに覆いかぶさった。

さらりと漆黒の絹糸が、アシェルの顔に垂れてくる。

「もしかして、抵抗する相手を組み敷く方がお好み?」

「そんな訳ないだろ。っていうか、アシェに本気で抵抗されたら、俺は手も足も出ないからな?」

チュッと額にキスが降ってくる。
やっぱりアークエイドの行動も表情も甘くなっている気がする。

「なぁ……アシェが、俺と同じ気持ちじゃないことは解ってる。でも、マリクの発情期がくるまでに……最後までシたら、駄目か?」

「……それ、完食にカウントしなきゃいけないじゃない。あぁ、でも。好きな人のはじめてって、欲しいものなんだっけ……?うーん、大事にとっておくものでもないし、シたいなら別にいいけど、されるのは嫌なんだけど?」

「なんでそこだけブレないのに、他はどうでも良さそうなんだ。」

どうしてと言われても、嫌だとしか言えないのだ。
前世むかしは一つの身を守る手段だったが、それでもここまで相手からされることに嫌悪感は無かった気がする。
やっぱり男としての生活の影響だろうか。

「別に誰にでも許可出してるわけじゃないからね?」

「当たり前だ。……なぁ、少し提案があるんだが、聞いてくれるか?」

「提案って?」

一体何だろうかと、アークエイドに続きを話すように促した。
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