氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

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第三章 王立学院中等部二年生

150 最上級生の野外実習日②

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Side:アシェル13歳 夏



「全く、本当にうじゃうじゃといるね。まぁ、いい金策になるし良いか。」

アシェルは舞うように動きながら、ポイズンスパイダーの頭と胴体を切り離しては『ストレージ』に仕舞っていく。
虫系は生命力が弱いので、切ってすぐにストレージに仕舞えるので楽だ。

事前に【朱の渡り鳥】から聞いていた通り、一つの群れの頭数が増えていた。

さすがにキャンプ予定地前に集結していた蜘蛛程の数は居ないが、何種類かがいつもより多い数群れている。

それはポイズンスパイダーに限らず、他の魔物たちもだ。

普段は一体、多くても三体までのフォレストベアですら、最大5体まで群れているのを『探査魔法サーチ』で確認している。

「三の森だけじゃないんだろうなぁ。これ、僕らが実習の時大丈夫かな。上級生たちは討伐経験があるだろうけど。僕らの学年はシオン君みたいに実力はあるけど、魔物と戦ったことがない子も多いよね。対人戦と魔物との戦闘は、少し勝手が違うからなぁ。」

近くにいたポイズンスパイダーを殲滅して、次のポイントに向かう。

程なくのところに5体のフォレストベアが居るので、そこへ向かった。

基本は蜘蛛だけを殺るつもりだが、フォレストベアが5体は流石に、年に一度討伐に出てくる程度の生徒達には荷が重いだろう。

それにアシェルも楽しめそうだ。

フォレストベアが目視できる位置まで来て、アシェルは笑みを浮かべた。



近場に5人組の明らかに冒険者パーティーが居るので、一体に一撃ずつ、首裏に切りつけていく。

その手ごたえに違和感を感じる。

「おかしいな……三の森のフォレストベアなら2、3回でいけるはずなのに。……硬くなってる?」

個体差があるわけではない。

どれもが手応えで、2回では確実に無理だと伝えてきている。

「仕方ないなあ。いっぱい遊んであげるからね。」

でもそれは、アシェルにとって脅威ではない。
楽しみが増えるだけだ。

救難信号には注意を払わなくてはいけないが、今はまだアシェルが遊んでもいい時間だ。

「まずは君からね。」

トンと地面を蹴って、手近なフォレストベアの後ろに回り込む。

フォレストベアの振るう腕と爪は脅威だが、それは当たってしまったらだ。

大振りで動きの分かりやすいフォレストベアの攻撃は、アシェルには当たらない。

マリクよりも動きが遅いのだ。
しっかり眼で動きも追えるし、アシェルの方が速い。

二度目の切込みを入れると、小さな血飛沫が上がる。

だが、これでは致命傷とは言い難い。

「3回か4回か。まぁ誤差の範囲かな。」

連携も何もない振るわれる大きな腕を掻い潜りながら、5体全てに二度目の切込みを入れていく。

血が流れているのを見れば、近くの冒険者も手を出してこないだろう。

「ふふふ、楽しいね。僕は今、すっごく生きてるって感じがするよ。君達もそうなのかな?だからこうやって、見かける人間を襲っているの?」

答えが返ってくることがないのは分かっているが、アシェルはフォレストベアに話しかけながら剣を振るう。

「三回目……。あぁ、やっぱり髪の毛までついちゃうね。それに、もう一撃入れておきたいな。」

先程よりも勢いよく噴き出し始めた血の雨を浴びながら、上へ大きく跳ねる。

その落下の重力を乗せながら、フォレストベアの首を貫く。

フォレストベアの身体を足場にして、脚に力を籠めて剣を引き抜けば、盛大に血飛沫が舞う。

「うんうん。これだよ。さぁ、最期の悪あがきで楽しませて?君達は命の灯火を一生懸命燃やしている時が、一番活き活きしてるよ。」

痛みと命の散り際に一番よく暴れてくれるのは、魔の森ではフォレストベアだ。

巨体故に失血でこと切れるまでの時間が長く、アシェルを楽しませてくれる。

他のフォレストベアは、今目の前の個体が命を散らすまでお預けだ。

微笑みを浮かべたままアシェルは地面を蹴りながら、なりふり構わず暴れるフォレストベアと、その他四体のフォレストベアの腕を躱していく。

その踊るように笑みを浮かべている姿を、他の冒険者に見られていることにも気付かずに。

バタンッと大きな音を立てて地面に転がった巨体を『ストレージ』に放り込んで、次の目標の背後に回る。

しっかり切りつけた後に、また地を蹴って重力を乗せた一撃をお見舞いする。

「次は君。そうそう。思いっきり暴れて?そして僕をもっと楽しませてね。」

一体くらいはじわじわ殺しても良いかと、生暖かい雨を肌に感じながら近くの一体の首を切りつける。

「君はゆっくり長く燃えてね。たまにはそういうのも良いでしょ?ふふ、君の番はまだだよ。でもせっかちさんだから、君は最後に遊んであげるね。我慢が効かない子へのお仕置きだよ。」

にこにこと笑みを浮かべて、フォレストベアと舞い踊るのを楽しむ。

「今日は久しぶりに、僕も暴れられて嬉しいよ。普段は群れない君達が群れてるんだもの。一体何があったの?魔素と瘴気はとても近い存在だから、僕には分からないんだよね。君達なら違いが判るのかな?」

一般的に魔素だ瘴気だと言われているが、そのどちらも魔素だ。
魔素が溜まりすぎて、魔物を産むようになったり生態系が変わってしまった場所に在る魔素を瘴気と呼ぶ。

魔素と瘴気のバランスが崩れた。
と言えば、魔素が濃くなりすぎているということだ。

恐らくいつもより多い群れで魔物が現れているのも、個体の強さが上がっているのも、ロバートの言っていたバランスが崩れているせいだろう。

また大きな音を立てて倒れた巨体を、『ストレージ』に仕舞いこむ。

それから次の巨体に取り掛かった。

地を蹴り切りつけ、その太くて大きな首を剣で貫いて引き抜く。

趣向を変えて、最後に取っておいた子もすぐに貫いてあげる。

「良いね。最初から皆同時でも良かったかな。でも、そうなると、遊べる時間が短くなっちゃうよね。悩ましい選択だな。」

無茶苦茶に腕を振るってアシェルを襲おうとする腕を、舞うように避け続ける。

たったこれだけのことでも、アシェルの目の前の命が、精一杯輝いていることを思うと楽しい。

二体がほぼ同時に倒れ、それらを収納してから、動きの悪くなってきた最後の一体へ向かって駆けていく。

「君との遊びはもうオシマイ。もう、僕とあまり遊んでくれる気がないでしょ?」

思いっきり一閃すれば、傷を深くしていた皮膚はアッサリとさらに深く溝を刻む。

それでかたがついてしまった。

『ストレージ』に仕舞いこんだ後、ブンッとブロードソードを振って血糊を払うが、どちらにしても自分もべっとりと血糊で汚れてしまっている。

『クリーン』をかけて、刃こぼれが無いか確認して帯剣したところで、観客がいることに気付いた。

「こんにちは。」

にこりとその観客に微笑みかける。

「こ、こんにちは。失礼ですが……【血濡れの殺人人形ちぬれのキリングドール】さん……?」

恐れや得体の知れないものを見る眼ではなく、驚きと興奮の隠しきれない色を宿した五人組に頷く。

「えぇ、気付いたらその二つ名がついていましたね。冒険者活動中とは色合いが違いますけど、間違いなく僕ですよ。」

そうアシェルが言えば、また冒険者たちのボルテージが上がったのを感じる。

この世界の二つ名持ちは、アイドルか何かなのだろうか。
自分にとってはあまりにも殺伐とした不名誉な二つ名なのだが。

冒険者の一人がアシェルに話しかけようとしたとき、ヒューと高い笛の音のような音が響いた。

冒険者は何事かとそちらを見やるが、今の音は救難信号の音だ。

手近な木に登り、赤く天に伸びる光の方角を確認する。

シュタッと地面に飛び降りて、先程の冒険者たちに断りを入れる。

「申し訳ありません。呼び出しがかかったので、失礼しますね。」

軽くぺこりと頭を下げて、返事も聞かずに『身体強化』で脚力を上げて地面を蹴った。

救難信号だけでは何があったのかまでは分からないので、現場まで迅速に移動する必要がある。





真っすぐに三の森を突っ切って、赤い光を発している場所まで辿り着く。

状況を一瞥すれば、二人がポイズンビーの毒を貰ったことが分かる。

赤から貰ったのか緑から貰ったのかだけが、今の状況から分からない。

「救援です。動ける人は魔道具を止めてください。あと、どちらの毒を受けましたか?色で答えてください。」

大声で言いながら、アシェルはそのまま緑色のポイズンビーに切りかかる。

蜘蛛では実感が無かったが、やはりポイズンビーも少し硬くなっている。

切りつけて後ろに跳ね、着地した地面をもう一度蹴る。

そのまま二撃目で頭と胴体を切り離す。

生命力は弱いので、切り離しさえすればピクリとも動かなくなる。

「二人とも緑です!!」

まだ動ける女生徒が叫んでくれたので、ホルスターから解毒剤を二本引き抜いて、その生徒の元へ駆ける。

「これ飲ませて。あとそこで固まってジッとしてて。あとは僕がやるから。」

「え、でも……。」

言い淀む女生徒の手の中に薬瓶を押し付けて、またポイズンビーに向かっていく。

地面に突き刺さった氷塊があるところをみると、アイスランスを使ったが、避けられたか弾かれたかのどちらかだろう。

それが至る所に突き刺さっている。

もしかしたら負傷したのは前衛で、ポイズンビーを近付けないために放ったのかもしれない。

そうでなければいくらアシェルが真っすぐ駆けつけたとしても、8匹ものポイズンビーに囲まれて、全員が負傷していないということはないだろう。

順番に緑に二撃、赤は一撃お見舞いして、真っ二つにしていく。

後ろの四人に目を付けた赤の一匹には、『ウィンドカッター』を飛ばしておいた。

最後の一体を転がし終え、生徒達の元へ向かう。

「薬は飲ませてくれましたか?」

二人の女生徒が頷いた。
負傷しているのは、どちらも男子生徒だ。

やはり前衛が負傷して、後衛が救難信号を出して守っていたのだろう。

「今から二人を解毒するので、お尻の針に触れないように注意して、頭と胴体を分けてまとめておいていただけますか?頭は燃やして、燃え尽きても火が消えないようなら、水をかけておいてください。」

女生徒の顔も見ずに、二人の男子生徒の手を取る。

そして、より毒の回りの早いほうの両手を取る。

切羽詰まっていたら同時進行する予定だったが、割とすぐに魔道具を使ってくれたようだ。

アシェルの右手から左手へ。

生徒の体内を隅々まで巡りながら、魔力を循環させていく。

「気持ち悪いと思うけど、少し我慢してくださいね。」

顔面蒼白の男子生徒に言えば、小さく頷いてくれる。

まだ意識もしっかりしているし解毒剤も飲んでいるので、その解毒剤の作用を増幅させながら解毒していけば、程なくして一人目の治療は完了する。

その一人目にマナポーションを押し付けて飲むように伝え、二人目の治療に取り掛かる。

同じように右手から左手へ魔力を循環させていく。

「貴方ももう大丈夫です。一応僕の魔力は全て回収してますが、魔力回路に僕の魔力を流した影響で不調が出るといけないので、このマナポーションを飲んでください。」

「あの……すみません、ありがとうございます。身体が楽になりました。」

先に治療した男子生徒に言われる。

彼がこのパーティーのリーダー役なのかもしれない。

その男子生徒にアシェルは微笑む。

「いいえ、僕はそのために居ますので。ところで、誰か一撃でもポイズンビーに、決定打を入れれましたか?」

フルフルと首を横に振られる。

「そうですか。でしたら、このまま川の橋まで送りますので、棄権を推奨します。冬休み時点では僕は直接相対していないのでわかりませんが、少なくとも夏休みより個体の強さが増してます。そして冬休みよりも多い個体数が群れています。三の森は虫系の元々群れる種族が多いので、ポイズンビー相手に苦戦するようだと、群れのフォレストベアやポイズンスパイダーに出会うと危険です。」

少し辛辣ではあるが、アシェルは持っている情報から事実だけを伝える。

三人の瞳は迷うように揺れたが、リーダーの決定は早かった。

「棄権します。護衛をお願いできますか?」

「承りました。ポイズンビーの胴体はどうしますか?一応換金対象ですけど。」

形としては横取りしたことになるので問えば、倒したアシェルのものだと言われたので『ストレージ』に仕舞いこむ。

頭の方はきっちり焼却されていて、水を掛けた様子もないので、魔法を使うのが上手い生徒のようだ。
まぁ、そうでなければ選抜されないのだが。

探査魔法サーチで魔物と出会わない道を選びながら、それでも蜘蛛の群れが居れば、邪魔にも標的にもならない位置で四人を待たせて殲滅しながら、歩いて行けるルートで三の森へ渡るための橋へと向かう。
下手に手を出されない方が、守る対象を気にしなくて良いので楽だ。

無事橋まで四人を護送して、もう一度リーダーの生徒に念を押す。

「僕が先ほど言ったことを、教師にも伝えてください。その上での棄権だと。」

リーダーが頷いたのを見て、アシェルはまた森の中に戻る。

一日目の救難信号は、この一件だけだった。

空が暗くなり始めたのを確認したアシェルは、手近な木に登り、太い枝に身体を預ける。
『ストレージ』から解毒剤とマナポーションを補充して、ついでにマナポーションを一本飲み干す。それから晩御飯用に入れておいたサンドイッチを齧った。

自分には『気配遮断ステルス』と『認識阻害インビジ』をかけてから、『探査魔法サーチ』を三の森の東側へ薄く広く広げていく。

途中アルフォードの魔力や、他生徒の探査魔法サーチの魔力も感知する。

アルフォードもアシェルの魔力に気付いたようで、少しだけ魔力を被せて反応してくれる。

そうやって対象エリアにいる生徒達と冒険者たちの位置を確認して、アシェルは仮眠を取る。
薄く広く生徒達の居るエリアを見守りながら。
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