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第四章 王立学院中等部三年生
262 女子会という名のお泊り会①
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Side:アシェル14歳 秋
ちょっとだけ早く王立学院に戻ってきていたリリアーデを捕まえて、どうにか夏休み中にムーランの希望を叶えることが出来た。
夏休み最終日という、本当にギリギリであったが。
リリアーデはほんの少し渋ったものの、ムーランも宣言通り頭を下げて頼みに来た。
それでようやく城下町へ買い物に行くことが出来たのだ。
リリアーデのお勧めしてくれるお店は可愛い雑貨が並んだお店や、美味しいカフェなど。
女性が喜びそうなお店が多かった。
アシェルはムーランと手を繋いでいたが、初めてのお友達との買い物ではしゃぐムーランは、それこそ小さな子供と一緒で。
手を繋いでいないと、フラフラして迷子になってしまうのではないかと思うくらいだった。
純粋に楽しむムーランを見て、少しだけ表情の硬かったリリアーデも、途中からは素の笑顔を見せてくれた。
しがらみが無くなったわけではないだろうが、これをきっかけにムーランと幼馴染達が少しでも仲良くなれればいいなと思った。
そして始まった後期の授業。
ムーランのお願いを叶えるために夏休みを選んだのは、そうしないと時間が取れないと思ったからだ。
なんせ、後期には毎年恒例。
王立学院祭に向けての話し合いや準備、そして生徒会執行部も放課後に時間をかけて段どりやら手続きやらで大忙しとなる。
その上。
「ごめんね。私は今年も救護室に居ないといけないから。ラストダンスのお誘いはお受けできないんだ。」
まさか今年もこのセリフを言い続けることになるとは思わなかった。
相も変わらず、ひっきりなしに後夜祭のラストダンスのお誘いがくるのだ。
アシェルが女だと発表したにも関わらず。
今日も何人目か分からない女生徒にお断りの言葉を告げ、逃げる様に生徒会室へ直行する。
例年のように生徒会室に向かう道中にはアークエイドとノアールが居て、謎の熱気に少し萎縮気味のムーランとモーリスまで付いてきている。
前期はムーランとモーリスが生徒会室に入ってくることは無かったのだが、まだ何か起こる可能性があるかもしれないと考えると。
アシェルが大量の女生徒に絡まれる時間に、この二人を野放しにしておくことも出来ず、苦肉の策だ。
それに二人とも継承権を持つ皇族である。
二人だって少なからずお誘いがかかっていて、それを理由に余計な人間を近付けない為でもあった。
アシェルの分とアークエイドの分、それからムーランとモーリスの分。
全てを鉄壁の従者のごとく、片っ端から笑顔でお断りを入れ続けているのだ。
アークエイドは生徒会の仕事を言い訳に。
ムーランは婚約者がいないが国に候補が居て義理立てだと、事前に打ち合わせた内容を。
モーリスは婚約者が居るので、他国とはいえ他の令嬢をパートナーには出来ないと真っ当な理由を。
なんというか。例年より疲れる気がする。
かといって、見えない護衛に表立って対応させる訳にもいかないのだ。
生徒会室の扉を開け、視界に入ったメルティーを速攻で捕まえ、膝の上に乗せ抱きしめる。無言で。
去年ならばその隣にアルフォードが座っていたのだが、今年は居ないので少しだけ控えめに見える。
というより、アルフォードの件を除いても、例年よりも甘さが控えめな充電である。
いつもなら言葉を交わしたり、お互いの髪の毛を触りながら充電するのに、メルティーの控えめな胸に顔を埋めたアシェルは10分以上。下手をしたら30分位全く動かないのだ。
初日は久しぶりの申し込み祭に、甘さを出す気力もなくなるくらいアシェルも疲れたのだろうと思われていた。
いつもとは違う充電風景ではあるが、充電さえ終わればいつものアシェルだから。
だから皆そっとしていたが、さすがに一週間以上この状態が続くと、生徒会メンバーも異常だと気付く。
「ねぇ、アーク。どうなってるの?」
アビゲイルにそう問われても、アークエイドだって分からない。
むしろ原因を知りたいくらいだ。
「……分からない。」
視線を彷徨わせながらようやく返ってきた答えに、アビゲイルの小さなため息が漏れる。
チラッと視線を向けられたメルティーも、小さく首を振る。
もちろんノアールも。
アルフォードが居れば上手くアシェルに口を割らせることが出来たかもしれないが、それは無い物ねだりだ。
「あの、私共が邪魔なのでは?一応我々は部外者ですし……。」
そっとモーリスが口を開き、ムーランもコクコクと頷いて同意を示す。
生徒会室に厄介になるにあたり、ムーランはモーリスから、最低限しか口を開かないようにと言いつけられていて、きっちりそれを守っている。
アシェルとメルティーが入り口から一番遠い応接セットの座席に腰掛けているので、部外者なムーランとモーリスは、手前の応接セットの一番入り口側に腰掛けている。
二人は特に何か手伝えるわけではないし、生徒会役員が解散するまで居る訳でもない。
ただ、校舎から寮までの道のりの人通りが落ち着くまで、生徒会室から出ないようにと厳命されているだけだ。
「もしそう思ってたら、アシェはきっとここまでモーリス殿やムーラン様をお連れしないと思いますし。アシェのためにも、ちゃんと人通りが落ち着くまでは居てあげてくださいね。」
やんわりとモーリスの考えを否定しながら、ノアールは苦笑する。
そもそもメイディーの充電は、周囲に誰が居るとかお構いなしなのだ。二人が原因とは思えなかった。
「なぁ、アシェ。どうしたんだ……?」
上手くアシェルに理由を聞きだせるだろうかと悩みつつ、アークエイドはアシェルの隣に腰掛け問いかけた。
「……なんでもない。」
やっぱり素直に話してはくれないらしい。
そのことに小さな溜息を吐きながら、それでもアークエイドは話しかける。
「その様子でなんでもないわけ無いだろ。皆心配してる。」
チラッとメルティーから顔を上げ、アークエイドの瞳を見たアシェルは、答えない限り引きさがってはくれないのだろうなと感じ取る。
「別に……ただ……。」
「ただ?」
「……アークがイチャイチャしてくるのに、なんでこんなに申し込みが殺到するのって……。」
アシェルがぼそりと呟いた内容に、アビゲイルはアークエイドのせいではないかとジト目を向ける。
「……その、嫌だったか?」
確かにアークエイドには心当たりがあった。
ようやくアシェルと両思いになれたのだ。
アシェルが明確に拒否しないのを良いことに、教室でも抱きしめたり、唇にはしないもののキスをしたりしている。
流石に膝の上に乗せたり、唇にキスをするのはお許しが出ないと思うので控えている。
そうやって周囲にアシェルは俺のモノだとアピールしていたのだ。
アシェルに好意を寄せている奴らが諦めるように。
一応生徒会室では遠慮している。
牽制をかける相手はミルトン兄弟だけだし、アシェルも上手くちょっかいを躱すようになったから。
「嫌じゃないけど、恥ずかしい。けど、別に気にしてない。……でも何で僕なの?女だって発表したし、誰がどう見ても僕の恋人はアークじゃん。ラストダンスって、恋人とかパートナーとか。意中の相手と踊るんでしょ?それに、生徒会の仕事があるから無理って言ってるのに……。今年は申し込みが減るか無くなると思ったのに、ずっと誰かに話しかけられるんだもん。あと三年同じことを繰り返すのかと思うと……。」
「婚約を発表すれば誘われることはなくなると思う。だから来年からは大丈夫だと思うが……断りを入れるくらいなら代わるぞ?」
「だめ。これでもちゃんと、周囲を警戒してるんだから。それにアークが冷たくしたら、レディ達が可哀想でしょ。」
「知らない人間よりアシェの方が大事だ。」
「それでもダメ。メルが充電させてくれるから大丈夫だもん。」
アークエイドが気付いているかは分からないが、アビゲイルはアシェルが学院祭の一般公開日のように周囲を警戒しているのだろうなと思った。
一日中では無いにしても、恐らく声を掛けられる授業や寮以外の移動中は探査魔法を行使しているのだろうと。
アークエイドの言葉が続かないのを見て、アビゲイルは助け舟を出すことにする。
「ずっとバタバタしていたし、アシェルも疲れているんじゃないかしら?たまには友人達と語明かすとか、気分転換をしたらどうかしら?少なくともその間は、今の煩わしさは忘れられるはずよ。」
「アビー様……。友達と……相談してみます。ありがとうございます。」
アビゲイルのアドバイスは、今の沈んだ気分を変えるには良いものに思えた。
きっとリリアーデに相談すれば、何か良い案が浮かぶだろう。
アシェルが微笑んでメルティーに充電終了のキスをする。
ようやくいつも通りのアシェルになった。
「えぇ。たまにはアークのことなんてほっといて、のんびりすると良いわ。さて、学院祭の準備を進めるわよ。」
アビゲイルの指示でそれぞれが書類の処理や、出店の配置などを決めていく。
翌日さっそくリリアーデに相談したアシェルは、週末に女友達を呼んでお泊り会を開くことになったのだった。
ちょっとだけ早く王立学院に戻ってきていたリリアーデを捕まえて、どうにか夏休み中にムーランの希望を叶えることが出来た。
夏休み最終日という、本当にギリギリであったが。
リリアーデはほんの少し渋ったものの、ムーランも宣言通り頭を下げて頼みに来た。
それでようやく城下町へ買い物に行くことが出来たのだ。
リリアーデのお勧めしてくれるお店は可愛い雑貨が並んだお店や、美味しいカフェなど。
女性が喜びそうなお店が多かった。
アシェルはムーランと手を繋いでいたが、初めてのお友達との買い物ではしゃぐムーランは、それこそ小さな子供と一緒で。
手を繋いでいないと、フラフラして迷子になってしまうのではないかと思うくらいだった。
純粋に楽しむムーランを見て、少しだけ表情の硬かったリリアーデも、途中からは素の笑顔を見せてくれた。
しがらみが無くなったわけではないだろうが、これをきっかけにムーランと幼馴染達が少しでも仲良くなれればいいなと思った。
そして始まった後期の授業。
ムーランのお願いを叶えるために夏休みを選んだのは、そうしないと時間が取れないと思ったからだ。
なんせ、後期には毎年恒例。
王立学院祭に向けての話し合いや準備、そして生徒会執行部も放課後に時間をかけて段どりやら手続きやらで大忙しとなる。
その上。
「ごめんね。私は今年も救護室に居ないといけないから。ラストダンスのお誘いはお受けできないんだ。」
まさか今年もこのセリフを言い続けることになるとは思わなかった。
相も変わらず、ひっきりなしに後夜祭のラストダンスのお誘いがくるのだ。
アシェルが女だと発表したにも関わらず。
今日も何人目か分からない女生徒にお断りの言葉を告げ、逃げる様に生徒会室へ直行する。
例年のように生徒会室に向かう道中にはアークエイドとノアールが居て、謎の熱気に少し萎縮気味のムーランとモーリスまで付いてきている。
前期はムーランとモーリスが生徒会室に入ってくることは無かったのだが、まだ何か起こる可能性があるかもしれないと考えると。
アシェルが大量の女生徒に絡まれる時間に、この二人を野放しにしておくことも出来ず、苦肉の策だ。
それに二人とも継承権を持つ皇族である。
二人だって少なからずお誘いがかかっていて、それを理由に余計な人間を近付けない為でもあった。
アシェルの分とアークエイドの分、それからムーランとモーリスの分。
全てを鉄壁の従者のごとく、片っ端から笑顔でお断りを入れ続けているのだ。
アークエイドは生徒会の仕事を言い訳に。
ムーランは婚約者がいないが国に候補が居て義理立てだと、事前に打ち合わせた内容を。
モーリスは婚約者が居るので、他国とはいえ他の令嬢をパートナーには出来ないと真っ当な理由を。
なんというか。例年より疲れる気がする。
かといって、見えない護衛に表立って対応させる訳にもいかないのだ。
生徒会室の扉を開け、視界に入ったメルティーを速攻で捕まえ、膝の上に乗せ抱きしめる。無言で。
去年ならばその隣にアルフォードが座っていたのだが、今年は居ないので少しだけ控えめに見える。
というより、アルフォードの件を除いても、例年よりも甘さが控えめな充電である。
いつもなら言葉を交わしたり、お互いの髪の毛を触りながら充電するのに、メルティーの控えめな胸に顔を埋めたアシェルは10分以上。下手をしたら30分位全く動かないのだ。
初日は久しぶりの申し込み祭に、甘さを出す気力もなくなるくらいアシェルも疲れたのだろうと思われていた。
いつもとは違う充電風景ではあるが、充電さえ終わればいつものアシェルだから。
だから皆そっとしていたが、さすがに一週間以上この状態が続くと、生徒会メンバーも異常だと気付く。
「ねぇ、アーク。どうなってるの?」
アビゲイルにそう問われても、アークエイドだって分からない。
むしろ原因を知りたいくらいだ。
「……分からない。」
視線を彷徨わせながらようやく返ってきた答えに、アビゲイルの小さなため息が漏れる。
チラッと視線を向けられたメルティーも、小さく首を振る。
もちろんノアールも。
アルフォードが居れば上手くアシェルに口を割らせることが出来たかもしれないが、それは無い物ねだりだ。
「あの、私共が邪魔なのでは?一応我々は部外者ですし……。」
そっとモーリスが口を開き、ムーランもコクコクと頷いて同意を示す。
生徒会室に厄介になるにあたり、ムーランはモーリスから、最低限しか口を開かないようにと言いつけられていて、きっちりそれを守っている。
アシェルとメルティーが入り口から一番遠い応接セットの座席に腰掛けているので、部外者なムーランとモーリスは、手前の応接セットの一番入り口側に腰掛けている。
二人は特に何か手伝えるわけではないし、生徒会役員が解散するまで居る訳でもない。
ただ、校舎から寮までの道のりの人通りが落ち着くまで、生徒会室から出ないようにと厳命されているだけだ。
「もしそう思ってたら、アシェはきっとここまでモーリス殿やムーラン様をお連れしないと思いますし。アシェのためにも、ちゃんと人通りが落ち着くまでは居てあげてくださいね。」
やんわりとモーリスの考えを否定しながら、ノアールは苦笑する。
そもそもメイディーの充電は、周囲に誰が居るとかお構いなしなのだ。二人が原因とは思えなかった。
「なぁ、アシェ。どうしたんだ……?」
上手くアシェルに理由を聞きだせるだろうかと悩みつつ、アークエイドはアシェルの隣に腰掛け問いかけた。
「……なんでもない。」
やっぱり素直に話してはくれないらしい。
そのことに小さな溜息を吐きながら、それでもアークエイドは話しかける。
「その様子でなんでもないわけ無いだろ。皆心配してる。」
チラッとメルティーから顔を上げ、アークエイドの瞳を見たアシェルは、答えない限り引きさがってはくれないのだろうなと感じ取る。
「別に……ただ……。」
「ただ?」
「……アークがイチャイチャしてくるのに、なんでこんなに申し込みが殺到するのって……。」
アシェルがぼそりと呟いた内容に、アビゲイルはアークエイドのせいではないかとジト目を向ける。
「……その、嫌だったか?」
確かにアークエイドには心当たりがあった。
ようやくアシェルと両思いになれたのだ。
アシェルが明確に拒否しないのを良いことに、教室でも抱きしめたり、唇にはしないもののキスをしたりしている。
流石に膝の上に乗せたり、唇にキスをするのはお許しが出ないと思うので控えている。
そうやって周囲にアシェルは俺のモノだとアピールしていたのだ。
アシェルに好意を寄せている奴らが諦めるように。
一応生徒会室では遠慮している。
牽制をかける相手はミルトン兄弟だけだし、アシェルも上手くちょっかいを躱すようになったから。
「嫌じゃないけど、恥ずかしい。けど、別に気にしてない。……でも何で僕なの?女だって発表したし、誰がどう見ても僕の恋人はアークじゃん。ラストダンスって、恋人とかパートナーとか。意中の相手と踊るんでしょ?それに、生徒会の仕事があるから無理って言ってるのに……。今年は申し込みが減るか無くなると思ったのに、ずっと誰かに話しかけられるんだもん。あと三年同じことを繰り返すのかと思うと……。」
「婚約を発表すれば誘われることはなくなると思う。だから来年からは大丈夫だと思うが……断りを入れるくらいなら代わるぞ?」
「だめ。これでもちゃんと、周囲を警戒してるんだから。それにアークが冷たくしたら、レディ達が可哀想でしょ。」
「知らない人間よりアシェの方が大事だ。」
「それでもダメ。メルが充電させてくれるから大丈夫だもん。」
アークエイドが気付いているかは分からないが、アビゲイルはアシェルが学院祭の一般公開日のように周囲を警戒しているのだろうなと思った。
一日中では無いにしても、恐らく声を掛けられる授業や寮以外の移動中は探査魔法を行使しているのだろうと。
アークエイドの言葉が続かないのを見て、アビゲイルは助け舟を出すことにする。
「ずっとバタバタしていたし、アシェルも疲れているんじゃないかしら?たまには友人達と語明かすとか、気分転換をしたらどうかしら?少なくともその間は、今の煩わしさは忘れられるはずよ。」
「アビー様……。友達と……相談してみます。ありがとうございます。」
アビゲイルのアドバイスは、今の沈んだ気分を変えるには良いものに思えた。
きっとリリアーデに相談すれば、何か良い案が浮かぶだろう。
アシェルが微笑んでメルティーに充電終了のキスをする。
ようやくいつも通りのアシェルになった。
「えぇ。たまにはアークのことなんてほっといて、のんびりすると良いわ。さて、学院祭の準備を進めるわよ。」
アビゲイルの指示でそれぞれが書類の処理や、出店の配置などを決めていく。
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