氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

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第四章 王立学院中等部三年生

279 訪れた期日①

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Side:アシェル14歳 秋



おつかいを終えた夜。

まだ家族へは違和感なくアシェルらしく対応できる自信が無いために、薫の口調で夕食に参加し。
おつかいの中で気になった事や、楽しかったエピソードを聞かれるがままに答えて夕食を終えた。

すぐにイザベルにお風呂に入れられて、浴室で受ける入浴後のマッサージはいつもより念入りに脚を解してくれた。
沢山歩いた足は少し重怠く感じるくらいだったのに、お風呂上りは驚くほどスッキリしていた。

今日はマッサージが長かったからか、既にアークエイドは部屋に来てソファで寛いでいる。

何か書き物をしている目の前には珈琲が出されているのだが、寝る前にカフェインを取って眠れるのだろうか。
真偽のほどは定かではないが、微量のカフェインであれば逆に眠りやすくなるという話を聞いたこともある。ココアにも入っているらしいので、慣れれば問題ないのかもしれない。

お風呂上がりのケアをしてもらいながら、イザベルが話しかけてくる。

「本日のお出かけは楽しかったですか?本日の護衛から、冒険者ギルドで一人の冒険者に絡まれたらしいことと、模擬戦をなさったこと。市街での食べ歩きと、孤児院を訪問したと伺っておりますが。」

護衛の姿なんてどこにも見当たらなかったのに、しっかり見られていたんだなと驚いていると、イザベルは少し申し訳なさそうな声になる。

「監視のようで不愉快だったでしょうか。なるべく距離を取って、アシェル様に気付かれないようにはしていたようなのですが。彼らも、もしもの時に対応するのが仕事ですので。」

「あ、ううん。大丈夫。見られてることに、全然気付かなかったなって思っただけよ。家族を心配する気持ちも分かるから。絡まれたのは、冒険者ギルドタグを見て逃げていったわ。というよりも、その時は分からなかったけど。手合わせをして思ったのだけれど、わたくしって、結構強いのね?昔だったら怖いと思ったはずなのに、見た目は強そうだったけど大したことないなって思って。それより、トーマっていう斥候兼サポーターの子を馬鹿にされた方が嫌だったの。この子の方が、あの男よりも強いのにって。案内してくれたパーティーは仲が良かったから、忘れててもそう思ったのかもしれないけれど。」

「そうですか……。出来ましたら、そこは大丈夫だと思ってもご自身で対応せず、些細な事でも護衛を呼んでください。一対一であれば、アシェル様が負けることは無いと思いますが……それは平常時ですので。本日はお荷物を手に持っておいででしたし、魔法に関してはほとんど思いだせていないように見受けられます。思い出しても、魔法を使うという発想に至らないのかもしれませんが……。大事なものほどストレージに仕舞うことをお勧めします。」

「あ……。すっかり忘れてたわ。」

「魔法が無い世界で育った薫様の意識が強いので、思い至らないのは仕方のないことかもしれませんね。手合わせは如何でしたか?」

「ドレスが汚れたり破れたりしないか、とても心配だったわ。顔見知りのパーティーの男性二人と手合わせをしたのだけれど、ちゃんと勝ったわ。こっちも負けるヴィジョンは浮かばなかったの。」

相手の強さではなく真っ先に着ているものの心配をするのかと苦笑しながら、イザベルはささやかな間違いの訂正と、着替えについても教えておかなければと思った。

「お着替えもストレージの中にございますよ。授業で使う運動着も、予備を含めてアシェル様のストレージに入っているはずです。ちなみにアシェル様の本日のお召し物は、ドレスではなくワンピースです。家紋を身に着けていましたし、変装もしていないのでお忍びよりは上等な物ですが。ドレスほど高価なものではございませんよ。」

そもそも公爵令嬢の身に纏うドレスが、オーダーメイドな上に生地にも装飾にも凝っているので桁違いのお値段なのだが、イザベルはそこには触れないでおく。

値段を伝えたが最後、もう着ないとか新しいものを仕立てるのは無駄だと言いだすに決まっているのだ。
それがどちらの意識が強いにしても。

「あんなに豪華なのに?レースだけじゃなく、刺繍もしてあったのよ?見た感じ、どちらも手仕事みたいだったわ。ドレス……じゃなくてワンピース一着に、物凄く手間がかかっているのに。」

ワンピースに施されたとても繊細なレースは、前世でよく目にしたレースとは少し異なっていた。

前世のレースと言えばかなり繊細なモノから、トーションレースのように目の粗いものまで多種多様だった。
主なイメージはケミカルレースと呼ばれる、機械で縫われた透かし模様があるだけで土台の生地が残っていないものだろう。

今日のアシェルのワンピースには、ウエスト部分に織りがメインのレース、ペチコートとスカートの裾にはチュールに刺繍を施したレース、袖口や襟元にはかぎ針編みのレースが使われていた。
それとは別にワンピースの布地自体にも刺繍が施してあるのだ。

それらの製法が全て分かったわけではないが、前世で見たものと違う事だけは分かった。
少なくとも、機械で大量生産された物ではないだろうと。

「レースや刺繍とは、手仕事だと思うのですが……。職人によって出来上がりに差はありますが、平民は内職として刺繍を手がける女性もいますし、専属で雇われている女性もいますよ。貴族の場合、どこかに売るというよりも趣味として作ったものを、小物としてや邸の装飾として日常のどこかで使ったり。プレゼントにしたり。あとは教会へ寄付して、バザーの商品にしてもらうくらいでしょうか。中には何代もの夫人が手掛けて大きなレース編みの生地を作り上げ、家宝とまではいかないまでも大事に利用していたりしますよ。」

それだけの労力をかけて生み出されるものが、当たり前のように洋服に使われているのだと思うと、やはり高価なんだろうなと思う。

少なくとも。
薫が普段着として着ていた、大量生産品な上に型落ちの叩き売りコーディネートは、全身分足してもウエストのリボンに及ばないのではないだろうか。
物価が違うので一概には言えないだろうが、それだけ高級品だと感じた。

「とても大変なのね。わたくしも、教会にそういったものを何か寄付をしたほうがいいのかしら?咲のお手伝いをしてたから、刺繍は少しは出来るの。編み物はあまりやったことないけど、やり方は知ってるわ。」

「家庭教師の宿題でお作りになった物は、今までも全て寄付に回しておられますよ。アシェル様個人ではなく、メイディー公爵家として、ですが。」

「良かった……ちゃんと貴族としての義務を果たしていたのね。孤児院では、シスターも子供たちも優しかったわ。とても賑やかで、少しだけ懐かしい感じ。ここの孤児院はとても良いところみたい。子供たちの笑顔で分かるわ。」

アシェルはノブレスオブリージュという単語を思い浮かべた。確か海外では、お金持ちや貴族は寄付やボランティアをするのが美徳であり義務であったはずだ。
漠然とした知識でしかないが、恐らくニュアンスとしてはこんなところだろう。

「楽しかったようでなによりです。さぁ、寝支度が整いましたよ。新しい飲み物をお持ちするので、すぐに寝ずに少しだけソファでお待ちください。」

「分かったわ。」

椅子から立ち上がり、未だにすっ飛ばしそうになるスリッパを引っかけてソファに座る。
ある程度記憶を思いだしてきているのにしっくりこないのだが、普段のアシェルはスリッパではなく靴で生活していたのだろうか。

気付けばアークエイドは書き物を終えていて、読書していたようだ。

「髪を乾かしてる間に果実水を頂いたのだけれど。まだ何か飲み物がくるみたい。アークは、おかわり大丈夫?」

「あぁ。俺も風呂上りにこれとは別に、冷たい果実水を飲んでるんだ。今日の風呂は長かったな。流石に一日歩いて疲れたか?」

少しだけ開いていた距離をさり気なく詰められ、アークエイドはピッタリ寄り添って座ってくる。
これが当たり前だったと思いだしたので、思いだす前程の気恥しさは感じない。むしろ安心するくらいだ。

「思ってたより疲れてたみたいで、ベルがマッサージを頑張ってくれたの。寝ないように必死だったわ。」

「くくっ。イザベルのことだ。少しくらい寝落ちしても怒らないと思うぞ?」

「でも、頑張ってお世話してくれてるのに失礼だから。そうだ、お土産があるの。」

忘れないうちに渡してしまおうと、アシェルは持ち帰ったお土産を渡す。
どれもアークエイドに渡そうと思って、孤児院に渡す物とは別に包んでもらっていたものだ。

「これ、お肉の串は、温め直して早めに食べて。衛生的に無理なら、食べなくても良いから。それと、こっちがキャンディ。カラフルで、色んな味があるみたいなの。……ごめんなさい。ストレージに入れてたら、お肉の方は今も出来たてだったんだけど。あと。まだ毒見の加減が分からなくて。お肉は二種類あってどっちも食べたんだけど、香辛料のせいか魔力がぐるぐるして、良いものか悪いものか分からなかったの。大丈夫だと思うけど、お父様かアン兄様に毒見してもらってから口をつけて。味が一つ減っちゃうけど、キャンディも。」

てっきりアシェルが自分で食べる用に持ち帰ったのだと思っていたアークエイドは、有り難くそれらを受け取って、中を確認してから自身の『ストレージ』に入れた。
アシェルに貰ったものだし、経過時間は半日程度だ。食べないという選択肢はない。

「ありがとう。どれも美味しそうだな。」

「うん。お肉がとても美味しかったから。良いものを食べてるだろうから口に合うか分からないけど、王族ってあまり買い食いとかできなさそうだし。それならお土産として持って帰れば良いかなって。」

「確かに。出先で何かを口にする機会は限られるな。冒険者活動をしていた頃は、屋台で何か買って食べたりしていたぞ。それはアシェが味見をしてくれるから出来ていたことだけどな。最近じゃほとんど口にしてないから貴重だ。ありがとう。」

「そっか。一緒ならわたくしが毒見すれば、出先でも色々食べれるのね。……早く思い出せるように頑張るわ。」

「無理はしなくて良い。近衛を連れて歩けば解決する話だしな。それに、何をどれだけ思いだすかは明日になれば分かるだろ。色々準備や対策をしないといけないから、明日は邸の中で過ごして欲しいとメイディー卿が言っていた。」

「お父様が?分かったわ。この前もらった、昔使ってた教科書なんかを見て過ごすわね。」

「あぁ、そうするといい。」

コンコンと扉が叩かれ、イザベルが戻ってきた。

その手元にはホカホカの湯気をたてる大きなマグカップがある。

「お待たせいたしました。こちらを。エッグノッグでございます。普段のアシェル様のお好みに仕上げてますので、恐らく大丈夫だとは思うのですが……。」

「温かい飲み物なのね。ありがとう。コレを飲んだら寝るから、ベルももう休んで良いわ。もしトラストの邸に帰るなら馬車を出してもらってね。」

「使用人室にしばらく泊まっておりますので、心配なさらなくても大丈夫ですよ。それでは御前を失礼しますね。おやすみなさいませ。」

「おやすみなさい。」

「おやすみ。」

イザベルを見送ったアシェルは、目の前のマグカップに視線を落とす。

普段から飲んでいたらしいので、味が嫌いという事はないだろうと恐る恐る口を付けた。

瞬間。
ミルクセーキのような甘い味と共に、かっと焼けるような香りが突き抜ける。
辛うじてむせなかったが、普通に飲んでいたらむせていたかもしれない。

たった一口飲んだだけで、何に反応したのか体内魔力がぐるぐると巡り出す。

「甘いのに、辛い。香辛料は入ってないのに、魔力がグルグルする。身体もポカポカ。でもベルが変なの持ってくるとは思えない。」

隣のアークエイドがマグカップに口を付ける。
魔力が巡り出した原因が分かっていないのにと不安になるが、アークエイドは安心しろという。

「変なモノじゃなくて、リキュールが入ってるんだ。辛く感じるのはアルコールのせいで、体内魔力もアルコールを分解しようとしてるはずだぞ。」

「アルコールを?……止まった。たしかに、ポカポカも落ち着いたみたい。」

「香辛料だけじゃなくて、アルコールも異物判定されるらしい。普通よりリキュールが多いが、アシェはこのエッグノッグを飲んで、分解に使う魔力を絞っているとよく眠れるらしい。今日は疲れてるだろうから、アシェがよく眠れるように持ってきてくれたんだろ。」

「魔力を絞る……。」

そういえばアレリオンが、メイディーの体質は良いものも悪いものも分解しようとすると言っていた。

魔力を絞るとアルコールの分解が遅くなるので、寝酒としてよく眠れるという事だろうか。
まだ未成年のようなのに良いのかと疑問に思ったが、周囲が気にしていないという事はこれくらいは大丈夫なのだろう。恐らくケーキやチョコレートの洋酒と同じ扱いだ。

エッグノッグを飲みながら、体内の魔力が細くなるように絞っていく。
感覚を掴む、というよりも思い出すまでに時間がかかってしまったが、体内を巡る魔力の線を細くできたと感じる。

すぐにポカポカが落ち着くことも無くなったので、恐らく成功だろう。

「できた、と思う。いっぱい作ってもらったのに、少なくなっちゃった。」

体内の魔力量は維持できそうなので、今度はちゃんとエッグノッグを味わいながら飲んでいく。

「もう少し飲むか?イザベルが持ってきたのとは少し味が変わるかもしれないが、飲むなら作るぞ。」

いつもよりもかなり早いペースで飲み干すアシェルを見て、そういえば食事を摂ったことに安心はしたが、水分は一切摂っていなかったことを思いだす。
アシェル自身は気にしていないようだが、朝食と夕食あと、お風呂上りと今の四杯しか飲んでないはずだ。身体が水分を求めているのだろうと思った。
——だけでなく、アークエイドも教えてもらったエッグノッグをアシェルに振舞いたかったのである。

「アークが作るの?……欲しい。お願いします。」

「分かった。少し待っててくれ。ミニキッチンを借りるぞ。」

どんな風に作るのか気になるが、見られていたら作業しづらいだろうと、アシェルはソファで残りのエッグノッグを飲み干した。

程なくして、アークエイドが湯気をたてるマグカップを渡してくれる。

「リキュールを変えたから、さっきとは味が変わってると思う。ベースの味はイザベルのものに近いと思うんだが。」

「ありがとう。いただきます。」

熱々のエッグノッグは、確かに先程と香りが違う。
どうもこちらの方が少し癖が強い香りのようだ。

「これも美味しい。」

「良かった。恐らくイザベルのはウィスキーが入ってた。こっちはラム酒を入れてある。少し片づけてくるから、ゆっくり飲んでてくれ。」

「うん。」

またアークエイドを見送って、アシェルはエッグノッグを飲む。

酔いが回ってきているのだろう。

ポカポカすると思っていた身体は暑いくらいになり、頭もぼんやりしてくる。

その状態で体内魔力に意識を割いてコントロールしていると、確かにコレはよく眠れそうだと思う。
なんというか、余計なことを考えなくて済む気がする。

「もう飲んでしまったのか?まだ何か飲みたいなら、牛乳ならあるが。それ以外は使用人に聞かないとだな。」

「んーん……もういらない。おなかいっぱい。なんかね、ふわふわしてる。」

このフワフワした感覚が楽しいような気持ち良いような気がするが、とにかく暑い。

力の入りにくさも、霞がかかったような思考も。
まるで夢の中のようだった。

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