氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

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第四章 王立学院中等部三年生

284 家族公認荒療治①

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Side:アシェル14歳 秋



「アシェル様、朝でございます。起きてください。」

「ん……おはよう、ベル。」

「おはようございます。昨夜は早くにお眠りになられたのに、まだ疲れが取れませんか?一先ず、顔を洗っていらしてください。」

「うん。」

イザベルに起こされて目を醒ましたアシェルは、アークエイドの腕の中でアークエイドにもおはようと告げ、お互いにおはようのキスもする。

それから怠い身体で顔を洗いに行った。

夜中に起きたとはいえ、睡眠時間は十分だったはずなんだけどなと思っていたが、顔を洗えばすっきり目覚めることが出来た。

アークエイドはサーニャが身支度を手伝っていて、アシェルはいつもどおりイザベルにお世話をしてもらう。

何故か今日はドレスを用意され、断固拒否の姿勢を示したのに、今日一日女装で過ごすことが錬金小屋へ入る為の条件だと言われてしまった。
そう言われると無理に男装を押し通すことも出来ず、結局ドレス姿で朝ご飯に向かったのだった。

朝食を終え部屋に戻ると、恒例のお着替えタイムだ。

今度はワンピースを着せられ、寒くないようにとカーディガンも着せられる。
ドレス姿より遥かにマシだが、やはりなんとなく落ち着かない。

それと朝食後でお腹が満たされたからか、また眠気が襲ってきていた。

動いたり喋ったりしていれば問題ないのだが、のんびりしていると寝てしまいそうだと感じる。

「……あれ?なんで魔力がグルグルしてるんだろ。」

朝食後に自室で出された紅茶を飲むと、体内魔力が反応し始めた。
それでもやっぱり、何に反応しているのか分からない。

「本日はシナモンアップルティーですから。恐らくシナモンに反応したのではないかと。それと、言葉遣いをお気を付けください。」

「うっ。そういえば、シナモンも薬効があるものね。……錬金もしたいけれど、せめて体内魔力の形だけでも思い出せないかしら。食べ物や飲み物を口にするたびに魔力が動いてるのが気になるのに、何も分からないってすごくもどかしいわ。気にしなくてもいいものまで気になっちゃうし。口にしても良いものか悪いものかも分からないのよ。」

それにアークエイドの味見だって出来ていない。
今日もアークエイドの食事は、アベルが味見をしていた。

昨夜の夕食は、アレリオンがわざわざ最初の味見だけしに来てくれた。

「旦那様が少しずつ訓練をしようとおっしゃっていましたから。アシェル様でしたら直ぐに覚え直すことが出来ると思いますよ。何かをきっかけに思い出すかもしれませんし。焦りは禁物です。」

「そうね。……って、もう飲み終わったわ?」

紅茶を飲んでしまえば錬金小屋に行けるので、せっせと頑張って飲み干したのに。
ティーカップにはまた新しい琥珀色の液体が注がれる。

「一度錬金小屋に籠ったら、アシェル様は呼び出さない限り出てこられないでしょう?お昼も要らないと聞きましたし、せめて水分だけは摂っておいてくださいませ。」

「分かったわ。頑張る。」

普段からアシェルが促さないと水分を摂らないと、イザベルはアシェルに定期的に水分を飲ませてくれる。

その優しさを無駄にしないように二杯目の紅茶も飲み干した。

ようやくアシェルは自分の錬金小屋に向かうことが出来たのだ。



常春の温室の隣にあるアシェルの錬金小屋は、アシェルが5歳の誕生日におねだりしたものだ。

おねだりの内容は、アシェルもアベルや兄達のように自分の錬金スペースが欲しい、というものだった。
できれば常春の温室の近くが良いなという希望も出した。

それまでは自分の部屋で、最低限の素材と道具だけ用意してもらって、まずはマナポーションの作り方を教わっていた。
それから少しずつ色々なレシピを教えてもらいだしたので、自室だけでは手狭だったのだ。

アシェルとしては、離れの中でも常春の温室に近い部屋を割り当てて貰えたら良かったし、そうなると思っていた。
でも蓋を開けてみれば、アシェルのためだけにこの立派な錬金小屋が建てられ、プレゼントされたのだ。

「アシェル様、一旦こちらに手を置いていただけますか?」

扉ではなく。壁の少しだけ出っ張った四角いものに手を置く。
そのアシェルの手の上にイザベルが手を重ね、ブツブツと何かを呟くと、扉が明滅した。
——今のアシェルには分からなかったが、勝手に入らないようにアシェルが錬金小屋に入る資格を剥奪したのだ。

もう良いですよと言われ、イザベルが扉を開くと、やっぱり開く瞬間に一度光った。

特に電球などが仕込まれている風でもない。
魔術式が描かれているわけでもなさそうだ。

扉枠を見渡していると、イザベルが怪訝そうにしながらも説明してくれた。

「この小屋のことも、錬金や魔法関連という事で忘れていらっしゃるようですね。この小屋は、許可された人間だけが開閉できるシステムになっております。魔法的な制御ですので、開け閉めの際には光るんです。アシェル様が気にされていたのはそこですよね?灯を付けるのは入口直ぐの、この魔道具が一括しておりますので、暗くなったら魔力を通してくださいませ。錬金道具を出しておきますが、お手を触れないようにお願いいたします。」

そういったイザベルは部屋の奥に行き、棚の中に仕舞ったり机の上に置いたりとテキパキと作業していく。

言われてみれば、という感じではあるが、全く記憶に残っていなかった。
この小屋が誕生日プレゼントだという記憶は残っているのにだ。

小屋の中には、一番奥の壁一面に小さな引き出しの付いた棚が付いていて、引き出しではないオープンタイプの棚や、瓶詰にされた何かなどもあった。

作業用の机に見えるものも、一人でこんなに使うのだろうかと思うくらいある。
その机の奥半分は、ガラス器具がぎっちりと乗せられた。
作業机ではなく、器具を並べるためのスペースなのかもしれない。

長い時間を過ごした錬金小屋のはずなのに、あの壁の素材がどういう並びなのか、あの瓶詰の中身が何で何の材料なのか。どういう風にココで過ごしていたのか。
それらは抜け落ちてしまっていると感じる。

「よしっと。念のため手前側には置いてないので、危険は少ないかと思います。夕飯の前にお迎えに上がりますので、もしお疲れでおやすみされたい場合には、そちらの布団をお使いくださいませ。それと……アークエイド様にこちらを。」

「これは?」

イザベルが取り出した試験管には、無色透明の液体が入っていて、瓶の保存容器みたいなパッキン付きの蓋が付いている。
メイディーに限らず、一般的に流通のある薬瓶だ。

「アークエイド様であれば、お飲みになれば分かるだろうとのことです。旦那様からお預かりしておりますので、毒薬ということは無いでしょう。」

「アークに必要な薬なの?」

「私は旦那様よりお預かりしただけです。アークエイド様にお渡しするようにと。」

「お父様の……だったら、仕方ないわ。」

いまいちイザベルの説明は的を得ない。
でもイザベルがアベルの命令に逆らえないことは分かるし、アベルならアークエイドの身体に悪いものを渡すことはないはずだと自分を納得させる。

本当はどんなものなのか自分で味見してからしかアークエイドに飲ませたくないのに、今のアシェルにはそんな当たり前のことが出来ない。
それが悲しくて、悔しくて仕方がない。

答えをはぐらかされたことをアークエイドは不審に思いながらも。
一応蓋を開けて中の匂いを嗅いでみる。

「臭いがしないな。ただの水だと言われても分からない。」

普段であればこういう不審なものは、例え家族が作ったものであろうと、必ずアシェルが味見する。
大抵はそれで、どういう作用を持ったものなのか分かるだろう。

だが今のアシェルは、食事の調味料での魔力反応を理解したとはいえ、まだその詳細は思い出せていない。

由来の分からない、得体のしれないものを口にするのは、こんなに恐ろしかっただろうかと思う。
普段のアシェルはそれらを、毒を含む可能性もあるのに、なんの躊躇いもなく口にするのだ。

アシェルに頼り過ぎという戒めか、それとも今だからこそアシェルの大切さを身に染みて分かれという試練なのだろうか。
そう考えたアークエイドは、一気に薬瓶を傾けた。

液体は甘く、イチゴの果実水のようだと思った。

「これでいいか?」

「はい、ありがとうございます。お味は如何でしたか?」

空の薬瓶を受け取りながら、イザベルはにこやかに問いかけた。

「イチゴの果実水みたいだった。砂糖が多いようだったが、それだけだ。……久しぶりに、よく分からないものを率先して口にした。アシェにかけている負担を、少しは理解したと伝えてくれ。」

「承りました。まぁ、普段のアシェル様はあれですから。毒薬と知っても嬉々として味見されると思いますけれど。」

「それには同意する。だがまぁ、それが当たり前になってたのも事実だ。」

「少しでもアークエイド様に変化があったのなら、旦那様も喜ばれるでしょう。では、私はこれで失礼しますね。」

ぺこりと頭を下げてイザベルが出て行く。

そんな二人のやり取りを見守っていたアシェルは、毒薬を喜んで味見するとは、一体どんな生活を送っていたのだろうかと思った。
と同時に、体質が分解するし、自分が望む効果を得るためには味見をして、その効果を体験して改良点を見つけていたんだったなとも。

昨夜は味見の時に腕を切ったりしていたことは覚えていたが、その時にどんな薬を味見したのかは覚えていなかった。
てっきり治療系だと思っていたのだが、話を聞くと確かに毒薬でも躊躇いなく傷口に塗り込んだり飲んでいたなと思い出す。

こんなちょっとしたことですら、いやちょっとしたことだからだろうか。
忘れてしまっていることすら分かっていなかったのかと、少し落ち込んでしまう。

薫の感覚で見ると我ながらマゾいことをしていたんだなと思うが、それがメイディー公爵家の直系では当たり前のものだということも思い出した。

周囲が心配するのも分かるが、そうすることでより良いものを作るきかっけになるのだ。
作成しただけではあくまでも理論値なので、やはり味見が一番正確に効果を知ることが出来る。
味見で効果の強い、理論値に近いものが出来た時の達成感と満足感は何物にも代えがたい。

早くもっときちんと思い出して、何かを作ってみたい。
でもそれにはまず、アシェルが元々どうやって錬金をしていたのか思い出さなくてはいけない。

きっかけがあれば思い出す可能性があがるというのに、ジレンマだ。

ストレージの中にあった紙束や薬瓶は、ちゃんとそれが何か思い出せるまで手にしない方が無難だろう。
世間に出せないものが仕舞ってあると、思い出した記憶が告げてくるのだ。

普段からホルスターに仕舞ってあったものならば、補充もしていたので覚えている。
だが一度作って仕舞いこんだものはイマイチ思い出せないのだ。

せめて錬金の器具だけでも、見ていたら何か思い浮かばないだろうか。

立ったままじーっと器具を見つめる姿が気になったのだろう。

リクライニングチェアに腰掛けたアークエイドが、アシェルに声を掛けてくる。

「いくらアシェが錬金をしたいと言っても、今日は駄目だぞ。」

「分かってるわ。見てたら思い出せないかなって思っただけよ。……全然だめだけど。」

「そうか。何がきっかけになるのか、難しいな。」

そう言いながらアークエイドは、自分の膝の上をぽんぽんと叩いている。
椅子は一脚しか見当たらないし、そこに乗れという事なのだろうか。

「ここでは……そうやって過ごすのが、わたくしたちの普通?」

「っ……そうか。小屋も分かってなかったし、これも錬金関連としてまとめられてるのか。ここには椅子が一脚だけだろ?だから、俺がアシェを抱えて座っていた。まぁ、アシェは必ず、乗るより乗せてやると言ってたがな。恋人になったことを思いだせてないし、俺に乗るのは嫌か?」

少し悩み、それでも嫌ではないと感じる。

「いいえ、乗るのは構わないの。でも、カーディガンだけ脱いじゃうわ。」

外は少し肌寒かったが、室内だからだろうか。

紅茶で火照った身体は、カーディガンを着たままだと暑く感じる。

「暑いのか?」

「少しだけ。熱い紅茶を二杯も飲んだんだもの。」

「くくっ、確かに。いつもより多く飲んでいたからな。」

「水筒まで持たされちゃったしね。」

「俺もな。まぁ、二人でのんびりできると考えれば、一旦昼食に戻るよりその方が嬉しい。」

カーディガンを脱いでノースリーブのワンピース姿で、アシェルはアークエイドの上に跨った。

「背中を向けた方が良かったかしら?」

「いや、俺は向かい合った方が嬉しい。いつも膝に乗るくらいなら乗せてやるって言うから、こうしてすんなり乗ってくれると嬉しいな。」

「学院では乗ってるでしょ。」

そういう会話をしたことがあるので、乗っているはずだ。
肝心のアークエイドの膝の上にいるシーンは思い浮かばない。

「俺が乗せてるからだろ。こうやって、自分から乗りに来てくれるのか?」

「人前では嫌よ。」

「まぁ、口癖のように言われなくなっただけマシか。」

覚えていなくても、何故アシェルが口癖のように嫌がっていたのかは分かる気がする。

「……私は、いつも誰かの言いなりになってばかりだったから。」

急に薫の話し方になったアシェルを、アークエイドはぎゅっと抱きしめる。

「男の子のなら、自分で自分を守ることが出来るって思ってた。少なくとも、誰かに指示される人形じゃないって。そうやって、なら大丈夫だって意識を切り替えてたから、男の子らしく生活してたし。親密な関係になって女の子だってバレてるってなっても、意識がどうしても男の子の方に引っ張られてた。それに……それまでのイメージが崩れちゃうと、嫌われるんじゃないかと思って。」

「そんなことで嫌うわけ無いだろ。むしろ、俺にだけ見せてくれる姿だと思うと嬉しい。こうしてるのが、嫌という訳じゃないんだよな?」

アークエイドの首筋に顔を埋めているので表情は分からない。
それでもその声色に、僅かな不安が混じっていることを感じる。

なんとなく普段のアシェルのまま伝えるのが気恥ずかしくて、女装だし良いかと薫の口調のまま言葉を続ける。

記憶が無いまま過ごした数日で思ったのだ。
薫も言葉が足りなかったが、アシェルも喋っているように見えて肝心なことは何も口にしていなかったのだと。

「アークの腕の中が……嫌だと、思ったことはないわ。むしろ……落ち着いて、好き。温かくて、安心できるの。確かに記憶は曖昧で、アークと恋人になった時のことが分からない。でも……このアークのことが好きって気持ちだけは本物だわ。」

「っう……複雑だ……。あんなこと無ければ良かったと思うのに。一旦薫の意識が強くなったからこそ聞ける言葉なんじゃないかと思うと……。」

「……ふふっ、そうかもね。だって僕は自分の弱いところをあまり見せたくないもの。そもそも、気弱な僕の姿なんて想像つかないでしょ?薫よりも感情表現は上手だと思うし、人当たりよく過ごせてるはずだもん。ただ私の意識が強い時に、なるべく思ってることを言葉にしてて。僕も言葉が足りてないところがあるなぁって反省しただけ。記憶が曖昧なせいで、もしかしたら前より薫の意識が強くなりやすいのかもしれないけど。どっちも薫でアシェルだから。どれも本心だよ。大切なモノに、嘘を吐きたくないから。」

顔を見るのは恥ずかしくて、それでも愛しいと思う気持ちを伝えたくて。
埋めた首筋にチュッとキスをした。

「アシェが周りに弱いところを見せたくないのは知ってる。でも、こうやって少しでもそういう姿を見せてくれて嬉しい。」

「……恥ずかしいから、あんまり言わないで。」

「くくっ、恥ずかしがるアシェは貴重だな。唇には、キスしてくれないのか?ここなら、恋人のキスでも良いぞ。」

恋人のキスとはディープキスのことだろうか。

ここならということは、普段はフレンチキスしか駄目という事なのだと思うが、恋人同士なのに制限があるのはややこしいなと思ってしまう。
それが風習的なものなのか、アークエイドとの約束なのかも分からない。

そんなことにも少し悲しみながら、顔を上げたアシェルはアークエイドの唇と唇を重ねた。

柔らかくて、熱くて。とても幸せな気持ちになる。
咲や健斗と唇を重ねた時よりも。

火照った身体の熱を分け与えるように、ぎゅっとアークエイドを抱きしめ舌を押し込んだ。

(もっと……もっと欲しい……。)

皆の前で教室で唇を奪った時のように、アシェルが主導権を握ってやろうと思ったのに。
アークエイドの技量ならそれが出来ると思っていたのに。

くちゅくちゅと舌が絡み、水音が頭の中に響いてきて、全身が甘く痺れる。
頭の芯が痺れて、身体の力が抜けていく。

知っているはずだが知らない感覚に少しだけ怖くなるが、アークエイドの腕の温もりが安心感を与えてくれる。
それがとても心地良い。

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