エクリプス 〜砂海の章〜

nanaさん

文字の大きさ
14 / 39
第一節

魔法

しおりを挟む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まずは普通に泳いでみる

足を動かし手で水をかき分け進む

「水の中ってこんなに気持ちいいんだね」

『ふふ、レインがそう思ってくれるなら良かった』


最初は無口だったミラちゃんも今では上品で優雅な口調になっている

やっぱり何かあるのかな

それはまた後で考えるとして 今度はミラちゃんの泳ぎ方を真似してみる

僕に尾びれは無いので足を同時に動かす

それを強く速く繰り返してみる

すると普通に泳ぐより速い

「気持ちいい!!」

なんか下半身がどんどん冷たくなっていく気がする

『あれは...」

これはなんだろう?

でも悪い気はしない

そのまま泳ぎ続けると 僕の動きで水流ができたのか水の中に動きが出来始める

『そこまで』

「えー」

『一旦上がって』

「はーい...」




上にあがりバイクに座る

「もうちょっと泳ぎたかったなぁ...」

「また今度...それと1つ良い知らせがあるの」

「良い知らせ?」

「明日から早速魔法の特訓...というよりその準備を始めるよ」

「本当!?」

「うん、だから今日はもう休むよ」

「わかった!楽しみだなぁ..」

ついに念願の魔法! と言ってもなにか準備があるみたいだけど...








あの後 帰宅した後 ご飯を食べて風呂に入ってそのまま寝た





「お...」

なにか聞こえるなぁ...

「お...て」

もうちょっと寝たい...

「起きて」

「ひゃっ!?」

「ようやく起きた」

どうやらミラちゃんが 耳元で起きてと言ってたらしい


「びっくりしたよ..」

「起きないのが悪い 」

「そうだけどさぁ...」

「朝ごはん作ったから食べて」

「やったー!」








朝ごはんを食べ終え ミラちゃんと一緒に外に出る

「それじゃあまずは...レインの魔力を解放しないといけない」

「解放?」

「そう、人の身体には魔力が流れているけど それを私達 精霊に渡し魔法にするには魔力を外に出せるようにしないといけない」

「はえー」

「それで身体の魔力の通路に穴を開ける そうすれば外に出せるようになる」

「穴を開ける...」

「安心して前の瞑想した時みたいにしてればいいだけ」

「分かった」

「それじゃあ始めるよ」


目を閉じる




また同じ 暗い暗い 闇の中

何も無い虚空の中

この前はあんなに美しい海だったのにまた元に戻ってしまった

ここに自分から来ることは無い

だって退屈だし寂しいから

人気もなく 面白いものも無い

本当に何も無い場所

でもいつかここも変わる

あの海みたいに綺麗になるはず

「レイン!!」

「わっ!?びっくりしたぁ...」

「大丈夫?」

「うん?僕は全然大丈夫だけど?」

「そう...それと残念な事が起きたの...」

「え?どうしたの?」

「...貴方の魔力の通路に...穴を開けられない」

「...え?」

「大精霊である私でさえ開けられない...理由は分からないのだけど出来ないの」

「そんな...」

「私も色々模索してみるけど...」

「..分かった ありがとね!でもいつか魔法は使えると思うから大丈夫大丈夫!」

「...そう」

「それに..魔法が使えなくても身体を鍛えることは出来るから!」

「...そうだね それじゃあ今日は...身体を鍛えよっか」

「うん!それじゃあまずは走ることから!」







「はぁ...はぁ...久しぶりにこんなに運動したよ...」

時刻はもう夕方

今日は1日中 走ったり腹筋や腕立て伏せをしたりと体力作りをしていた

「大丈夫?」

「大丈夫だよ とりあえず今日はもう終わりにしようかな 汗も沢山かいちゃったし」

汗が冷えてきたら風邪を引いてしまうかもしれないからね!




帰宅したらまずはお風呂に入る

ミラちゃんも誘ったけど断られた

多分 夕食でも作ってくれてるのかな?

「それにしても...夢のうちの1つが...叶わなかったなぁ...」

魔法を使えないと聞いて 表面上は何もなさそうにしたけど実際はかなりショックを受けた

幼い頃 おじさんから話を聞かされてワクワクしていた魔法

ずっと楽しみにしてて いつか使える日が訪れると信じてて

「あれ...なんかぼやけて...」

魔法で空を飛んだり派手な魔法を使ったり

おとぎ話みたいに強い魔物と戦ったり

僕の中ではあったはずの未来

それが消えた

「....僕 何も悪いことはしてないのに...魔法が使えない...なんで?」

でもここで折れちゃダメ 僕はこの国を救うと決めたのだから

「..泣くのは...全てが終わってからにしよう」






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

公爵令嬢は結婚式当日に死んだ

白雲八鈴
恋愛
 今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。 「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」  突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。 婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。  そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。  その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……  生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。  婚約者とその番という女性に 『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』 そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。 *タグ注意 *不快であれば閉じてください。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌

招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」 毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。 彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。 そして…。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...