エクリプス 〜砂海の章〜

nanaさん

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第二節

魔術

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「それでは先程のハプニングはありましたが魔術は十分発動出来そうなので次のステップをお教えしましょう」

「待ってました!」

「先程 魔術は古代文字を魔法陣に組み込む事で発動出来ると 言いましたね?」

「うん」

「その古代文字は直接組み込むか言葉で組み込むかの2種類があります」

「言葉...詠唱って事?」

「そうです 詠唱も古代文字で行うので難易度は高いですが...」

「古代文字かぁ....なんか纏めてある本とかってあるの?」

「勿論ありますよ この後 その本をお渡ししましょう」

「ありがと おじいちゃん!!」

「..意外とこの呼ばれ方も悪くないものですね」




その後は おじいちゃんと魔法陣の展開について色々学んだ

魔法陣は意識をすれば周りに展開する事も出来るらしく 感覚はやっぱり魔法に近い

詠唱も出来るらしいからそれも気になる

でもまずは本を読んで学ばなきゃいけないから我慢

そういえば魔法陣は自分で展開してるけど 別の方法で発動出来たりしないのかな?

例えば..書くとか?

「さて...十分展開出来るようになりましたし問題ないでしょう」

「ねぇねぇ おじいちゃん」

「どうしましたか?」

「魔法陣って僕達は自分から発動してるけど別の方法でやれたりしないの?」

「...と言うと?」

「例えば...紙に書くとか」

「...恐ろしい程 勘が鋭いですね その通りです 魔法陣は媒体を使って紙に描く そしてそこに刻まれた魔術の詠唱を紙に魔力を込めながら詠唱することで発動が出来ます」

「...工程が面倒くさくない?」

「そうですね でもその分恩恵はあるんですよ 魔術というのは魔法陣を展開し古代文字を組み込んで発動するのですが強力な物になっていくとどんどん詠唱だったり組み込む古代文字の難解度が高くなってしまうのです それを魔法陣を維持しながら行うので比較的 簡単に発動出来るんですよ」

「はえぇ...便利だね」

「はい、ですが媒体も貴重なものですのであまり使えないんですがね...」

非常用って訳だね





そんなこんなで夕方になったのでレジさんの家で夕ご飯を済ます

食べたことの無い オシャレな料理だったけどとても美味しかった

だけどいつもの夕ご飯より量が少なかったのが残念

ミラちゃんやおじいちゃんによるとこういう料理は見た目も重要だから多くないとか

見た目なんてそんな気にするかなぁ...

余程 とんでもないものじゃ無い限りは美味しければ良いと思うんだけど...



その後はお風呂を済ませたのだけど メイドさん達がお身体を洗いましょうか?って来てびっくりした 一応そんな事してもらうご身分じゃないから丁寧に断って自分で洗った

お風呂はとっても広くていい匂いがした

何の匂いだろう? 今度レジさんに聞いてみよう


その後は 僕とミラちゃんに与えられた客室で僕はおじいちゃんが渡してくれた古代文字の本を読み始めた

古代文字そのままが乗ってる本とそれが解読された本の2種類だ

それを机に並べて読む  魔力を込めればほのかに明るい光を出すランプがあるからへっちゃらだ

「古代文字...意外と簡単...?」

解読の本があるお陰だとは思うけど割と簡単だった

「...ねぇ レイン」

「うん?どうしたの?ミラちゃん」

「..古代文字...習ったことでもあるの?」

「無いけど?」

「..そっか それじゃあ引き続き頑張って」

「? わかったよ 応援ありがとね!」

今ミラちゃんは僕のすぐ傍でふよふよと浮かんでいる

さっきから本を見てるってより僕を見てるように感じたけど気の所為だろう

それはさておき さっきから古代文字を見てると法則性があるのに気づいた

縦線や横線だったり点やながーい曲線

様々な点や線を組み合わせてるのが古代文字だけど これらに何かしら意味があるんじゃないかと思い始めた

例えば縦線が二本ある古代文字に共通するのは水や火と言った自然に関するものを意味している事だ

横線だと精霊  点は数によって空間や時間を指定している 曲線だと..数字?それも縦に曲がるか横に曲がるかで数時の表記が違う?

「...ねぇ ミラちゃん」

「どうしたの」

「76.45.33みたいな表記って何を表してるの?」

「...座標」

「座標?」

「空間の位置を表してるの 縦 横 高さの3つを数値にしてる」

空間の位置...

それじゃあもう1つは...

「それじゃあこの1xx,03,34は?」

「それは時間を表してる 時代とその月とその日 正確な時間ではなく大雑把な時間」

「へぇ...」

こんなに法則性がある古代文字を組み合わせる魔術...

「...魔術って..本当に面白いね!!」

おじいちゃんが使ってた転移魔術はこれらを利用してるってことでしょ!?

どうやって利用してるのか確かめたくなってきた...

「..魔術ってこんなに楽しいんだ...」

「...魔法も負けてない」

「え?」

「魔術は凄いかもしれないけど...魔法はもっとすごい」

そっぽを向きながらミラちゃんがそう言う

「もしかしてミラちゃん...嫉妬してる?」

「..そんなんじゃない ただ伝えたかっただけ」

「ふふふ..ミラちゃん可愛いー!」

僕がそう指摘するとミラちゃんは頬を少し赤くして僕から顔を逸らす

「ミラちゃんも嫉妬するんだねー」

「..してない」

「ふふふ..ミラちゃん可愛い」

ミラちゃんもちゃんと僕とかと同じで嫉妬するんだなぁ...


何故だかミラちゃんが僕に嫉妬してくれてることに安堵してる自分が居たのに僕は気づかなかった



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