VRMMOでスナイパーやってます

nanaさん

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ゲームに入った私がまず最初に始めたのは依頼を受ける事

傭兵ギルドで依頼を受け 魔物を狩る

ただそれだけだが私にとっては娯楽だ

ゲーム というのは本当に楽しいんだね

「さて...移動しよ」

ワイヤーを使って木々を伝い移動しつつ 目標地点まで移動する

「さて...目標は...居たね」

配信は今回はしない

人気が割と多いとこだからね

良い感じの木の幹に着地しスナイパーライフルを構える

「...おや?」

今回の目標はブラックナイトウルフ

魔物ではなくそれより一段階上の魔獣と呼ばれる生物だ

その生物は凶暴性が酷く常に破壊衝動に囚われてるような存在なので報酬金は高い

だがそんなブラックナイトウルフと相対してる人達が居る

「...どうして?」

そこに居たのは...私の幼馴染である有栖だった

「何はともあれ...ピンチみたいだね」

狙いを構える  彼女を含むあのパテはかなりピンチに陥ってるみたいだ

回復アイテムは使い切って 魔力もギリギリなんだろう

じゃあ助けて貰っイチャモンはつけられないかな?

スナイパーライフルを構える

だが相手は魔獣だ 普通の魔物じゃない

奴の核は2つある

頭と心臓にそれぞれ1つずつ

ならやることは簡単

ワイヤーを使う

ワイヤーを魔獣の胸に向けて放つ

意識外から来た攻撃に魔獣は反応出来ず胸にぶっ刺さり貫通する

1つ目 破壊完了そのままワイヤーを巻き戻して急接近しゼロ距離でスナイパーライフルのトリガーに指を掛け...

引く

「さよなら」

魔獣の頭が吹き飛び 残った身体はドサッと倒れる

私は討伐証明になる牙を剥ぎ取って魔獣の身体と一緒に仕舞う

彼女にワイヤーのお礼で今度 魔獣の身体あげようかな

すると助けたパーティの人たちがこちらに近づいてくる

「すまない...助かった まさか魔獣が居るとは思わず..」

「...大丈夫 依頼のついでだから」

そのまま私は立ち去ろうとするが

「ま、待ってくれ!!どうか...お礼をさせて欲しい」

「要らない」

「だが...」

「要らない」

「...分かった」

報酬金だけで十分

「...己龍..だよね?」

「...」

「ど、どうした?アリス?まさか知り合いか」

私は無言で立ち去るべきなんだろう

でも不思議と今の彼女には少しだけ話してみたかった

「...そうだとしたら 貴方はどうするの?」

「...謝らせて あの時 私がしてしまった事に対して...」

「別に気にしてないし私は悪いと思ってない それが君や他の人の幸せに繋がるんだから 何とも思わないよ」

「ッ...でも...」

「無理に謝らなくていいよ 私は君達の幸福を祈るだけ 私から関わっても不愉快だと思うから私はもう行くね」

「待って!!」

「...なんでそんなに関わるの?私みたいな人殺しにわざわざ関わりに行くなんて」

「違う!!貴方と関わるのを不愉快になんて思ってない!!」

「...」

本当なのかな 私が知るよしも無いけど

「だから..お願い...私にもう一度チャンスを頂戴...貴方とやり直すチャンスを」

仮面を外し彼女を見る

「...無理..しなくていいんだよ?」

「えっ...」

「誰かから脅されたの?それとも命令?君がそれを受け入れてるなら構わないけどもし嫌々でやってるなら..私は処理をしようと思うけど」

「違う..これは私自身の意思」

「...そう でも君と私では居る世界が違う 君のような白い人が私のような黒い人と居れる訳が無いよ 」

「それでも...それでも..私はそうしたいの!!」

驚いた まさか私のような人と関わる為にそこまで強い意志を見せるなんて

「...そっか 私は君達の幸福を願っている それが叶う為にそれが必要なのかもしれないなら..試してみようか」

私は彼女にフレンド申請を送る

「えっ...」

「承認しても拒否しても私は構わないよ それじゃあ時間を無駄にさせるのも悪いし それじゃあね」

私はその場に回復アイテムを残して離脱し傭兵ギルドに向かった






「己龍が...チャンスを..くれ..た...?」

「...どういうことか説明して欲しいが...とりあえず落ち着け 涙出てるぞ」

「ああ...己龍が私に...」

「一体彼女と何があったんだ...?」

「...どんな過去かは知りませんが彼女が落ち着くまで私達が守ってあげましょう 幸い彼女が気遣って回復アイテムを置いといてくれたみたいですし」

「じゃあ遠慮なく使わせてもらうか...ってなんだこの回復量!?」

「トップレベルの錬金術師ですらこんな性能のものは...」

「彼女はとても生産が出来そうには見えない...なら一体誰が...」

謎は深まるばかりであった










「...承認..したんだ」

びっくりした まさか自分から私に関わってくるなんて

「自分の意思..か...」

もしかしたら麗華さん達も...いや分からない 

本人に聞いてみないと分からないなぁ

「...ま、いっか このまま依頼を受けて配信を続けよう」

私は傭兵ギルドで報酬金を受け取り 依頼を複数受けてまた配信を始めた


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