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nanaさん

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ユニークモンスターと英霊

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ーーーーーーーーーーーーー

デュラハン..黒い鎧に身を包んだ闇の騎士はその背に背負ってる大剣を抜きこちらへ向けました

「...」

おそらくデュラハンは私が動いた瞬間に動き始めるでしょう

私はさっき2つの魔法を一気に使った影響か疲労におそわれています

デュラハンを相手するには...厳しいと言えるでしょう

「....」

するとデュラハンは不思議な行動を始めました

「...え?」

大剣を収め何故かこちらを見つめてきました(?)


「..もしかして...回復するのを待ってくれてるんですか?」

顔が無いので分かりませんが肯定の雰囲気を感じ取りました

戦いはお互いが万全の状態でやりたいタイプなのでしょう

ならお言葉に甘えさせて頂きます

「ありがとうございます 先程 戦ったばかりでして...」

デュラハンさんは気にするなと言わんばかりに手を軽く振っています

「貴方のその優しさに敬意を払って 私も全力で行きます!」

「...!」

魔力も体力も回復し流血も治まったので私は再び大鎌と十字架を装備し デュラハンさんは大剣を抜きました

「この小石が落ちたら...始めましょう」

私はその場にあった小石を上に投げます

お互いが見合い 周囲の音が聞こえなくなります

そして小石が落ちる音が鳴り響いた瞬間

ガンッ!!

大鎌と大剣が鍔迫り合いを起こし

戦いの火蓋は切って落とされました






「貴方ほど強い方は初めてです!!」

大鎌やそれに付いている銃 魔法等を駆使して戦っていますがデュラハンさんは大剣1本で凌いでます

時々 十字架を使用して攻撃をしてますが片腕で掴まれ吹っ飛ばされそうになってからは媒介か防御にしか使ってません

こちらが大鎌を振りながら体術を混ぜても返されてしまいますしなんなら反撃してきます

私も何とか捌けてますがお互いに傷が増えていってるのが現状です

「はぁ...はぁ...」

体力の消費が予想以上に早いです

デュラハンさんは..死者の身 おそらく疲労なんて無いんでしょう

ですがデュラハンさんもボロボロです

「次で決めます...行きますよ!!」

「...!!」

体力を全て使ってデュラハンさんに突っ込みます

大鎌に【魔化】を使用して光を纏わせます

ただでさえ少なかった魔力がどんどん減っていきますが気にせず振り抜きます

デュラハンさんもその大剣に何かを纏いながら全力の一撃をこちらに振ってきました

「はぁぁぁぁぁ!!!」

「...!!!!」





そうして勝ったのは...私..でした

デュラハンさんは血飛沫をあげながら倒れました デュラハンさんの持つ大剣は砕け散り鎧はボロボロになっています

かくなる私もボロボロです

身体のあちこちに傷が出来ていて血だらけです

動く体力もありません

「短い間でしたが...貴方と会えて良かったです」

出来れば...生きてて欲しい 

「【ハイヒール】」

デュラハンさんの傷が治り始めます

良かった..死者だから効かないかもと思いましたが...効いて良かったです

傷が治った事に気が着いたのか困惑しながらこちらを見ている(?)

まるで何故助けた?と言わんばかりの

「私でもよく分かりません...貴方は他の魔物と違う...身勝手な願いですが...生きていて欲しいのです」

デュラハンさんを助けた影響で私自身を治療する魔力が尽きてしまいましたが後悔はありません

「貴方は死者なのでしょう...死者に生きることを祈ってしまうのは皮肉かもしれませんね..」

その時 デュラハンさんがこちらに手を差し出してきた

「ふふ...良いですよ 握手しましょう」

デュラハンさんの手を取り握手をする

すると

『英霊が登録されました 【聖霊魔法】が使用可能になりました』

「えっ...?」

『【聖霊魔法】を使用しますか?』

いきなり過ぎて私は思考が固まってしまいました

このデュラハンさんが英霊?

えっ?

確かに強すぎる気はしましたが...

とりあえず【聖霊魔法】を使用します

するとデュラハンさんが光り輝き始めました

「デュラハンさん!?」

光が治まるとそこには...白髪の長髪で金色の目をした白い鎧に身を包んだ女性が居ました

「デュラハン...さん..?」

「礼を言います 我が主よ」

「あ、あるじ..?」

「まずは治療をさせて頂きます」

「へっ?」

「【ハイヒール】」

私の身体を淡い光が包み傷が治っていきます

「そ、それでデュラハンさんは..一体..?」

「私の名は レイ・シモンズ かつてあったある国に仕えていた者」

「わ、私の名前はリュシーです よろしくお願いします!」

「貴方は我が主なのだ そんな畏まらなくても良い」

「主とかよく分かりませんが..レイさんはレイさんなので!」

「む...そうか..主が望むならそうしよう」

「それでレイさんはどうしてあんな姿に..?」

「....私は昔 仕えていた国から裏切られた」

「えっ...そんな...」

「国の為を思いと戦い続け戦果を挙げた私は邪魔だったのだろう」

「..酷すぎます」

「仕方ないさ...私が忠誠を誓った王は私を裏切り反逆者の名を被せギロチンで処刑した それで私は死者アンデッドのデュラハンとして蘇った」

「...裏切られて..辛かったですよね」

「....ああ..」

「貴方が私を主とするなら...私は貴方を絶対裏切りません...もし私が貴方を裏切るとするなら...貴方を想っての事..それが最初で最後の裏切りになるでしょう...」

「...ふふ、主は強いのだな その歳でそう言えるとは...改めて私は..我が主に忠誠を誓おう」
 
『ユニークモンスター 高潔のデュラハンが英霊 レイ・シモンズに進化しました』

『ユニークモンスターの討伐報酬が与えられます』

『戦闘が終了しました スキル【二重詠唱】 スキル【大鎌術】 スキル【多重思考】を習得しました』

『称号 【英霊の主】【高潔なる騎士から認められし者】【ユニークモンスター討伐者】が与えられました』

「えっ?」

「どうした?我が主よ」

「いえ..なんでもありません」

「おや..いつの間に宝箱が...」

「開けてみましょう」

豪華な宝箱がいつの間にか出現していたのでレイさんと一緒に開けてみます

中身は...

「スキルオーブと...大剣?」

「珍しいな...」

「..大剣はレイさんにあげます!」

「...良いのか?」

「さっきの戦いでレイさんが元々使ってた大剣は砕け散ってしまいましたし...」

「..ふふ、なら遠慮なく貰おう 主はスキルオーブを」

「分かりました 」

スキルオーブを使ってみると

『特殊スキル【加護】を習得しました』

「どうだった?我が主よ」

「【加護】という特殊スキルが得られました!」

「【加護】...」

加護
自身や味方の能力値を一時的に上げる加護を与えることが可能 熟練度が上がることで掛けられる加護の種類が増える
【烈火の加護】
【大地の加護】
【疾風の加護】

「どうやら味方の方に加護を与えられるようです」

「加護だと..!?」

「はい そうですが...」

「我が主は...聖女なのか...?」

「へ?」





「えーっとレイさんの国では昔 聖女と呼ばれる加護を与える方がいたんですか」

「そうだ 彼女自身が聖女と言っていたからな」

「私の聞いた話と違いますね...あっち側にある街で聞いた話だと神に選ばれて特殊な能力に覚醒した女性が聖女だとか...」

「ふむ...私が生きていた時と違うな...」

「ですがその聞いた方..元聖女の方から言われたのですが私はどうやら聖女の資格があるらしいです」

「...我が主は凄いな」

「実感が湧かないので分かりません..」

「そうか...」



「それでは夜も明けますし帰りましょう」

「そうだな」

私は座りっぱなしの体勢だったので立とうとするが

「...」

「どうした?我が主よ」

「体力がもう無くて...立てません...」

「そうか..なら私が運ぼう」

「お願いします..ってひゃっ!?」

レイさんは私を横抱きにして歩き始めた

「済まないな 我が主よ 主に負担を掛けない運び方これくらいしか思いつかなかった」

「良いんですけど...なんか恥ずかしいです...」

「そうか?私は何も感じないのだが...」

「私が恥ずかしく感じるんです!!」








その後 私は最初の街にレイさんに連れて来てもらいましたが...

「周りの視線が痛いです...」

「我が主が気にすることでは無い」

「気にしちゃうんですよぉ...」

「それに恥ずかしがることでは無い」

「私は恥ずかしいんですよぉ...」

「私は恥ずかしくないぞ」

「私が恥ずかしいんです!!」


そのまま私はレイさんに博士さんの研究所に行くようお願いしてそのまま研究所に着きました

今の私の状態を見た博士さんは

「...女誑しは程々にしときなよ」

「どういう事ですか!?」

「?」






ーーーーーーーーーーーーー
こういうコンビも良いと思うんですよ
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