VRMMOでスナイパーやってます

nanaさん

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聖霊

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ーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ...君は相変わらず持ってるねぇ....」

「偶然ですよ」

「運命というやつだろうな」

「しかもよりにもよって同じタイプかぁ...」

博士さんが何故か頭を抱えてます 頭が痛いんでしょうか?

「またよしよししますか?」

「いや..遠慮しとくよ」

「我が主の誘いを断るとは...何たる所業!!」

レイさんがいきなり大剣を抜き 構え始めました!?

「君そっち系!?」

「レイさん落ち着いてください!!?」



博士さんとレイさんしか居ないので私は現在ペストマスクを外しています

レイさんは私の顔を見ても何とも思わなかったみたいです

どうやら

「私は今は魂で人を見ているから 特に人の顔とかで判断したり驚いたりはしない」

と言ってました よく分かりませんが見た目で判断しない方なんでしょう 

レイさんは素晴らしい方です



「はぁ...はぁ...全く..心臓に悪いよ...」

「レイさん 私の為を思ってなのは分かりますが過激なのは めっ! ですよ!」

「すまない...」

「うっ...」

「博士さん!?」

「どうした博士殿!?」




「尊ぇ...もう我が人生に悔いはねぇ..」

「死なないでください博士さん!!【ハイヒール】!【ハイヒール】!!【ハイヒール】!!!」

「我が主よ...博士殿は生きているぞ...」

「えっ!?でも顔が...」

博士さんの顔はまさに顔面蒼白といった状態です

そんな時

「博士さーん!お邪魔します!」

「お邪魔するわ」

「お邪魔します」

お姉様と有栖さん 時雨さんが来ました


「き、己龍?」

「そちらの方は一体..」

「って博士がー!?」





「改めて自己紹介を 私はレイ・シモンズ ある小国に仕えていた騎士であり今はリュシー様に仕える従者だ」

「リュシー?」

「そこの点については..私が説明しよう」

「大丈夫ですか!?博士さん!?」

「元凶に心配されるのも複雑な気持ちだね...今の彼女は

「演じている...RPって事ですか?」

「その通りだ そのせいで己龍ことリュシーは今 金髪青眼の清純敬語系美少女聖女になってしまった訳だ...」

「でもリュシーの姿も...良い」

「分かる」

「これ無意識でやってるの...?」

「そうみたいだね...隣にいるレイ君は言っちゃえば...忠誠心が重いタイプだね...恋愛感情は無いみたいだが...」

「ほっ...」

「良かった...」

「何安心してるの?己龍は渡さないわよ」

「はぁ...彼女の女誑しは演じてても変わらないねぇ...」




「それで...と有栖さん 時雨さんは博士さんにどんなご用件で?」

「うっ...」

「装備を作って貰ってたのよ 素材はこっち持ちでね」

「そうなんですよ 先輩」

「そうでしたか 博士さんの作る装備は最高ですからね!ってお姉様!?」

「だ、大丈夫よ 己龍...」

「大丈夫か姉殿...?」

博士さんの時は大丈夫と言っていたレイさんが心配そうにお姉様を見ています...つまりお姉様が危ないのでは...?

「お姉様!!死なないでください!!【ハイヒール】!!【ハイヒール】!!!」

「先輩がポンコツキャラに...」

「これもまた良いんだけどね...」

「き、己龍...」

【ハイヒール】が一切効きません!?このままではお姉様が...

「お姉様死なないでぇ..」

「大丈夫よ 私は死なないわ」

「うわ、すぐ復活した」

「姉妹の絆だな」

「凄...」

「ひえっ..怖ぁ...」

「お姉様が生きてる..!!」

思わず笑顔になってしまいます

「うっ...大丈夫よ 私 ここで倒れたら己龍に悲しい顔をさせてしまう...」

「よく無傷で耐えたなあれ」

「どう見ても瀕死でしょうが...」

「どうやら我が主と姉殿の仲はとても良いようで良かった良かった」

「貴方さっきからマイペース過ぎません!?」






「さて...それで己龍も居るから話しておきたいんだけど」

「はい!何の話ですか?」

「闘技大会についてよ」

「闘技大会...そういえばそんなものもありましたね...」

「闘技大会の開催場所は王都 まだ行けてない人も参加申請出してれば転移で移動出来るようになるから大丈夫よ」

「それは良かったです...私はまだ王都に行けてませんから」

「パーティメンバーは己龍 私 時雨 有栖の4人は決まっているの レイさんは入る?」

「我が主が出るというのであらばお供しない選択肢は無いな 参加させてもらおう」

「これで5人 パーティメンバーは最大6人だからあと一人誘えるの」

「あと一人ですか...」

博士を見てみる

「私しゃ無理だよ!?戦闘無理だからね!!絶対無理!!」

「そうですよね...」

「前来た【傭兵】って人は?」

「彼奴は...ソロ専だからそっちに出るだろうね」

「マスターはダメですか?」

「彼はその日仕事だよ...」

「...シュバルツさんは?」

「...彼奴は...分かんないねぇ 滅多に連絡よこさないし多分闘技大会出ないと思うよ」

「そうですか...」

「ところでそのシュバルツさんって?」

「シュバルツさんは西の荒野で出会った騎士の方です!私と一緒に西の荒野の魔物を倒していてリッチに左腕を吹き飛ばされて気絶された私をここまで運んでくれました!!」

「えっ!?己龍?!大丈夫だったの!?」

「これくらい平気です!」

「...我が主よ 無理はしないでくれ」

「レイさんの言う通りよ...」

「うぅ..気をつけます..」

罪悪感が凄いです...

「貴方は私のたった1人の妹なんだから...この世界と言えどリアルに極限近いここでは無理はしないで欲しいのよ...ここが仮想と割り切れてない私が悪いのだけど...」

「いや姉殿の気持ちはよく分かるぞ たとえどんな場所でも大切な人には無理はして欲しくないものだ」

「うぅ...心配させてごめんなさい...気をつけます...」

「あ、謝る必要は無いのよ!?私の身勝手なお願いだからな...」

「でもお姉様に心配させてしまったので...気をつけます...」

「真面目...」

「いつもの破天荒具合とは本当に違うねぇ...」











「それで結局6人目は見つからなそうね...」

「5人で出ましょうか」

「下手に1人居れても...ねぇ」

「...そういえば有栖さん 最初に会った時のパーティメンバーの方は?」

「彼らは今回の闘技大会は参加しないそうよ 予定が入ってるみたいで」

「そうですか...なら5人で行きましょう!」

「目標は...勿論 優勝ですね!」

「我が主に勝利を捧げて見せよう」

「力を合わせて頑張るわよ!」

「ええ、そうね 皆で優勝を勝ち取りましょう!」

「「「「「おー!!!」」」」」






「さて...メンバーが決まったのは良いのだけど...次はパーティの名前を決めなきゃいけないわ」

「名前?」

「そうよ これは必須だからね 何か案がある人は?」

「はい!」

「己龍 どうぞ」

「仲良しパーティはどうでしょう!!」

「...可愛いけど却下ね...」

「そんなぁ...」

「我が主...」

「ポンコツ具合が凄いわね...」

「じゃあ次は私です!」

「時雨」

「リュシーと愉快な仲間たち!」

「良いですねそれ!」

「先輩もそう思いますよね!!」

「却下」

「くっ...」

「えぇ...そんなぁ...」

「では私が」

「レイさん」

「慈愛の聖女 はどうだ?」

「それ己龍もといリュシーだけじゃない...?」

「うむ、やはり我が主が適任だろう」

「己龍が中心なのは賛成だけど却下 本人が良いと思わない気がするわ」

「私1人だけ目立つのは...」

「す、すまない!我が主!!」




「それでは私が」

「お義姉さん」

「だから己龍は渡しません!  私の案は戦乙女ヴァルキュリアです」

「戦乙女か...良いな」

「これまでの候補に比べたら...良いですね」

「かっこいいです!」

「満場一致みたいね」

「それじゃあ私達のパーティ名は【戦乙女】で!」









「そうしたら今度は戦術についての話だね..私は【氷姫】と呼ばれてる通り氷魔法と長剣を扱ってるわ 前衛兼中衛よ」

「私は【炎帝】と呼ばれていて炎魔法と双剣を扱っているよ 有栖に同じく前衛と中衛 両方こなせるわ」

「私は..【弓姫】と呼ばれてて風魔法と弓矢 それと練度は低いですが短剣を使います!後衛担当です!」

「私か..私は特に呼ばれている名は無いが主に大剣を主軸に戦うな 魔法は...使えないが代わりにが扱える 前衛は任せてくれ」

「私も呼ばれている名はありませんが大鎌と光魔法 それに聖魔法が扱えます!とかも与えられるので皆さんをサポート出来ます!」

「神聖力!?【加護】!?一体なんだいそれは!?」




「ふむふむ...加護はほぼサポートといってもいいな..それにしても特殊スキルか...噂には聞いてたが..それはそれとして...神聖力に関しては初耳なんだけど!?」

「そうなのか?私の生きてた頃だと普通だったのだが...」

「レイさん 神聖力ってなんですか?」

「神聖力とは己に流れる魔力とは違った聖なる力の事だ 魔物に対して特攻の効果があり己の身体に纏う事で身体能力の上昇 自然治癒力の上昇の効果がある また魔力と併せて使う事で魔法のように扱える その力は聖魔法以上の強力さだ」

「凄い...」

「だがその分 素質が必要だ..これは才能だから人によるんだ...」

「素質かぁ...」

「その素質を確かめる方法はあるかい?」

「ああ、簡単だ 私が神聖力を流し それに対して反応があれば素質がある」

「そうなのか..なら試しに彼女らにやってみてくれないかい?」

「分かった ではまずは姉殿から...」




お姉様 有栖さん 時雨さんは適性が無しでした...博士さんも巻き込まれましたが勿論ダメでした..

そして最後は私です

レイさんが私の肩に触れます

女性なのにとても鍛えられててたくましい掌です

「...我が主よ..ちゃんと飯は食べているのか?」

「? はい 食べてますよ」

「...姉殿?」

「本当よ...元から己龍はこうなの...」

「...我が主は...成人しているのか?」

「はい、成人してますよ!立派な大人です!」

私は思いっきり胸を張る

「カハッ...」

「博士ー!?」

「うっ...」

「姉殿!?」





「さて...落ち着いたところで素質調べの続きをしようか...」

「ああ、そうだな では我が主よ 始めるぞ」

「はい!お願いします!」


レイさんが私の肩に優しく触れて集中し始めました

すると何かくすぐったくて暖かい気持ち良い感覚がしてきました

「ん...く....ひゃぅ...」

慣れない感覚が身体を襲い 声が漏れてしまいました

恥ずかしくて顔が紅潮してくのが分かります...

力が抜けそうです...

「卑猥だ」

「卑猥すぎる」

「先輩がエッチです...」

「妹のあんなみだらな姿が...」

「んっ...あっ...はぅ....」

「色気が...」

「紅潮した顔と卑猥な声のせいで..」

「ちょっと汗をかき始めてるのがまた...」

「あれを耐えてるレイ君は強者だねぇ...」





「終わりました 我が主....」

「はぁ...はぁ...はぁ...」

力が抜けてペタンとその場に座ってしまう

『神聖力が覚醒しました 【神聖魔法】を習得しました 職業 聖人の効果により【神聖魔法】の熟練度が上昇しました』

「だ、大丈夫..?己龍...」

「おねぇ..さまぁ..?」

「うっ...」

「あかん この絵面あかん...事後現場だ...」

「我が主!?どうした!?」

「見られたら絶対誤解が生まれるねこれ...」

元凶レイさんが何も理解してないのがまた...」

「おーい 博士いっか.....」

「あ...」

「傭兵さん...」

「あー...なんだその..邪魔したな よし そんじゃ俺帰るぜ!!じゃあな!!」

「誤解だからね!?いや、ちょっと待って行かないでマジで誤解だから」







「...なぁ レイさんとやら」

「ん?なんだ?」

「神聖力っつーのを素質がある人に流し込んだらどうなんの?」

「普通は何か暖かい物が入ってきたような感覚で素質がある場合はちょっとピリッとした感覚がするな..だがら我が主の反応は何かおかしい...」

「えぇ..」

「もしかしてそっちの気質...?」

「そういうの何も知らない己龍が...?」







「お見苦しい所をお見せました...」

「す、すまない 我が主..あんな事になるとは..」

「レイさんは何も悪くないですから仕方ありませんよ」

「だが本当にすまない...」

「それで...私に素質はあったんでしょうか...?」

「我が主にはもちろんあったぞ!」

「良かった...」

「じゃあ試しに訓練所で使ってみようか」

「わかりました!」

「んじゃ移動だ移動だ」






訓練所に移動した私はまず【神聖魔法】の確認をしました

【神聖魔法】
神に認められ才能ある者が使える神聖なる魔法 魔の者に特攻があり邪なる者を滅ぼす魔法
熟練度80
【グレーターヒール】
【ディスペル】
【ホーリーバリア】
【ホーリーレイ】
【エクストラヒール】
【大結界】
【聖纏】
【天使召喚】

「えーっと...私は何をすれば良いのでしょうか?」

「我が主は..使える神聖魔法で1番強力なものを使ってもらいたい 神聖魔法は人によって使える物が違うからな かつては攻撃 防御 補助の3つに分類されていた」

「3種類か...」

「では始めますね」

「ああ」

「どんな魔法か観察させてもらうよ!」

「楽しみね」

「神聖魔法っていうと綺麗な雰囲気がします」

「そうね 神聖 って付くぐらいだもの」

私は...【天使召喚】を試そうと思います

片膝をついて祈りを捧げ始めます

魔力と...神聖力というものを絡めるように混ぜ放出します

すると私を中心に...感覚ですが地面に魔法陣が展開され始めました

「なっ...」

「これは...まさか!?」

「凄い...」

「こんな大きいの初めて見たわ...」

「またやらかしてる...」

辺りには神聖な雰囲気が満ち溢れ始め 魔法陣が輝き始め その光をどんどん強めていきます

『わたしもてつだうー!』

『ぼくもー!!』

『がんばれー!!』


「あれは...もしかして聖霊か!?」

「聖霊!?あの色とりどりの球の光が!?」

「聖霊?精霊じゃなくて?」

「精霊は自然に由来する者だ 聖霊は..天使と同等の..神の使徒とも言える存在だ...今居る聖霊だけでも三体...やはり我が主は...」

「三体!?それって凄いこと?」

「当たり前だ!!聖霊は人前には殆ど姿を現さない...私が知ってる限りだと過去3回しかその例は無い 」

「己龍またやらかしてる...」

「神に愛されてるみたいだね...」

「そういう人を愛し子と呼んでた国もあったしね...」

『わたし きりゅーとあいたい!』

『ぼくも!』

『おれもー!』

『どうするー?』

『じゃあこうしよう!』

『いいね!それでいこう!』


魔法陣から感じる神聖な力が強まり私を中心として広がる魔法陣の中に3つの魔法陣が更に展開されました

おそらくそこから天使様が出現するのでしょう

3つの魔法陣は点として繋ぐと三角形になるような位置取りをしながら動いてました

恐らくもうすぐ発動するのでしょう

天使様 私の我儘ではありますがどうか姿を現しください

「【天使召喚】」

辺りは強い光に包まれ それと同時にごっそりと魔力と神聖力が私から抜かれていくのが分かります

光が晴れるとそこには...

「こんにちは!あたらしい聖女さん!」

「初めまして かな?」

「俺らは先に知っていたがな」

上から順に桃色の髪の少女の天使 黒色の髪をした少年の天使 赤髪の青年の天使が居た

「天使様...ですよね?」

「あー..正確には違うな 本来召喚されるはずだった天使の身体を依代にして俺らが来た訳だ」

「じゃあ貴方方は...」

「俺らは聖霊って人に呼ばれてんな 俺の名はカイザーだ」

「私の名前はエルメス!」

「僕の名はハーミット よろしくね 新しい聖女さん」

「わ、私の名前はり、リュシーです!!よ、よろしくお願いします!!」

「...どうやらお前さんはまだ"覚醒"してないみたいだな...まぁいい 近いうちに覚醒するだろう」

「リュシーちゃんは一体どんな聖女なのかなぁ..」

「いきなり2人がごめんね 色々言われて混乱してると思うけど悪いようにはしないと約束するよ」

「は、はいぃ...」

「そうだ!どうせならリュシーちゃんとあれしようよ!2人とも!」

「あれは早すぎるだろう?」

「そうだな 此奴には些か早すぎる 」

「えー!!そんなぁ...」

「軽い契約くらいなら良いんじゃない?」

一体何の話をしてるんでしょうか...







「それにしてもここは凄いね 一体誰が作ったんだい?」

「この天才マッドサイエンティスト系美女博士の私さ!」

「...君..この世界に来てまだ間も無いよね...?」

「そうだ!」

「...ふっつうに国家レベルの技術だよ?これ」

「そうか..そうかそうか!聖霊という存在からそこまで評価して貰えるとは嬉しい限りだ」

「褒めてるつもりは無いんだけど...」


「お前..強そうだな」

「そっちこそ 組手でもやっか?」

「面白い 良いだろう 」

「うっしゃ やるぞぉ!!」



「そういえばそこの2人はリュシーちゃんに恋しているみたいだね!」

「ちょ、声大きいよ..」

「うっ..そうです...」

「ふっふっふっー!かつて昔の英雄の相談相手だった私にまっかせなさーい!」

「し、師匠...」

「その響よしっ!!」



「..我が主 大丈夫か?」

「は、はぃ..何が何だか...」

「...まさか私も聖霊が来るとは思わなかった」

「聖霊の方でしたか」

なら聖霊魔法と関係あるんですかね?

「私がかっていた国の書物だと歴史上3回しか姿を見せなかったと言われていて癖の強い者だと記されていた」

「そう...なんですか?とても気さくな方々に見えますが..」

「あの3人は聖霊の中でも特に友好的な方なのだろう 聖霊は私達 人類とは異なる種 ましてや神の使徒なのだ その殆どは癖が強い」

「そうなんですか...そんな滅多に姿を現さない方々が何故 私の天使召喚に...?」

「...彼らは我が主を新たな聖女と言っていた それ以外にも何か訳があるのだろうが....」

「私には分かりません...」

「私もだ...」



カイザーさんと訓練所の地面にヒビがつくくらいの激しい組手するジルさん

博士さんの技術力の高さに呆れているハーミットはんと褒められていると思ったのか素直に喜んでる博士さん

そした有栖さんや時雨さんと何か話をしているエルメスさん

「む...」

エルメスさんと嬉しそうに話してる2人の姿を見るとなんかモヤモヤしてきます

「己龍♪」

「わっ..お姉様!」

「ふふ、己龍は可愛いねぇ...」

お姉様が頭をなでなでしてくれます 嬉しくて心地好いです!

「あ、そういえばお姉様!!」

「んー?どうしたのー?」

「またあの..身体がうずうずして..意識が飛んじゃうくらい気持ち良い...やってください!」

「ちょ、ちょっと己龍 声...」

「姉殿?」

「お義姉さん?」

「どういうことですか?」

「おや...あちらは修羅場みたいだ」

「怖いねぇ...」

「これは1人の女の子を巡る恋の波乱の予感...!」


修羅場になってる中 ジルとカイザーはお構い無しに組手を続けていた...




「くっ...なんで私も巻き込まれてるんだい!?」

「己龍と私以外なら博士くらいしか居ないし...てか持ってるでしょあの動画 己龍のこれまでの衣装写真と一緒に横しなさいよ」

「横暴過ぎない!?渡さないからね?!これは私の大事なコレクションだからね!」

「時雨、有栖」

「博士~渡さなくてもいいので定期的に見せてくれれば大丈夫ですよ~?」

「そうそう、悪いようにはしないからさぁ」

「ひぇ...」


「あの4人は何をしてるんですか?」

「分からないな...」

「ま、譲れない戦いってやつだよ 」

「そう!一部の女の子にはとっても大事な戦い」

「はぇー」

また修羅場(?)が形成されてる中 己龍ことリュシーは鎧を脱いで部屋着(博士作)を着ているレイさんの上でお菓子を食べさせてもらっていた

その横で明らかにやべぇ雰囲気を垂れ流してる集団を呑気に眺めつつハーミットとエルメスは遠慮なくお菓子と紅茶を嗜んでいた

「どうぞ 我が主」

「自分で食べれますけど...」

「そ、そんな!わ、我が主の手が汚れてしまう」

「過保護だなぁ」

「過保護だねぇ..」

レイさんの気遣いを無駄にするのも心が痛みますし...大人しく食べさせてもらいましょうか

「そうですか..ありがとうございます ではお言葉に甘えて 」

「勿論だ!」

「あーあー 従者甘やかしてる」

「過保護具合が加速するねこれ」

そう言ってレイさんは私にマカロンを食べさせてくれる

「ん...美味しいです!」

「この菓子は博士殿が作ったのだろうか?」

「博士は色々出来るみたいだしね そうなのかい?」

「多分違いますね 私の知り合いに料理の達人が居るんです」

「ほう...我が主がそこまで言うとは...是非会ってみたいものだ」

「味は私が保証します!」

「我が主がそう言うなら間違いないだろうな」

「今度案内します!」

「なら私も一緒に!甘い物大好きだから!」

「ふふ、なら我が主の言葉に甘えてお願いしよう」

「あそことの温度差が凄いなぁ...」


「しれっとイチャイチャしやがって...尊ぇよ...」

「ライバル...」

「家族愛に近いね...」

「くっ...向こうに戻ったら私もしてあげよ..」



「...ドロドロ過ぎないかなぁ...人誑しだねぇ...」

「そんなリュシーに私達 聖霊が引き寄せられてるのも事実だよ!」

「そうだねぇ...ところでカイザーともう一人の人間はまだ帰ってこないのかい?」

「さっきから外でどんぱちやってるよ?」

「...長引きそうだね...」

実は聖霊の中でもマトモ枠でありもう一人の聖霊と他の聖霊の奇行や問題行動によく頭を抱え後処理に追われてるのがハーミットであった

世間的に言うなら苦労人である

「はぁ...ヨハンになんて説明をすれば...」


もう一度言う ハーミットはこの中の誰よりもマトモであり 常識人で苦労人である



ーーーーーーーーーーーー
*聖霊の声は聖霊から認められて無い状態だと幼い子供の言動に聞こえるよ
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