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膝枕
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姉妹百合は至高である
ーーーーーーーーーーーーーー
「戻ってきたぞ..ってなんだあそこ」
「禍々しい雰囲気が漂っているな」
「お、2人ともおかえりー」
「ちんちくりん..何してるんだ?」
「レイさんにお菓子食べさせてもらってます!」
「...そうか んであそこの集団は何があった?」
「えーっとね どうやらリュシーに関わる何かを博士が持ってるらしくてそれ頂戴って話をしてたよ!」
この時点でジルは若干頭を抱えそうになった
疲れた顔をしたハーミットはこの人間とは良い仲になれそうだと安堵していた
ようやくマトモな方の人間を見つけたからである
「んじゃとりあえず戻してくるわ..」
「君だけだと苦労が凄そうだし僕も同行しよう」
「そりゃ助かる」
「...俺はどうすればいい?」
「カイザーはそこのお菓子と紅茶を嗜んでたら?美味しいよそれ」
「ハーミットがそう言うなら間違い無いのだろう」
ハーミットさんとジルさんは博士さん達の方へ向かいました カイザーさんは自分に何か魔法を使った後 にソファーに座りました
聖魔法の【浄化】でしょうか?
「疑問に思ってるだろうから教えてやる 【浄化】は生物の身に使うことで穢れを払える そういう事だ」
...えーとつまり穢れというのは身体から出てくる汗や垢も含まれるのでそれらが浄化される..つまりお風呂に入った後みたいになるんですね
「お風呂に入った後みたいになるって事ですね!」
「そうだ 理解力があるな」
「カイザーは一部頭の中で完結してから話しちゃうからねー」
「それについては謝らないぞ 理解出来ないのが悪い」
「む...」
「お、御二方 け、喧嘩はやめましょう...?」
少し悪い雰囲気がしたので二人の間に入ります
「...くく...!!」
「...ふふ..!!」
「ふぇ?」
「いやはや純粋で真面目すぎるなこやつは」
「本当にリュシーちゃんって真面目で可愛いねー!」
「我が主が可愛い事は当たり前だ」
「今新たな属性追加されたよね!?」
「あ、博士さんおかえりなさい」
「ただいまー..じゃなくて!!レイ君の属性多すぎない!?白髪金髪麗人忠誠心が重い過保護な主に激甘従者騎士って何!?」
「は、博士殿...?」
「おっと失礼...少々取り乱してしまった」
「彼女はさっきまでの禍々しい雰囲気のとこに居たからね ちょっと疲れてるんだよ」
「それじゃあ博士 よろしくね」
「楽しみにしてます」
「お願いねー」
「ひえっ..」
「皆さんは博士さんに何をお願いしたんですか?もしかして新しい装備?」
「装備は作って貰ったから大丈夫よ もっと別の物」
「別の物...?」
「先輩は気にしなくていいんですよ?」
「でも...」
皆だけ知ってて私だけ知らないのはちょっと寂しいです...
「皆だけ知ってて私だけ知らないのはちょっと寂しいです..だってさ!可愛いこと考えるねぇ リュシーちゃん!」
「ふぇ!?な、なんで そ、それを...」
「ふふ..己龍」
後ろからお姉様が私を持ち上げました
「わっ..お、お姉様?」
「私達が頼んだのは キリューの写真とかなの」
「そうなんですか?」
「そう、理由はキリューの色んな姿を見たかったからなの 秘密にしてごめんね」
「だ、大丈夫ですよ!お姉様が謝る事ではありません!それに...色んな姿を見たいなら言ってくれれば良いのに...」
「良いの?」
「はい!」
「そっか なら今度から頼むね」
「勿論です!!お姉様大好きです!」
「うっ」
「死んだな」
「死んだね」
「死にましたね」
「ありゃ死ぬね」
「ゼロ距離天照笑顔!」
「..よく分からないが眩しい笑顔なのは認めよう」
そういえばレミさんが教えてくれましたけどある国では親しくて好きな人...家族にはキスをするらしいです!確か頬っぺたとか言ってた気がします
「お姉様 お姉様」
「んー?どうしたのー?キリュー?」
「あれ食らっといてよく立てるね...」
「あれが人間の意地だよ ハーミット君」
「そっかぁ...」
体勢を変えてお姉様に向き合います
「お姉様..大好きです!」
私はお姉様の頬っぺにキスをします
「...へ?」
「お姉様?」
「わ、わたひ..き..きりゅうに..き、キスを...?」
「ふふ..レミさんが教えてくれたんです 親しくて好きな人...家族にはキスをするものだと」
「もうあれオーバーキルだろ」
「レミレアのアマ..あの野郎...戻ったら隊長に報告だなこりゃ...あれはマズイ 女泣かせになる」
「泣かせる所か殺しにかかってきてる気がするのは気のせいかい?」
「羨ましい...己龍にキスされるなんて...」
「先輩からのキス...いつか先輩から奪い取ってみせます..」
「我が主と姉殿の姉妹仲が良好で良かった 我が主は愛されてるな」
「ふふ、恋ってのは波乱万丈だからね!これも良いと思うの」
「そうなのか?なら恋とやらは本当に面白いんだな」
何かおかしかったんでしょうか?お姉様は顔を赤くしてあわあわと慌てています
「ど、どうしよう..わ、わたし き、きき、己龍とき、きき、き、キスを...」
「お姉様?大丈夫ですか?」
顔が赤くなってるので熱でもあるんでしょうか?
私は右手の白い手袋を脱いでお姉様のおでこに手を当ててみます
「ふぇ..」
「熱は...少しありますね 」
そんな状態で私を抱っこして立ち続けるなんてよくありません
私はお姉様に抱っこから下ろしてもらって近くのソファーに座り
「お姉様」
「ど、どうしたの..?」
「こっちに来てください」
膝をポンポンと叩いてそう言います
「え、えっと..き、己龍...?」
「レミさんが教えてくれました 疲れたり体調の悪い人には膝枕が効くと」
「彼奴マジで締めとかねぇとマズイな」
「そのレミさんとやらに感謝...」
「お姉様?」
「..」
「ほら、お姉様 立ってるのも辛いでしょうし 早く」
「わ、分かったわ」
「どうですか?気持ち良いですか?」
「う、うん..気持ち良いよ」
「それは良かったです お姉様 お仕事も頑張ってますしさっき熱が少しあった時は倒れないか心配でした...」
「..己龍のせいでもあるんだけどね..」
「? 何か言いました?」
「いや、なんでもないよ」
私はお姉様に膝枕をしてなでなでしながら雑談します
「ふぁ...」
「眠いんですか?」
「うん....」
「じゃあ寝ちゃって良いですよ」
「でも...」
「眠い時に寝るのは仕方ありませんから それに..お姉様の寝顔も見たいし..」
私は向こうでは朝に弱いのでお姉様の寝顔を見れることはありません
それに今まで会えなかったから見れる機会もありませんでした
寝顔というのは可愛いものだよ!とレミさんが言ってたので気になるのです
いつもキリッとしててかっこいいお姉様の可愛い寝顔を見てみたい...
家族の寝顔というのを見てみたいのです
ようやく家族として戻ったのですから
「...ちんちくりん 全部口に出てるぞ」
「ふぇ?」
呆れた顔のジルさんがそう言いました
それとと何故か倒れてる博士さんも居ました
お姉様は幸い寝ていました
「良かった..聞かれたらとても恥ずかしかったです」
「いや俺らにも聞かれてるのよそれ」
「本人に聞かれた方が恥ずかしいんですよ...」
お姉様の寝顔はとてもかわいいです
ふにゃっと 溶けそうなほど甘い笑顔で寝ています
「...昔 お姉様と私は仲良い姉妹でした..」
お姉様の寝顔を見てると昔の話をしたくなりました
「私はいつもお姉様の後ろに着いてってお姉様はそれを笑いながら導いてくれてた そんな仲の良い..姉妹...でした...」
「お父様やお母様も居て..私達家族はとても幸せでした...」
「ある日から...私達 姉妹や家族の仲は...バラバラになりました 私とお父様 お姉様とお母様のように...」
「そこから...お父様が死にました...名誉の死だったそうです...私は1人になりました」
「私が原因でしたから...お姉様とお母様に迷惑をかけないように静かに何も求めず1人で....そこからしばらく経って私は...ようやくお母様やお姉様と家族という関係に戻れました...とても...とても...嬉しかったんです...だから..こうしてお姉様に膝枕をして安らかに眠ってる姿を見ると...とても安心して...家族というものを感じれるんです...昔話が過ぎましたね ごめんなさ...皆さん?」
有栖さんや時雨さん ジルさん カイザーさんは深刻そうな顔をしてました
「...幸せが戻って...良かったな..」
「...大丈夫だ もしお前の幸せを邪魔するものが現れたら俺達が滅ぼしてやる
中でも有栖さんと時雨さんは特に..辛そうな顔をしてました
「...罪滅ぼしであり己龍を幸せにする というのを胸に刻まないとね」
「...私達が彼女にしてしまったことはそれだけ重いのですから...」
ハーミットさんやレイさんは何かを決意した顔に
「我が主の幸せを守らなければ...」
「僕たちが守らないと...」
博士さんとエルメスさんは泣いてました
「そんな辛い過去を...」
「可哀想に...」
あれ?昔話をしちゃっただけなのですが...
私はそう思いつつも すやすやと安らかに寝ているお姉様を見て自然と笑顔になり微笑みながら撫でていました
「きりゅぅ...」
「ふふ、どうしたんですか?お姉様?」
「すきだよぉ...」
寝惚けてるのか寝言なのか お姉様はそう言ってくれました
「勿論 私も大好きです」
私はお姉様の頬っぺにキス..はしにくかったのでおでこに静かにキスをしました
しばらくすると私も眠気が来てしまいました
それは普段の眠気と違って不快なものではなく...とても心地好くて幸せな感じがするものでした..
私はそれに抵抗せずゆっくりと夢の中へ入っていきました
「あんな過去を聞いといて悪いが...恋人だろあれもう」
「残念ながら ちんちくりんからしたら家族のスキンシップと思ってるんだろうなぁ...」
「己龍にそんなことと教えたレミさん という方って...」
「近々こっちに来るけど おまえさんらがする1番最初に会ったやつで間違いない」
「そう..ですか...」
「ま、普段は気さくなやつだ 間違った知識が多すぎるだけでな...そのせいで己龍は下手したら女泣かせになる可能性が出てしまった」
「でもリュシーちゃんなら全員幸せにしそうだけどー?」
「..否めないのがまたな...」
「彼女からは..あの昔話から全員を幸せにするっていう決意を感じられたよ」
「どれだけ重い過去が..あんな幼い少女にあったんだろうか...俺には想像出来ない」
「だから我らが守ろう 我が主の幸せを 我が主の平穏を」
「賛成だよ そうだね..どうせなら 私たちはギルドを作る 表向きはただのギルドだが...本当の目的は..彼女こと己龍 またの名をリュシーの幸せを守る を目的に活動しようか」
「名案だな」
「賛成ね」
「私も賛成です」
「私も賛成ー!」
「僕も賛成だよ」
「俺も賛成だ」
「私も賛成する」
「よし、全会一致だね 彼女には申し訳ないけどこれは私達だけの秘密だ 後で彼女の姉には私から伝えておこう」
こうして幼い純粋な少女(成人済み)を守る為の同盟が秘密裏に結ばれたのであった...
これが後々 運営達の頭を抱えさせる存在になるとはこの時誰もが想像しなかっただろう
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「戻ってきたぞ..ってなんだあそこ」
「禍々しい雰囲気が漂っているな」
「お、2人ともおかえりー」
「ちんちくりん..何してるんだ?」
「レイさんにお菓子食べさせてもらってます!」
「...そうか んであそこの集団は何があった?」
「えーっとね どうやらリュシーに関わる何かを博士が持ってるらしくてそれ頂戴って話をしてたよ!」
この時点でジルは若干頭を抱えそうになった
疲れた顔をしたハーミットはこの人間とは良い仲になれそうだと安堵していた
ようやくマトモな方の人間を見つけたからである
「んじゃとりあえず戻してくるわ..」
「君だけだと苦労が凄そうだし僕も同行しよう」
「そりゃ助かる」
「...俺はどうすればいい?」
「カイザーはそこのお菓子と紅茶を嗜んでたら?美味しいよそれ」
「ハーミットがそう言うなら間違い無いのだろう」
ハーミットさんとジルさんは博士さん達の方へ向かいました カイザーさんは自分に何か魔法を使った後 にソファーに座りました
聖魔法の【浄化】でしょうか?
「疑問に思ってるだろうから教えてやる 【浄化】は生物の身に使うことで穢れを払える そういう事だ」
...えーとつまり穢れというのは身体から出てくる汗や垢も含まれるのでそれらが浄化される..つまりお風呂に入った後みたいになるんですね
「お風呂に入った後みたいになるって事ですね!」
「そうだ 理解力があるな」
「カイザーは一部頭の中で完結してから話しちゃうからねー」
「それについては謝らないぞ 理解出来ないのが悪い」
「む...」
「お、御二方 け、喧嘩はやめましょう...?」
少し悪い雰囲気がしたので二人の間に入ります
「...くく...!!」
「...ふふ..!!」
「ふぇ?」
「いやはや純粋で真面目すぎるなこやつは」
「本当にリュシーちゃんって真面目で可愛いねー!」
「我が主が可愛い事は当たり前だ」
「今新たな属性追加されたよね!?」
「あ、博士さんおかえりなさい」
「ただいまー..じゃなくて!!レイ君の属性多すぎない!?白髪金髪麗人忠誠心が重い過保護な主に激甘従者騎士って何!?」
「は、博士殿...?」
「おっと失礼...少々取り乱してしまった」
「彼女はさっきまでの禍々しい雰囲気のとこに居たからね ちょっと疲れてるんだよ」
「それじゃあ博士 よろしくね」
「楽しみにしてます」
「お願いねー」
「ひえっ..」
「皆さんは博士さんに何をお願いしたんですか?もしかして新しい装備?」
「装備は作って貰ったから大丈夫よ もっと別の物」
「別の物...?」
「先輩は気にしなくていいんですよ?」
「でも...」
皆だけ知ってて私だけ知らないのはちょっと寂しいです...
「皆だけ知ってて私だけ知らないのはちょっと寂しいです..だってさ!可愛いこと考えるねぇ リュシーちゃん!」
「ふぇ!?な、なんで そ、それを...」
「ふふ..己龍」
後ろからお姉様が私を持ち上げました
「わっ..お、お姉様?」
「私達が頼んだのは キリューの写真とかなの」
「そうなんですか?」
「そう、理由はキリューの色んな姿を見たかったからなの 秘密にしてごめんね」
「だ、大丈夫ですよ!お姉様が謝る事ではありません!それに...色んな姿を見たいなら言ってくれれば良いのに...」
「良いの?」
「はい!」
「そっか なら今度から頼むね」
「勿論です!!お姉様大好きです!」
「うっ」
「死んだな」
「死んだね」
「死にましたね」
「ありゃ死ぬね」
「ゼロ距離天照笑顔!」
「..よく分からないが眩しい笑顔なのは認めよう」
そういえばレミさんが教えてくれましたけどある国では親しくて好きな人...家族にはキスをするらしいです!確か頬っぺたとか言ってた気がします
「お姉様 お姉様」
「んー?どうしたのー?キリュー?」
「あれ食らっといてよく立てるね...」
「あれが人間の意地だよ ハーミット君」
「そっかぁ...」
体勢を変えてお姉様に向き合います
「お姉様..大好きです!」
私はお姉様の頬っぺにキスをします
「...へ?」
「お姉様?」
「わ、わたひ..き..きりゅうに..き、キスを...?」
「ふふ..レミさんが教えてくれたんです 親しくて好きな人...家族にはキスをするものだと」
「もうあれオーバーキルだろ」
「レミレアのアマ..あの野郎...戻ったら隊長に報告だなこりゃ...あれはマズイ 女泣かせになる」
「泣かせる所か殺しにかかってきてる気がするのは気のせいかい?」
「羨ましい...己龍にキスされるなんて...」
「先輩からのキス...いつか先輩から奪い取ってみせます..」
「我が主と姉殿の姉妹仲が良好で良かった 我が主は愛されてるな」
「ふふ、恋ってのは波乱万丈だからね!これも良いと思うの」
「そうなのか?なら恋とやらは本当に面白いんだな」
何かおかしかったんでしょうか?お姉様は顔を赤くしてあわあわと慌てています
「ど、どうしよう..わ、わたし き、きき、己龍とき、きき、き、キスを...」
「お姉様?大丈夫ですか?」
顔が赤くなってるので熱でもあるんでしょうか?
私は右手の白い手袋を脱いでお姉様のおでこに手を当ててみます
「ふぇ..」
「熱は...少しありますね 」
そんな状態で私を抱っこして立ち続けるなんてよくありません
私はお姉様に抱っこから下ろしてもらって近くのソファーに座り
「お姉様」
「ど、どうしたの..?」
「こっちに来てください」
膝をポンポンと叩いてそう言います
「え、えっと..き、己龍...?」
「レミさんが教えてくれました 疲れたり体調の悪い人には膝枕が効くと」
「彼奴マジで締めとかねぇとマズイな」
「そのレミさんとやらに感謝...」
「お姉様?」
「..」
「ほら、お姉様 立ってるのも辛いでしょうし 早く」
「わ、分かったわ」
「どうですか?気持ち良いですか?」
「う、うん..気持ち良いよ」
「それは良かったです お姉様 お仕事も頑張ってますしさっき熱が少しあった時は倒れないか心配でした...」
「..己龍のせいでもあるんだけどね..」
「? 何か言いました?」
「いや、なんでもないよ」
私はお姉様に膝枕をしてなでなでしながら雑談します
「ふぁ...」
「眠いんですか?」
「うん....」
「じゃあ寝ちゃって良いですよ」
「でも...」
「眠い時に寝るのは仕方ありませんから それに..お姉様の寝顔も見たいし..」
私は向こうでは朝に弱いのでお姉様の寝顔を見れることはありません
それに今まで会えなかったから見れる機会もありませんでした
寝顔というのは可愛いものだよ!とレミさんが言ってたので気になるのです
いつもキリッとしててかっこいいお姉様の可愛い寝顔を見てみたい...
家族の寝顔というのを見てみたいのです
ようやく家族として戻ったのですから
「...ちんちくりん 全部口に出てるぞ」
「ふぇ?」
呆れた顔のジルさんがそう言いました
それとと何故か倒れてる博士さんも居ました
お姉様は幸い寝ていました
「良かった..聞かれたらとても恥ずかしかったです」
「いや俺らにも聞かれてるのよそれ」
「本人に聞かれた方が恥ずかしいんですよ...」
お姉様の寝顔はとてもかわいいです
ふにゃっと 溶けそうなほど甘い笑顔で寝ています
「...昔 お姉様と私は仲良い姉妹でした..」
お姉様の寝顔を見てると昔の話をしたくなりました
「私はいつもお姉様の後ろに着いてってお姉様はそれを笑いながら導いてくれてた そんな仲の良い..姉妹...でした...」
「お父様やお母様も居て..私達家族はとても幸せでした...」
「ある日から...私達 姉妹や家族の仲は...バラバラになりました 私とお父様 お姉様とお母様のように...」
「そこから...お父様が死にました...名誉の死だったそうです...私は1人になりました」
「私が原因でしたから...お姉様とお母様に迷惑をかけないように静かに何も求めず1人で....そこからしばらく経って私は...ようやくお母様やお姉様と家族という関係に戻れました...とても...とても...嬉しかったんです...だから..こうしてお姉様に膝枕をして安らかに眠ってる姿を見ると...とても安心して...家族というものを感じれるんです...昔話が過ぎましたね ごめんなさ...皆さん?」
有栖さんや時雨さん ジルさん カイザーさんは深刻そうな顔をしてました
「...幸せが戻って...良かったな..」
「...大丈夫だ もしお前の幸せを邪魔するものが現れたら俺達が滅ぼしてやる
中でも有栖さんと時雨さんは特に..辛そうな顔をしてました
「...罪滅ぼしであり己龍を幸せにする というのを胸に刻まないとね」
「...私達が彼女にしてしまったことはそれだけ重いのですから...」
ハーミットさんやレイさんは何かを決意した顔に
「我が主の幸せを守らなければ...」
「僕たちが守らないと...」
博士さんとエルメスさんは泣いてました
「そんな辛い過去を...」
「可哀想に...」
あれ?昔話をしちゃっただけなのですが...
私はそう思いつつも すやすやと安らかに寝ているお姉様を見て自然と笑顔になり微笑みながら撫でていました
「きりゅぅ...」
「ふふ、どうしたんですか?お姉様?」
「すきだよぉ...」
寝惚けてるのか寝言なのか お姉様はそう言ってくれました
「勿論 私も大好きです」
私はお姉様の頬っぺにキス..はしにくかったのでおでこに静かにキスをしました
しばらくすると私も眠気が来てしまいました
それは普段の眠気と違って不快なものではなく...とても心地好くて幸せな感じがするものでした..
私はそれに抵抗せずゆっくりと夢の中へ入っていきました
「あんな過去を聞いといて悪いが...恋人だろあれもう」
「残念ながら ちんちくりんからしたら家族のスキンシップと思ってるんだろうなぁ...」
「己龍にそんなことと教えたレミさん という方って...」
「近々こっちに来るけど おまえさんらがする1番最初に会ったやつで間違いない」
「そう..ですか...」
「ま、普段は気さくなやつだ 間違った知識が多すぎるだけでな...そのせいで己龍は下手したら女泣かせになる可能性が出てしまった」
「でもリュシーちゃんなら全員幸せにしそうだけどー?」
「..否めないのがまたな...」
「彼女からは..あの昔話から全員を幸せにするっていう決意を感じられたよ」
「どれだけ重い過去が..あんな幼い少女にあったんだろうか...俺には想像出来ない」
「だから我らが守ろう 我が主の幸せを 我が主の平穏を」
「賛成だよ そうだね..どうせなら 私たちはギルドを作る 表向きはただのギルドだが...本当の目的は..彼女こと己龍 またの名をリュシーの幸せを守る を目的に活動しようか」
「名案だな」
「賛成ね」
「私も賛成です」
「私も賛成ー!」
「僕も賛成だよ」
「俺も賛成だ」
「私も賛成する」
「よし、全会一致だね 彼女には申し訳ないけどこれは私達だけの秘密だ 後で彼女の姉には私から伝えておこう」
こうして幼い純粋な少女(成人済み)を守る為の同盟が秘密裏に結ばれたのであった...
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