VRMMOでスナイパーやってます

nanaさん

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殲滅

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博士暴走回です
ーーーーーーーーーーー

「ん...」

目が覚めるとお姉ちゃんの顔があった

「おねぇちゃん...?」

「うっ...そうよ」

「えへへ...」

「あれが普段の主か...」

「可愛い」

「守ってあげたくなるね」

「不覚ながら俺もそう思った」

「結婚したらあんなふうに...」

「甘えてくるんですか...」

*この世界では同性での結婚が認められている

お姉ちゃんの香りがする..良い匂い

お姉ちゃんは雪の匂いがする

そしてお姉ちゃんは冷たい 気持ちいい

お姉ちゃんが撫でてくれる手が気持ちいいからついそっちにスリスリしちゃう

「可愛っ...」

「やっぱりあの時みたいに完全に猫だねぇ...」

「...今度魚でも持ってきた方がいいか?」

「良いかは分からないが俺が食べよう」

「おめぇのためじゃねぇよ!!」

「保護したい」

「先輩に...首輪..つけてみたくなりました」

「かわいーん!」

「一部歪まされてる人が居た気がするけど聞かなかったことにしよう うん その方がいい」





「ということで用意しました」

「おー どんどんぱちぱちー」

「そいつは...何の薬だ?」

「猫化の薬」

「は?」

「え」

「待て待て待て!!君そんなものも作ったの!?」

「なんか実験中に出来た副産物」

「えぇ...」

「この人間も中々面白いな」

「前のカフェの時のって...」

「まさか博士が...」

「おっとそこのふたり黙りなさい さて...よし盛ろう」

「待てぃ!目が!目が正気じゃないぞ!!」

「そ、そうだぞ博士君!!あの幸せを崩すというのかい!?」

「む...いやだが私は進む!!止まりはせんぞ!!」

「いや止まれ!!ってかなんで力つえぇんだよこいつ!?」

「2人がかりでも止まらない!?」

「そういえばさっき博士がなんか薬飲んでましたよ」

「実験かと思ったけど...この為だったのね...」

「おま、カイザー!!そこで見てるんじゃなくて手伝え!!」

「そうだよ!!カイザー!!」

「...仕方ない手伝おう」

「私も手伝おう!主の幸せを邪魔するとは聞き捨てならん!!」

四人掛り(そのうち3人は人外)でようやく止まった博士はそのまま縛られて別の部屋に押し込められるのであった

一方その頃 己龍から甘えられてる麗華は理性に耐えつつ目の前の光景を見て目が死んでいた







気がつくと博士さんがいなくなってしまいました

「あれ?博士さんは?」

「...薬の副作用でぶっ倒れたからあっちの部屋に運んどいた」

「そうですか..もしよろしければ私が治療を..」

「いやその心配には及ばないよ!!彼女に起こってる副作用は複雑だからね!!!」

「でも...」

「大丈夫だ 彼奴は問題無い」

「...そこまで皆さんが言うなら...分かりました」

「それじゃあ己龍...何しよっか」

「そうですね...ゆっくりしたいのもやまやまなのですがパーティでの連携や私は個人でも参加しますので...」

「そっか..元の姿には戻らないの?」

「良いんですか?」

「僕達の事を気にしてるなら構わないよ 僕達 聖霊は君の従者で英霊である彼女と同じで魂で人を見るからね 特に何も思わないさ 服装が変わったな程度だよ」

「..分かりました では..」

【変装】を発動しいつもの軍服姿に戻る

「...なんで軍服?」

「博士が作ってくれたから」

「そうか...それにしても彼女はあんな風に暴走しなければ素晴らしい技術者なのにね...」

「?」

「いや、なんでもないよ」

そんな時 ドンドン!!と博士が休んでる部屋から音がした

「えぇっ!?」

「とても人間が出す音じゃねぇぞ...」

「ほう...」

「何感心してるのさ!?」

「我が主 嫌な予感がするので1人で外に行ってください」

「なんで?」

「...我が主の身が危ないからです」

「? 博士は...そういうことしないよ?ちょっと恥ずかしい事はしてくるけど」

「...よし なんとしてでも止めるぞ」

「今の彼女を会わせるのはマズイ」

「面白そうだから俺も参加しよう」

「己龍の身が危ない...!?なら私も!!」

「私も参加するー!」

「先輩を守る為ですから!」

「お姉ちゃんもちょっと行ってくるわね」

「この通り...だから我が主 」

「分かった 皆がそこまでするなら外に出てる 戻ってきていいなら連絡して」

「分かったわ」

「それじゃあまた後で会いましょう 我が主」

「うん、またね」

一時の別れみたいになっているが暴走した博士が何をやらかすか不明な為 対処に当たるだけである





博士の研究所から最初の街に戻ってきたけど...どうしよう?

「...そういえば...」

東の..いつもの狩場は確か攻略組って呼ばれてる人達が頑張ってるらしい

つまり行かなきゃ行けない理由があるはず


この時 己龍はある考えに至った 彼女も後で振り返ればどうしてこう考えたのか分からないほどの考えである

あの森を攻略すれば...お姉ちゃんが褒めてくれるんじゃ...?


「...攻略...行こう」

東の森の...奥に進めばいいんだよね?











その日 黒夢の森は波乱に満ちていた

敵対者を惑わせる蝶が潰され

敵対者を貫く鳥が落とされ

敵対者を切り捨てる騎士が斬り裂かれ

阿鼻叫喚となっていた

その中心となる人物は軍服に狼の仮面を付け軍刀と拳銃 そして魔法で敵対者を殲滅する少女であった...

その少女の目的はただ1つ

"お姉ちゃんに褒められたい"

敵対者からしたら狂ったような理由だが彼女は本気である

一方その頃 攻略組は いつもなら襲ってくる魔物達が一切現れず 異常事態になってるのを察したのかドンドン奥に踏み込んでいくのであった


攻略組と人を超えた怪物の邂逅は...もうすぐ







私は無我夢中に魔物を倒しながら進んでいくと

『この先はボスエリアです 一度入るとボスを倒すかプレイヤーが死ぬまで出ることは出来ません』

私はボスエリアに踏み込む

すると現れるのは...

「...トレント?」

やけに大きいトレントが目の前に現れた

いつかの依頼と素材目当てで綺麗に倒したスターレイトトレントより大きい

『黒夢の森の主 ユニークボス 【黒夢】のエルダートレントとの戦闘が始まります』

「ユニークボス...?レイと同じ...いや今はそんな事を考える暇は無い」

そう言いつつその場を離れると地面から剣のように鋭い根っこが突き出てきた

「...油断大敵」

この敵はこの世界での私の全てを出し切って戦わないといけない相手


「さぁ...殺し合おう?」

久しぶりに戦いが感じられるかもしれない



ーーーーーーーーーーーーーー

割と己龍も戦闘狂に近い気質です

次回!主人公!姉に褒められる為に暴走!!
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