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nanaさん

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激戦後

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魔王との戦いの後 その場で指示を出し西側のモンスター達は全滅 残りの北と南も司令官が居ないため そのまま順調に全滅

だけど思ったより魔王から受けた傷が深い おそらく邪気が纏われていたのもあるのだろう傷の治りが遅い 

「なんとか...なりましたね」

少し意識がふわふわし始めてきた このままだと倒れてしまうかもしれない

「お母さん!」

シズがこっちに来る

「お疲れ様...シズ」

「だ、大丈夫...?ってお母さん 傷が!?」

「これくらい...大丈夫です」

「ダメ!急いで医療室の方に行くよ」

と、シズに手を引かれるが

「あ..」

足が上手く動かず倒れてしまう

「お母さん!?」

そのまま意識が薄れていく 

シズとかが必死に呼びかけてくれるけど 答えられない

そのまま 私の意識は闇の中に落ちていった...





目が覚める 周りは白い空間 何も無い ただ白いだけ そんな場所

「まったく君と言ったら...」

この声は..創造神?

「ああ、そうだよ まったく いくら魔王軍が来たから あんなに生命を作り 魂 精神を与えてたけど 魂削れるんだからね?まさか僕もあそこまでやるとは思わなくて言ってなかったけどさ...」

魂...

「そう 魂に傷が出来てた で そこに魔王の邪気が入り込んで倒れたわけ いくら神気で守られてようと 傷が出来てたらそりゃ入り込んじゃうさ 」

じゃあなんで私はここに...

「そりゃ僕が一時的に君の魂を保護したのさ あのままじゃ 下手したら存在自体が消滅しちゃう それは僕も望まないからね」

存在...

「そう それに...今回はどうやら黒幕がいるみたいだしね」

黒幕...魔王との謎のパスを繋いでた主?

「ああ、そうさ それじゃあ話していこう まず勇者と魔王 何故 人間には勇者が 魔族には魔王が生まれ お互いに戦うか分かるかい?」

分からない

「流石にそうだよね 理由は簡単 世界の均衡が不安定だから 戦いを起こして それで得られるエネルギーを使って安定させるのさ」

エネルギー...?

「そう 魂のエネルギー  ステータス スキル レベル これをエネルギーに変換し安定させる そしてまた魂は新たな生命となりレベル ステータス スキルを強くしまた死んでエネルギーとなる これの繰り返しさ 要は生物が死にやすくしてるってこと」

そうだったの...

「で 本来 前の戦いであの世界は安定したはずだった 魔王 勇者なんて生まれなくなるはずだったのさ でも どうやらどっかの神が干渉したようでね あの世界をまた不安定にさせた そして生まれた魔王に自身とパスを繋ぎ 己が操る邪気を仕込んで操ってたのさ」

何故そんなことを....

「簡単さ 魂のエネルギーは 神にとっては自身が強くなる為の糧にもなる おそらくその神は魂のエネルギーを奪って強くなり僕とアザトースを倒し 全ての世界の支配権を握るつもりだろう」

え..でもそれじゃあ危ないんじゃ..

「僕がそんな甘いと思うかい?今 全世界の干渉関係を調べた そしたらあら不思議 とある一体の神が出てきたのさ」

その神の名前は...?

「悪いけど 教えられない 神の名前を知られた時 それはその神にも伝わる 特に真名 これは僕とアザトース そしてその神自身しか知らない その神自身が気に入った者に教えない限りね」

それじゃあもし教えてたら私が危なくなるのか...

「そういうこと 君の魂は魔王との戦いや邪気による侵食 大量の生命 精神 魂の創造で疲弊している そんな状態でバレたら君は一生操り人形だよ」

それだけは勘弁

「でしょ? それと君の魂を修復しといたよ 魔王側の方もパスが切れたから干渉出来なくした 勇者もね 」

良かった...

「それじゃあもうすぐ君は目覚める その時は...まぁ色々頑張って」

え?どういうこと?

「目覚めたら分かるさ」

ちょ、教えてよー!!


そのまま私の意識はまた闇に落ちる






目が覚める 白い天井

「ん...ここは..」

上半身を起こす まだ傷が傷む だけど治っていってるのが分かる

そして周りを見る そこは個室で 患者の人がベットで安静にする為の場所 つまり病室だ

そして外の景色が窓から見える 見えるのは訓練所 そこでようやくここが医療室と理解した 訓練所では兵士の人達が鍛錬に打ち込んでいる 昨日 あんなに頑張ってたのに凄い

...目を隠すのも もういいかな

私がとてつもない力を持ってるのはバレた 今更 目の事を隠しても意味が無い

なので目を開く

久しぶりに開けたからか眩しい


だけど次第に慣れて 眩しくなくなる

「..誰か来るまで待ちましょう」



しばらくすると誰かが走ってこっちに来る音が聞こえてきた

足音の軽さ的にシズかな

そして病院の扉が開かれる

「! お母さん!」

「シズ、おはようございます」

「お母さん..お母さん..!」

シズが飛びついてくるので受け止める

そしてそのままシズは泣き出してしまった なので患者服の裾で涙を拭う

「ごめんなさいね...倒れてしまって...」

「うんうん...大丈夫..」

しばらくシズが落ち着くまで待つ

「落ち着きましたか?」

「うん...」


その後 シズから色々聞いた

私が倒れた後 ソルバートが全力で運んでくれたこと そのまま医療室に運ばれ治療を受けたこと だけど目が覚めなかった

そんな状態で約3ヶ月過ぎた事

「3ヶ月も...」

「うん...心配したんだよ?」

「ごめんなさい...ソルバートにもお礼と謝らないと...」



「私は多分 しばらくはここで安静にすることになるでしょう...」

「だよ..ね...」

「でも何かしてあげられる事があれば言ってください なんでも聞きます」

「それじゃあ...今日..ここで良いから..一緒に...寝よ?」

「分かりました 一緒に寝ましょう」

「やったー!」

無邪気で可愛い

しばらくするとあの時の医師さんが入ってくる

「!目が覚めたんですね?!」

「はい..ありがとうございます」

「目が覚めてよかった...」

それと同時に少し目を開ける

「あれ...目が...?」

「ふふふ..私 記憶を取り戻しました その影響か この目も復活しました..」

「良かった!」

「でも記憶については語れません...ごめんなさい」

「良いんですよ!今は記憶が復活したこと 目が見えるようになったこと 目が覚めたことを喜びましょう!」

めっちゃ良い人すぎる

「ありがとうございます..!」

「それじゃあ私は ソルバートさんに伝えてきますね」

「お願いします」



「お母さん」

「はい、どうしました?」

「目...大丈夫なの?」

「はい、もう大丈夫です それにあまり開けはしないので」

「そっか...」

なんか少し残念そうに見える

「何かあったんですか?」

「いや...お母さんの綺麗な目を見れるのは今まで私だけだったから..」

何この子可愛い 

「ふふふ..1番見れるのはシズだけですよ」

そのまま ぎゅー っと抱きしめる

「ん..♪」

その後 すっごい足音を立てながら猛スピードでソルバートが来た

「お袋!!」

「あら、ソルバート 大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ..それより大丈夫か!?」

「はい、大丈夫ですよ 目も覚めて傷も癒えてきましたし」

と目を開ける

「お袋...良かった..」

と涙をこちらに見せないように流し始めた

なのでベットから降り立ち上がる

「お母さん 大丈夫?」

「大丈夫ですよ」

少しふらつくがそのままソルバートに近づく

「ソルバート」

「お袋..悪いがそっちを見れねぇ」

「しゃがんでこっちを見てください」

ソルバートは私より身長が大きい

「...」

「ソルバート お願いです 1度で良いですから」

「..分かった」

そしてこちらを向き膝をつく なのでそのまま抱きしめる

「お袋!?」

「本当にありがとう そして倒れてしまってごめんなさい シズから聞きました 倒れた私を全力で運んでくれたことを 泣いても良いんですよ 誰も笑いません だから私の胸でいっぱい 泣いてください」

「お袋..」

その後 ソルバートは素直に 泣き始めた




「落ち着きましたか?」

「ああ..すまねぇお袋 見苦しい姿見せちまった」

「大丈夫ですよ 全然見苦しくありません むしろ可愛かったですよ」

「お袋..恥ずかしいからやめてくれ」

「ふふふ、分かりました」

その後は部下の人達も到着 全員ゼェゼェ息を吐いてたからすっごい全速力で来たのだろう ソルバート早いなぁ...

そのまま部下の人達にお礼を言い今度料理を作ることを伝えた

その後はソルバートと部下の人達は酒場に行った どうやら1杯やるみたい

私とシズは 一緒にご飯(医師さんから特例で許された)を作って食べ 一緒にお風呂に入った

「それじゃあシズ 来てください」

「ん..♪」

ベットの中にシズを入れる

すぐさまシズが抱きついて

「お母さん..暖かい...」

「シズはひんやりしてます」

「ん..」

こっちを上目遣いで見るのが可愛いので自然と頭を撫でてしまう

「...♪」

凄い上機嫌みたい

その後はそのまま一緒に寝た


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