freely fantastic online

nanaさん

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1章 始まり

未知との遭遇

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「..そういえば結局ゾンビ出なかったな」

てっきり出てくるものだと思ったがまぁいい

「とりあえず適当にほっつき歩きますか」

と思い外に出たらもう夕方になっていた

「...ま、夜の街をぶらつくのもまぁ良いか」

夕日に照らされる街を歩く

途中で多くのプレイヤー達とすれ違ったりしている

「..どうやら宿ってのがあるらしいな」

プレイヤー達が向かう先が殆ど同じ建物だ

「...そのうち家を買ったりとかも出来るのかねぇ」

そしたら色々やりたいものだ

「ま、ここはどうやらモンスターとかは出ないみたいだし夜出歩いてても大丈夫だろ」

段々 日が沈むと共に街に灯りが灯っていく

「ふむ..一体この電気はどこから...うん?」

ふと謎の視線を感じたのでそちらを見てみる

「...なんだあれ?」

暗くて見えにくいが黒い...霧?

「いや...なんかあそこだけ景色が歪んでるな...言っちゃえば空間の歪み みたいな感じか?」

それを見てるとそこから目...いや眼では無い 眼だ

何か超次元的な存在の眼が俺を見通している

すると同時に俺を猛烈な恐怖が襲った

あまりの恐怖に膝を付いてしまう

「な...な...に...にげ...ねぇ...と」

喉が締め付けられるようで 途切れ途切れでしか言葉が出ない

その言葉でさえ震え掠れている

必死に足に力を込め

ようやく立つ

すると超次元的な存在はこちらを再び見て

『#°\〆\$€』

と聞き取れない..いや理解出来ない言葉 と思われる声を発した後消え

その歪みからは

黒いローブを羽織った謎の人物が現れた



あの歪みから現れた時点でマトモなやつじゃないのは理解出来る

超次元的存在による恐怖という縛りが無くなったお陰で自由に動ける

「さて...どう逃げるか」

目の前の黒ローブはそう簡単に逃がしてくれなそうだ

殺意がひしひしと伝わってくる


周りにあるのはビルや建物

ならやることは1つ

それらを利用して逃げること

だが歪みから現れた存在がそう簡単に見失うと思わないし 

何かしら俺を探知する能力とかもありそうだ



「とりあえず...これでも食らっとけ!!」


雷術を使い 雷を大きく展開させ 強い光を生み出す

それと同時に走り出す

大通りから路地に 

奴が追ってきてるのは殺意で分かる

墨汁よりドス黒い殺意が後ろから迫ってきてるからだ

「どうやらあの光は効いたみたいだな」

雷自体は効かなそうだ


入り組んだ路地を走り続けてると行き止まりにぶち当たる

「ちっ...上がるしかねぇ」

重力操作で自分に掛かる重力軽くし壁を蹴って建物の屋根に上がる

そのまま重力操作で元の重力を戻し逃亡を再開する

チラッと後ろを見てみると

「来てるなぁ...」


流石に建物もずっと続いてる訳では無い

どこか遠くに行ける手段は無いものか..

「...昔見たアニメや漫画であった方法を試してみるか」

走りながら念力を発動 それを糸状にし

遠くのビルの屋上まで繋げる

繋げた所を起点に重力操作を発動俺を大きく引き寄せる

その際にあの時と同じように雷術で雷を大きく展開し強い光を発生させる

『<念糸>を習得しました』

「これもスキル扱いか」

遠くにはまだ例の黒ローブが居る

彼奴からは俺が目の前から一瞬で消えたように見えるだろう

「ふぅ...これで一旦逃げ切れ...ん?」

黒ローブがこちらを向いた

「うっそだろ...」

だが動かない

「..?何故だ?」

すると手を構え黒い...光を溜め始めた

「ッ!?」

嫌な予感がしたので咄嗟に重力操作を使って自分の重力を軽くし 大ジャンプ

その数秒後に足元を黒い光が通り過ぎた



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