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nanaさん

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2章 異世界

お嬢様

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「貴方様に お嬢様に会って頂きたい」

「お嬢様?」

「はい、アナ・チャド様に」

チャド...か 村で聞いた没落した貴族の姓名だな

今回の件に今の状態が深く関わってるのは確実だ

「..分かった 会おう それでそのアナ様はどこにいるんだ?」

「案内致します」

そのまま執事に連れられ1つの部屋に着く

「この先にお嬢様が居ます」

「案内ありがとう」

そのまま中に入ると金髪の少女がこちらを見つめながら椅子に佇んでいた

「こんにちは お客さん」

「こんにちは 君がアナ様か」

「そうよ」

「んで俺に何の用だ?」

「特に何も 」

「なら何故呼んだ?」

「さぁ、分からないわ」

分からない?

「...外の闇の精霊については?」

「闇の精霊?そんなの居ないわよ」

「...そうか」

「あ、それともう用は無いから大丈夫よ 私ですらなんで呼んだか分からないわ」

「そうか」

「館内は好きに歩いて良いわよ だけど1つだけ 地下室へは入らないで」

「了解だ」

地下室...か


「分かった んじゃ夕方までには俺は一旦帰るぜ」

「そう言わずに 泊まっていったら?」

見ず知らずの俺にいきなり泊まっていったら? かぁ...まぁいい 何かありそうだからここは従っておくか

「そう言うなら..泊まらせて頂こう」

「それは良かった それじゃあまた夕食の時に」


そのまま部屋を出て早速探索を始める

といっても情報がある場所が分からない

「...貴族の家と言えば...図書室?みたいなのがありそうだな」

何か情報があるかもしれない





探してみる..というより最初に会った執事長に場所を聞いたら素直に教えてくれたのでそこに向かった

「...すげぇ本の量だな」

物凄い量の本棚とそこに満遍なく敷き詰められてる本

試しに1つ本を手に取って開いてみるが

「ん?なんだ?読めないぞ?」

まるで子供が描いた落書きのようなものしかなく まともに読めない

他の本も同じだ

「...まぁいい」

そのまま図書室を探索する

「...奥に行くほど..内容が子供が描いたような落書きから一種の古代文字のような物に変わってるな」

相変わらず読めないのは変わらない そもそも文字として成立してるかすら怪しい

だがそんなデカい図書室も流石に終わりがあった

「...?」

本棚を眺めていると丁度手の届く位置に本1冊分の隙間があることに気づいた

「...探してみるか」



結局 あそこにハマる本は図書室には無いし屋敷にも無かった

思い当たるのは地下室

地下室と思われる扉の前には例の執事が立っていた

おそらくあそこにハメられる本は地下室にある だがどうしようもない

そう考えてる時

「お客様」

いつの間にか例の執事が背後に居た

「どうした?」

「お食事の時間です 案内します」

「ありがとう」

そのまま案内されたのは一度来た 大きな部屋 真ん中には長い机が置かれておりその上には色んな料理が並べられている

これ全部 例の執事が用意したのか?この屋敷には執事以外の従者とかが全く居なかった おかしいな

「来たわね それじゃあ早速頂きましょうか」

「んじゃ有難く頂くぜ 頂きます」


料理の一つであるステーキをを口に運んでみると普通に美味しい

「なぁ この料理って全部そこの執事が作ったのか?」

「そうよ」

「...すげぇな」

「普通の事ですよ」

「そうかしら...それにしても久しぶりの客人だわ 退屈だったから」

退屈ねぇ...

「退屈か..図書室の本の量を見たがとても退屈にはならなそうだが」

「そうかしら?貴方はあんなつまらない本を読んで退屈しのぎになるかしら?」

内容を見るにまぁならないよな

「...ならねぇな」

「でしょう? 本当に退屈だったの」

「そりゃ大変だったな ま、俺が来たからには大丈夫だ 何か面白い事でも明日してやるよ」

「まぁ それは楽しみだわ」

そのまま食事を終え執事に自分の部屋へ案内される

「案内 ありがとうな」

「いえいえ それではごゆっくり」

そのまま執事は去っていった



「...やるか」

早速行動を始める 部屋の扉をゆっくり閉めて廊下に出ると 真っ暗に近い状態だ

さっきまでは明るかったのにおかしいだろ

そのまま地下室へ向かう

てっきり執事が居るかと思ったが

「...居ねぇな」

執事は居なかった

なので地下室の扉に手をかける

そっと扉を開け中に入る

すると下へ続く階段が現れる

なのでそこを降りていく

コツコツと音を立てながら階段を降りていくと

少し大きい空間に出る すると..

「うん?なんだこれは...なにかの...記憶?」



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次回 若干胸糞注意
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