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2章 異世界
悲劇
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ある所に1人の凛々しい金髪の男性と美しい黒髪の女性が居た
2人は王都の屋敷で幸せに過ごしていた
男性はその人格と功績を王から称えられ領地を貰った
男性はその領地にある山の麓に屋敷を立てた
そしてそこに女性である妻と移った
男性が統治したお陰で町は栄え 2人に新しい家族も出来た
2人とも女の子だった 1人は男性譲りの金髪を持つ美しい女の子
もう1人は女性譲りの黒髪を持つ凛々しい女の子
そして長年の付き合いのある従者達
それらは屋敷で幸せに暮らしていた
とある悲劇が起こるまでは..
ある日 男性は付き合いが1番長い従者である執事と領地の山へ狩りに行った
男性達はいつものように獲物がおらず いつも以上に山へ深く入って行った
そして進み続けると 男性達は1つの祠を見つけた
苔が生え土に汚れボロボロな祠
だが祠としての機能は生きてるのか魔力由来の淡い色を放っていた
そこで男性は祠に興味を示し近づいた
執事は止めた 嫌な予感がする やめといた方がいいと
だが男性は止まらなかった
祠の中に封印されてる紫の石
それに魅了されてしまったのだ
男性は祠の中から紫の石を取り出してしまい...
悲劇が始まった
そこから男性は前々までの誠実で優しい性格から打って変わって横暴で傲慢そして強欲な性格に急変した
祠から手に入れた紫の石を常に手放さず
なにかに取り憑かれたかの様に悪行を重ね始めた
愛し合っていた妻には暴力を振るうようになり
愛していた娘2人にも同じように暴力を振るっていた
だが娘や妻に対しての暴力は執事が常に止めに入り 身代わりとなって暴力を受けていた
村や街の人々には重税を掛け 税の横領 違法取引物の横流し 闇ギルドへの依頼
とどんどん落ちて行った
妻は男性の急変ぶりに精神が壊れてしまったのか倒れ病に陥り そのまま亡くなった
執事や娘達がどれだけ看病しても変わらなかった
それはまるで一種の呪いだった
次に娘の一人である黒髪の子は己の父である男性についに言った
何があったのかと 今までの父様ならそんなことはしないと
だが返ってきたのは容赦の無い暴力と暴言だった
挙句の果てには地下室に監禁した
執事に少しの食事を与えさせる以外は誰にも会わせずに
そのままその娘は衰弱死した
執事は怒った
あまりにもひどい仕打ちに
だからついに主人に楯突いた
もう貴方には着いていけないともう1人の娘を連れて出ていくと
だがそれを男性が許す訳もなく
男性は2人を監禁した
いつ身につけたか分からない 超次元的な謎の力で2人を気絶させ 地下室に監禁した
地下室で目覚めた2人が最初に見たのは娘の1人であった黒髪の少女の死体
2人は絶望した もうどうにもならないと
何日経ったか分からないある日
今度は男性が地下室に放り込まれた
意識が残っていた執事は驚いた 自分達をこんなに酷い目に合わせた人物が地下室に放り込まれたのだから
だが男性は目覚めない
その後もずっと目覚め無かった
そしてもう1人の娘も弱っていき...最終的に衰弱死した
執事も朦朧とする意識の中 願った
どうか私はどうなってもいい だから主人とその家族達を救ってくれと
だが願いが届くことは無かった
そのまま執事は眠るように意識を閉じて行った
「....」
記憶の回想が終わり景色が元に戻る
足元には男性と思われる白骨死体
奥の方には女の子と思われる白骨死体が2つある
執事と思われる白骨死体がある
「分かりましたか?」
「ああ、分かったよ」
「私の主人であるゴーンズ様はあの日 あの祠の紫の石に触れられてからおかしくなってしまった まるで何かに取り憑かれたように」
「そう、父様はおかしくなってしまった 私やルイスの魂はここに縛り付けられてる 母様の魂は縛り付けられてなかったみたい」
「ですがもう1人の娘であるリズ様 そしてゴーンズ様の魂はあの山の...ゴーンズ様をおかしくした何者かによって縛り付けられております」
「どうか父様とリズを助けてください」
「..ああ、解放してやるよ 言っただろ?面白い事でもしてやるって」
「ふふふ...ありがとう」
「アルバ様 これを」
ルイスと呼ばれた執事から渡されたのは白い本だった
「ありがとう..それじゃあ待っててくれ 大丈夫だ すぐ終わらせる」
すると2人は微笑みながら解けるように消えていった
「...待ってろよ ゴーンズ リズ 君らの家族と君達を絶対解放してやる」
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ある所に1人の凛々しい金髪の男性と美しい黒髪の女性が居た
2人は王都の屋敷で幸せに過ごしていた
男性はその人格と功績を王から称えられ領地を貰った
男性はその領地にある山の麓に屋敷を立てた
そしてそこに女性である妻と移った
男性が統治したお陰で町は栄え 2人に新しい家族も出来た
2人とも女の子だった 1人は男性譲りの金髪を持つ美しい女の子
もう1人は女性譲りの黒髪を持つ凛々しい女の子
そして長年の付き合いのある従者達
それらは屋敷で幸せに暮らしていた
とある悲劇が起こるまでは..
ある日 男性は付き合いが1番長い従者である執事と領地の山へ狩りに行った
男性達はいつものように獲物がおらず いつも以上に山へ深く入って行った
そして進み続けると 男性達は1つの祠を見つけた
苔が生え土に汚れボロボロな祠
だが祠としての機能は生きてるのか魔力由来の淡い色を放っていた
そこで男性は祠に興味を示し近づいた
執事は止めた 嫌な予感がする やめといた方がいいと
だが男性は止まらなかった
祠の中に封印されてる紫の石
それに魅了されてしまったのだ
男性は祠の中から紫の石を取り出してしまい...
悲劇が始まった
そこから男性は前々までの誠実で優しい性格から打って変わって横暴で傲慢そして強欲な性格に急変した
祠から手に入れた紫の石を常に手放さず
なにかに取り憑かれたかの様に悪行を重ね始めた
愛し合っていた妻には暴力を振るうようになり
愛していた娘2人にも同じように暴力を振るっていた
だが娘や妻に対しての暴力は執事が常に止めに入り 身代わりとなって暴力を受けていた
村や街の人々には重税を掛け 税の横領 違法取引物の横流し 闇ギルドへの依頼
とどんどん落ちて行った
妻は男性の急変ぶりに精神が壊れてしまったのか倒れ病に陥り そのまま亡くなった
執事や娘達がどれだけ看病しても変わらなかった
それはまるで一種の呪いだった
次に娘の一人である黒髪の子は己の父である男性についに言った
何があったのかと 今までの父様ならそんなことはしないと
だが返ってきたのは容赦の無い暴力と暴言だった
挙句の果てには地下室に監禁した
執事に少しの食事を与えさせる以外は誰にも会わせずに
そのままその娘は衰弱死した
執事は怒った
あまりにもひどい仕打ちに
だからついに主人に楯突いた
もう貴方には着いていけないともう1人の娘を連れて出ていくと
だがそれを男性が許す訳もなく
男性は2人を監禁した
いつ身につけたか分からない 超次元的な謎の力で2人を気絶させ 地下室に監禁した
地下室で目覚めた2人が最初に見たのは娘の1人であった黒髪の少女の死体
2人は絶望した もうどうにもならないと
何日経ったか分からないある日
今度は男性が地下室に放り込まれた
意識が残っていた執事は驚いた 自分達をこんなに酷い目に合わせた人物が地下室に放り込まれたのだから
だが男性は目覚めない
その後もずっと目覚め無かった
そしてもう1人の娘も弱っていき...最終的に衰弱死した
執事も朦朧とする意識の中 願った
どうか私はどうなってもいい だから主人とその家族達を救ってくれと
だが願いが届くことは無かった
そのまま執事は眠るように意識を閉じて行った
「....」
記憶の回想が終わり景色が元に戻る
足元には男性と思われる白骨死体
奥の方には女の子と思われる白骨死体が2つある
執事と思われる白骨死体がある
「分かりましたか?」
「ああ、分かったよ」
「私の主人であるゴーンズ様はあの日 あの祠の紫の石に触れられてからおかしくなってしまった まるで何かに取り憑かれたように」
「そう、父様はおかしくなってしまった 私やルイスの魂はここに縛り付けられてる 母様の魂は縛り付けられてなかったみたい」
「ですがもう1人の娘であるリズ様 そしてゴーンズ様の魂はあの山の...ゴーンズ様をおかしくした何者かによって縛り付けられております」
「どうか父様とリズを助けてください」
「..ああ、解放してやるよ 言っただろ?面白い事でもしてやるって」
「ふふふ...ありがとう」
「アルバ様 これを」
ルイスと呼ばれた執事から渡されたのは白い本だった
「ありがとう..それじゃあ待っててくれ 大丈夫だ すぐ終わらせる」
すると2人は微笑みながら解けるように消えていった
「...待ってろよ ゴーンズ リズ 君らの家族と君達を絶対解放してやる」
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