祈り姫☆恋日和

花咲マイコ

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好きすぎて触れたくて(読み切りラブ)

知らぬ間に

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 内裏衛士という皇廷警察と繋がる昔からある伝統衛士をして、舎人職員をし宮内庁推薦で内裏近衛衛士になって内裏宮中の警護、警備をしている。
 興味津々で宮中のあらゆる仕事の見学体験までしているらしい。
 そして、陰陽師でもあり、神職も兼ねている。
 李流はプライベートないの?ってくらい、
 好き好んで仕事に励み信頼されている。

 何でも率先して仕事をし飲み込みが早くて信頼あるから頼られてる李流がかっこ良くて自慢。

 流石に夜に時間ができると特別に、法子の部屋の出入りは許されている。
 手をださないと信頼されてるから黙認されている。

 でも、
 恋人としては不服だ。

 法子様のそばに要られることが「俺にとってのプライベートです。」

 そう言われると悪い気はしない。気を張ってない証拠に『オレ』と言ってるし。

 法子に気を使わないわけではないけれど、そばにいると落ち着く。
 優しい気を使わさせてくれるのはお互いが幸せ…。

 優しく見つめてキスをする。

 キスは許容範囲。


「申し訳ありません。少しだけ、おゆるしください。」

 あくび一つすると
 疲れているのか寝てしまった。
 李流は寝ると起きない。

 法子はこれ幸いにといつものように李流の体をチェックする。

 ベタベタ体を触りまくる。
 そして、デッサンする。
 漫画が好きだし。絵をかくのも好き。
 いつかは、『祈りの宮賞』なるサブカルのための大会なるものも作りたいと思っていたりする。

 しかも、自慢ではなくて、李流は綺麗で美形さんだから、描いていて楽しいし絵になる。

 でも、描いてるばかりじゃ、やっぱりつまらないので李流の胸にいつものように頭をのっける。
 心臓の音の確認をしてみたり。
 服の上からでもたくましい胸が想像できてドキドキする。
 
 ちょっと失礼。
 今日は初めて李流の服をめくりあげて確認する。

 はうっ!

 李流の体が後光がさすように眩しく感じた。

 細マッチョで引き締まってかっこいい。

 眺めていたい。

 むしろ抱いてほしい。

 なので、寝てたら起きない李流の顕になった胸にほうずりをする。
 キスもしてみる。
 後がつくのを確認する。

「んっ…法子様っ……」

 やばい起きた?
 李流のバッとまくりたげた服を下ろす。

 寝言?

 まぁ。
 ね。

 自分もおかしい気分だったし、やめる。

 寝てしまった李流の傍らにころりと寝てみると急に抱きしめられた。

 キャ!

 背中から抱きしめられる。
 ドキドキが止まらない。
 首元には李流の息がする。

 寝てる?寝てるの?

 李流の回した腕が、手がちょうど法子の胸の位置にありギュッと胸を握られた。

 ぎゃっっ!

 あまりの突然なことに法子は反射的に逃げようとしたけど、さらに、抱きしめられてドキドキして逃げる気力が失せる。


 胸を包むように掴んでいた長く綺麗な指の力がなくなり
 腕が緩んで逃げられるけど
 恥ずかしいけど、拒否したくない。

「愛して…ます。」
 耳元で吐息まじりで言われ、
「李流。起きてるの?」
 法子は焦るし顔が熱くなる。

「ハル様……」
 んん?
 ハル?

 ハルと愛し合ってる夢か!
 眠っていて力のない李流の腕からぬけだして、頭を叩く。

「はっ!すみません。かなり寝てました!?」
「ハルを愛してると言っておったぞ!」
あまりに素の言葉に戻る。

「??、そんな夢見てたのですか!?」

 夢の中で法子を抱いた夢を見たが、法子が振り向いたらハル様だった、
 しかも
「不敬ぺなるて」といい
 巨大檜扇でプチリと潰された夢だったような…

 ハルは李流を自分より上の大魔法使いにしたいらしく、夢の中でも呪いをかけて、李流の信頼を守るやさしき継父であった。

 でも、一緒に寮の風呂に入った時、親友の薫に、
「お前、キスマークつけてんぞ!」


「ん?
虫さされじゃないのか?」
鏡を見ると胸の真ん中がかすかに赤い。

「ごまかすな」
 ニヤニヤして湯船で詰め寄られる。
 薫は体格がいいし、男として羨ましい筋肉の持ち主だ。
 そんな体にも何ヶ所か虫さされがある。
 野生だから刺されるのかと思ったが違うらしい。
 ハル様も時たまダニ刺されをつけてくるからそんなものだと思っている。

「そこまでの関係なってんならさっさと降嫁してもらえ。」
「ん??
口づけ以外してないのだけど……」

 なぜが、いつもからかい言われ、府に落ちない李流だった。
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