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13、ライバル現る
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だが……
期待していたのは全く違ったのだ…
場所は同じ何だけど…店の人物が違う…ここは昨日調査したホストクラブなのだろうか?
周りは女の格好をした男ばかりである……
「オ…オカマ…バー……?なんで?」
僕を面接に来た子かと勘違いした、あのごついスキンヘッドも見事にごついオカマとしてオカマ仲間と楽しくはなしている…
まだ開店していないらしいけど…
「ホストクラブじゃなかったの……?」
と真一郎さんに聞く。
ひそかに僕はおびえていたため、涙声で聞いてしまった。
その反応に真一郎さんはクスクスと笑い、
「ホストクラブとオカマバー兼用してんだよ。深夜はオカマバーで早朝からはホスト。」
たしかに、テレビでみたけど、ホステスもホストは相手にするらしく、朝やっているっていってたような……
だけど、この店の雰囲気は180度違う。
「どうしてオカマバーやってるんですか?」
「う~ん、自分の美に執着してる奴が多いんだよ。きれいな男ってナルシスト多いしね~。
男の自分も女の自分も大好きって変わり者が集まっちゃってね、面白いからオカマバーやってんだよ。女心も男心も分かってくれる店って密かに人気なんだよ?」
「真一郎さんも女装ってするんです…か?」
「ううん、しないよ。俺はマトモだからね。でも、カイト君は女の子のカッコしてもらうから。」
「え?」
ニヤリと僕に微笑んだ…恐いというか…ナイスな悪戯を思い付いた子供みたい……。
「おーい!ヒカル」
「はーい何ですかマスター」
呼ばれて来た女性じゃなくてオカマのヒカルさんは絶世の美女って感じだった。
そのオカマさんをよく見てみるとこの人は!
「すずさんとキス……!!」
興奮の余り大声を出し過ぎてしまった。
店の中のオカマ達がこっちに注目する。
そのため、言葉を飲み込んだ。オカマの視線は恐い。
「はぁ?だれ?この子?マスターの隠し子?」
不可解そうにこっちをじろじろ見て言う。
「そんなところだ。この子、今日からしばらく働くことになっから世話してくれ。それにこの店に似合う格好をさせてくれ」
「じゃあ、おいでボーヤ」
僕の腕を掴むと化粧室までつれていかれた。
「うん!若いから化粧ののりがいいね~」
鏡の中には可愛い女の子の姿が映っていた…それは僕なんだけど、自分じゃないみたいだ。
僕は女装をさせられ、化粧をさせられてしまった。
「若いからって…ヒカルさんだって僕と同い年くらいじゃないんですか?」
こんなところで働くなら20くらいか……それでも異様に若く見える……
鏡に映っているヒカルさんの顔がニヤッと不敵に笑う様は艶っぽい。
「嬉しいこというね。こう見えても25だよ」
「えええ!!僕より9も年上!?」
「君はまだ十六なんだ~って?バレないようにしなよ、未成年者はこーゆー立派なところで働いちゃいけないんだから。」
はたして立派だろうか?鏡の僕は苦笑いした。
「名前聞いてなかったね何ていうんだ?」
「カイト…網田…カイトです…」
「へぇ…君がねぇ~」
僕のことをすずさんから聞いて知っているのだろうか。
口元に手を添えてまたつやっぽく微笑む。
なんか僕を吟味してるみたいに鏡の僕を見てまたふ~んと頷く。
僕はなんか嫌な感じがした。
この人はすずさんとキスした男イコール恋人のはずだ。
僕の恋敵。
「あの…ヒカルさんは恋人いるんですか?」
「いるよ~めちゃくちゃ可愛いの娘が」
鏡の中に写るヒカルさんはさっきの艶っぽい笑みじゃなかった。
ちょっと、下品っぽい。
「もしかして…すずさんのことですか?」
口が先走ってしまった…
ヒカルさんはにんまりと艶っぽく微笑む。
やっぱりすずさんのことなんだ……
そう思うとライバル心が湧いてきた。
「僕……負けませんからね……」
鏡の中のヒカルさんを睨みながら宣戦布告した。
ヒカルさんはやっぱり不敵な顔をしてる。
「……かかってきなボーヤ」
フッと鼻で笑われた。
僕とヒカルさんの背景には見えない龍と虎のが炎を巻き上げ睨み合あっていた……
期待していたのは全く違ったのだ…
場所は同じ何だけど…店の人物が違う…ここは昨日調査したホストクラブなのだろうか?
周りは女の格好をした男ばかりである……
「オ…オカマ…バー……?なんで?」
僕を面接に来た子かと勘違いした、あのごついスキンヘッドも見事にごついオカマとしてオカマ仲間と楽しくはなしている…
まだ開店していないらしいけど…
「ホストクラブじゃなかったの……?」
と真一郎さんに聞く。
ひそかに僕はおびえていたため、涙声で聞いてしまった。
その反応に真一郎さんはクスクスと笑い、
「ホストクラブとオカマバー兼用してんだよ。深夜はオカマバーで早朝からはホスト。」
たしかに、テレビでみたけど、ホステスもホストは相手にするらしく、朝やっているっていってたような……
だけど、この店の雰囲気は180度違う。
「どうしてオカマバーやってるんですか?」
「う~ん、自分の美に執着してる奴が多いんだよ。きれいな男ってナルシスト多いしね~。
男の自分も女の自分も大好きって変わり者が集まっちゃってね、面白いからオカマバーやってんだよ。女心も男心も分かってくれる店って密かに人気なんだよ?」
「真一郎さんも女装ってするんです…か?」
「ううん、しないよ。俺はマトモだからね。でも、カイト君は女の子のカッコしてもらうから。」
「え?」
ニヤリと僕に微笑んだ…恐いというか…ナイスな悪戯を思い付いた子供みたい……。
「おーい!ヒカル」
「はーい何ですかマスター」
呼ばれて来た女性じゃなくてオカマのヒカルさんは絶世の美女って感じだった。
そのオカマさんをよく見てみるとこの人は!
「すずさんとキス……!!」
興奮の余り大声を出し過ぎてしまった。
店の中のオカマ達がこっちに注目する。
そのため、言葉を飲み込んだ。オカマの視線は恐い。
「はぁ?だれ?この子?マスターの隠し子?」
不可解そうにこっちをじろじろ見て言う。
「そんなところだ。この子、今日からしばらく働くことになっから世話してくれ。それにこの店に似合う格好をさせてくれ」
「じゃあ、おいでボーヤ」
僕の腕を掴むと化粧室までつれていかれた。
「うん!若いから化粧ののりがいいね~」
鏡の中には可愛い女の子の姿が映っていた…それは僕なんだけど、自分じゃないみたいだ。
僕は女装をさせられ、化粧をさせられてしまった。
「若いからって…ヒカルさんだって僕と同い年くらいじゃないんですか?」
こんなところで働くなら20くらいか……それでも異様に若く見える……
鏡に映っているヒカルさんの顔がニヤッと不敵に笑う様は艶っぽい。
「嬉しいこというね。こう見えても25だよ」
「えええ!!僕より9も年上!?」
「君はまだ十六なんだ~って?バレないようにしなよ、未成年者はこーゆー立派なところで働いちゃいけないんだから。」
はたして立派だろうか?鏡の僕は苦笑いした。
「名前聞いてなかったね何ていうんだ?」
「カイト…網田…カイトです…」
「へぇ…君がねぇ~」
僕のことをすずさんから聞いて知っているのだろうか。
口元に手を添えてまたつやっぽく微笑む。
なんか僕を吟味してるみたいに鏡の僕を見てまたふ~んと頷く。
僕はなんか嫌な感じがした。
この人はすずさんとキスした男イコール恋人のはずだ。
僕の恋敵。
「あの…ヒカルさんは恋人いるんですか?」
「いるよ~めちゃくちゃ可愛いの娘が」
鏡の中に写るヒカルさんはさっきの艶っぽい笑みじゃなかった。
ちょっと、下品っぽい。
「もしかして…すずさんのことですか?」
口が先走ってしまった…
ヒカルさんはにんまりと艶っぽく微笑む。
やっぱりすずさんのことなんだ……
そう思うとライバル心が湧いてきた。
「僕……負けませんからね……」
鏡の中のヒカルさんを睨みながら宣戦布告した。
ヒカルさんはやっぱり不敵な顔をしてる。
「……かかってきなボーヤ」
フッと鼻で笑われた。
僕とヒカルさんの背景には見えない龍と虎のが炎を巻き上げ睨み合あっていた……
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