105 / 181
あやかしと神様の夏休み(番外編)
9☆花火祭りで初デート
しおりを挟む
今日は花火祭り大会で香茂家の住む町は色めき立ち早く夜の花火が見たいという雰囲気がたかまっている。
帰省の二日前に香茂家恒例行事、花火祭大会に葛葉子も一緒に参加することになった。
夏休みしか、大型の休みが取れない陰陽寮長の家族の絆を深めるイベントだった。
幼い頃、葛葉子と瑠香も一緒に、浴衣を着てへこおびがお揃いでかわいい写真が残ってる。
写真に写る瑠香は女の子の姿だ。
背中にボロボロのウサギを背負っている。
けれど二人とも覚えてなかった。
あまりにも稚すぎてなのかもしれないけれど…
「デートでもすれば思い出すんじゃない?」
と真陽の提案だった。
真陽に浴衣着せてもらって瑠香も浴衣だ。
葛葉子は、白地に朝顔の鮮やかな柄に黄色の帯。
頭には丸いあかい簪をつけている。その丸の中には菊の花が一輪掘られている。花火のようにも思える。
かんざしで結ってあるのでうなじが覗く。
瑠香は、紺色の渋い浴衣で帯は黒と白の二重線の柄。
その帯の中に同じ柄のかんざしをさしている。
どこかにペアルックしたかったらしい。
真陽に髪を結ってやろうかと襲われそうになったが、真陽の髪を結う事で間逃れた。
とりあえず、瑠香は暑いのでポニーテールを結うとかなんだか、さらに男らしく色っぽく見える…
ドキドキして目が離せない。
《やっと、そういうことがわかるようになったか…》
葛葉子は、ムッとする。
「頭、覗かないんじゃなかったの?」
覗かれてもなれてしまって構わないけれど、恥ずかしくなる。
「あまりにもオレに見とれてるから、ついね」
ニッと意地悪く微笑むが嬉しそう。
「もうっ!わたしはどう?」
可愛くポーズを決めてみる
「脱がせたいほど可愛い」
帯を解こうとする手をパシリと叩く。
「意味ないじゃないか!」
「それほど色っぽくて可愛いから迷子になるなよ。他の男に誘われるなよ…」
そう言って心配になってきた。
「オレから絶対に離れるなよ?」
手を重ねて指を絡めていう。
「うん、瑠香も美人な女の人に付いて行ったらダメだからね」
「葛葉子以外の女は女じゃないから安心して」
チュッとおでこにキスをした。
「真陽ねえ!すごく綺麗ー!女神様だー!」
真陽は、渋い紅に縦ラインの同じ彩度の、紺がはいって、彩度の明るい赤い椿と白い椿とが体を周るように配置されている鮮やかな浴衣だ。
大人の雰囲気あふれる真陽によく似合う。
そんな真陽を春陽は瞳を輝かせて絶賛する。
「うふ。ありがとう。今日はエスコートよろしくね」
そういって、手を繋いで祭りに出かけていった。
「真陽姉さんと春陽はラブラブだな」
「あいつを義兄さんと呼ぶ日がくるのかな…」
瑠香は、ちょっと複雑だった。
四人は屋台が並ぶ手前でふた手に別れた。
互いにデートを楽しみたい。
毎年、瑠香は場所取り役だが葛葉子と初めてのデートで思い出にしたいために、場所取りは陰陽寮長ひとり場所とをして睨みを聞かせている。
お母さんはお父さんのための軽い食事をつくってる。
「わーっ!屋台がたくさん並んでる!」
夕方で人混みもすごいが屋台も、力が入ってる。
開場前の土手の両側に屋台が並んでいて、
「お祭りみたいだ!」
「まぁ、花火祭り大会だからそうなのだけど。」
両方楽しめるから、毎年盛大に行われる。
葛葉子は、興奮して瞳を輝かす。
「わーっ!なんだか懐かしいね!」
「そうだな……覚えてないんだけど」
葛葉子だけ覚えてないならわかるけど、瑠香自身葛葉子と一緒だったことを覚えてないのは引っかかるところだけど、今、そばにいるのだから些細なことだと思い直した。
葛葉子はデートということも忘れて幼子のようにはしゃぎまくる。
金魚すくいしたり、くじ引いたり。
たこ焼き買ったり。
わたあめ買って、わけあって微笑む。
葛葉子がはしゃぐ姿は可愛い。ずっと眺めてたい。
「初デートが花火祭りお祭り!
記念だなっ!面白いし楽しいし!
うふふ。」
ほんと楽しい。嬉しいし。
瑠香の腕に抱きつく。
葛葉子は心が浮かれ過ぎていた。
きっと瑠香も楽しんでいると思っていた。
だけど、瑠香は青ざめてる。
言葉数も少なくなっていた。
しかも足取りも遅くなってる。
「瑠香?たのしい?」
葛葉子は自分だけがもしかして楽しんでいるのか?と思い瑠香の顔を見上げる。
ついに、ふらーっと、葛葉子に寄りかかって、
「気持ち悪い、人酔いした…」
「えっ…」
帰省の二日前に香茂家恒例行事、花火祭大会に葛葉子も一緒に参加することになった。
夏休みしか、大型の休みが取れない陰陽寮長の家族の絆を深めるイベントだった。
幼い頃、葛葉子と瑠香も一緒に、浴衣を着てへこおびがお揃いでかわいい写真が残ってる。
写真に写る瑠香は女の子の姿だ。
背中にボロボロのウサギを背負っている。
けれど二人とも覚えてなかった。
あまりにも稚すぎてなのかもしれないけれど…
「デートでもすれば思い出すんじゃない?」
と真陽の提案だった。
真陽に浴衣着せてもらって瑠香も浴衣だ。
葛葉子は、白地に朝顔の鮮やかな柄に黄色の帯。
頭には丸いあかい簪をつけている。その丸の中には菊の花が一輪掘られている。花火のようにも思える。
かんざしで結ってあるのでうなじが覗く。
瑠香は、紺色の渋い浴衣で帯は黒と白の二重線の柄。
その帯の中に同じ柄のかんざしをさしている。
どこかにペアルックしたかったらしい。
真陽に髪を結ってやろうかと襲われそうになったが、真陽の髪を結う事で間逃れた。
とりあえず、瑠香は暑いのでポニーテールを結うとかなんだか、さらに男らしく色っぽく見える…
ドキドキして目が離せない。
《やっと、そういうことがわかるようになったか…》
葛葉子は、ムッとする。
「頭、覗かないんじゃなかったの?」
覗かれてもなれてしまって構わないけれど、恥ずかしくなる。
「あまりにもオレに見とれてるから、ついね」
ニッと意地悪く微笑むが嬉しそう。
「もうっ!わたしはどう?」
可愛くポーズを決めてみる
「脱がせたいほど可愛い」
帯を解こうとする手をパシリと叩く。
「意味ないじゃないか!」
「それほど色っぽくて可愛いから迷子になるなよ。他の男に誘われるなよ…」
そう言って心配になってきた。
「オレから絶対に離れるなよ?」
手を重ねて指を絡めていう。
「うん、瑠香も美人な女の人に付いて行ったらダメだからね」
「葛葉子以外の女は女じゃないから安心して」
チュッとおでこにキスをした。
「真陽ねえ!すごく綺麗ー!女神様だー!」
真陽は、渋い紅に縦ラインの同じ彩度の、紺がはいって、彩度の明るい赤い椿と白い椿とが体を周るように配置されている鮮やかな浴衣だ。
大人の雰囲気あふれる真陽によく似合う。
そんな真陽を春陽は瞳を輝かせて絶賛する。
「うふ。ありがとう。今日はエスコートよろしくね」
そういって、手を繋いで祭りに出かけていった。
「真陽姉さんと春陽はラブラブだな」
「あいつを義兄さんと呼ぶ日がくるのかな…」
瑠香は、ちょっと複雑だった。
四人は屋台が並ぶ手前でふた手に別れた。
互いにデートを楽しみたい。
毎年、瑠香は場所取り役だが葛葉子と初めてのデートで思い出にしたいために、場所取りは陰陽寮長ひとり場所とをして睨みを聞かせている。
お母さんはお父さんのための軽い食事をつくってる。
「わーっ!屋台がたくさん並んでる!」
夕方で人混みもすごいが屋台も、力が入ってる。
開場前の土手の両側に屋台が並んでいて、
「お祭りみたいだ!」
「まぁ、花火祭り大会だからそうなのだけど。」
両方楽しめるから、毎年盛大に行われる。
葛葉子は、興奮して瞳を輝かす。
「わーっ!なんだか懐かしいね!」
「そうだな……覚えてないんだけど」
葛葉子だけ覚えてないならわかるけど、瑠香自身葛葉子と一緒だったことを覚えてないのは引っかかるところだけど、今、そばにいるのだから些細なことだと思い直した。
葛葉子はデートということも忘れて幼子のようにはしゃぎまくる。
金魚すくいしたり、くじ引いたり。
たこ焼き買ったり。
わたあめ買って、わけあって微笑む。
葛葉子がはしゃぐ姿は可愛い。ずっと眺めてたい。
「初デートが花火祭りお祭り!
記念だなっ!面白いし楽しいし!
うふふ。」
ほんと楽しい。嬉しいし。
瑠香の腕に抱きつく。
葛葉子は心が浮かれ過ぎていた。
きっと瑠香も楽しんでいると思っていた。
だけど、瑠香は青ざめてる。
言葉数も少なくなっていた。
しかも足取りも遅くなってる。
「瑠香?たのしい?」
葛葉子は自分だけがもしかして楽しんでいるのか?と思い瑠香の顔を見上げる。
ついに、ふらーっと、葛葉子に寄りかかって、
「気持ち悪い、人酔いした…」
「えっ…」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
過労薬師です。冷酷無慈悲と噂の騎士様に心配されるようになりました。
黒猫とと
恋愛
王都西区で薬師として働くソフィアは毎日大忙し。かかりつけ薬師として常備薬の準備や急患の対応をたった1人でこなしている。
明るく振舞っているが、完全なるブラック企業と化している。
そんな過労薬師の元には冷徹無慈悲と噂の騎士様が差し入れを持って訪ねてくる。
………何でこんな事になったっけ?
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない
紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。
完結済み。全19話。
毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる