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あやかしと神様の夏休み(番外編)
11☆桂と薫
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二人を指差した男の子は、葛葉子の前に近づいてじっと見つめ、嬉しそうに微笑む。
「弟が迷子になっちゃって、いっしょに探してほしいんだ。だめ?」
切れ長な瞳で漆黒の髪に利己そうな綺麗な男の子は上目遣いで、お願いしてきた。
年の頃は十歳位だろうか?
「警備の人に頼め」
瑠香はラブラブな二人の世界を邪魔されて機嫌が悪い。
そう言われても、ニコニコ笑顔を耐えさずに、
「お…兄さんも一緒に探してほしいなぁ。この人混みの中で一人じゃ探せないし…」
わざと、屋台の方を男の子は見る。
瑠香は屋台の方をつられて見て青ざめる。
また気持ち悪くなりそうだ。
そんな瑠香の様子にフフッと男の子は笑う。
(このクソガキ…ワザとか?)
と思う。
頭を覗くと
(クソガキって…
エロオヤジのくせに…)
笑顔の割に腹黒い。
(何なんだ、人の心を読むなんて…)
と不思議に思う。
テレパシーで会話してやろうかと思っていたら、
「迷子ってどこらへんで迷子になったんだ?」
葛葉子は、目を合わせて男の子に聞く。
「うー…わかんない。とりあえず一緒に探して、おねがい…」
上目遣いで可愛すぎる。抱きしめたい。
葛葉子は、きつね耳をだして手を当てて澄ますと子供の鳴き声が聞こえる。
『にーちゃん、どこー!えっえーん!』
きっとこの声の男の子が弟だ。
しかも、そんな遠くない。
「ちょっと、気になるから、瑠香は、ここで待ってて!」
葛葉子は男の子の手を握って探しに行く。
「葛葉子!ちょっと、待て!」
ぐいっと腕を引き唇に長い口づけをする。
「変なことになったらオレを呼べよ?」
「うん!近くで迷子みたいだから、瑠香はここで待っててね」
「ああ、すぐもどってこいよ…」
と思うもの、瑠香は心配でたまらない…
☆
屋台の方を歩いて探すが男の子の弟の声は遠のいていく。
だけど、瑠香がいた方の土手側の反対方向に移動してるように聞こえた。
そういえば、男の子の名前を聞くのを忘れていた。
「きみ、名前は?」
「…桂」
「かつら?頭の」
むっとして葛葉子を睨む。
「変な名前つけられて迷惑。お香の名前から取ったみたいだけどね。」
桂はため息を吐いて
「私も同じだよ。クズ箱っておもわれちゃう。花の名前なのに…」
「えへへ。同じだね」
ほんとに嬉しそうに笑って握る手を更にきゅっと握る。
そして、腕に抱きつく。
なぜか、親近感も湧くし可愛く思っちゃう。
「弟の名前は?なんて言うんだ?」
「薫だよ。香り繋がりにしたかったみたい」
「二人ともいい名前だな。私の子供もその名前つけたいな。男の子、女の子でも使えそうだし。
桂の両親はどちらでもいいから子供が欲しかったんだな。」
「うふふ。そうだね。そうなんだね…」
薄っすらと涙を浮かべて桂は言った。
☆
「うそつき!にいちゃんいないじゃん!」
八歳の男の子は人相が悪く柄も悪い、ド派手なスーツを着た男に抱き抱えられ威嚇する。
屋台から少し離れた人通りの少ない土手までつれてこられた。
花火が打ち上がる川沿いの方だ。
あまりの人の少なさに薫は不安になって大人に怒鳴る。
「身代金になるような、ガキをつれてこいって言っただろ…」
パンチパーマのサングラスで、柄の悪い中年男性が、子分の男をにらみ言う。
「香茂家のガキなら金持ってると思って…」
少年は香茂薫と名乗った。
香茂家は香道の名家でもあるし、宮中で仕事をしている名家だ。
知る人ぞ知る家柄でもあった。
「ひ、人さらいめ!ワルモンなんか!こ、こわくないぞ!」
うーっ!と睨んで威嚇すると、狐のしっぽと耳がでる。
「うわ。なんだこのガキ!」
驚いて子分は薫を放す。
薫は親分に襲いかかる。
けれど、あっさり捕まる。
「これ…本物か?」
尻尾を思いっきり引っ張られる。
「いたい!いたいよ!にーちゃん!助けて!」
「こらっ!子供を離せ!」
葛葉子は恐れもなく怒鳴る。
「クソガキより、その女のほうが売れそうだな」
「うわ!ほんとわるもん!」
《なんで、ついていったんだよ!薫!》
《だって、にーちゃんいなくなるし!こまってたんだもん!》
子供二人は密かにテレパシーで会話する。
「よくみると、その女もきつね耳だな」
「コスプレか?あっち系でうれるかな?」
「人買いか?とにかくその子を返せ!」
「ねーちゃんが代わりになるならな!」
「なるわけないだろ!」
手から炎をだして投げつける。
「わっ!あぶねーだろ!」
「当てられたくなければ、その子を返……っきゃ!」
後ろから見知らぬ男にはがいじめされる。
もう一人いたんだ!
暗くて影でみれなかった。
いや、桂も仲間の男に捕まっている。
合計で四人。
「集団で誘拐するつもりだったんだ!」
と桂が叫ぶ。
そういえば、ニュースで話題になっていたことを思い出す。
海外に日和国人が売られて問題になっていた。
まさに、その集団に拐われようとしていたなんて!
人混みのがあるからそういうことは全く考えてなかった…
灯台下暗しとはこのことかと思った。
「弟が迷子になっちゃって、いっしょに探してほしいんだ。だめ?」
切れ長な瞳で漆黒の髪に利己そうな綺麗な男の子は上目遣いで、お願いしてきた。
年の頃は十歳位だろうか?
「警備の人に頼め」
瑠香はラブラブな二人の世界を邪魔されて機嫌が悪い。
そう言われても、ニコニコ笑顔を耐えさずに、
「お…兄さんも一緒に探してほしいなぁ。この人混みの中で一人じゃ探せないし…」
わざと、屋台の方を男の子は見る。
瑠香は屋台の方をつられて見て青ざめる。
また気持ち悪くなりそうだ。
そんな瑠香の様子にフフッと男の子は笑う。
(このクソガキ…ワザとか?)
と思う。
頭を覗くと
(クソガキって…
エロオヤジのくせに…)
笑顔の割に腹黒い。
(何なんだ、人の心を読むなんて…)
と不思議に思う。
テレパシーで会話してやろうかと思っていたら、
「迷子ってどこらへんで迷子になったんだ?」
葛葉子は、目を合わせて男の子に聞く。
「うー…わかんない。とりあえず一緒に探して、おねがい…」
上目遣いで可愛すぎる。抱きしめたい。
葛葉子は、きつね耳をだして手を当てて澄ますと子供の鳴き声が聞こえる。
『にーちゃん、どこー!えっえーん!』
きっとこの声の男の子が弟だ。
しかも、そんな遠くない。
「ちょっと、気になるから、瑠香は、ここで待ってて!」
葛葉子は男の子の手を握って探しに行く。
「葛葉子!ちょっと、待て!」
ぐいっと腕を引き唇に長い口づけをする。
「変なことになったらオレを呼べよ?」
「うん!近くで迷子みたいだから、瑠香はここで待っててね」
「ああ、すぐもどってこいよ…」
と思うもの、瑠香は心配でたまらない…
☆
屋台の方を歩いて探すが男の子の弟の声は遠のいていく。
だけど、瑠香がいた方の土手側の反対方向に移動してるように聞こえた。
そういえば、男の子の名前を聞くのを忘れていた。
「きみ、名前は?」
「…桂」
「かつら?頭の」
むっとして葛葉子を睨む。
「変な名前つけられて迷惑。お香の名前から取ったみたいだけどね。」
桂はため息を吐いて
「私も同じだよ。クズ箱っておもわれちゃう。花の名前なのに…」
「えへへ。同じだね」
ほんとに嬉しそうに笑って握る手を更にきゅっと握る。
そして、腕に抱きつく。
なぜか、親近感も湧くし可愛く思っちゃう。
「弟の名前は?なんて言うんだ?」
「薫だよ。香り繋がりにしたかったみたい」
「二人ともいい名前だな。私の子供もその名前つけたいな。男の子、女の子でも使えそうだし。
桂の両親はどちらでもいいから子供が欲しかったんだな。」
「うふふ。そうだね。そうなんだね…」
薄っすらと涙を浮かべて桂は言った。
☆
「うそつき!にいちゃんいないじゃん!」
八歳の男の子は人相が悪く柄も悪い、ド派手なスーツを着た男に抱き抱えられ威嚇する。
屋台から少し離れた人通りの少ない土手までつれてこられた。
花火が打ち上がる川沿いの方だ。
あまりの人の少なさに薫は不安になって大人に怒鳴る。
「身代金になるような、ガキをつれてこいって言っただろ…」
パンチパーマのサングラスで、柄の悪い中年男性が、子分の男をにらみ言う。
「香茂家のガキなら金持ってると思って…」
少年は香茂薫と名乗った。
香茂家は香道の名家でもあるし、宮中で仕事をしている名家だ。
知る人ぞ知る家柄でもあった。
「ひ、人さらいめ!ワルモンなんか!こ、こわくないぞ!」
うーっ!と睨んで威嚇すると、狐のしっぽと耳がでる。
「うわ。なんだこのガキ!」
驚いて子分は薫を放す。
薫は親分に襲いかかる。
けれど、あっさり捕まる。
「これ…本物か?」
尻尾を思いっきり引っ張られる。
「いたい!いたいよ!にーちゃん!助けて!」
「こらっ!子供を離せ!」
葛葉子は恐れもなく怒鳴る。
「クソガキより、その女のほうが売れそうだな」
「うわ!ほんとわるもん!」
《なんで、ついていったんだよ!薫!》
《だって、にーちゃんいなくなるし!こまってたんだもん!》
子供二人は密かにテレパシーで会話する。
「よくみると、その女もきつね耳だな」
「コスプレか?あっち系でうれるかな?」
「人買いか?とにかくその子を返せ!」
「ねーちゃんが代わりになるならな!」
「なるわけないだろ!」
手から炎をだして投げつける。
「わっ!あぶねーだろ!」
「当てられたくなければ、その子を返……っきゃ!」
後ろから見知らぬ男にはがいじめされる。
もう一人いたんだ!
暗くて影でみれなかった。
いや、桂も仲間の男に捕まっている。
合計で四人。
「集団で誘拐するつもりだったんだ!」
と桂が叫ぶ。
そういえば、ニュースで話題になっていたことを思い出す。
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