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あやかしと神様の過去のこと
11☆逢引廊下の怪★6戻らない呪い
しおりを挟む「葛葉子!」
ハッとして瑠香の声の方を見る。
「本物の瑠香だよね!?」
一応確認する。
息を切らせて必死で駆け寄る瑠香を確認するとじわりと涙があふれる。
「ニセ瑠香に襲われて恐かった!」
「ごめん、遅れて……って!葛葉子…その格好…」
ブラジャーがズレ落ちそうだし、ショーツはギリギリに降ろされてるし…婀娜っぽすぎる…瑠香ですらそこまでまだ葛葉子を脱がす楽しみをしてない!
真っ裸にはしたことはあるけれど!
「インキュバスの野郎…どこに行った……?」
自分の精気が生み出したあやかしに最大限の荒御魂が吹き荒れる。
「葛葉子…ナニされた?言ってみて…」
怒りに燃える瑠香も怖い…
「い、イロイロ触られた…
瑠香そっくりな奴等に…怖かったょ……」
改めて思い出して怖くなって震えて肩を抱く。
溢れる涙を手の甲で拭う。
そんな葛葉子をぎゅっと抱きしめて少し離し胸を見つめる…
今すぐ、触れて触って浄化したい。させたい…
手をわななかせている。
そんな瑠香を察した葛葉子は瑠香の手首を掴み阻止する。
「将来の事考えて!ジジ様みたいな瑠香と生涯一緒はいや…かっこいいお爺ちゃんでいてほしい」
「うっ…」
そう言われれば、外れてたホックをつけることで、手をおさめる。
こういうところがヤッパリ瑠香だっ!と思うと嬉しくなる。
そして、葛葉子は瑠香をだきしめる。
瑠香も葛葉子を腕に閉じ込めるように抱きしめる。
「ゴメン…意地悪、言って…」
反省してる声で耳元で謝る。
「意地悪なのが瑠香だから許すよっ!」
へへっ!と笑う葛葉子はほんとに嬉しい時に出る癖の笑い顔。
二人見つめてキスをする。
軽めのキスで人に戻そうとするが人に戻らない。
白狐のあやかしの姿なままだ。
んん?
「もしかして、今度はあやかしから戻れない…………?」
「も、も一回キスして!」
葛葉子は焦る。
瑠香も焦ってキスをする。
「んんっ!」
深いキスをしても耳と尻尾に白銀の髪は元に戻らないあやかしのままになってしまった。
(まぁ、それはそれでいいんだけど…)とお互い思う。
「眷属の契約ができないなんて!どういうことだ!?」
《阿倍野殿の呪詛の影響だよ…私の力を貸しても無理だ…》
ルカの神はそう言った。
「朝日とか浴びたら狐になっちゃうのかも…」
葛葉子は青ざめて。
「このままだと学校に通えないじゃないかァァァ!」
と叫んだ。
(人に戻れないのはそっちが、心配なのか…)
と瑠香は呆れた。
葛葉子は胸に手を当てて、
「ルカの神の言うとおり、核のところでまだ呪詛されてる感覚があるよ…」
「やっぱり……」
瑠香の眉が下がる。
イズナ一族は呪詛に長けた一族だけあって神の力頼みだけでは解けない呪いなのか…
もう少し呪詛の勉強をしようと思った。
そんな瑠香に葛葉子は、
「でも、あやかしに戻ったのはあのときの感覚と同じだよ。
菊が「陛下以外好きになれない」って言って九尾の力を出した感覚。
ウカ様が言ってた愛の力ってやつかな?」
葛葉子は嬉しそうにそう言った。
「陛下への?」
いや、ほんとは瑠香にだけど…
「ヤキモチ?」
「オレも陛下一番だからヤキモチやかないよ」
でも、言葉が硬いと思って、フフッとお互い笑いあった。
葛葉子は何者かに囁かれたことをすっかり忘れていた……
「あー!いたいた!二人と持って…」
「く、葛葉子さんっ!」
葛葉子のあられもない姿に東と臣は慌てて顔を真っ赤にして後ろを向く。
「そういえば、着物は?」
瑠香は二人の記憶を消したいが、東殿下に手を出すことはできないから諦める…
「一緒にあやかしと燃やしちゃったみたい……」
瑠香は狩衣を葛葉子に着せる。
大袖を前に巻いて、くくり紐でリボンにして下着が見えないようになんとか着つけた。
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