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あやかしと神様と祈り姫
6☆好きなものがいる自分という存在
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「ところで、葛葉子姉様はどうして瑠香さまを好きになったのですの?」
極意を聞きたかったのに、春子は思いが止まらなくて一人で告白するように話してしまって肝心の葛葉子の話を聞き忘れるところだった。
葛葉子は困ったように頬をかき照れる。
「はじめは瑠香の事が嫌いだったんだよ。出会った時から最悪だったし…」
あの時のことを苦々しげに思い出したのを表情に出してしまう。
「まぁ!あんなにラブラブですのに?」
ほんと、人生(?)分からない。
こんなに瑠香を好きになるなんて思っても見なかった。
「瑠香は強引だし、意地悪だし、上から目線だし!スケベだし、ほんっつとムカつく男だったんだけど…」
葛葉子は力を込めて瑠香の嫌なところを吐き出すように言うけれど、表情は柔らかく微笑み、
「優しいキスを毎日してくれて意地悪だけど優しくて…
いつも私を強く思ってくれているんだよ」
へへっ!と幸せそうに笑って、
「だけど私は意地張って好きにならないようにしてたんだよ。
陛下の側室に本気でしてもらおうと思って意地張って瑠香の事を好きにならないようにしてたんだよ」
「まぁ、側室にと?恐れ多いし、絶対無理なことですわね!」
「だよね」
葛葉子は頭を掻いて照れる。
「そんな意地っ張りな私は瑠香の強い想いに…瑠香の押しの強さに負けたんだよ…」
あの時のことを思い出して涙が溢れる。
それほど嬉しく幸せなことだった…
「…想いを素直に受け入れて、今は瑠香がいない事が考えられないほど好きなんだ。」
祈り姫であられる春子は葛葉子の想いを感じ取り涙が溢れていた。
涙をぬぐった春子は悟ったように頷き、
「私も押し勝てばよいのですね。
瑠香さまのように!」
親指を立ててGood Jobのしぐさを春子はした。
その仕草はまったくもって気品がない。
東が注意するのはこういうところかもしれない…元気でお強い春子様らしくて葛葉子は大好きだけど。
しかし、恋愛の極意は、勝ち負けじゃないんだけどとは思いつつ…
それもいつか分かる事だと思うことにした。
「あ、だけど一番愛してるのは瑠香じゃなくて陛下だよ。」
「瑠香さまが一番じゃないのですか?それでいいのですか?」
春子は好きな男を一番愛したい。それが普通だと思うけれど…
「神誓している以前に、陛下を愛してるし、敬愛申し上げているの。
それは瑠香も一緒で、ともに愛せる事も嬉しいんだよ」
へへっ!とまた嬉しそうに笑って
「それに、春子殿下は私に品がなくなったっておっしゃったけれど、あの時の私は張り詰めていたんだよ。余裕がなかった…」
その当時のことをふと思い出して告白する。
「あの時は張り詰めてた…毎日緊張してたの。
房菊姉様のように立派な巫女になりたいと思ってた。
けど、その姉様が亡くなって不安で…今思えば…自分を見失っていた…」
巫女の世界しか知らない葛葉子は必死になっていた。
姉様のような巫女であらねばと思って、自分を押し隠してたところもあった。
「私が柔らかくなったのは瑠香がいるから、瑠香のおかげで私になれて幸せなんだよ。」
そんな告白を聞いた春子は、ほうっと満足気なため息を吐いた。
春子も葛葉子のように幸せな恋愛を、東としたいとさらに強く思う。
けれど、そのためには自分一人だけでは力不足な気もして…
「狐の神様は恋愛成就もできますわよね?
婚約が決まっても、心を振り向かせたいのです…」
と聞いてしまった。
「うーん…私はどうだろう。
狐の神といっても西の守護の白狐だし…」
そういうことを考えたこともなかった。
春子と話したり、そばにいると、いろいろと希望や思いが広がるのは、春子が祈り姫であられるからだろうか?
それとも、春子の独特な雰囲気だろうか?
「もし、私に恋愛成就を叶えることができたら叶えて…ううん!
手助けしてあげるよ!」
皇族の春子に恐れ多くも遠慮無いことを言う。
「葛葉子姉さまのそいうところは変わってなくて好きなのですわ!」
心強い味方が出来た春子は葛葉子の手をまた握り二人同時に微笑んだ。
極意を聞きたかったのに、春子は思いが止まらなくて一人で告白するように話してしまって肝心の葛葉子の話を聞き忘れるところだった。
葛葉子は困ったように頬をかき照れる。
「はじめは瑠香の事が嫌いだったんだよ。出会った時から最悪だったし…」
あの時のことを苦々しげに思い出したのを表情に出してしまう。
「まぁ!あんなにラブラブですのに?」
ほんと、人生(?)分からない。
こんなに瑠香を好きになるなんて思っても見なかった。
「瑠香は強引だし、意地悪だし、上から目線だし!スケベだし、ほんっつとムカつく男だったんだけど…」
葛葉子は力を込めて瑠香の嫌なところを吐き出すように言うけれど、表情は柔らかく微笑み、
「優しいキスを毎日してくれて意地悪だけど優しくて…
いつも私を強く思ってくれているんだよ」
へへっ!と幸せそうに笑って、
「だけど私は意地張って好きにならないようにしてたんだよ。
陛下の側室に本気でしてもらおうと思って意地張って瑠香の事を好きにならないようにしてたんだよ」
「まぁ、側室にと?恐れ多いし、絶対無理なことですわね!」
「だよね」
葛葉子は頭を掻いて照れる。
「そんな意地っ張りな私は瑠香の強い想いに…瑠香の押しの強さに負けたんだよ…」
あの時のことを思い出して涙が溢れる。
それほど嬉しく幸せなことだった…
「…想いを素直に受け入れて、今は瑠香がいない事が考えられないほど好きなんだ。」
祈り姫であられる春子は葛葉子の想いを感じ取り涙が溢れていた。
涙をぬぐった春子は悟ったように頷き、
「私も押し勝てばよいのですね。
瑠香さまのように!」
親指を立ててGood Jobのしぐさを春子はした。
その仕草はまったくもって気品がない。
東が注意するのはこういうところかもしれない…元気でお強い春子様らしくて葛葉子は大好きだけど。
しかし、恋愛の極意は、勝ち負けじゃないんだけどとは思いつつ…
それもいつか分かる事だと思うことにした。
「あ、だけど一番愛してるのは瑠香じゃなくて陛下だよ。」
「瑠香さまが一番じゃないのですか?それでいいのですか?」
春子は好きな男を一番愛したい。それが普通だと思うけれど…
「神誓している以前に、陛下を愛してるし、敬愛申し上げているの。
それは瑠香も一緒で、ともに愛せる事も嬉しいんだよ」
へへっ!とまた嬉しそうに笑って
「それに、春子殿下は私に品がなくなったっておっしゃったけれど、あの時の私は張り詰めていたんだよ。余裕がなかった…」
その当時のことをふと思い出して告白する。
「あの時は張り詰めてた…毎日緊張してたの。
房菊姉様のように立派な巫女になりたいと思ってた。
けど、その姉様が亡くなって不安で…今思えば…自分を見失っていた…」
巫女の世界しか知らない葛葉子は必死になっていた。
姉様のような巫女であらねばと思って、自分を押し隠してたところもあった。
「私が柔らかくなったのは瑠香がいるから、瑠香のおかげで私になれて幸せなんだよ。」
そんな告白を聞いた春子は、ほうっと満足気なため息を吐いた。
春子も葛葉子のように幸せな恋愛を、東としたいとさらに強く思う。
けれど、そのためには自分一人だけでは力不足な気もして…
「狐の神様は恋愛成就もできますわよね?
婚約が決まっても、心を振り向かせたいのです…」
と聞いてしまった。
「うーん…私はどうだろう。
狐の神といっても西の守護の白狐だし…」
そういうことを考えたこともなかった。
春子と話したり、そばにいると、いろいろと希望や思いが広がるのは、春子が祈り姫であられるからだろうか?
それとも、春子の独特な雰囲気だろうか?
「もし、私に恋愛成就を叶えることができたら叶えて…ううん!
手助けしてあげるよ!」
皇族の春子に恐れ多くも遠慮無いことを言う。
「葛葉子姉さまのそいうところは変わってなくて好きなのですわ!」
心強い味方が出来た春子は葛葉子の手をまた握り二人同時に微笑んだ。
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