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あやかしと神様の黄泉がえり
22☆審神者と太刀の者たち
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瑠香は自慢の脚力で、九尾の狐の天守閣をめぐる。
中は襖と障子と廊下だ。
襖を開ければ、黒い瘴気の体にひとつ目と鋭い牙を持つ虫みたいなあやかしが襲い追ってくる。
そのあやかしは瑠香を襲おうとするが、お香を身に纏い、ルカの神の力を煌めかすことにより瑠香に触れたとたん、あやかしは容赦なく消える。
葛葉子の匂いをたどれば異界の空間に惑わされずに素早く進むことができた。
その後ろを太刀の者たちが付いて来る。
正直、虫のようなあやかしより鬱陶しい。
わざと、違うあやかしがいるだろう襖を開けて、太刀の者にけしかけた。
そのあやかしは頭が三個あるケルベロスという悪魔のような狐のあやかしだった。
時間稼ぎになるだろうと思ったが、太刀の者は流石に一太刀で退治する。
瑠香は走りながら、あやかしが潜む襖や障子を開け放ちながら先を急いだ。
ふと、ハルが目覚めて力を振るえばすべて浄化できるのに……
と思うがそれも自分が操られて封じてしまった事が原因で陛下のお庭を穢してしまった……
ほんっと審神者として失格だ。
審神者である瑠香は一人で汚名挽回したい。
そう思いながら頂上を目指す。
巻いたかと確認のため後ろを見ると後を追うように太刀の者たちが少し遅れてついてくる。
舌打ちしながら、流石だと思う。
太刀の者の中には臣もいる。
臣の脚力は正直瑠香より、上だ。
しかも滝口家の御曹司の能力であやかしが後をついてくるのを防ぐから、無言の連携で太刀の者達は、あやかしども斬り伏せてついてきた。
臣なら信用できる。学友であり仲間であり親友だ。
話は通じていると思うが他のものは容赦なく葛葉子を切り捨てるだろう。
臣は瑠香に苦笑しながら、わざと、ほかの太刀の者たちを邪魔してるように見えて感謝する。
『臣、ありがとう。感謝する』
テレパシーで臣にそう伝えて先をさらに急ぐ。
ルカの神は瑠香の背後につく。
いまさら穢れた依り代である瑠香に付いていることを疑問に思っていたら、
《瑠香の体は祈り姫の言霊で浄化されているよ。》
「そうだったのか…知らなかった…」
だけど、心の穢や不安に光を灯す言霊だった事は分かる。
《さらに陛下は神々に祈っていらっしゃる。》
陛下は九尾の狐と対決するよりも、国民や宮中に務める者達の無事をまず神々に祈ることに専念していらっしゃると東親王殿下から聞いていた。
《だから私はその祈りに応えるために瑠香に力を貸す。陛下は何でもご存知だからね…》
陛下は九尾の狐のことだって代々言い伝えられている陛下に恋したあやかしということも知っている…ということか…
だからこそ、宮殿にこもられ祈り捧げられている。
そして、ルカの神が潔斎もしない依り代である瑠香に憑く事ができるという事だ。
さすが、神に祝を祈る『祝皇陛下』だと陛下に神誓した瑠香の心が感動で震える。
《祈り聞き届けたわれら神は寿ぎ…勝利に導くよ……!》
ルカの神は瑠香に力強く言う。
「ルカの神……
葛葉子は無事に元に戻るんだろうな……」
《宿命ならば…その宿命を変えようとする威津那を打たない限りむりだよ…》
「それほどの力を持っているということか…やはりすごいな…阿倍野殿は……」
もう感心するしかないが、それほど、宿命を変えたいほど、本当に皇室を憎んでいるものなのだろうか……
とも疑問に思ってしまう…
《宿命をも変えようと威津那は全力を期すのだから、瑠香も私が見せた幸せを覚えてそれを実現させたいと思うなら全力をだすのだよ…》
ルカの神もこの宿命に一枚噛んでいる。
葛葉子と幸せな未来…
それが実現するならなんだってする……
だけど…どこか胸に引っかかる……
葛葉子を瑠香が殺す未来を威津那は見たという……
それがいつになる事かはわからない……
でも、予感はある。
それは今なのかもしれない……
どちらにしても次の瞬間のことは人の身、当事者には分からないことだと思うことにした。
とにかく、過去や未来の事よりも……
今、葛葉子を取り戻したい助けたい!
その思いが強い。
退魔の太刀をいただく者たちは葛葉子を亡き者にするだろう、その前になんとしてでも止める。
だれにも葛葉子を触れさせない。
いざという時はオレの手で……命に変えてでも……
懐に収めてある父から預かった短刀が重い……
瑠香は葛葉子がいるであろう豪勢な扉を睨みつけた。
中は襖と障子と廊下だ。
襖を開ければ、黒い瘴気の体にひとつ目と鋭い牙を持つ虫みたいなあやかしが襲い追ってくる。
そのあやかしは瑠香を襲おうとするが、お香を身に纏い、ルカの神の力を煌めかすことにより瑠香に触れたとたん、あやかしは容赦なく消える。
葛葉子の匂いをたどれば異界の空間に惑わされずに素早く進むことができた。
その後ろを太刀の者たちが付いて来る。
正直、虫のようなあやかしより鬱陶しい。
わざと、違うあやかしがいるだろう襖を開けて、太刀の者にけしかけた。
そのあやかしは頭が三個あるケルベロスという悪魔のような狐のあやかしだった。
時間稼ぎになるだろうと思ったが、太刀の者は流石に一太刀で退治する。
瑠香は走りながら、あやかしが潜む襖や障子を開け放ちながら先を急いだ。
ふと、ハルが目覚めて力を振るえばすべて浄化できるのに……
と思うがそれも自分が操られて封じてしまった事が原因で陛下のお庭を穢してしまった……
ほんっと審神者として失格だ。
審神者である瑠香は一人で汚名挽回したい。
そう思いながら頂上を目指す。
巻いたかと確認のため後ろを見ると後を追うように太刀の者たちが少し遅れてついてくる。
舌打ちしながら、流石だと思う。
太刀の者の中には臣もいる。
臣の脚力は正直瑠香より、上だ。
しかも滝口家の御曹司の能力であやかしが後をついてくるのを防ぐから、無言の連携で太刀の者達は、あやかしども斬り伏せてついてきた。
臣なら信用できる。学友であり仲間であり親友だ。
話は通じていると思うが他のものは容赦なく葛葉子を切り捨てるだろう。
臣は瑠香に苦笑しながら、わざと、ほかの太刀の者たちを邪魔してるように見えて感謝する。
『臣、ありがとう。感謝する』
テレパシーで臣にそう伝えて先をさらに急ぐ。
ルカの神は瑠香の背後につく。
いまさら穢れた依り代である瑠香に付いていることを疑問に思っていたら、
《瑠香の体は祈り姫の言霊で浄化されているよ。》
「そうだったのか…知らなかった…」
だけど、心の穢や不安に光を灯す言霊だった事は分かる。
《さらに陛下は神々に祈っていらっしゃる。》
陛下は九尾の狐と対決するよりも、国民や宮中に務める者達の無事をまず神々に祈ることに専念していらっしゃると東親王殿下から聞いていた。
《だから私はその祈りに応えるために瑠香に力を貸す。陛下は何でもご存知だからね…》
陛下は九尾の狐のことだって代々言い伝えられている陛下に恋したあやかしということも知っている…ということか…
だからこそ、宮殿にこもられ祈り捧げられている。
そして、ルカの神が潔斎もしない依り代である瑠香に憑く事ができるという事だ。
さすが、神に祝を祈る『祝皇陛下』だと陛下に神誓した瑠香の心が感動で震える。
《祈り聞き届けたわれら神は寿ぎ…勝利に導くよ……!》
ルカの神は瑠香に力強く言う。
「ルカの神……
葛葉子は無事に元に戻るんだろうな……」
《宿命ならば…その宿命を変えようとする威津那を打たない限りむりだよ…》
「それほどの力を持っているということか…やはりすごいな…阿倍野殿は……」
もう感心するしかないが、それほど、宿命を変えたいほど、本当に皇室を憎んでいるものなのだろうか……
とも疑問に思ってしまう…
《宿命をも変えようと威津那は全力を期すのだから、瑠香も私が見せた幸せを覚えてそれを実現させたいと思うなら全力をだすのだよ…》
ルカの神もこの宿命に一枚噛んでいる。
葛葉子と幸せな未来…
それが実現するならなんだってする……
だけど…どこか胸に引っかかる……
葛葉子を瑠香が殺す未来を威津那は見たという……
それがいつになる事かはわからない……
でも、予感はある。
それは今なのかもしれない……
どちらにしても次の瞬間のことは人の身、当事者には分からないことだと思うことにした。
とにかく、過去や未来の事よりも……
今、葛葉子を取り戻したい助けたい!
その思いが強い。
退魔の太刀をいただく者たちは葛葉子を亡き者にするだろう、その前になんとしてでも止める。
だれにも葛葉子を触れさせない。
いざという時はオレの手で……命に変えてでも……
懐に収めてある父から預かった短刀が重い……
瑠香は葛葉子がいるであろう豪勢な扉を睨みつけた。
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