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あやかしと神様の黄泉がえり
24☆黄泉の国とククリ姫神
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「ぉ…ろ…くず、こ」
誰かが呼ぶ声がする…
「ろ、起きろ…葛葉子!」
がぶりと、腕をかまれた。
「痛っ!なにするんだ!」
腕を噛んだだろう普通の狐の大きさの九尾の狐を睨む。
腕に牙の後がついた。
思いっきり噛まれた腕を擦る。
だけど、痛い事に不思議に思う、
「ここは?私、死んだはずじゃ……」
夜のような世界に月が世界を照らし、月と同じように黄金に輝く川が大きな木の幹で枝を広げるように別れて彼方に続いている。
その川を色とりどりの光が葉っぱの様にさざめいても見える幻想的な光景だった。
その様子を高い崖のような場所で眺めていた。
「ここは、黄泉の国だよ…葛葉子は、愛の言霊を瑠香に言って、神違えをして死んでしまったんだ!」
九尾の狐はプンプン起こってる。
「神違えしおって!陛下からの寿ぎを貰えば、お前は人に戻れたのに!」
八本のしっぽをバタンバタンと八つ当たりに地面に叩いて講義する。
「そして私は瑞兆となり、祝皇陛下を寿げたのに!」
「父様に操られて陛下を殺そうとしてたお前に言われたくない!」
葛葉子は正論を言って黙らせたが、依り代である自分のせいでもあるので…
「ごめん…わたしも油断しすぎたよ……」
しゅん…とお互い反省する。
「ふん。まぁこれも宿命の一部だ……だが、まだ死ぬわけにはいかぬ…」
九尾の狐は輝く月を希望の光のように見つめて言う。
そんな九尾の狐を見てあやかしの時のように、裏心がないな…と思ってホッとする。
葛葉子の体を乗っ取っていたココは性欲が強い獣じみた狐…
まさにメギツネだった。
自分の体で恥ずかしいことされてなんとか意識を取り戻そうと必死になっていた。
穢をはねのく瑠香にキスされてなんとか体を取り戻す事ができた…愛をつげて今に至る…
「私の知ってる九尾の狐…ココだ…」
つい言葉に出して言った。
笑顔になっている葛葉子を見て九尾の狐の菊は苦笑したような表情をしていると感じる。
「お前が神違えしたおかげで我が神として罰をくだすことになってしまったからな。
それで、忘れた『恋心』も思い出したのだ。
『あやかし』としてでは無く今は『神』に戻ったのだ」
九尾の狐の菊は、ふぅ、と大きく、ため息をした。
「死んで正解ということ?」
「死にたかったか?」
葛葉子は首を思いっきり左右に首を振り、
「死にたくないよ…なかったよ!」
葛葉子は声を荒げて抗議する。
「瑠香と結婚して夫婦になって子供産んで幸せになるんだから!!
約束違いはココの方だよ!」
ビシッ!と九尾の狐の菊に指を指す。
「そうじゃ、葛葉子のしたいことを叶える望みをまだ私は叶えていない…
神として未熟は我も嫌じゃ!」
お互いため息を吐いた。
「ってあれ?しっぽ一本足りなくない?」
そのことに気づいて葛葉子は首を傾げる。
「それは橘とひとつになっている……
現世に留まる依り代として…」
菊は言葉を選びそう告げた。
「そういえば…桔梗姉様を殺めた時の懐かしい声はやっぱり母様だったんだね…」
「そうだな。橘は私の一部だ。しっぽを依り代に現世に留まっていた…
お前は完璧に私と同化してしまったがな」
「なら……私が桔梗姉様を殺したんだ…」
穢れた体…穢れた魂になってしまった…
そう思うと…ポロポロと涙が溢れて、その涙を慰めるようにココが舐めてくれる。
「ここは、黄泉の国。
魂は少なからず穢を伴うものよ…」
どこからともなく声が降ってきてその声を葛葉子は探す。
「転生する魂は黄泉の国で魂の穢浄化をするのよ」
目の前に、清く白く光り輝く女神が現れた。
世界は夜闇の黄泉の国なので、ひと目で神だとわかる。
川を流れる丸い形の魂とは違い人の形をしている。
それは、葛葉子も変わらない。
けれど神格が違うと思った。
葛葉子が思っている事を神は筒抜けに聞こえるので微笑んだ。
「私と同じ九に関する名を持つ者よ…現し世では日が落ちて九月九日の重陽になりました。
私の神としての叶える力が増す特別な日…
その日を宿命付けられた貴方達に奇跡を授けましょう。」
うふふと女神は優しく微笑みに口元を扇で隠し瞳を細める。
「九…ここ、ここのつ、つつ…くく…
さぁ、私の名前を当ててみて」
九尾の狐の菊は思い当たるが鼻先で葛葉子にうながす。
葛葉子は巫女として神々の名前は全て覚えた。
九…クク…菊…ここ
「…もしかして、菊理姫の神さま?」
「そうです。私は菊理姫。あなたのような巫女を見守る神、神憑きの祖霊でもあります」
日和の神話で黄泉の国での神をとりもつ巫女の神とされている。
神の依り代である巫女の守り神でもあると言われている。
「おまえも九つの縁のある名を持つのよ、葛葉子」
葛葉子は葛が九と繋がる名前だと知らないので首を傾げたら、
「葛はつづ、九に関係するし、九尾もつづらお、とよぶ。お前と結びつきがより強いのはそれだよ。」
「そうだったのか!」
葛葉子は納得がいった。
「まずは、黄泉大神イザナミ様にお目通りしてもらいます。
あの方もあなたに会いたいと仰っておりますよ。」
ククリ姫は口元を扇で隠し微笑む。
「その前に、穢を払いましょう」
その扇を葛葉子とココに仰ぐと体を包む煙のような膜が取り払われて透明な無表情の人が現れた。
「桔梗姉様…?」
ふらぁ…と揺らめいて幽霊のようだ。
魂の自分が思うのもおかしいが…
桔梗の穢れた黄泉の川の方と逆の方に闇の方に歩いて行く。
闇と溶けて見えなくなった。
「あれがお前たちの穢の原因…かなり穢れた魂ね。
巫女の魂といえど転生するのにも数百年かかりそうね…」
ククリ姫神は悲しそうに見つめる。
「闇は恐れるものではないわ。癒やしをくれるの…闇の中を彷徨い黄泉の川へ行ける魂になるのよ…」
魂から穢れた魂はこの黄泉の国で彷徨い穢消えるまで転生はかないということか…と魂身の葛葉子理解ができた。
「父様も…もし黄泉にいったらああなるの?」
疑問に思ったことを口に出していた。
「あれは神にふさわしい魂
転生はかなわない…」
ククリ姫神はしばらく目を閉じ眉間にシワを寄せ威津那の魂を覗き見てそう告げた。
「そんなっ……!」
葛葉子は悲しく思う。
彷徨うことも許されないほどの穢なのか……
父の異常な力、雰囲気を見ればわかるが…
「威津那は穢れを祓うことも難しい…それほどの力を持った特殊な宿命な人間だ。だからこそ橘は……」
九尾の狐のココは途中で口をつぐむ。
「母様?母様にも何かあるの!?」
葛葉子は気色ばむ。
自分を産んでくれた両親が黄泉で穢も落とせぬ存在という事を思うと辛い。
「時が来るまで知らぬほうがよい…私が言わなくてもすぐにわかる……」
そういってまた九尾の狐の菊は口を噤む。
狐の頭をククリ姫神は撫でる。
「イザナミ様が早く来いとおっしゃっておられる…
さぁ、一度目を閉じなさい。」
葛葉子はいろいろ腑に落ちないながらも素直に目を閉じた。
誰かが呼ぶ声がする…
「ろ、起きろ…葛葉子!」
がぶりと、腕をかまれた。
「痛っ!なにするんだ!」
腕を噛んだだろう普通の狐の大きさの九尾の狐を睨む。
腕に牙の後がついた。
思いっきり噛まれた腕を擦る。
だけど、痛い事に不思議に思う、
「ここは?私、死んだはずじゃ……」
夜のような世界に月が世界を照らし、月と同じように黄金に輝く川が大きな木の幹で枝を広げるように別れて彼方に続いている。
その川を色とりどりの光が葉っぱの様にさざめいても見える幻想的な光景だった。
その様子を高い崖のような場所で眺めていた。
「ここは、黄泉の国だよ…葛葉子は、愛の言霊を瑠香に言って、神違えをして死んでしまったんだ!」
九尾の狐はプンプン起こってる。
「神違えしおって!陛下からの寿ぎを貰えば、お前は人に戻れたのに!」
八本のしっぽをバタンバタンと八つ当たりに地面に叩いて講義する。
「そして私は瑞兆となり、祝皇陛下を寿げたのに!」
「父様に操られて陛下を殺そうとしてたお前に言われたくない!」
葛葉子は正論を言って黙らせたが、依り代である自分のせいでもあるので…
「ごめん…わたしも油断しすぎたよ……」
しゅん…とお互い反省する。
「ふん。まぁこれも宿命の一部だ……だが、まだ死ぬわけにはいかぬ…」
九尾の狐は輝く月を希望の光のように見つめて言う。
そんな九尾の狐を見てあやかしの時のように、裏心がないな…と思ってホッとする。
葛葉子の体を乗っ取っていたココは性欲が強い獣じみた狐…
まさにメギツネだった。
自分の体で恥ずかしいことされてなんとか意識を取り戻そうと必死になっていた。
穢をはねのく瑠香にキスされてなんとか体を取り戻す事ができた…愛をつげて今に至る…
「私の知ってる九尾の狐…ココだ…」
つい言葉に出して言った。
笑顔になっている葛葉子を見て九尾の狐の菊は苦笑したような表情をしていると感じる。
「お前が神違えしたおかげで我が神として罰をくだすことになってしまったからな。
それで、忘れた『恋心』も思い出したのだ。
『あやかし』としてでは無く今は『神』に戻ったのだ」
九尾の狐の菊は、ふぅ、と大きく、ため息をした。
「死んで正解ということ?」
「死にたかったか?」
葛葉子は首を思いっきり左右に首を振り、
「死にたくないよ…なかったよ!」
葛葉子は声を荒げて抗議する。
「瑠香と結婚して夫婦になって子供産んで幸せになるんだから!!
約束違いはココの方だよ!」
ビシッ!と九尾の狐の菊に指を指す。
「そうじゃ、葛葉子のしたいことを叶える望みをまだ私は叶えていない…
神として未熟は我も嫌じゃ!」
お互いため息を吐いた。
「ってあれ?しっぽ一本足りなくない?」
そのことに気づいて葛葉子は首を傾げる。
「それは橘とひとつになっている……
現世に留まる依り代として…」
菊は言葉を選びそう告げた。
「そういえば…桔梗姉様を殺めた時の懐かしい声はやっぱり母様だったんだね…」
「そうだな。橘は私の一部だ。しっぽを依り代に現世に留まっていた…
お前は完璧に私と同化してしまったがな」
「なら……私が桔梗姉様を殺したんだ…」
穢れた体…穢れた魂になってしまった…
そう思うと…ポロポロと涙が溢れて、その涙を慰めるようにココが舐めてくれる。
「ここは、黄泉の国。
魂は少なからず穢を伴うものよ…」
どこからともなく声が降ってきてその声を葛葉子は探す。
「転生する魂は黄泉の国で魂の穢浄化をするのよ」
目の前に、清く白く光り輝く女神が現れた。
世界は夜闇の黄泉の国なので、ひと目で神だとわかる。
川を流れる丸い形の魂とは違い人の形をしている。
それは、葛葉子も変わらない。
けれど神格が違うと思った。
葛葉子が思っている事を神は筒抜けに聞こえるので微笑んだ。
「私と同じ九に関する名を持つ者よ…現し世では日が落ちて九月九日の重陽になりました。
私の神としての叶える力が増す特別な日…
その日を宿命付けられた貴方達に奇跡を授けましょう。」
うふふと女神は優しく微笑みに口元を扇で隠し瞳を細める。
「九…ここ、ここのつ、つつ…くく…
さぁ、私の名前を当ててみて」
九尾の狐の菊は思い当たるが鼻先で葛葉子にうながす。
葛葉子は巫女として神々の名前は全て覚えた。
九…クク…菊…ここ
「…もしかして、菊理姫の神さま?」
「そうです。私は菊理姫。あなたのような巫女を見守る神、神憑きの祖霊でもあります」
日和の神話で黄泉の国での神をとりもつ巫女の神とされている。
神の依り代である巫女の守り神でもあると言われている。
「おまえも九つの縁のある名を持つのよ、葛葉子」
葛葉子は葛が九と繋がる名前だと知らないので首を傾げたら、
「葛はつづ、九に関係するし、九尾もつづらお、とよぶ。お前と結びつきがより強いのはそれだよ。」
「そうだったのか!」
葛葉子は納得がいった。
「まずは、黄泉大神イザナミ様にお目通りしてもらいます。
あの方もあなたに会いたいと仰っておりますよ。」
ククリ姫は口元を扇で隠し微笑む。
「その前に、穢を払いましょう」
その扇を葛葉子とココに仰ぐと体を包む煙のような膜が取り払われて透明な無表情の人が現れた。
「桔梗姉様…?」
ふらぁ…と揺らめいて幽霊のようだ。
魂の自分が思うのもおかしいが…
桔梗の穢れた黄泉の川の方と逆の方に闇の方に歩いて行く。
闇と溶けて見えなくなった。
「あれがお前たちの穢の原因…かなり穢れた魂ね。
巫女の魂といえど転生するのにも数百年かかりそうね…」
ククリ姫神は悲しそうに見つめる。
「闇は恐れるものではないわ。癒やしをくれるの…闇の中を彷徨い黄泉の川へ行ける魂になるのよ…」
魂から穢れた魂はこの黄泉の国で彷徨い穢消えるまで転生はかないということか…と魂身の葛葉子理解ができた。
「父様も…もし黄泉にいったらああなるの?」
疑問に思ったことを口に出していた。
「あれは神にふさわしい魂
転生はかなわない…」
ククリ姫神はしばらく目を閉じ眉間にシワを寄せ威津那の魂を覗き見てそう告げた。
「そんなっ……!」
葛葉子は悲しく思う。
彷徨うことも許されないほどの穢なのか……
父の異常な力、雰囲気を見ればわかるが…
「威津那は穢れを祓うことも難しい…それほどの力を持った特殊な宿命な人間だ。だからこそ橘は……」
九尾の狐のココは途中で口をつぐむ。
「母様?母様にも何かあるの!?」
葛葉子は気色ばむ。
自分を産んでくれた両親が黄泉で穢も落とせぬ存在という事を思うと辛い。
「時が来るまで知らぬほうがよい…私が言わなくてもすぐにわかる……」
そういってまた九尾の狐の菊は口を噤む。
狐の頭をククリ姫神は撫でる。
「イザナミ様が早く来いとおっしゃっておられる…
さぁ、一度目を閉じなさい。」
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