鍵の在処ーカギノアリカ

カルトン

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死後の世界と真紅のドラゴン

ダンジョン攻略してみようぜ!

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「俺はその先輩に陥れられたんだ。学年があがり、飛鳥君と敦也が高校に入ってきて先輩は飛鳥君、君に目をつけたんだ。好意を抱いたんだ。でも、先輩はどこから手に入れたのか飛鳥君は敦也が好きという情報を持っていた。実際俺も敦也がよく飛鳥君の話を中学のときしていてもしやとは思っていたが」
「……なんでそんな情報が」
飛鳥が敦也のことを好きというのに気づいたのは昨日だし、飛鳥が敦也を好きだと思える人物なんてそうはいないはずだ。
「知らないよ、それは本人に聞いてくれ。で、先輩は敦也を飛鳥君から離そうとした。どんな手を使ってでも。そして、俺を使ったんだ。先輩は最初ただ痛めつけるだけでいいと言っていた、しかし日がますにつれて先輩からの命令は過度になっていった。そして昨日殺せと言われた。さすがに俺は断ろうとした。でも、断ったら俺の身内をすべて殺すと毎回脅され断れなかった」
矢沢先輩も誰かを脅されてきていたのか。
「それで、その先輩は」
「傘山御門。生徒会副会長兼バスケ部部長。御曹司であり、イケメン。俺と違いすべてを持っていた」
「傘山先輩が……」
「飛鳥君は俺を恨んでいるかい?」
「恨んではいないと言ったら嘘だと思います。あなたに事情があったとしても、わたしの大切な人を殺した、何があっても許せません」
飛鳥は敦也を殺した矢沢先輩に命令した犯人の正体を知り強い衝撃を受けた。仮説通りだったことが逆に嫌だった。違うことを少しでも祈っていた。
でも、そうだとすると傘山先輩が敦也を殺そうとした理由って。
「わたしが悪いんだ」
面会時間があっという間に終わり、飛鳥は帰路をおぼつかない足どりでたどった。
家に着くや、飛鳥は一枚の手紙用の紙を取りだし書き始めた。自分ののすべての想いを伝えるために。





翌日。敦也は凜に案内されギルドのあちこちを巡り巡った。
そこには見たことのないものから、懐かしいものまであり閉ざされた世界を楽しんでいた。
「かなり歩いたな凜」
坂道を歩きながら敦也は前を歩く凜に訊ねた。
「そろそろですよ」
そう言って凜は歩く歩調を速める。
時刻はもう夕方だろうか。敦也と凜はいま坂道を歩いていた。塔よりは低いがかなり高い山のようだった。
「着きましたよ先輩」
坂道を登り終えた敦也を待っていたのは最高の景色だった。
空が綺麗に赤く染まり、赤い光が領土のいたるところを照らし出していた。下の景色を一望していた。
「ここはわたしのお気に入りの場所なんです。落ち込んだ日とかはよくここに来ます」
凜が『閉ざされた世界』に来たのもまだ最近のことだ、敦也と同じでまだ理解できていないことだってたくさんあるだろう。
「わたしも祐希さんや夜鶴さんみたいに強くなりたいんです」
「俺は無理に強くならなくてもいいと思う。自分が出来ないことは誰かに頼ればいい、誰かが出来ないことは自分が手伝えばいい。凜は自分がしたいことをすればいいんじゃないか」
「わたしがしたいことは強くなることなの」
「強くなってどうしたいんだ、その先は何があるんだ?」
凜は考えだした。自分が何をしたいのかを。
「もちろん【鍵の在処】を目指すためだけど、でも他に仲間を守るためにわたしは強くなりたい」
「俺もだよ。いまいる夢猫のメンバーで【鍵の在処】に着きたいな」
敦也と凜は沈んでいく夕日を眺めているとテレパシーが脳に流れた。
『祐希、広太、空、リンリン、敦也は至急咲夜の部屋まで来るように』
「ほら行くぞリンリン」
「先輩がリンリン言わないでください!」
咲夜の部屋に着くと部屋には呼ばれたメンバーと咲夜と京子さんがいた。
祐希はいつもの紫陽花模様の着物で寝癖か跳ねていた。さっきまで寝ていたのだろう。広太は特訓後にシャワーでも浴びてきたのだろうか髪は潰れていた。空は短パンに白いTシャツだった。
「全員揃ったね、今回みんなに来てもらったのは他でもない。ある作戦を実行してもらうためだよ」
奥の椅子に座る咲夜が毅然とした様子で話し出した。
「お、何ですかギルドの外に冒険ですか」
空がテンション上げて目を輝かせる。広太は疲れた表情のままだった。祐希はあくびしてまだ眠り足りなそうだった。
咲夜は敦也たちを一瞥してから、机を突ついてホロ画面を写し出した。
「ダンジョン攻略だ!」
ホロ画面に大きくダンジョン攻略と文字が写し出される。
「俺はその先輩に陥れられたんだ。学年があがり、飛鳥君と敦也が高校に入ってきて先輩は飛鳥君、君に目をつけたんだ。好意を抱いたんだ。でも、先輩はどこから手に入れたのか飛鳥君は敦也が好きという情報を持っていた。実際俺も敦也がよく飛鳥君の話を中学のときしていてもしやとは思っていたが」
「……なんでそんな情報が」
飛鳥が敦也のことを好きというのに気づいたのは昨日だし、飛鳥が敦也を好きだと思える人物なんてそうはいないはずだ。
「知らないよ、それは本人に聞いてくれ。で、先輩は敦也を飛鳥君から離そうとした。どんな手を使ってでも。そして、俺を使ったんだ。先輩は最初ただ痛めつけるだけでいいと言っていた、しかし日がますにつれて先輩からの命令は過度になっていった。そして昨日殺せと言われた。さすがに俺は断ろうとした。でも、断ったら俺の身内をすべて殺すと毎回脅され断れなかった」
矢沢先輩も誰かを脅されてきていたのか。
「それで、その先輩は」
「傘山御門。生徒会副会長兼バスケ部部長。御曹司であり、イケメン。俺と違いすべてを持っていた」
「傘山先輩が……」
「飛鳥君は俺を恨んでいるかい?」
「恨んではいないと言ったら嘘だと思います。あなたに事情があったとしても、わたしの大切な人を殺した、何があっても許せません」
飛鳥は敦也を殺した矢沢先輩に命令した犯人の正体を知り強い衝撃を受けた。仮説通りだったことが逆に嫌だった。違うことを少しでも祈っていた。
でも、そうだとすると傘山先輩が敦也を殺そうとした理由って。
「わたしが悪いんだ」
面会時間があっという間に終わり、飛鳥は帰路をおぼつかない足どりでたどった。
家に着くや、飛鳥は一枚の手紙用の紙を取りだし書き始めた。自分ののすべての想いを伝えるために。





翌日。敦也は凜に案内されギルドのあちこちを巡り巡った。
そこには見たことのないものから、懐かしいものまであり閉ざされた世界を楽しんでいた。
「かなり歩いたな凜」
坂道を歩きながら敦也は前を歩く凜に訊ねた。
「そろそろですよ」
そう言って凜は歩く歩調を速める。
時刻はもう夕方だろうか。敦也と凜はいま坂道を歩いていた。塔よりは低いがかなり高い山のようだった。
「着きましたよ先輩」
坂道を登り終えた敦也を待っていたのは最高の景色だった。
空が綺麗に赤く染まり、赤い光が領土のいたるところを照らし出していた。下の景色を一望していた。
「ここはわたしのお気に入りの場所なんです。落ち込んだ日とかはよくここに来ます」
凜が『閉ざされた世界』に来たのもまだ最近のことだ、敦也と同じでまだ理解できていないことだってたくさんあるだろう。
「わたしも祐希さんや夜鶴さんみたいに強くなりたいんです」
「俺は無理に強くならなくてもいいと思う。自分が出来ないことは誰かに頼ればいい、誰かが出来ないことは自分が手伝えばいい。凜は自分がしたいことをすればいいんじゃないか」
「わたしがしたいことは強くなることなの」
「強くなってどうしたいんだ、その先は何があるんだ?」
凜は考えだした。自分が何をしたいのかを。
「もちろん【鍵の在処】を目指すためだけど、でも他に仲間を守るためにわたしは強くなりたい」
「俺もだよ。いまいる夢猫のメンバーで【鍵の在処】に着きたいな」
敦也と凜は沈んでいく夕日を眺めているとテレパシーが脳に流れた。
『祐希、広太、空、リンリン、敦也は至急咲夜の部屋まで来るように』
「ほら行くぞリンリン」
「先輩がリンリン言わないでください!」
咲夜の部屋に着くと部屋には呼ばれたメンバーと咲夜と京子さんがいた。
祐希はいつもの紫陽花模様の着物で寝癖か跳ねていた。さっきまで寝ていたのだろう。広太は特訓後にシャワーでも浴びてきたのだろうか髪は潰れていた。空は短パンに白いTシャツだった。
「全員揃ったね、今回みんなに来てもらったのは他でもない。ある作戦を実行してもらうためだよ」
奥の椅子に座る咲夜が毅然とした様子で話し出した。
「お、何ですかギルドの外に冒険ですか」
空がテンション上げて目を輝かせる。広太は疲れた表情のままだった。祐希はあくびしてまだ眠り足りなそうだった。
咲夜は敦也たちを一瞥してから、机を突ついてホロ画面を写し出した。
「ダンジョン攻略だ!」
ホロ画面に大きくダンジョン攻略と文字が写し出される。
「ダンジョン攻略って、あの神器やらがあってモンスターがいる場所か」
「ん、そうだよ敦也くん。それを君たち五人に攻略して来てもらいたいんだ。ちなみにリーダーは広太だよ」
「はい、広太じゃ頼りないと思います!」
空が広太を見ながら挙手する。
「ん、撃ち殺すぞ」
広太が空を睨み返す。火花がバチバチと散る。仲が悪いのだろうかこの二人は。
「はいはい、いきなり喧嘩しないの。リーダーについての異論は聞かないからね」
京子さんが二人の喧嘩を止めにかかる。
「何で俺なんだ。夜鶴や雲竜寺さんがいるんじゃないか?」
「彼らと瀬尾先輩は別の任務で二日後からいないんだよ」
「でも、他に戦える人はいるよな」
「敦也くん具合が悪いのかい?」
咲夜は不思議そうに訊ねる。
「え、いや普通だけど」
「ギルドのみんなは敦也くんには期待してるんだよ、だから敦也くんには経験を積んでほしいんだ。チャンスが目の前にあるんだよ。目を逸らしてはいけない。チャンスが欲しくても現れない人間だっているんだ。敦也くんはやるべきだ」
本当に期待されているなんて、久しぶりに敦也は思った。
「マスター命令だ、拒否権はないよ!」
俺は強くなる。そして生き返るんだ。そのためには、
「なんだってやるさ、断る理由がないよ!」
敦也の答えを聞いた咲夜は満足そうににやりと笑い広太に目を配った。
「よし、お前ら絶体にダンジョンクリアするぞ!」
「ぼくがいればどうにかなるよ」
祐希があくびしながら言うと、
「祐希は本当にピンチの時しか能力と神器使っちゃダメだからね」
咲夜に言われがっかりした。
「さぁ、みんなダンジョン攻略の準備開始だ!」
咲夜の高らかなダンジョン攻略準備開始宣言が発表されたが、敦也は何をしていいのか解らなかった。
「準備って何をすればいいんだ?」
「ん、テキトーに特訓してればいいんじゃない。祐希はいつも通りの準備お願いね」
咲夜は敦也たちを見ないで、本当に適当にあくびしながら答えた。
「解ってるよマスター。氷道姉と打ち合わせしなきゃ」
「祐希、氷道姉って誰だ?」
「わたしも知らない人です」
「そっか、敦也くんも凜ちゃんも会ったことないね。普段引きこもりだからね~」
「引きこもり!?」
「問題児なのか?」
「いや、問題児ではなくて天才児かな~?」
「いや、美崎は馬鹿だよ。音楽馬鹿だよ」
「「音楽馬鹿!?」」
そんな音楽馬鹿な氷道美崎とはどんな人物なのだろうか。
「ま、敦也と凜は氷道のことより特訓の話だな。夜鶴さんや雲竜寺さんにも手伝ってもらうか。空はまぁ適当に」
「了解であります」
可愛らしく敬礼する空を無視して、
「明日から特訓だ。今日は早めに寝ろよ」





「なぁ、どこに行くんだよ」
「祐希さんが体育館に来てだって」
「体育館?」
昨日のギルド案内で行った場所の一つだ。ただし、中には入らないで目の前を通過するだけで終わったのだ。しかも、場所が遠いのであまり行きたくはないと思った。
「体育館で特訓するのか?」
「どうでしょう。祐希さんに呼ばれる時点で、なんだか怪しいですけど」
敦也と凜はそんな他愛のない会話をしながら、体育館へ向かった。
体育館に窓はなく、固いドアだけが中に入る入り口だった。
敦也と凜は祐希に会うつもりで中に入ると、聞いたことのある音が聴覚を刺激した。聴いたことのある音が聴覚を揺らす。
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