鍵の在処ーカギノアリカ

カルトン

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青色の世界と黄金の鎧騎士

マスターに会いに行こう

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氷道のそれが謙遜なのか、単純に敦也や凜のようなモンスターと戦える人間を尊敬しているのか。敦也と凜にはわからなかった。
「それでなにをするんだ?」
敦也からの問いかけに、氷道はうなずく。
「簡単なことよ、マスターのところに行くのについてきてくれるかしら」
「…………はぁ」
「それだけですか?」
「えぇ、それだけよ」
氷道からの頼みというだけで一体全体どんな無理難題を言われるのかと、敦也は構えていたが予想外の内容に彼は拍子抜けした。
「俺たちがついていく必要があるのか?」
「あるに決まっているでしょ。だから、敦也くんと凜ちゃんに頼んでいるのだから」
まぁ、たしかに。マスターのいる場所に行くだけに敦也と凜がついていく必要がある理由にはならないが。
道筋に凶暴なモンスターでもいれば、敦也と凜が退治するというので話の筋は通るが。ここはギルド基地の内部だ。マスター・咲夜がいる場所ももちろんギルドの内部である。ゆえに、モンスターが道筋にいるわけはないのだ。
「だけど、なんで俺と凜なんだ? 広太や空だっているだろ」
敦也は、氷道がなぜ敦也と凜に同行するよう頼むのか訊きだそうとした。
「広太はわたしに怯えて近づかないし、空は素直に従ってくれる確率が低いし。ちょうどお菓子を持ってきてないし」
あぁ、そうだった。広太は氷道を怖がっているんだった。なぜ二人がそんな関係になっているかは知らないが、普段は強気な広太が氷道が絡むと弱く感じるのは気になる。てか、空、お前お菓子で釣れると思われてるっぽいぞ。
「だから、俺たちなのか。つまり簡単に同行してくれそうだから、か」
「そうなるわね」
敦也の推測に氷道は小さくうなずく。
「そうか、氷道は俺が簡単に従うと思っているのか。それはお前に信頼されていると受け取ろう……だが、断わる。俺はついていかねーよ」
敦也はそう言い放ち椅子から立ち上がる。言いたいかっこいいセリフが言えて満足だし、このまま部屋に帰ってもいいが、彼の計算ならば、
「ごめんなさい……椅子に座り直してくれないかしら」
氷道が敦也に謝るはずだ。彼女は敦也から目を反らして、彼の腕を掴んでいた。氷道が謝るという事態に、凜は驚いていた。
「条件があるが……」
「なにかしら、邪知暴虐の敦也くん」
「俺は暴君じゃねーよ……ん、俺と凜が必要な理由を教えてくれ」
敦也が王ならいったい誰が走るのだろうか。
氷道は敦也の瞳を、冷たい氷の色をした瞳で眺めて、息を吐いた。
「……はぁ……マスターのところに着いてからじゃダメかしら?」
「咲夜がいる場所に着いたら教えてくれるんだな」
「えぇ、わたしは嘘をつかないわ」
そうか、冗談と嘘は違うもんな。氷道の嘘と冗談は識別が難しいけどな。
敦也はちらと凜に視線をやると、凜は小首を傾けた。
「それでいいか凜は?」
「いいですよ、先輩。氷道さんを信じましょう」
「いや、べつに氷道を変に疑ってるわけじゃねーんだけどよ」
敦也は頭を掻くと、氷道に視線を戻す。
「了解だ、氷道。行こうか、咲夜がいる場所に。俺と凜がお供しますよ」
氷道は、よかった、と安堵のため息を吐くと、
「よろしくお願いするわ、ぷくぷく笑う敦也くん」
「俺はクラムボンじゃねーよ。お前の目は節穴か」
「あら、冗談よ…………さぁ、行きましょう」
夢猫の果樹園に洋なしはないのかな。





ギルド・『夢見る猫たち』のマスター・根城咲夜の部屋は食堂の上にそびえ立つ塔の最上階にある。なぜ塔の場所を食堂の上に作ったのか、塔を作ったのかは詳しくは教えられていない。
夢猫の領土の一番高い場所に部屋があるということで、マスターとしての威厳を証明しているのかもしれない。
塔には夢猫の熟練者とマスターに認められた人の部屋が、一階ずつ分けられている。例えば、危険を承知でブラックゾーンに旅立っている『攻略組』の雲竜寺・夜鶴・祐希やサブマスターの大河。あと、アナウンサーの京子さんも塔に部屋を持っているらしい。
『閉ざされた世界』では、場所によって気温や天候に星空が違うらしい。夢猫の気温や天候は穏やかで住みやすい環境になっていて、星空はすべてオリオン座というおもしろい夜空になっている。
だから、暑くもなく寒くもない、四季でいえば春や秋のような環境なのだ。
氷道に頼まれて、一緒に咲夜の部屋を訪れることになった敦也と凜たち三人は塔の昇降床に乗り、咲夜の部屋の最上階に向かっていた。
「ごめんなさい、無理に頼んでしまって。敦也くんにも予定があったんじゃないの」
となりの氷道が凜には聞こえない声で訊いてくる。その表情はどこか申し訳なさそうで、無理に同行させたことを悪く思っているらしい。
氷道もこんな顔するんだな、と敦也は彼女の表情に驚いた。冷静沈着で常に敦也に冷たい氷柱のような視線を向ける彼女がしおらしい態度をとるのが予想外だったのだ。
「やりたいことはあったけど、べつに今日じゃなくても大丈夫だから、そんな悪く思わなくていいぞ。それに氷道らしくないしな」
敦也はそんな彼女の表情に思わず表情を緩めて言った。
「そう……やっぱり敦也くんの心配なんて、余計だったかしら。心配して損したわ。時間を返してほしいわ」
「え、俺なんか間違ったこと言ったか!?」
そんな会話をしていると昇降床は最上階に到達した。
塔の最上階そのものが咲夜の部屋になっているため、最上階に到達すると同時に敦也たちの視界に二人の少女が写り込んだ。
一人は、大量の書類が並べられた丸机の一番奥に座りなにやら書類整理に追われているらしい。もう一人の少女は、一人目の少女のとなりで本を読んでいた。
最上階にいたのは、マスター・根城咲夜とアナウンサー・和泉京子だった。
おそらく咲夜はギルド・『青色の世界』と同盟を組んだその後の計画でも考えているのだろうか。久しぶりにというか、めずらしくマスターがマスターらしいことをしているところを見た気がする。
となりの京子さんは、咲夜に色々とアトバイスしながら、自分で執筆した趣味の百合漫画を読んでいるのだろう。この人はいつもと同じか。
「…………ん、どうしたの敦也くんたち? あれ、美崎ちゃんがここに来るなんてめずらしいね……なんかあったの?」
敦也たちが部屋に来たのに気づいた京子さんが、視線を送り手を振る。この人はいつも元気だな。
「いや、俺と凜は氷道の付き添いなんだよ。なんか氷道が咲夜に用があるらしくて……ちょっと時間あるか?」
敦也が簡単に説明すると、咲夜が書類から顔を上げて敦也たちを見て暗い疲れていた表情から、ぱあぁ、と元気のある明るい表情になった。敦也たちが部屋に遊びに来てくれたのが嬉しいのだろう。
「いいよいいよ! 氷道姉何しに来たのー? って、みんな座ってよ! 客人をもてなさないとはマスター失格だ! ちょっと待ってて!」
咲夜が明るい声ではきはきと一気にしゃべり、リングの力で真っ赤な美味しそうなリンゴと皿とナイフを召喚して京子さんに渡した。
京子さんはリンゴとナイフを受けとると、リングの皮を剥き始めた。彼女はとても器用らしくするするとリングの皮を剥いていく。器用っていいな。
敦也たちは氷道を真ん中にして、咲夜と対面になる席に座る。
「氷道、そろそろ俺と凜を付き合わせた理由を教えてくれないか?」
約束なら咲夜の部屋に着いたら、敦也と凜を同行させる理由を氷道は話すのだ。彼女は、そうね、と敦也を見上げてから、
「順を追ってそれも説明していくわ」
咲夜に視線を向けた。
咲夜はにこにこと笑うのに対して、氷道の表情はいつもと同じで瞳は氷のような色をしている。マスターという人間に対して緊張しているようには見えない。緊張を和らげるために敦也と凜を同行させたわけではないらしい。彼女が緊張をするようには思えないけど。
氷道は息を吐くと話を切り出した。
「咲夜さん、ちょっとギルドの外へ外出してきていいかしら?」
「………………はぁ!?」
「………………え、えぇ!?」
敦也と凜が驚きの声を上げた。氷道が言った言葉にかなりの衝撃を受けたのだ。彼女がそんなことを言うと完全に思っていなかったのだ。
京子さんは、ふーん、と頬杖をついて面白げに氷道を見た。
白銀色のわずかににかかるぐらいまで伸びた髪をかすかに揺らして、マスターは首を傾けた。氷道が言った言葉の真意が理解できず、何と答えたらよいのかわからないから、しっかりマスターとして考えなくてはした動作だ。
んー、と困ったような表情をして首を傾けたまま動かない咲夜を見て、京子さんが代わりにと声を出した。
「……それはどういうことだい、美崎ちゃん……美崎ちゃんは戦えないでしょモンスターと何しにいくの?」
そうですね、と氷道はうなずいてから京子さんと咲夜を交互に見てから、敦也と凜の表情を見た。敦也と凜は二人して見られたことに首を傾けた。
「わたしはギルドの外へ死にに行きたいんじゃありません。ちゃんと敦也くんと凜ちゃんという護衛をつけて、ギルドの外へ行きます」
「はぁ!?」
「えぇ!?」
今度は、理解の間を開けずに敦也と凜は驚きの声を上げた。そんな話しは二人とも聞いていないのだ。驚かないほうがおかしい。
「ふーん、敦也くんと凜ちゃんを連れてどこに行きたいの?」
京子さんが氷道の返しを楽しみように言葉をかける。
「この前、『青色の世界』との同盟に成功しましたよね」
「あぁ、そうだね」
「そこに敦也くんと凜ちゃんを連れて行ってきたいのですが、いいでしょうか?」
「何しにいくんだい?」
京子さんからの問いかけに、めずらしくじれったいほどの間を置いてから氷道は答えた。
「ずっとギルドにいるだけじゃつまらないから、もっとたくさんの景色が見たくなったのよ。作詞作曲のアイデアもたくさんもらえるだろうし」
氷道のその言葉を聞いて思考が戻ってきた咲夜は、丸机に並べられた書類の山をいきなりあさり、書類が散らばり始めた。
そして、一枚の髪を手にすると氷道にばばんと見せる。
「なら、おまけにこれも頼んでいいかな!」
咲夜が突きだした書類には、『青色の世界』と『夢見る猫たち』合同親睦会プロジェクトと大きく書かれていた。
「いやー、さっきこれが『青色の世界』から届いてさ、あっちはたくさんの魚介類の食事でわたしたちをもてなしてくれるらしいんだ。で、わたしたち夢猫はなにをしようかなーって考えてたんだよ」
「……はぁ」
咲夜のテンションに氷道は息を吐く。たぶん察しのいい彼女ならもう理解しているかもしれないが、敦也が咲夜の言葉の結論を言う。
「つまり、咲夜は夢猫からはツインフローズンアイスでその合同親睦会を盛り上げようって言いたいんじゃないのか」
敦也がそう言うと、氷道は彼を見上げて冷たい瞳で睨んで静かに呟く。
「わかってるわ、そんなこと」
ですよねー、と敦也は呆れ顔をしていると、氷道は咲夜に向き直る。
「ですが、マスター。今祐希はギルドにいないんですよ。それなのに『青色の世界』の領土でライブをするなんて……わたしはあまり気乗りしないのですが」
氷道はこう言いたいのだろう。祐希のいないツインフローズンアイスはツインフローズンアイスではないと。祐希がいない今では、『青色の世界』のメンバーのテンションを上げられるか不安なのだろう。
氷道の歌声もギターテクニックもかなりものだと敦也は思う。だが、それが祐希とシンクロしたときの爆発感はとんでもない。氷道の歌声やギターテクニックが何倍にもうまく感じられるのだ。祐希には他人の力を底上げする力でもあるのだろうか、彼女は自由人なのに。
「んー、なら祐希を呼ぼう!」
「え、でも祐希は今『攻略組』の仕事で遠くに行っているんじゃ」
「そうだけどさ、氷道姉が一人だとツインフローズンアイスなんて祐希がいなくちゃ簡単に溶けてしまいますって言うんでしょ」
咲夜が一瞬氷道の真似をする。それがかなり似ていて氷道の両隣の敦也と凜は、笑いを堪えるのが大変だった。
「マスター、わたしはそんなこと一言も言ってませんがー……幻聴でも聞いたんじゃないのですか」
と氷道は咲夜を冷たい氷柱のような色をした両の瞳で睨む。
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