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61.少し変化したいつも通り
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61.少し変化したいつも通り
『今朝、犯罪組織クランとして【七星】がAランククランである【武士道】により討伐されました。以前から【七星】クランは魔物の横流しにダンジョン内での犯罪を行っていると噂されていましたが、国からの要請によりこの度正式に討伐が依頼されることとなりました─────』
「ついに討伐されたのかぁ」
朝ご飯をもぐもぐしながらテレビを見ていると犯罪組織となっていたクランが討伐されたとニュースが流れていた。
数年前から怪しいクランだと噂されていたけどやっぱり悪い事してたのか。
残念な事に手に入れた力を犯罪に使ってしまう人がいる。なぜ、とか。どうして、なんて言葉は犯罪をしている人にどれだけいったところで聞く事は無い。
犯罪組織になっているクラン、噂程度の物から誰でも知っているような有名な犯罪クランまで色々とある。中身は言ってしまえば一番大きい所の下部組織だったりするのだが日々新しい犯罪組織が出てくるのでどこも対応できていない現状だ。
そのほとんどがトカゲのしっぽ切りで結局はいくつかの小さい下部組織がつぶれるだけ。だけど今回の【七星】はいわゆる周知の事実として犯罪しているんだろうなって感じだけど証拠がないのでどうしようもなかった感じだった、それが今回なにかしら証拠を掴んだんだろう国からの要請で討伐となったみたいだ。
討伐と言ってはいるがやってることは人殺しだ。何人かは捕まえるらしいがスキルを持っている危険な相手だ、手加減なんて出来やしない。
いくら相手が犯罪者だとしても殺すのはやりすぎだ、みたいなことを言う人が必ず出てくるがどうしようもない、声を大にして叫んだところでまた討伐は繰り返されるしそのたびにまた誰かが叫ぶ。
そういった事の繰り返しだと、テレビを見ているといつも思う。
『続いて、今日の天気予報です─────必殺!マッシュドリル!』
「って、おい。勝手にチャンネルかえるなよ」
『いいじゃないですか、ニュースはもう終わったんですし。天気予報ぐらい私がいくらでも教えますよ』
ボーっとテレビを見ていると突然チャンネルが切り替わった、犯人はテレビの前で画面にくぎ付けになっている荷物持ち君を動かしているヘレナだ。
『情報としては知っていましたが実際に見ると面白いですね。何ですか?このキノコの技名がついたやつは?変ですね』
テレビに突っ込みを入れながらも見ているヘレナ、どうして補助AIである彼女が家のリビングにいるのか。
【アルミーシュ】ダンジョンの最後の日、ヘレナが操る大きな機体はそのまま連れて歩く事もできないので【格納庫】へと入れるとして、荷物持ち君はダンジョン協会で『機械種マギア』の残骸を出してもらわないといけないのでそのまま連れていく事になった。
その時だ、ヘレナが『私が荷物持ち君を動かしますよ』といってそのままついてきたのだ。
どうせ荷物出してもらわないといけないしいいかと思いそのままにしておいたのだが、家に帰ってきてからも【格納庫】へと入る気配も無くずるずるとそのままな感じだ。
そんなヘレナは何もかもが珍しいのか色んな事に興味を持っている、情報としては知っていると言っていたが実物を自分で見るのは初めてなのだそりゃ興味津々にもなるか。
『マスター、パソコンを使ってもいいですか?』
テレビのチャンネルを色々とかえて眺めていたヘレナが突然そんな事を言い出した。
「パソコン?いいけど………何か調べるのか?」
『はい、こちらの情報を詳しく調べてみたいです』
「なるほど………?けど大丈夫か?」
『何がですか?』
「いや、ほら。映画とかでよくあるじゃんAIとか機械がネットにつながる事によって人類を敵とみなして暴走してしまうみたいなパターン」
『はぁ………。いいですか?マスター、そういった事はありえません』
「そうなの?よくある設定だと思うんだけどな」
『それは物語ありきの話しですから、実際にはそんな暴走みたいなことはおきませんよ。そもそも私だってマスターの許可なしでは何か行動を起こすという事ができない設定になっていますし。それなのに暴走って………フッ』
「あ!何も鼻で笑う事ないだろ!」
『はいはい、わかりましたから早くパソコン下さい』
「けっ!」
ヘレナへとスティック状のパソコンを渡す、このスティック状のパソコンは手の中におさまるほどの大きさでそのまま起動すると空中に画面が投影されてテーブルの上などにキーボードが投影されるタイプのやつだ。他にも物理的なディスプレイやキーボードに繋げることもできるし簡易PCゴーグルがあればそれを付ける事で現実世界を背景に画面を表示させたりと使い方に幅がある。
普段はパソコンを内蔵したゴーグルを使っているのでこのスティック状のを使う事は無いが一応持っているって感じだ。
パソコンを受け取ったヘレナはスティックを頭にぶっ刺した、そうやって使うのか………
「チェンネル違うのにするぞ」
『はーい』
既にネットへと夢中なのか返事がおざなりだったので気にせずにニュースへと戻す、丁度今日の星座占いコーナーだったようだ。
ヘレナは大人しいし、暫くはゆっくりできそうだな。
◇ ◇ ◇ ◇
「お久しぶりです、新井さん」
「やぁ、久しぶりだね神薙君」
一日まったりとした次の日、新井さんに会いに来ていた。【アルミーシュ】ダンジョンに何日も籠っていたので顔を出しておこうというのと他にも来た理由がある。
「それにしても、いい所ですねここ」
「そうだろう?場所選びには苦労したんだよ」
新井さんに会いに来たもう一つの理由、それはクランハウスの完成だ。
一応事前に建てるとは聞いていたのだが思っていたより完成がはやかった、そして立地が結構いい。都心から車で1時間ほど離れた所で自然豊かでといい所尽くしだ。
近年の自動運転タクシーのお陰で車を持っていなくてもこういった少し離れた土地でも不便なく暮らせるようになったのは嬉しい事だ。
ただ、当然そういった土地は人気があるので入手しづらい。なのにここにクランハウスを建てれたという事は新井さん意外と強力なコネを持っているのかもな。
「一応クランメンバー全員がこの家に部屋を持てるんだけど見てみるかい?」
「俺も部屋を持てるの?」
「あぁ、もちろんだよ」
「一応見てみようかな?」
新井さんに案内されてクランハウス内を歩いていく、ちなみに今回はヘレナはお留守番だ。多分まだ家でネットを漁っている。
クランハウスは玄関から入ってすぐにおおきなリビングになっていて壁際にはキッチンもついている。
リビングの先は廊下で途中階段がありそこを上っていくと部屋があるようだ、一階の廊下の先はお風呂などの水回りらしい。
「階段あがって右が女性部屋ゾーンで左が男性部屋ね」
「なるほど」
一応ちゃんと分けているのか。
「ここから先が空いている部屋だから、好きな所を見てくれて構わないよ全部同じ間取りにしてあるから」
「はい」
一番手前の部屋は新井さんのかな?そこから奥に扉が5つほど並んでいる。この部屋数を見ると新井さんは余裕があれば勧誘を続けていくつもりっぽいな。
取り合えず一番近い手前の扉を開ける、部屋の中は12畳ほどと広めで家具などは特になくクローゼットがあるぐらいだ。
「部屋広いですね」
「そうだねぇ、狭いとやっぱり可哀想かなって。それにほら装備とかもあるし」
「なるほど」
確かに空間系のスキルが無ければ装備などはどこかに保管するしかない、そう考えると部屋はある程度広いほうが望ましい。
他の部屋も見てみたが新井さんが言ったようにどれも同じだった。
「家賃とかどうするんですか?」
「んー、ギルド依頼の報酬から差し引く感じかな?それが一番楽だとおもうしね。もしギルド依頼をしなくても普通に納めてくれればそれでいいんじゃないかな」
ダンジョン協会からギルドへと依頼されるやつか、たしかにその報酬から差し引くなら手間が無いかも?
「それで神薙君はどうする?部屋を取っておくかい?」
「いや、俺はいらないかな。家あるしここもそんなに遠くないからすぐこれますから」
「そっか、気が変わったら教えてね」
「はい」
部屋を見た後は新井さんと近況報告をお互いにして他にも雑談を続けて帰ってきた花井さんを交えて晩御飯を食べてその日は終わった。
◇ ◇ ◇ ◇
『マスター!』
「んぁ?」
ソファーでだらだらしているとヘレナが突然声をかけてきた。
『いつまでだらだらしているんですか!はやくダンジョンへ行きましょう!』
「ダンジョンねぇ」
新井さんのクランハウスへと行ってからはや一週間、何となくやる気が起きず家でだらだらとしていた。
ゲームしたり配信みたり映画みたり買い物いったり、だらだらと言ってもそれなりに動いてはいたけどダンジョンへはいってなかった。
理由は特にないけどあえて言うとしたら次にどこに行くか思い付かないのだ。今まで行ったダンジョンをまた行くのもいいけど折角なら新しい所に行きたい。
『マスターの考えはお見通しですよ!行きたいダンジョンが思いつかないんですね!』
「そうだねぇ」
ソファにだらぁとしながらヘレナと会話する。
『いい加減シャキッとしてください!そんなマスターの為にいい所見つけましたから!』
「どこぉ?」
『これです!』
「あいたぁっ!」
流石にだらだらしすぎたのかヘレナの操る荷物持ち君のアームが俺の顔面を強打した。
「いたいなぁ、何々?【水晶の洞窟】?なんだか普通そうなところだけど?」
顔の近くに投影された画面を見るとそこには【水晶の洞窟】というダンジョンが表示されていた。
『そんな普通のダンジョンを今更見せるわけないでしょう?ここは倒した魔物が水晶へと変化する一風変わったダンジョンなんですよ』
「へぇ、水晶にねぇ」
倒した魔物が水晶に………ふむ、ちょっと面白そうかも?
『私の予想ではここはGPが良く稼げそうな気がします!』
「そうなの?」
『はい!』
「ふーん、ところでここはランクいくつのダンジョン?」
『もちろんBランクです』
難易度も今の俺に丁度いいと………
「なら行くしかないなぁ」
『はい、行きましょう!って何でまたソファにだらっとしているんですか!』
「えぇ?今から行くつもりだったの?もうお昼も過ぎているし明日にしようよ」
ダンジョンへ行くのはわかった、だけどもうちょっとだらっとさせて欲しい今日はそういう気分なのだ。
『しょうがないですね、夜には明日の準備するんですよ?』
「はいよー」
ヘレナの声を聞きながら再びだらっとする。
【水晶の洞窟】か………どんなところだろうなぁ。
『今朝、犯罪組織クランとして【七星】がAランククランである【武士道】により討伐されました。以前から【七星】クランは魔物の横流しにダンジョン内での犯罪を行っていると噂されていましたが、国からの要請によりこの度正式に討伐が依頼されることとなりました─────』
「ついに討伐されたのかぁ」
朝ご飯をもぐもぐしながらテレビを見ていると犯罪組織となっていたクランが討伐されたとニュースが流れていた。
数年前から怪しいクランだと噂されていたけどやっぱり悪い事してたのか。
残念な事に手に入れた力を犯罪に使ってしまう人がいる。なぜ、とか。どうして、なんて言葉は犯罪をしている人にどれだけいったところで聞く事は無い。
犯罪組織になっているクラン、噂程度の物から誰でも知っているような有名な犯罪クランまで色々とある。中身は言ってしまえば一番大きい所の下部組織だったりするのだが日々新しい犯罪組織が出てくるのでどこも対応できていない現状だ。
そのほとんどがトカゲのしっぽ切りで結局はいくつかの小さい下部組織がつぶれるだけ。だけど今回の【七星】はいわゆる周知の事実として犯罪しているんだろうなって感じだけど証拠がないのでどうしようもなかった感じだった、それが今回なにかしら証拠を掴んだんだろう国からの要請で討伐となったみたいだ。
討伐と言ってはいるがやってることは人殺しだ。何人かは捕まえるらしいがスキルを持っている危険な相手だ、手加減なんて出来やしない。
いくら相手が犯罪者だとしても殺すのはやりすぎだ、みたいなことを言う人が必ず出てくるがどうしようもない、声を大にして叫んだところでまた討伐は繰り返されるしそのたびにまた誰かが叫ぶ。
そういった事の繰り返しだと、テレビを見ているといつも思う。
『続いて、今日の天気予報です─────必殺!マッシュドリル!』
「って、おい。勝手にチャンネルかえるなよ」
『いいじゃないですか、ニュースはもう終わったんですし。天気予報ぐらい私がいくらでも教えますよ』
ボーっとテレビを見ていると突然チャンネルが切り替わった、犯人はテレビの前で画面にくぎ付けになっている荷物持ち君を動かしているヘレナだ。
『情報としては知っていましたが実際に見ると面白いですね。何ですか?このキノコの技名がついたやつは?変ですね』
テレビに突っ込みを入れながらも見ているヘレナ、どうして補助AIである彼女が家のリビングにいるのか。
【アルミーシュ】ダンジョンの最後の日、ヘレナが操る大きな機体はそのまま連れて歩く事もできないので【格納庫】へと入れるとして、荷物持ち君はダンジョン協会で『機械種マギア』の残骸を出してもらわないといけないのでそのまま連れていく事になった。
その時だ、ヘレナが『私が荷物持ち君を動かしますよ』といってそのままついてきたのだ。
どうせ荷物出してもらわないといけないしいいかと思いそのままにしておいたのだが、家に帰ってきてからも【格納庫】へと入る気配も無くずるずるとそのままな感じだ。
そんなヘレナは何もかもが珍しいのか色んな事に興味を持っている、情報としては知っていると言っていたが実物を自分で見るのは初めてなのだそりゃ興味津々にもなるか。
『マスター、パソコンを使ってもいいですか?』
テレビのチャンネルを色々とかえて眺めていたヘレナが突然そんな事を言い出した。
「パソコン?いいけど………何か調べるのか?」
『はい、こちらの情報を詳しく調べてみたいです』
「なるほど………?けど大丈夫か?」
『何がですか?』
「いや、ほら。映画とかでよくあるじゃんAIとか機械がネットにつながる事によって人類を敵とみなして暴走してしまうみたいなパターン」
『はぁ………。いいですか?マスター、そういった事はありえません』
「そうなの?よくある設定だと思うんだけどな」
『それは物語ありきの話しですから、実際にはそんな暴走みたいなことはおきませんよ。そもそも私だってマスターの許可なしでは何か行動を起こすという事ができない設定になっていますし。それなのに暴走って………フッ』
「あ!何も鼻で笑う事ないだろ!」
『はいはい、わかりましたから早くパソコン下さい』
「けっ!」
ヘレナへとスティック状のパソコンを渡す、このスティック状のパソコンは手の中におさまるほどの大きさでそのまま起動すると空中に画面が投影されてテーブルの上などにキーボードが投影されるタイプのやつだ。他にも物理的なディスプレイやキーボードに繋げることもできるし簡易PCゴーグルがあればそれを付ける事で現実世界を背景に画面を表示させたりと使い方に幅がある。
普段はパソコンを内蔵したゴーグルを使っているのでこのスティック状のを使う事は無いが一応持っているって感じだ。
パソコンを受け取ったヘレナはスティックを頭にぶっ刺した、そうやって使うのか………
「チェンネル違うのにするぞ」
『はーい』
既にネットへと夢中なのか返事がおざなりだったので気にせずにニュースへと戻す、丁度今日の星座占いコーナーだったようだ。
ヘレナは大人しいし、暫くはゆっくりできそうだな。
◇ ◇ ◇ ◇
「お久しぶりです、新井さん」
「やぁ、久しぶりだね神薙君」
一日まったりとした次の日、新井さんに会いに来ていた。【アルミーシュ】ダンジョンに何日も籠っていたので顔を出しておこうというのと他にも来た理由がある。
「それにしても、いい所ですねここ」
「そうだろう?場所選びには苦労したんだよ」
新井さんに会いに来たもう一つの理由、それはクランハウスの完成だ。
一応事前に建てるとは聞いていたのだが思っていたより完成がはやかった、そして立地が結構いい。都心から車で1時間ほど離れた所で自然豊かでといい所尽くしだ。
近年の自動運転タクシーのお陰で車を持っていなくてもこういった少し離れた土地でも不便なく暮らせるようになったのは嬉しい事だ。
ただ、当然そういった土地は人気があるので入手しづらい。なのにここにクランハウスを建てれたという事は新井さん意外と強力なコネを持っているのかもな。
「一応クランメンバー全員がこの家に部屋を持てるんだけど見てみるかい?」
「俺も部屋を持てるの?」
「あぁ、もちろんだよ」
「一応見てみようかな?」
新井さんに案内されてクランハウス内を歩いていく、ちなみに今回はヘレナはお留守番だ。多分まだ家でネットを漁っている。
クランハウスは玄関から入ってすぐにおおきなリビングになっていて壁際にはキッチンもついている。
リビングの先は廊下で途中階段がありそこを上っていくと部屋があるようだ、一階の廊下の先はお風呂などの水回りらしい。
「階段あがって右が女性部屋ゾーンで左が男性部屋ね」
「なるほど」
一応ちゃんと分けているのか。
「ここから先が空いている部屋だから、好きな所を見てくれて構わないよ全部同じ間取りにしてあるから」
「はい」
一番手前の部屋は新井さんのかな?そこから奥に扉が5つほど並んでいる。この部屋数を見ると新井さんは余裕があれば勧誘を続けていくつもりっぽいな。
取り合えず一番近い手前の扉を開ける、部屋の中は12畳ほどと広めで家具などは特になくクローゼットがあるぐらいだ。
「部屋広いですね」
「そうだねぇ、狭いとやっぱり可哀想かなって。それにほら装備とかもあるし」
「なるほど」
確かに空間系のスキルが無ければ装備などはどこかに保管するしかない、そう考えると部屋はある程度広いほうが望ましい。
他の部屋も見てみたが新井さんが言ったようにどれも同じだった。
「家賃とかどうするんですか?」
「んー、ギルド依頼の報酬から差し引く感じかな?それが一番楽だとおもうしね。もしギルド依頼をしなくても普通に納めてくれればそれでいいんじゃないかな」
ダンジョン協会からギルドへと依頼されるやつか、たしかにその報酬から差し引くなら手間が無いかも?
「それで神薙君はどうする?部屋を取っておくかい?」
「いや、俺はいらないかな。家あるしここもそんなに遠くないからすぐこれますから」
「そっか、気が変わったら教えてね」
「はい」
部屋を見た後は新井さんと近況報告をお互いにして他にも雑談を続けて帰ってきた花井さんを交えて晩御飯を食べてその日は終わった。
◇ ◇ ◇ ◇
『マスター!』
「んぁ?」
ソファーでだらだらしているとヘレナが突然声をかけてきた。
『いつまでだらだらしているんですか!はやくダンジョンへ行きましょう!』
「ダンジョンねぇ」
新井さんのクランハウスへと行ってからはや一週間、何となくやる気が起きず家でだらだらとしていた。
ゲームしたり配信みたり映画みたり買い物いったり、だらだらと言ってもそれなりに動いてはいたけどダンジョンへはいってなかった。
理由は特にないけどあえて言うとしたら次にどこに行くか思い付かないのだ。今まで行ったダンジョンをまた行くのもいいけど折角なら新しい所に行きたい。
『マスターの考えはお見通しですよ!行きたいダンジョンが思いつかないんですね!』
「そうだねぇ」
ソファにだらぁとしながらヘレナと会話する。
『いい加減シャキッとしてください!そんなマスターの為にいい所見つけましたから!』
「どこぉ?」
『これです!』
「あいたぁっ!」
流石にだらだらしすぎたのかヘレナの操る荷物持ち君のアームが俺の顔面を強打した。
「いたいなぁ、何々?【水晶の洞窟】?なんだか普通そうなところだけど?」
顔の近くに投影された画面を見るとそこには【水晶の洞窟】というダンジョンが表示されていた。
『そんな普通のダンジョンを今更見せるわけないでしょう?ここは倒した魔物が水晶へと変化する一風変わったダンジョンなんですよ』
「へぇ、水晶にねぇ」
倒した魔物が水晶に………ふむ、ちょっと面白そうかも?
『私の予想ではここはGPが良く稼げそうな気がします!』
「そうなの?」
『はい!』
「ふーん、ところでここはランクいくつのダンジョン?」
『もちろんBランクです』
難易度も今の俺に丁度いいと………
「なら行くしかないなぁ」
『はい、行きましょう!って何でまたソファにだらっとしているんですか!』
「えぇ?今から行くつもりだったの?もうお昼も過ぎているし明日にしようよ」
ダンジョンへ行くのはわかった、だけどもうちょっとだらっとさせて欲しい今日はそういう気分なのだ。
『しょうがないですね、夜には明日の準備するんですよ?』
「はいよー」
ヘレナの声を聞きながら再びだらっとする。
【水晶の洞窟】か………どんなところだろうなぁ。
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投稿されないの❔投稿していないからまだ途中までしか読んでいないが一回読みはじめると最後まで読んでしまうからある程度ストックが必要だね‼️体調には気をつけて‼️投稿頑張って👊😆🎵投稿出来ない時は出来るだけ理由を報告して欲しいです‼️