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ルカSIDE 10.
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なんとかして話をしたい話をしなければと思うものの、俺はなかなかあの女から離れることができない。
リリアンナは周囲の友人にも話をしてあるのか、友人達も俺を引き留める。自由に会場を動くことすらできない。
その間にリズは父親と一緒に国王陛下への挨拶へと向かい、デビュタントの挨拶をしている。リズの父のリンデン伯爵は国王陛下とはご学友だと父からも聞いていた。あの表情からすると相当仲がよさそうだが、何を話しているのだろう。
その姿を見ていると、ユーグが何やら言われているのかリズを見て驚いた顔をしている。後から何か言われるだろうが、今はどうにかしてリズに会うことが先決だ。
それなのにこの場から抜け出せないでいることが腹立だしい。
そうこうしているうちに曲が奏でられ、ダンスの時間になった。
俺は茫然としてその会場をただ見ているだけしかできなかった。
父親のリンデン伯爵と楽しそうに笑いながら踊るリズ。
本当なら、その場にいるのは俺だったはずだ。俺がデビュタントの彼女を家まで迎えに行きエスコートをして会場へと入場するはずだった。
彼女の手を取って記念すべき最初のダンスを踊るはずだった。
それなのに、それができない。
そして彼女は次にマンダリー侯爵家のミッチェル殿の手を取って踊りの場へと加わった。
ミッチェル殿は騎士団に所属していて、時期騎士団長候補とも目される人物だ。
リュベルス王太子殿下ともご学友でもあり、今は王太子殿下の護衛を兼ねて一緒に行動していらっしゃる方だ。
俺はリズから目を離せないまま、その場に立ち尽くしていた。
リリアンナはそんな俺が気に入らないのだろう。なるべくリズをじっと見ないように気を付けてはいるが、ろくに相手をしないから気に入らないのだろう。
気もそぞろにチラチラとリズの方を見ていたが、彼女がリュベルス王太子殿下と踊り始めたのを見て、その目を疑った。だが、リズの兄はリュベルス王太子殿下ともご学友でもあり側近候補のはずだ。踊ってもおかしくはないが、俺よりも先にリズと踊っていることが苛立ってならない。
時々リュベルス王太子殿下と視線が合ったが、それがなおのこと俺の神経を逆なでする。
ユーゴ殿下もやってきて、俺にエリザベスのことを聞いてきて、あえて婚約者のことを言ってなかったことをここにきて知られてしまい、なんともばつが悪い。
そしてその直後、俺は両親から引きずられるようにその会場から連れ出された。この様子だと、俺のしていることが知られたのだろう。
「お前はいったい何を考えているのだ!!!」
「そうよルカ!あなたエリザベスちゃんのエスコートもしないで何をしているの!!」
「リンデン伯爵から手紙が届いて驚いたぞ!お前も謝りに行け!今すぐだ!」
母はリズのことを気にっているから、俺の今していることに理解はできないだろう。父も俺からリズを婚約者にしたいと言っていてこのザマなのかと思っているのかもしれない。
だが、リリアンナから離れられた今が好機なのかもしれない。
俺は両親を会場からさらに離れた場所へと連れていき、事の次第を話した。ここまで来たんだ。もうすべてを片付けて終わらせてしまおう。
そう思ってリズがいるであろう彼女の兄のところに向かうと、もうリズの姿がなかった。
そして兄―――ヘイデン殿はリズはもう帰ったと俺のことは何も知らないと言わんばかりの態度で相手をする。
怒っていることはわかっている。
だが、リズを守るため……な、のだか、ら……
俺は……
彼女が……
リリアンナは周囲の友人にも話をしてあるのか、友人達も俺を引き留める。自由に会場を動くことすらできない。
その間にリズは父親と一緒に国王陛下への挨拶へと向かい、デビュタントの挨拶をしている。リズの父のリンデン伯爵は国王陛下とはご学友だと父からも聞いていた。あの表情からすると相当仲がよさそうだが、何を話しているのだろう。
その姿を見ていると、ユーグが何やら言われているのかリズを見て驚いた顔をしている。後から何か言われるだろうが、今はどうにかしてリズに会うことが先決だ。
それなのにこの場から抜け出せないでいることが腹立だしい。
そうこうしているうちに曲が奏でられ、ダンスの時間になった。
俺は茫然としてその会場をただ見ているだけしかできなかった。
父親のリンデン伯爵と楽しそうに笑いながら踊るリズ。
本当なら、その場にいるのは俺だったはずだ。俺がデビュタントの彼女を家まで迎えに行きエスコートをして会場へと入場するはずだった。
彼女の手を取って記念すべき最初のダンスを踊るはずだった。
それなのに、それができない。
そして彼女は次にマンダリー侯爵家のミッチェル殿の手を取って踊りの場へと加わった。
ミッチェル殿は騎士団に所属していて、時期騎士団長候補とも目される人物だ。
リュベルス王太子殿下ともご学友でもあり、今は王太子殿下の護衛を兼ねて一緒に行動していらっしゃる方だ。
俺はリズから目を離せないまま、その場に立ち尽くしていた。
リリアンナはそんな俺が気に入らないのだろう。なるべくリズをじっと見ないように気を付けてはいるが、ろくに相手をしないから気に入らないのだろう。
気もそぞろにチラチラとリズの方を見ていたが、彼女がリュベルス王太子殿下と踊り始めたのを見て、その目を疑った。だが、リズの兄はリュベルス王太子殿下ともご学友でもあり側近候補のはずだ。踊ってもおかしくはないが、俺よりも先にリズと踊っていることが苛立ってならない。
時々リュベルス王太子殿下と視線が合ったが、それがなおのこと俺の神経を逆なでする。
ユーゴ殿下もやってきて、俺にエリザベスのことを聞いてきて、あえて婚約者のことを言ってなかったことをここにきて知られてしまい、なんともばつが悪い。
そしてその直後、俺は両親から引きずられるようにその会場から連れ出された。この様子だと、俺のしていることが知られたのだろう。
「お前はいったい何を考えているのだ!!!」
「そうよルカ!あなたエリザベスちゃんのエスコートもしないで何をしているの!!」
「リンデン伯爵から手紙が届いて驚いたぞ!お前も謝りに行け!今すぐだ!」
母はリズのことを気にっているから、俺の今していることに理解はできないだろう。父も俺からリズを婚約者にしたいと言っていてこのザマなのかと思っているのかもしれない。
だが、リリアンナから離れられた今が好機なのかもしれない。
俺は両親を会場からさらに離れた場所へと連れていき、事の次第を話した。ここまで来たんだ。もうすべてを片付けて終わらせてしまおう。
そう思ってリズがいるであろう彼女の兄のところに向かうと、もうリズの姿がなかった。
そして兄―――ヘイデン殿はリズはもう帰ったと俺のことは何も知らないと言わんばかりの態度で相手をする。
怒っていることはわかっている。
だが、リズを守るため……な、のだか、ら……
俺は……
彼女が……
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