137 / 172
冒険者ギルド世界を変える
135 俺のやることは変わらない
しおりを挟む
冒険者たちが解散していく。
俺は今日の説明会に確かな手ごたえを感じていた。
「ご主人様、みんなすごいやる気になっていました。心臓がたくさん動いていたし、目の動きも速くなっていました」
「トシゾウはんは相変わらず説明が上手やな。ホントに魔物とは思えへんわ。…トシゾウはんの説明は聞いとったな?次からはあんたらが説明するんや。しっかりメモしときや」
「はい!」
参加者たちと一緒に話を聞いていた商業班のメンバーたちが良い返事をする。
ベルも他の班長たちと同じく人の扱いに長けている。俺は楽ができる。良いことだ。
「それでは解散だ。全員いつもの仕事に戻れ」
「トシゾウの旦那、ちょいと相談事があるんだが」
広場から人がはけていく。
俺も次の用事にかかるかと考えていた時、後ろから呼び止められた。
「ドルフか。お前は動かなくてよいのか?たしか国庫が寂しいとか言っていただろう」
「ははは、俺は難しいことは苦手なんだよ。こういうことは優秀な副官に丸投げするに限るぜ。小うるさいビクターは目を金のマークにして走り去っていったからあいつに任せておけば良い」
そう言って豪快に笑うのは人族軍団長のドルフだ。
いつも隣で文句を言っているビクターはいない。
ドルフの言う通り、金策へ走っているのだろう。
「ふむ、優秀な所有物、部下を持つと楽で良いものだな。それで何か用か?」
「ああ、さっきの話なんだが、宝物庫を開くから、兵士たちにその【邪神の天秤】を使ってもらうことはできねぇか? 」
「却下だ。城の宝物庫の宝は悪くない対価だが、それだけでは不足だな」
「つれねぇな。国とギルドは協力関係だろう。兵士が強くなれば新たな特殊区画の開放や、人間全体の力の底上げにもつながる。そうすれば旦那の求める宝も手に入りやすくなるんじゃねぇか?」
「ドルフは良く俺の目的を理解しているようだな。だが答えは同じだ。特別扱いはしない。どうしてもと言うのなら、兵士を冒険者ギルドに登録させ、個人の力で条件を達成させろ。そうすれば使用を認める」
「そうか。駄目なら仕方ねぇ。だが兵士を冒険者ギルドに登録ってのは良さそうだ。検討するから、そうなったらよろしく頼むわ」
「うむ、冒険者ギルドは迷宮へ潜る全ての人間を支援する。ドルフ、お前には価値がある。軍団長なんかやってないでお前も迷宮へ潜れ」
「ははは、旦那に認めてもらえるとなんでこんなに良い気分になるのかね。ひよっこの兵士どもがもちっとマシになったらそうさせてもらうぜ」
「そうか、それなら見込みのあるものをギルドに連れて来ると良い。戦闘班と合同訓練をすれば互いに得るものもあるだろう」
「おう、そりゃ面白れぇ提案だな」
少々の打ち合わせの後、ドルフは後ろ手を上げながら帰っていった。
【邪神の天秤】によって強化された兵士による迷宮の攻略。
ドルフの提案は悪いものではなかったが、今回は却下だ。
俺は【邪神の天秤】を、一部の“本当に見込みのある者”にしか使わないと決めていた。
【邪神の天秤】でレベルアップをするならば、それに見合った瘴気をあらかじめ吸収する必要がある。
瘴気は魔物の素材からでも集めることができるため、俺ならば実質無限に人間を強化することができる。
だが無制限の強化は迷宮主から止めてほしいと言われているし、俺にもそのつもりはない。
地力のない者をいくら強化しても、行きつく先は知れている。
確かに一時的に迷宮の攻略が進み、多くの宝が溢れるようになるかもしれないが、それが続くことはないだろう。
結局のところ、人間も魔物も己の力で修羅場を乗り越えてこそ本物としての価値が高まるのだ。
【邪神の天秤】によるブーストは強力だが、あくまでも補助にすぎない。
下地があってこそ装飾は輝くのだ。
価値ある宝がみな違う輝きを放つように。
それは付加価値を貼り付けた程度で左右できるような軽さではないのである。
☆
「オークの肉炒め定食あがったよ。熱いうちに食いな。シオンちゃんは山盛りだったね」
「おお、今日も美味そうだ」
「はい!エルダさんの料理は本当に美味しいです」
「そりゃ年季が入ってるからね。まだまだそこらの若いもんには負けないよ」
説明会から準備を進めること数日。
オープンが明日に迫った昼下がり、俺とシオンは食堂で少し遅めの食事をしていた。
人族の身体は腹も減れば疲れもする。
料理班長エルダの食事はいつも安定して美味く、俺の楽しみの一つとなっている。
ここ数日は高名な冒険者や王族などを招いて依頼やランクについての細かい調整を進めていたため、ギルドの会議室からほとんど出ていなかった。
ようやくオープン前日までに調整を終え、ギルドの代表と副代表である俺とシオンはひとまず仕事を終わらせた形となる。
ギルドメンバーはすごい勢いで増員され、初期メンバーの能力も高まりつつある。
全て丸投げしたかったが、発案者の俺でなければ詰められないルールも存在したため、それなりに働いていた。
面倒なことには違いないが、それも宝を手に入れるための行動だと考えれば苦にならない。
俺の第一目的は人間を強くし、迷宮で手に入る宝の質を上げること。
今では他にも目的が増えつつあるが、最初の目的は迷宮を出た時から変わらない。
「あとはオープンを待つのみだな。まさか魔物となってから会議に明け暮れる日が訪れるとは思っていなかった。わからないものだな」
「はい。私も拾い屋をしていた時がすごい昔のように思います。片腕で、お腹も減って、迷賊に捕まって…、ご主人様に出会わなかったらと思うと時々怖くなることがあります」
「そうか」
「でも、今はあの時とは違います。もし昔の私に会えるなら、もう少しがんばれば幸せになれるって教えてあげたいです。昔の私のような人を、なるべく助けてあげたいです」
「…そうか、シオンは優しいな」
シオンと二人、ゆっくりと過去を振り返る。
今にして思えば、俺はずいぶんと長い時を迷宮で生きてきたのだと思う。
もちろん、そのことを後悔しているわけではない。
宝を求める闘争と蒐集の日々。そこには満足があった。
だが迷宮を出たことで、それ以外の楽しみを知ったのも事実だ。
観光、食事などいくつか思いつくものはあるが、その中でも特筆するべきは、やはり人間というものの存在についてだろう。
人間はみな磨けば光る、価値ある原石だ。
シオンを知り、コレットを知り、ギルドメンバーを知り、それぞれの生き様に触れてきた。
俺は今、明確に人間に価値を見出している。
最初にラ・メイズに訪れた時、多くの者が挑戦の機会を奪われ死んでいくことを知り、もったいないと思った。
全ての人間がチャンスを与えられ、迷宮に潜る世界にするために人間の世界を変革することを決めた。
それはまだ道半ばで、今ですらその世界の輪郭がおぼろげに見えてきただけにすぎない。
それでも、俺は俺の行いに確かな満足感を感じていた。
そして、その満足感を俺の所有物と共有できれば、それは素晴らしいことなのではないかとも思う。思えるようになった。
「俺は人間臭くなったと思うか?」
シオンに訪ねる。
「?ご主人様はご主人様です。良い匂いです。…ええと、問題ないと思います」
シオンはキョトンと小首を傾げる。かわいい。
俺への無条件の信頼が伝わってくる。
「そうか。そうだな」
シオンが問題ないというのならば、それは問題ないのだろう。
価値ある人間を育て、それ以外の宝も集め続けよう。すべては俺の欲のために。
俺は今日の説明会に確かな手ごたえを感じていた。
「ご主人様、みんなすごいやる気になっていました。心臓がたくさん動いていたし、目の動きも速くなっていました」
「トシゾウはんは相変わらず説明が上手やな。ホントに魔物とは思えへんわ。…トシゾウはんの説明は聞いとったな?次からはあんたらが説明するんや。しっかりメモしときや」
「はい!」
参加者たちと一緒に話を聞いていた商業班のメンバーたちが良い返事をする。
ベルも他の班長たちと同じく人の扱いに長けている。俺は楽ができる。良いことだ。
「それでは解散だ。全員いつもの仕事に戻れ」
「トシゾウの旦那、ちょいと相談事があるんだが」
広場から人がはけていく。
俺も次の用事にかかるかと考えていた時、後ろから呼び止められた。
「ドルフか。お前は動かなくてよいのか?たしか国庫が寂しいとか言っていただろう」
「ははは、俺は難しいことは苦手なんだよ。こういうことは優秀な副官に丸投げするに限るぜ。小うるさいビクターは目を金のマークにして走り去っていったからあいつに任せておけば良い」
そう言って豪快に笑うのは人族軍団長のドルフだ。
いつも隣で文句を言っているビクターはいない。
ドルフの言う通り、金策へ走っているのだろう。
「ふむ、優秀な所有物、部下を持つと楽で良いものだな。それで何か用か?」
「ああ、さっきの話なんだが、宝物庫を開くから、兵士たちにその【邪神の天秤】を使ってもらうことはできねぇか? 」
「却下だ。城の宝物庫の宝は悪くない対価だが、それだけでは不足だな」
「つれねぇな。国とギルドは協力関係だろう。兵士が強くなれば新たな特殊区画の開放や、人間全体の力の底上げにもつながる。そうすれば旦那の求める宝も手に入りやすくなるんじゃねぇか?」
「ドルフは良く俺の目的を理解しているようだな。だが答えは同じだ。特別扱いはしない。どうしてもと言うのなら、兵士を冒険者ギルドに登録させ、個人の力で条件を達成させろ。そうすれば使用を認める」
「そうか。駄目なら仕方ねぇ。だが兵士を冒険者ギルドに登録ってのは良さそうだ。検討するから、そうなったらよろしく頼むわ」
「うむ、冒険者ギルドは迷宮へ潜る全ての人間を支援する。ドルフ、お前には価値がある。軍団長なんかやってないでお前も迷宮へ潜れ」
「ははは、旦那に認めてもらえるとなんでこんなに良い気分になるのかね。ひよっこの兵士どもがもちっとマシになったらそうさせてもらうぜ」
「そうか、それなら見込みのあるものをギルドに連れて来ると良い。戦闘班と合同訓練をすれば互いに得るものもあるだろう」
「おう、そりゃ面白れぇ提案だな」
少々の打ち合わせの後、ドルフは後ろ手を上げながら帰っていった。
【邪神の天秤】によって強化された兵士による迷宮の攻略。
ドルフの提案は悪いものではなかったが、今回は却下だ。
俺は【邪神の天秤】を、一部の“本当に見込みのある者”にしか使わないと決めていた。
【邪神の天秤】でレベルアップをするならば、それに見合った瘴気をあらかじめ吸収する必要がある。
瘴気は魔物の素材からでも集めることができるため、俺ならば実質無限に人間を強化することができる。
だが無制限の強化は迷宮主から止めてほしいと言われているし、俺にもそのつもりはない。
地力のない者をいくら強化しても、行きつく先は知れている。
確かに一時的に迷宮の攻略が進み、多くの宝が溢れるようになるかもしれないが、それが続くことはないだろう。
結局のところ、人間も魔物も己の力で修羅場を乗り越えてこそ本物としての価値が高まるのだ。
【邪神の天秤】によるブーストは強力だが、あくまでも補助にすぎない。
下地があってこそ装飾は輝くのだ。
価値ある宝がみな違う輝きを放つように。
それは付加価値を貼り付けた程度で左右できるような軽さではないのである。
☆
「オークの肉炒め定食あがったよ。熱いうちに食いな。シオンちゃんは山盛りだったね」
「おお、今日も美味そうだ」
「はい!エルダさんの料理は本当に美味しいです」
「そりゃ年季が入ってるからね。まだまだそこらの若いもんには負けないよ」
説明会から準備を進めること数日。
オープンが明日に迫った昼下がり、俺とシオンは食堂で少し遅めの食事をしていた。
人族の身体は腹も減れば疲れもする。
料理班長エルダの食事はいつも安定して美味く、俺の楽しみの一つとなっている。
ここ数日は高名な冒険者や王族などを招いて依頼やランクについての細かい調整を進めていたため、ギルドの会議室からほとんど出ていなかった。
ようやくオープン前日までに調整を終え、ギルドの代表と副代表である俺とシオンはひとまず仕事を終わらせた形となる。
ギルドメンバーはすごい勢いで増員され、初期メンバーの能力も高まりつつある。
全て丸投げしたかったが、発案者の俺でなければ詰められないルールも存在したため、それなりに働いていた。
面倒なことには違いないが、それも宝を手に入れるための行動だと考えれば苦にならない。
俺の第一目的は人間を強くし、迷宮で手に入る宝の質を上げること。
今では他にも目的が増えつつあるが、最初の目的は迷宮を出た時から変わらない。
「あとはオープンを待つのみだな。まさか魔物となってから会議に明け暮れる日が訪れるとは思っていなかった。わからないものだな」
「はい。私も拾い屋をしていた時がすごい昔のように思います。片腕で、お腹も減って、迷賊に捕まって…、ご主人様に出会わなかったらと思うと時々怖くなることがあります」
「そうか」
「でも、今はあの時とは違います。もし昔の私に会えるなら、もう少しがんばれば幸せになれるって教えてあげたいです。昔の私のような人を、なるべく助けてあげたいです」
「…そうか、シオンは優しいな」
シオンと二人、ゆっくりと過去を振り返る。
今にして思えば、俺はずいぶんと長い時を迷宮で生きてきたのだと思う。
もちろん、そのことを後悔しているわけではない。
宝を求める闘争と蒐集の日々。そこには満足があった。
だが迷宮を出たことで、それ以外の楽しみを知ったのも事実だ。
観光、食事などいくつか思いつくものはあるが、その中でも特筆するべきは、やはり人間というものの存在についてだろう。
人間はみな磨けば光る、価値ある原石だ。
シオンを知り、コレットを知り、ギルドメンバーを知り、それぞれの生き様に触れてきた。
俺は今、明確に人間に価値を見出している。
最初にラ・メイズに訪れた時、多くの者が挑戦の機会を奪われ死んでいくことを知り、もったいないと思った。
全ての人間がチャンスを与えられ、迷宮に潜る世界にするために人間の世界を変革することを決めた。
それはまだ道半ばで、今ですらその世界の輪郭がおぼろげに見えてきただけにすぎない。
それでも、俺は俺の行いに確かな満足感を感じていた。
そして、その満足感を俺の所有物と共有できれば、それは素晴らしいことなのではないかとも思う。思えるようになった。
「俺は人間臭くなったと思うか?」
シオンに訪ねる。
「?ご主人様はご主人様です。良い匂いです。…ええと、問題ないと思います」
シオンはキョトンと小首を傾げる。かわいい。
俺への無条件の信頼が伝わってくる。
「そうか。そうだな」
シオンが問題ないというのならば、それは問題ないのだろう。
価値ある人間を育て、それ以外の宝も集め続けよう。すべては俺の欲のために。
10
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる