3 / 20
不思議な地底湖
しおりを挟む
それは出てくるはずのない場所から出てきた。
僕は古生物が何よりも好きだ。しかし、彼らはもう地球上にはいない。出会う方法はただ一つ、化石だ。僕が初めて化石を見たのはもっと小さかった頃、家の近くの森を歩いていた時。道の途中に変な模様をした小さな石が落ちていた。なんだか分からなかった僕は、それを見つめて長いこと考え込んだ。誰かが模様を付けて捨てたのか、とかこんな石が自然にできるものなのかとか考えた。
家に持って帰ったら、じいちゃんはそれをウミユリの化石だと言った。僕はウミユリがどういうものなのか知りたくて、古本屋から古生物の図鑑を買った。それは昔に書かれた古い図鑑だったが、ページ数は他のどの図鑑よりも多く、その一つ一つには古代の謎と神秘に満ちた世界が広がっていた。古くなって黄ばんだ紙に繊細なタッチで描かれた大昔の生き物は、この世のものとは思えなような奇妙な見た目をしていて、ぞっとすると同時に不思議な魅力を感じた。
その日から僕は暇さえあれば森に化石を探しに行った。最初はウミユリを見つけた場所の石を調べて、それで満足しなくなるとピッケルを持って行った。図鑑を脇に置いて見つけたものを調べているうちに、自然と、地層や地球の歴史のことも分かるようになっていった。
そんな生活が続いたある日、古生代の地層を掘っていた僕はそこから出てきたものを見て、驚いて持っていたピッケルを落としてしまった。
それは人間の頭蓋骨の化石だった。この時代の地層から人間の化石が出てくるなんて絶対にあり得ない。これは人間が現れるずっと前の時代の地層だった。同じ地層から三葉虫が出てきた。僕はそれを家まで持って帰って机でよく調べてみた。こんなこと誰に言っても信じてもらえないだろう。簡単には信じられなかった。しかしそれはどう見ても本物だった。あの森は何かがおかしいと、僕はその頭蓋骨を眺めながらそう確信した。
それから僕は同じ場所で他にもおかしなものは出てこないか探したが、それ以上は何も出てこなかった。僕はそれからは森の中のいろんな場所で化石を探すことにした。この森は何かとんでもない秘密を抱えていると思えてならなかったからだ。そう思うと歩き慣れた森も不思議な場所のように感じられた。
そんなある日、僕は小さな洞窟の入り口を見つけた。こんなものあったんだ。僕は思った。そこはいつも通っていた道の途中にあったのだが、あまり目立たなかったからその日まで気づかなかったのだった。興味が湧いた僕は中に入ってみることにした。
家からライトを持ってきて入ると、狭い入り口の割に中は広く、太い道が奥まで続いていた。この洞窟を見つけたのは多分世界で僕が最初かもしれないと思うと、何か秘密の儀式に立ち会っているような厳粛な気持ちになった。
この森の地層があれだけ古いものなら、この洞窟もずっと昔からあるのだろうか。そんなことを考えながら暗くじめじめした通路を進んだ。コウモリの糞の匂いがした。洞窟は思ったより長く、僕がそろそろ引き換えそうかと思った頃、道が遠くの方で大きな部屋のようなものにつながっているのが見えた。なんだろう。僕は駆け寄った。端まで進んで中を覗いた僕は息をのんだ。そこに広がった巨大な空間にあったのは、とてつもない深さの地底湖だった。それはまるで、太古からずっと僕のことを待っていたかのように、僕を見つめ返した。
「うわ...」僕が声を漏らすと、それは部屋中に反響して、くぐもった低い声が広がった。僕は下に広がる湖をライトで照らした。水は限りなく澄んだエメラルドグリーンで、水面は鏡のように波一つ無く、ものすごい透明度で水中の岩肌がはっきりと見えた。
この湖がどこまで深いのか身を乗り出して見つめた。その綺麗な青は見ていると吸い込まれそうだった。洞窟の中にいるのに、どこまでも深い地底湖はを見ていると空を見上げているような気分になった。ライトの光は水のずっとずっと奥まで延びていて、まるでこの湖には底がないようだった。
「え...!?」気が付くと、僕はいつの間にか湖に落ちていた。全然未知の縁から落ちたような感覚は無かった。それに気づいた瞬間、背筋が凍った。ここへ落ちたら二度と這い上がれない。焦ってもがいたが、体はどんどん地底湖のより深い場所へと沈んでいった。
次に目を覚ましたとき、僕は湖に落ちる前の場所に戻っていた。なぜか服は濡れていなかった。最初から落ちてなどいないようだった。たった今何が起きたのか分からなかったが、いくら考えても分からないのでとりあえず元来た道から洞窟を出ることにした。
しかし道を戻っている途中で僕は違和感を覚えた。来るときのことは正確には覚えてないが、洞窟の見た目が何か違うと感じた。それでも最後まで歩いて洞窟を抜けたとき、その感覚の正体が分かった。洞窟の外の森は来た時と明らかに様子が違っていた。見たこともない巨大な植物が生い茂っていて、聞いたことのない鳴き声が溢れていた。僕は呆気にとられてその不思議な森を見渡した。そこは空気までもが来たときと違っていて、驚くほど蒸し暑かった。
森の木々はどれも少なくとも20mはあって、見た目も普通の木とは全然違った。しかしその木の肌には見覚えがあった。こんな模様の化石を見たことがあった。僕は確信した。ここは本物の石炭紀の森だ。よく見ればどの植物も図鑑で見覚えがある。どうやら、あの洞窟は過去と現在をつないでいるらしい。それはすごいことだしどうなっているのか分からないが、それよりも本物の古生物に出会えたことの方に興奮した。
僕は森を歩き回った。シダ植物の森では少し歩くだけで犬ほどの大きさのトンボやアナコンダよりも大きなムカデを見つけられた。自分たちの遠い祖先に当たるネズミのような哺乳類に出会えたときは感動した。化石からは断片的なことしか分からなかったが、ここでは専門家でも知らないような体の構造も何でも分かった。
初めてあの図鑑を開いてから、この目で大昔の生物の生きている姿を見るのはずっと自分の夢だった。自分が化石を前に何度も頭の中で思い描いた世界が現実として目の前にあることは言葉に表せないほど嬉しかった。
日が沈みかけてきた頃、僕は洞窟へ戻った。もう一度地底湖を覗くと、元いた世界に戻ることができた。戻った直後は少し頭がクラクラした。
僕はその次の日もあの洞窟へ行った。もちろん、恐くなかったわけではない。前は帰ることができたけれど、今度もまた同じように帰ることができる保証はどこにもない。しかし僕にはもう一度あの神秘的な世界へ行ってみたいという気持ちを抑えることは到底不可能だった。
また石炭紀の森に出ると思っていたが、そこは別の世界だった。洞窟を抜けた先に森はなく、代わりにカンブリア紀の海が広がっていた。どうやら洞窟のつながる時代は入る度に変わるようだった。
帰っても僕はこの洞窟のことを誰にも言わなかった。あの地底湖は何か穢してはいけないと思わせるような神秘的な雰囲気を持っていて、これを誰かに見つかったらあの奇跡のような現象はもう起こらなくなってしまうような気がしたからだ。この洞窟は、僕以外誰も知らない。
僕はそれから洞窟を使って様々な年代へ行った。図鑑で見たことのある、陸に上がったばっかりの自分の遠い祖先も見たし、もっと昔の原始の海も見た。秘密の洞窟を使って行ける世界は生々しい未知の驚きで溢れていた。
今はもう絶滅してしまった生き物を見るのも好きだったが、昔の地球そのものも気に入ってきていた。まだ人間が一人もいない世界の浜辺で足を伸ばしていると、元の世界においてきた宿題とか意地悪な友達とか、色んなしがらみから解放された様な気持ちになった。
ガサガサガサッ。どこかの時代の鬱蒼とした森を歩いていると、背の低い茂みの中から何かが大勢飛び出してきて僕は尻餅をついた。小さいトカゲのような生き物の群れだった。何か危険から逃げているように見えて僕は身構えた。大型の肉食動物が来ると思った。しかし何も来る気配はしなかった。
そこで僕は気が付いた。その気配どころか、森全体が生き物の気配を失って静まりかえっていた。来たときはこうじゃなかった。なにかがおかしい。心臓の鼓動が速くなって僕はあたりを見回した。その瞬間うなるように低い音がしだして地面が小刻みに揺れ始めた。地震か。森の生き物はこれをどうにかして察知して逃げ出したのだろうか。そう思っていると突然大きな揺れが襲った。近くの木に捕まっているのがやっとだった。森全体が大きく揺さぶられて葉っぱがパラパラと落ちてきた。
もう今日は帰ろう。ようやく揺れが収まった頃僕は元来た道を戻り始めた。森を抜けて、あの洞窟が見えた。僕は愕然として言葉も出なかった。洞窟は崩壊していた。入り口は自分の背丈の倍以上もある岩で塞がって通れなくなっていた。とても自分で動かせるような大きさじゃなかった。大人が何人いてもだめだろう。この洞窟には他に入り口がない。何度も入ったことのある僕には分かっていた。
(誰か...誰か助けを呼ばないと...)しかしすぐにこの時代の地球に自分以外の人間は存在しないことを思い出した。元いた時代でも誰もこの洞窟の存在を知らない。自分が置かれた状況が受け入れられなくて、呆然と立ち尽くした。気が付くとあたりは夕焼けでオレンジ色に染まっていた。僕は全て理解した。
「あの日見つけた人間の化石は」
僕は夕焼け空を仰いでつぶやいた。
「...僕だったのか。」
僕は古生物が何よりも好きだ。しかし、彼らはもう地球上にはいない。出会う方法はただ一つ、化石だ。僕が初めて化石を見たのはもっと小さかった頃、家の近くの森を歩いていた時。道の途中に変な模様をした小さな石が落ちていた。なんだか分からなかった僕は、それを見つめて長いこと考え込んだ。誰かが模様を付けて捨てたのか、とかこんな石が自然にできるものなのかとか考えた。
家に持って帰ったら、じいちゃんはそれをウミユリの化石だと言った。僕はウミユリがどういうものなのか知りたくて、古本屋から古生物の図鑑を買った。それは昔に書かれた古い図鑑だったが、ページ数は他のどの図鑑よりも多く、その一つ一つには古代の謎と神秘に満ちた世界が広がっていた。古くなって黄ばんだ紙に繊細なタッチで描かれた大昔の生き物は、この世のものとは思えなような奇妙な見た目をしていて、ぞっとすると同時に不思議な魅力を感じた。
その日から僕は暇さえあれば森に化石を探しに行った。最初はウミユリを見つけた場所の石を調べて、それで満足しなくなるとピッケルを持って行った。図鑑を脇に置いて見つけたものを調べているうちに、自然と、地層や地球の歴史のことも分かるようになっていった。
そんな生活が続いたある日、古生代の地層を掘っていた僕はそこから出てきたものを見て、驚いて持っていたピッケルを落としてしまった。
それは人間の頭蓋骨の化石だった。この時代の地層から人間の化石が出てくるなんて絶対にあり得ない。これは人間が現れるずっと前の時代の地層だった。同じ地層から三葉虫が出てきた。僕はそれを家まで持って帰って机でよく調べてみた。こんなこと誰に言っても信じてもらえないだろう。簡単には信じられなかった。しかしそれはどう見ても本物だった。あの森は何かがおかしいと、僕はその頭蓋骨を眺めながらそう確信した。
それから僕は同じ場所で他にもおかしなものは出てこないか探したが、それ以上は何も出てこなかった。僕はそれからは森の中のいろんな場所で化石を探すことにした。この森は何かとんでもない秘密を抱えていると思えてならなかったからだ。そう思うと歩き慣れた森も不思議な場所のように感じられた。
そんなある日、僕は小さな洞窟の入り口を見つけた。こんなものあったんだ。僕は思った。そこはいつも通っていた道の途中にあったのだが、あまり目立たなかったからその日まで気づかなかったのだった。興味が湧いた僕は中に入ってみることにした。
家からライトを持ってきて入ると、狭い入り口の割に中は広く、太い道が奥まで続いていた。この洞窟を見つけたのは多分世界で僕が最初かもしれないと思うと、何か秘密の儀式に立ち会っているような厳粛な気持ちになった。
この森の地層があれだけ古いものなら、この洞窟もずっと昔からあるのだろうか。そんなことを考えながら暗くじめじめした通路を進んだ。コウモリの糞の匂いがした。洞窟は思ったより長く、僕がそろそろ引き換えそうかと思った頃、道が遠くの方で大きな部屋のようなものにつながっているのが見えた。なんだろう。僕は駆け寄った。端まで進んで中を覗いた僕は息をのんだ。そこに広がった巨大な空間にあったのは、とてつもない深さの地底湖だった。それはまるで、太古からずっと僕のことを待っていたかのように、僕を見つめ返した。
「うわ...」僕が声を漏らすと、それは部屋中に反響して、くぐもった低い声が広がった。僕は下に広がる湖をライトで照らした。水は限りなく澄んだエメラルドグリーンで、水面は鏡のように波一つ無く、ものすごい透明度で水中の岩肌がはっきりと見えた。
この湖がどこまで深いのか身を乗り出して見つめた。その綺麗な青は見ていると吸い込まれそうだった。洞窟の中にいるのに、どこまでも深い地底湖はを見ていると空を見上げているような気分になった。ライトの光は水のずっとずっと奥まで延びていて、まるでこの湖には底がないようだった。
「え...!?」気が付くと、僕はいつの間にか湖に落ちていた。全然未知の縁から落ちたような感覚は無かった。それに気づいた瞬間、背筋が凍った。ここへ落ちたら二度と這い上がれない。焦ってもがいたが、体はどんどん地底湖のより深い場所へと沈んでいった。
次に目を覚ましたとき、僕は湖に落ちる前の場所に戻っていた。なぜか服は濡れていなかった。最初から落ちてなどいないようだった。たった今何が起きたのか分からなかったが、いくら考えても分からないのでとりあえず元来た道から洞窟を出ることにした。
しかし道を戻っている途中で僕は違和感を覚えた。来るときのことは正確には覚えてないが、洞窟の見た目が何か違うと感じた。それでも最後まで歩いて洞窟を抜けたとき、その感覚の正体が分かった。洞窟の外の森は来た時と明らかに様子が違っていた。見たこともない巨大な植物が生い茂っていて、聞いたことのない鳴き声が溢れていた。僕は呆気にとられてその不思議な森を見渡した。そこは空気までもが来たときと違っていて、驚くほど蒸し暑かった。
森の木々はどれも少なくとも20mはあって、見た目も普通の木とは全然違った。しかしその木の肌には見覚えがあった。こんな模様の化石を見たことがあった。僕は確信した。ここは本物の石炭紀の森だ。よく見ればどの植物も図鑑で見覚えがある。どうやら、あの洞窟は過去と現在をつないでいるらしい。それはすごいことだしどうなっているのか分からないが、それよりも本物の古生物に出会えたことの方に興奮した。
僕は森を歩き回った。シダ植物の森では少し歩くだけで犬ほどの大きさのトンボやアナコンダよりも大きなムカデを見つけられた。自分たちの遠い祖先に当たるネズミのような哺乳類に出会えたときは感動した。化石からは断片的なことしか分からなかったが、ここでは専門家でも知らないような体の構造も何でも分かった。
初めてあの図鑑を開いてから、この目で大昔の生物の生きている姿を見るのはずっと自分の夢だった。自分が化石を前に何度も頭の中で思い描いた世界が現実として目の前にあることは言葉に表せないほど嬉しかった。
日が沈みかけてきた頃、僕は洞窟へ戻った。もう一度地底湖を覗くと、元いた世界に戻ることができた。戻った直後は少し頭がクラクラした。
僕はその次の日もあの洞窟へ行った。もちろん、恐くなかったわけではない。前は帰ることができたけれど、今度もまた同じように帰ることができる保証はどこにもない。しかし僕にはもう一度あの神秘的な世界へ行ってみたいという気持ちを抑えることは到底不可能だった。
また石炭紀の森に出ると思っていたが、そこは別の世界だった。洞窟を抜けた先に森はなく、代わりにカンブリア紀の海が広がっていた。どうやら洞窟のつながる時代は入る度に変わるようだった。
帰っても僕はこの洞窟のことを誰にも言わなかった。あの地底湖は何か穢してはいけないと思わせるような神秘的な雰囲気を持っていて、これを誰かに見つかったらあの奇跡のような現象はもう起こらなくなってしまうような気がしたからだ。この洞窟は、僕以外誰も知らない。
僕はそれから洞窟を使って様々な年代へ行った。図鑑で見たことのある、陸に上がったばっかりの自分の遠い祖先も見たし、もっと昔の原始の海も見た。秘密の洞窟を使って行ける世界は生々しい未知の驚きで溢れていた。
今はもう絶滅してしまった生き物を見るのも好きだったが、昔の地球そのものも気に入ってきていた。まだ人間が一人もいない世界の浜辺で足を伸ばしていると、元の世界においてきた宿題とか意地悪な友達とか、色んなしがらみから解放された様な気持ちになった。
ガサガサガサッ。どこかの時代の鬱蒼とした森を歩いていると、背の低い茂みの中から何かが大勢飛び出してきて僕は尻餅をついた。小さいトカゲのような生き物の群れだった。何か危険から逃げているように見えて僕は身構えた。大型の肉食動物が来ると思った。しかし何も来る気配はしなかった。
そこで僕は気が付いた。その気配どころか、森全体が生き物の気配を失って静まりかえっていた。来たときはこうじゃなかった。なにかがおかしい。心臓の鼓動が速くなって僕はあたりを見回した。その瞬間うなるように低い音がしだして地面が小刻みに揺れ始めた。地震か。森の生き物はこれをどうにかして察知して逃げ出したのだろうか。そう思っていると突然大きな揺れが襲った。近くの木に捕まっているのがやっとだった。森全体が大きく揺さぶられて葉っぱがパラパラと落ちてきた。
もう今日は帰ろう。ようやく揺れが収まった頃僕は元来た道を戻り始めた。森を抜けて、あの洞窟が見えた。僕は愕然として言葉も出なかった。洞窟は崩壊していた。入り口は自分の背丈の倍以上もある岩で塞がって通れなくなっていた。とても自分で動かせるような大きさじゃなかった。大人が何人いてもだめだろう。この洞窟には他に入り口がない。何度も入ったことのある僕には分かっていた。
(誰か...誰か助けを呼ばないと...)しかしすぐにこの時代の地球に自分以外の人間は存在しないことを思い出した。元いた時代でも誰もこの洞窟の存在を知らない。自分が置かれた状況が受け入れられなくて、呆然と立ち尽くした。気が付くとあたりは夕焼けでオレンジ色に染まっていた。僕は全て理解した。
「あの日見つけた人間の化石は」
僕は夕焼け空を仰いでつぶやいた。
「...僕だったのか。」
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる