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ある村の話
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ある村に詩人がいました。彼女は貧乏でしたが、苦しい生活の中でも村の美しい山々やそこに住む生き物が好きで、時々それを歌にしました。そうして作られる歌には村の暖かさや生き生きした感じが詰まっていて、聴く人をとても穏やかな気持ちにさせました。噂が人づてに少しずつ伝わって、領主様がわざわざ村まで足を運んだこともあるほどでした。村の人はそんな彼女のことを尊敬していて、その歌を誇りに思っていました。だから彼女が年を取って天に召されたとき、村人達は泣いて悲しみました。
そして時が経ち、彼女のことを知っている人がいなくなっても、彼女の作った子守歌は村人の間で歌い継がれました。歌の思い起こさせる村の美しさはいつまでも変わらなかったからです。
ある村に一郎というお医者さんがいました。村人達から尊敬される、とても腕のいい医者でした。ある日村人の一人が熱を出して倒れ、トラビスは呼ばれました。しかし、それは見たことのない症状で、彼は手を尽したにもかかわらずその村人は死んでしましました。それから少しして、今度は別な村人がまた同じように熱を出して倒れました。どうやらそれは流行り病のようでした。一郎は子の病気の治朗報を突き止めるために必死で研究して、ある日ついにこの病気を治す薬を知覚の森には得ていた薬草を組み合わせて作り上げました。彼が完成した薬を村中の患者に配り歩くと、皆たちまち元気になりました。村の人々は一郎に感謝し、彼を称えるために盛大な宴を開くことにしました。しかし多くの患者の元を訪れていた一郎は自分もその病気にかかりました。夜も眠らず研究に没頭していて体が弱っていた彼は、薬を飲む間もなくすぐに死んでしまいました。残された村人達は彼の残してくれた薬に一郎薬と言う名前を付け、その後も流行り病がある度にその薬を使いました。
時が経って、一郎のことを覚えている人がいなくなっても、村の人々はその薬を一郎薬と呼び続けていました。
ある村に皆から尊敬される村長がいました。彼の一声で皆がまとまるような、頼りがいのある村長でした。その村はよく隣の村と小競り合いをしていました。村には肥沃な土地が少なく、作物をたくさん育てるための土地を隣の村と争っていました。村長は村の皆のために村の畑や田んぼを増やすため、隣の村に攻め込むことを決心しました。隣の村はその村より村人の人数も多かったのですが、村長の考えた巧みな作戦で村は大勝利を収めました。戦いが終わり土地が手に入って、村人達は勇敢に村を導いてくれた村長にとても感謝しました。だから皆は村長の功績を称えるために、村の真ん中の一番目立つところに大きな村長の石像を彫りました。
長い時間が過ぎて、村には村長のことを覚えている人はもう誰もいなくなった頃、誰かが言いました。「なあ、この石像って何でここにあるのか知ってるか?」「いや、分からない。」「新しい寺を建てようって話があるんだが、この石像が邪魔なんだよな。あれがなければ絶好の場所なのにな。村中の誰もこの石像がなんだか知らないんだ。そんなのがここにあっても、仕方が無いよな。」
そうして石像は村人達の手で粉々に壊されました。
そして時が経ち、彼女のことを知っている人がいなくなっても、彼女の作った子守歌は村人の間で歌い継がれました。歌の思い起こさせる村の美しさはいつまでも変わらなかったからです。
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時が経って、一郎のことを覚えている人がいなくなっても、村の人々はその薬を一郎薬と呼び続けていました。
ある村に皆から尊敬される村長がいました。彼の一声で皆がまとまるような、頼りがいのある村長でした。その村はよく隣の村と小競り合いをしていました。村には肥沃な土地が少なく、作物をたくさん育てるための土地を隣の村と争っていました。村長は村の皆のために村の畑や田んぼを増やすため、隣の村に攻め込むことを決心しました。隣の村はその村より村人の人数も多かったのですが、村長の考えた巧みな作戦で村は大勝利を収めました。戦いが終わり土地が手に入って、村人達は勇敢に村を導いてくれた村長にとても感謝しました。だから皆は村長の功績を称えるために、村の真ん中の一番目立つところに大きな村長の石像を彫りました。
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そうして石像は村人達の手で粉々に壊されました。
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