10 / 62
――沖縄ダンジョン編――
――第10章・牢獄脱出――
しおりを挟む
――沖縄ダンジョン・第二〇五一階。
「やれぇぇぇ! ケンカしろー!」
収容者たちの野次が飛び交う中、ザリアはユウトの襟を掴み、派手に揺さぶっていた。
「離せっての、この女!」
「やだね。まずは吐けよ、このクソガキが」
「何をだよ! 謝罪でも欲しいわけ?」
ザリアは首をゴキッと鳴らした。
「アンタの顔面をへし折ることで手打ちにしてあげる。リカと師匠をどこに飛ばした?」
「お前、今“師匠”って――」
「そうだよ。文句ある?」
そこへ、看守が一人飛び込んできた。
「おい、そこで何してやがる! やめろ、不良ども!」
ザリアはユウトを放り出す。
「あたしとリカ、この牢から出してくんない?」
「誰が出してやるか。ここを仕切ってるのは俺たちだ」
看守が舌打ちして出ていくと、頭上に文字が浮かび上がった。
〈規則:二〇分以内に脱獄せよ。二〇分経過までに牢に残っている者は、“永続拘束”扱いとなる〉
「一生こことか、冗談キツすぎ」ユウトが叫ぶ。「誰かトンネル掘れ!」
ザリアはリカの方へ歩いていく。
「どうやって出るかまでは見えないけど、拘置所の牢なら何回か出たことあるからさ」
「……聞いてもいいけど、聞いたら後悔しそう」
「友達いじめようとした奴の顎をへし折ったら、なぜかこっちが牢に入れられたの。おかしくない?」
リカは肩をすくめる。
「まぁ……骨折られた側からしたら、そこそこ“極端”かも」
「トイレに顔突っ込まれるよりはマシでしょ」
そこへユウトが近づいてきた。
「で、プランは?」
「アンタには関係ない」リカが即答する。「構ってくれる取り巻き、他にいないの?」
「見なよ」ザリアが鼻で笑う。「腰巾着いなくなったら、急に寂しそうじゃん」
「寂しくねぇし! だいたいな、俺の方がお前らよりレベル高いんだぞ? 中層階の雑魚どもは、プライム級カイタンシャ様が一緒にいてやることに感謝すべき」
「何言ってるの?」リカが首をかしげる。
「フロアランクの話」ザリアがため息をつく。「千五百階分の“クソ野郎”ってこと」
「こっちに仲間がいないのは確かだが、そっちも“師匠と弟子”がバラけてる。だったら一時休戦して、ここを抜けるまでは協力した方が得策だろ」
「理屈自体は、間違ってないかも」と、リカ。
「……チッ。分かったよ」ザリアは顔をそむける。「ただし、さっきの件はチャラになってないから」
「はいはい。じゃあ、こっち来いよ。脱獄の起点は、まず“マイセル”からだ」
三人がユウトの房に入ると、彼は机の中をごそごそと漁り始めた。
「にしてもさ、お前ら何やらかしてここにぶち込まれたんだ?」
「“自白”」と、リカ。
「何を?」
「いろいろ」ザリアが曖昧に笑う。「アンタみたいなヤワな男なら、泣き叫ぶくらいには」
「はっ。ドッコウ団に入る奴が柔だと思うか? あそこは中途半端だと死ぬぞ」
ユウトがニッと笑い、机の奥から一本の工具を取り出した。
「よし、来た!」
「……ドライバー?」リカがぽかんとする。
「そう。こいつが、自由への切符ってわけ」
ザリアが片眉を上げた。
「悪くないじゃん。あそこの換気口のボルトに差し込んで。角、甘いから」
「なんで知ってんの?」リカが素で驚く。
「だから、牢経験者だって言ったでしょ」
ユウトは換気口のボルトにドライバーを差し込み、力を込めた。カチリと音が鳴る。
「緩んだ。ほら、お嬢様方からどうぞ」
「急に紳士ぶってどうしたの?」リカが目を丸くする。
「罠だった場合、先に死んでもらう方が効率いいだろ」
「やっぱ性格終わってる」
「アンタがビビってるだけでしょ。あたし行く」
ザリアはひょいと換気口に飛び乗ると、そのまま中に滑り込んだ。
「ちょっと埃っぽいけど、セーフ! 次!」
リカも後に続き、ユウトも身体を押し込もうとしたところで――別の囚人が指をさした。
「おい! アイツら抜け出してるぞ!」
「ずるいぞてめぇらぁぁ!」
看守たちの視線が一斉に牢へ向く。
「チクりやがって……!」ユウトが舌打ちする。「おい女ども、はい全力で前進!」
看守たちが駆け込んでくるより早く、ユウトは換気口に飛び込んだ。
「止まれ!」
「はい手を上げろ!」
「両手挙げられるかよ、この姿勢で!」ユウトが言い返す。「バイバイ!」
看守たちも後を追って換気口にもぐり込むが、暗闇の中で三人を見失った。
「どこ行った!?」
「この先だ! 進め!」
先頭のザリアは、前方に別の換気口を見つけていた。
「あ、ドライバー落とした」ユウトがぼそり。
「いいって。こういうのは――」
ザリアは態勢を変え、両足を換気口に向けた。
「――蹴るのが早い!」
ドンッ。
換気口の蓋が吹き飛び、ザリアはそのまま厨房の床へと転がり出る。そこは刑務所風のキッチンだった。
「いい脚してんじゃん」ユウトが感心したようにつぶやく。
「“蹴りタイム”って、ネーミングは微妙だけどね……」リカが小声で突っ込む。
「私の蹴り、私のセンス」
換気口から看守たちがぞろぞろ這い出てくるのを見た途端、ユウトは踵を返した。
「ってことで、ここからは脱兎タイム!」
彼はカウンターをひらりと飛び越え、廊下へ駆け出していく。ザリアとリカもそれに続いた。
走り抜けた先で、彼らの前に立ちはだかったのは――先ほど取調室にいた刑事だった。
「ここまでだ。おとなしく刑期を全うしろ」
〈規則:正義の武骨刑事《セイギのブコツケイジ》・ゴウキを倒せ〉
ゴウキが拳を鳴らす。
「今まで何百人も“手のかかる猫”を檻にぶち込んできた。お前らも、その中の一匹になるだけだ」
〈ドメイン効果:ゴウキは“K-9部隊”を解き放ち、対象にダメージを与えることができる〉
「はい来た、犬地獄」ユウトが顔をしかめる。
「なら、先頭はあたし」
ザリアが一気に間合いを詰め、槍を振り抜く。が、ゴウキは紙一重でそれをかわす。
直後、脇の部屋から一匹の大型犬が飛び出し、ザリアの腕に噛みついた。
「くっそ、離れろこのクソ犬!」
後ろからもう一匹が唸り声を上げて近づいてくる。ザリアはそいつを蹴り飛ばすが、一瞬ひるんだだけだ。
その隙に、最初の一匹を壁に叩きつけ、彼女は距離を取った。
「……ねぇ、これマジでダメージ通ってる?」
「ここ二千階オーバーだぞ」ユウトが冷静に言う。「レベル51の戦士が“腕だけで済んでる”ことを褒めるべき」
「じゃあどうすんのよ、賢いなら答え出しなさい」
〈一定時間足を止めると、K-9部隊が増援されます〉
廊下のあちこちの扉から、さらに犬たちが飛び出してくる。
ゴウキは顎で三人を指し示した。
「行け」
リカはザリアの背中に手を当てる。
「ちょっと! 大した傷じゃ――」
「骨見えてるけど?」
ザリアが自分の腕を見下ろすと、白いものがのぞいていた。
「あ。……見なかったことにしようと思ったのに」
「今日はあと一回が限界だから、もう怪我しないでよ!」
「分かってるって」
「はぁ……マジで俺が全部やる流れ?」ユウトがため息をつく。
彼は片腕を前に突き出した。
「ジュゲン後備者《コウビシャ》:呪縛顕現牢《カースド・マニフェステーション・ケージ》」
バンッ。
廊下いっぱいにワンボックスカーが出現し、犬たちとゴウキをまとめて飲み込むと、そのまま後退し始める。
「うわ……」リカが目を丸くする。「何それ、すご」
「何で今まで見物してたのよ」
「お前らの失敗を鑑賞するのも、一興だからな」
だが、犬たちは車体を噛み砕き、鉄板ごと引き裂いて脱出した。
ゴウキは平然と車内から姿を現す。
「子どもだましだな。もう少し骨のある技はないのか」
「なら、これはどうだ――!」
ユウトが指を鳴らすと、今度はジャンボジェット機が出現し、全員を機内に押し込めた。
無数のワイヤーがゴウキの身体に巻き付き、強烈な電流が流れる。
〈ボスHP:100%→92%→88%〉
「じわじわ削るしかねぇか……。おい“槍女”! 追撃しろ!」
「ザリアって名前があんだけど」
「いいから刺せ!」
「はいはい!」
ザリアは突進し、ゴウキの胸元を容赦なく突き刺す。
〈ボスHP:88%→87%〉
「うっわ」彼女が顔をしかめる。「またこの“誤差”ダメージですか」
ユウトは額を押さえた。
「マジで役に立たねぇな、お前」
ザリアは苛立ち紛れにゴウキの顔面を蹴り飛ばす。
〈ボスHP:87%→86%〉
「今のは気分的なやつ!」
ゴウキは拘束を引きちぎり、ザリアを片手で吹き飛ばす。
「行け、我が子たちよ。悪を噛み砕け」
犬たちが一斉に飛び掛かり、ユウトは再び牢を出現させて押し留める。
「よかったな。ここは俺の“領域”だ。罠ならいくらでも――」
犬たちはあっさり鉄格子を噛み砕き、またもや飛び出してきた。
「……くそっ。第二〇五一階ボスは荷が重すぎる。真正面からじゃ勝ち目がねぇ」
「でも“倒せ”ってルール出てるんだよ?」ザリアが吠える。「殺るしかないでしょ」
「“倒す”が“殺す”とは限らない」リカがぽつりと言う。「勝ち筋、別にあるかも」
二人が同時に彼女を見る。
「例えば?」
「刑事が一番嫌いなものって、何だと思う?」
ザリアは少し考え――にやっと笑う。
「解けない事件、でしょ?」
「正解!」
「ちょっと待て」ユウトが割って入る。「俺たち、別に取り調べ受けてるわけじゃねぇだろ」
「私たちはね」リカは視線を上げる。「でも――オマリロ・ニュガワは?」
ユウトは舌打ちしながらも、罠を解除する。
景色は廊下に戻る。リカは壁のプレートを素早く読み取っていく。
「どこかにあるはず……“事件ファイル室”……あった!」
ゴウキは拳銃を抜き、リカめがけて発砲する。しかし、ザリアが槍を振って弾丸を弾き飛ばした。
「リカ、頼んだ!」
「信じるからね!」
リカが扉を蹴り開けると、中には山積みのファイル棚。
ユウトは小型の車を顕現させ、ゴウキを巻き込んで車内に拘束した。
「一分やる。さっさと探せ!」
リカはファイルを次々とめくっていく。
「どれ……どれ……」
そして、一枚のラベルで指が止まった。
「――あった。“オマリロ・ニュガワ”」
「マジかよ」ザリアが目を輝かせる。「師匠の犯罪歴?」
「真っ白」リカは中身を見て言う。「……何一つ書かれてない」
「嘘だろ。カイタンシャで前科ゼロなんてあり得ねぇって」ユウトが食ってかかる。
「答えはすぐ分かるよ」
リカはファイルを掴み、廊下に戻ってゴウキに掲げた。
「ねぇ刑事さん。私たちのことは散々調べてくれたみたいだけど――ニュガワさんのファイルはどうなってるの?」
ゴウキの表情が一瞬固まる。
「それをどこで……」
「そこまで“完璧な”仕事っぷりなら、当然この伝説のハンターもここを通ってるよね? 事件になってないわけがないもんね?」
「その資料は――まだ未完成だ。返せ」
〈ボスにダメージを与えるには、“事件ファイル”を破壊せよ〉
「ザリア!」
リカはファイルを投げる。ザリアはそれを空中で斬り裂いた。
〈ボスHP:86%→61%〉
「私の事件が……!」
犬たちが一斉に飛びかかり、ゴウキは銃を乱射する。
三人は別の通路へと飛び込み、ザリアはその拍子にファイルを落としてしまう。
「ケースファイルが弱点とか、どんなボスだよ……」ユウトが呟く。
「もう一発!」リカが叫ぶ。「ザリア!」
ゴウキがファイルに手を伸ばす。
その前に、ザリアの槍が一直線に飛び、紙束をズタズタにした。
〈ボスHP:61%→42%〉
複数の犬がザリアに飛びつき、彼女を床に押し倒す。
「いってぇぇ! 髪はやめろ髪は!」
リカはファイルとユウトの顔を見比べ――覚悟を決めた。
「書類は任せろ!」ユウトが叫ぶ。「お前は何とかしろ!」
リカが飛び出そうとした、その瞬間。
ゴウキが先にファイルを拾い上げ、リカを蹴り飛ばした。
「まだ修復可能だ。お前らをぶち込んでから書き直してやる」
リカは床を転がりながら、必死に頭を回す。
「正面からじゃ勝てない。けど……私には、もう一枚ある」
ポケットに手を突っ込み、最後に残ったシギルを取り出す。
「これ、何のシギルだっけ……」
〈シギル能力:呪詛《ブードゥー》。効果:使用者に与えられたダメージを、二倍にして対象へ転嫁する。残りチャージ:1〉
「ブードゥー・シギル……。やるしかないか」
リカはシギルを起動させた。
〈シギル:発動〉
彼女は息を呑み、自分の右手の指を三本、勢いよくへし折った。
「っ……!」
〈ボスHP:42%→30%〉
ゴウキがよろめき、ファイルを取り落とす。
「何だ……?」
「思ったより減らない……でも――落とした!」
リカは残った手でファイルを掴む。
「――これで、“事件終了”!」
彼女は歯を使い、片手だけで紙束を真っ二つに引き裂いた。
〈ボスHP:30%→0%〉
ゴウキは頭を抱え、その場に崩れ落ちる。
「馬鹿な……この事件は……まだ……」
〈ボス撃破。チャレンジ達成〉
空間にトーテムが出現する。
リカがそれに触れ、懐へとしまった。
〈トーテムシール獲得。第二〇五二階への通行権を付与〉
ザリアとユウトがリカの元へ駆け寄る。
「リカ! その手、どうなってんの!?」
「ちょっと指折っただけ」
「“だけ”ってレベルじゃないよ! 完全に曲がってるからね!?」
「あ――ほんとだ。……でも、今は治せないし。温存」
ザリアはその肩にそっと手を置く。
「……よくやったじゃん。きっとニュガワさんも、めちゃくちゃ褒めるよ。ついでに、あたしのことも」
リカは視線を落とす。
「……うん。そう、だといいな」
「師匠に認められたいってのは勝手にしてもらうとしてだな」ユウトが咳払いする。「そろそろここからトンズラしようぜ」
二人は同時にじと目で彼を見る。
「まだ捨てるチャンスある?」と、リカ。
「次の階に着いたらね」と、ザリア。
「……お前らマジで性格悪い」
次の階への入口が足元に開き、三人はそのまま落ちていく。
着いた先は、提灯や風船が並ぶ祭りのようなフロアだった。
陽気な仮面の妖怪たちが、音楽に合わせて手拍子をしている。
「……え?」ザリアが目を瞬かせる。「こういうの想像してなかった」
「最悪だ……」ユウトが頭を抱える。「よりによって“セーブスポット階”かよ」
――所在地不明フロア。
赤く燃えるような眼光が、闇の中から二つ。
その前には、頑丈な檻がひとつ。
「♪ふん、ふん、ふん~……♪」
「この状況で、その陽気な鼻歌は何だ」
鉄格子の中では、裸足の少女がリズムよく足先を鳴らしていた。
「♪“世界最強の男”は~……♪」
彼女は唇を吊り上げる。
「♪……今こっちに向かってる~♪」
稲妻が奔り、空間に一枚の映像が浮かぶ。
そこには、ダンジョンをひたすら進むオマリロの姿。
「来るがいい。オマリロ・ニュガワ……そして、その手を貸す者どもも」
闇の奥で、巨大な翼が広がる。紅い羽根が、一面を覆い尽くす。
「貴様らは“雷禍竜《ライゼン》”の前にひれ伏すことになる」
雷鳴が轟き、檻の前の少女――ミチコの足元に火花が散った。
「ミチコよ。お前の“犠牲”は、すべて返ってくる」
雷光が、血の色を帯びて渦を巻く。
「――血によって、な」
どこまでも暗い笑い声が、フロア中に響き渡った。
——
「やれぇぇぇ! ケンカしろー!」
収容者たちの野次が飛び交う中、ザリアはユウトの襟を掴み、派手に揺さぶっていた。
「離せっての、この女!」
「やだね。まずは吐けよ、このクソガキが」
「何をだよ! 謝罪でも欲しいわけ?」
ザリアは首をゴキッと鳴らした。
「アンタの顔面をへし折ることで手打ちにしてあげる。リカと師匠をどこに飛ばした?」
「お前、今“師匠”って――」
「そうだよ。文句ある?」
そこへ、看守が一人飛び込んできた。
「おい、そこで何してやがる! やめろ、不良ども!」
ザリアはユウトを放り出す。
「あたしとリカ、この牢から出してくんない?」
「誰が出してやるか。ここを仕切ってるのは俺たちだ」
看守が舌打ちして出ていくと、頭上に文字が浮かび上がった。
〈規則:二〇分以内に脱獄せよ。二〇分経過までに牢に残っている者は、“永続拘束”扱いとなる〉
「一生こことか、冗談キツすぎ」ユウトが叫ぶ。「誰かトンネル掘れ!」
ザリアはリカの方へ歩いていく。
「どうやって出るかまでは見えないけど、拘置所の牢なら何回か出たことあるからさ」
「……聞いてもいいけど、聞いたら後悔しそう」
「友達いじめようとした奴の顎をへし折ったら、なぜかこっちが牢に入れられたの。おかしくない?」
リカは肩をすくめる。
「まぁ……骨折られた側からしたら、そこそこ“極端”かも」
「トイレに顔突っ込まれるよりはマシでしょ」
そこへユウトが近づいてきた。
「で、プランは?」
「アンタには関係ない」リカが即答する。「構ってくれる取り巻き、他にいないの?」
「見なよ」ザリアが鼻で笑う。「腰巾着いなくなったら、急に寂しそうじゃん」
「寂しくねぇし! だいたいな、俺の方がお前らよりレベル高いんだぞ? 中層階の雑魚どもは、プライム級カイタンシャ様が一緒にいてやることに感謝すべき」
「何言ってるの?」リカが首をかしげる。
「フロアランクの話」ザリアがため息をつく。「千五百階分の“クソ野郎”ってこと」
「こっちに仲間がいないのは確かだが、そっちも“師匠と弟子”がバラけてる。だったら一時休戦して、ここを抜けるまでは協力した方が得策だろ」
「理屈自体は、間違ってないかも」と、リカ。
「……チッ。分かったよ」ザリアは顔をそむける。「ただし、さっきの件はチャラになってないから」
「はいはい。じゃあ、こっち来いよ。脱獄の起点は、まず“マイセル”からだ」
三人がユウトの房に入ると、彼は机の中をごそごそと漁り始めた。
「にしてもさ、お前ら何やらかしてここにぶち込まれたんだ?」
「“自白”」と、リカ。
「何を?」
「いろいろ」ザリアが曖昧に笑う。「アンタみたいなヤワな男なら、泣き叫ぶくらいには」
「はっ。ドッコウ団に入る奴が柔だと思うか? あそこは中途半端だと死ぬぞ」
ユウトがニッと笑い、机の奥から一本の工具を取り出した。
「よし、来た!」
「……ドライバー?」リカがぽかんとする。
「そう。こいつが、自由への切符ってわけ」
ザリアが片眉を上げた。
「悪くないじゃん。あそこの換気口のボルトに差し込んで。角、甘いから」
「なんで知ってんの?」リカが素で驚く。
「だから、牢経験者だって言ったでしょ」
ユウトは換気口のボルトにドライバーを差し込み、力を込めた。カチリと音が鳴る。
「緩んだ。ほら、お嬢様方からどうぞ」
「急に紳士ぶってどうしたの?」リカが目を丸くする。
「罠だった場合、先に死んでもらう方が効率いいだろ」
「やっぱ性格終わってる」
「アンタがビビってるだけでしょ。あたし行く」
ザリアはひょいと換気口に飛び乗ると、そのまま中に滑り込んだ。
「ちょっと埃っぽいけど、セーフ! 次!」
リカも後に続き、ユウトも身体を押し込もうとしたところで――別の囚人が指をさした。
「おい! アイツら抜け出してるぞ!」
「ずるいぞてめぇらぁぁ!」
看守たちの視線が一斉に牢へ向く。
「チクりやがって……!」ユウトが舌打ちする。「おい女ども、はい全力で前進!」
看守たちが駆け込んでくるより早く、ユウトは換気口に飛び込んだ。
「止まれ!」
「はい手を上げろ!」
「両手挙げられるかよ、この姿勢で!」ユウトが言い返す。「バイバイ!」
看守たちも後を追って換気口にもぐり込むが、暗闇の中で三人を見失った。
「どこ行った!?」
「この先だ! 進め!」
先頭のザリアは、前方に別の換気口を見つけていた。
「あ、ドライバー落とした」ユウトがぼそり。
「いいって。こういうのは――」
ザリアは態勢を変え、両足を換気口に向けた。
「――蹴るのが早い!」
ドンッ。
換気口の蓋が吹き飛び、ザリアはそのまま厨房の床へと転がり出る。そこは刑務所風のキッチンだった。
「いい脚してんじゃん」ユウトが感心したようにつぶやく。
「“蹴りタイム”って、ネーミングは微妙だけどね……」リカが小声で突っ込む。
「私の蹴り、私のセンス」
換気口から看守たちがぞろぞろ這い出てくるのを見た途端、ユウトは踵を返した。
「ってことで、ここからは脱兎タイム!」
彼はカウンターをひらりと飛び越え、廊下へ駆け出していく。ザリアとリカもそれに続いた。
走り抜けた先で、彼らの前に立ちはだかったのは――先ほど取調室にいた刑事だった。
「ここまでだ。おとなしく刑期を全うしろ」
〈規則:正義の武骨刑事《セイギのブコツケイジ》・ゴウキを倒せ〉
ゴウキが拳を鳴らす。
「今まで何百人も“手のかかる猫”を檻にぶち込んできた。お前らも、その中の一匹になるだけだ」
〈ドメイン効果:ゴウキは“K-9部隊”を解き放ち、対象にダメージを与えることができる〉
「はい来た、犬地獄」ユウトが顔をしかめる。
「なら、先頭はあたし」
ザリアが一気に間合いを詰め、槍を振り抜く。が、ゴウキは紙一重でそれをかわす。
直後、脇の部屋から一匹の大型犬が飛び出し、ザリアの腕に噛みついた。
「くっそ、離れろこのクソ犬!」
後ろからもう一匹が唸り声を上げて近づいてくる。ザリアはそいつを蹴り飛ばすが、一瞬ひるんだだけだ。
その隙に、最初の一匹を壁に叩きつけ、彼女は距離を取った。
「……ねぇ、これマジでダメージ通ってる?」
「ここ二千階オーバーだぞ」ユウトが冷静に言う。「レベル51の戦士が“腕だけで済んでる”ことを褒めるべき」
「じゃあどうすんのよ、賢いなら答え出しなさい」
〈一定時間足を止めると、K-9部隊が増援されます〉
廊下のあちこちの扉から、さらに犬たちが飛び出してくる。
ゴウキは顎で三人を指し示した。
「行け」
リカはザリアの背中に手を当てる。
「ちょっと! 大した傷じゃ――」
「骨見えてるけど?」
ザリアが自分の腕を見下ろすと、白いものがのぞいていた。
「あ。……見なかったことにしようと思ったのに」
「今日はあと一回が限界だから、もう怪我しないでよ!」
「分かってるって」
「はぁ……マジで俺が全部やる流れ?」ユウトがため息をつく。
彼は片腕を前に突き出した。
「ジュゲン後備者《コウビシャ》:呪縛顕現牢《カースド・マニフェステーション・ケージ》」
バンッ。
廊下いっぱいにワンボックスカーが出現し、犬たちとゴウキをまとめて飲み込むと、そのまま後退し始める。
「うわ……」リカが目を丸くする。「何それ、すご」
「何で今まで見物してたのよ」
「お前らの失敗を鑑賞するのも、一興だからな」
だが、犬たちは車体を噛み砕き、鉄板ごと引き裂いて脱出した。
ゴウキは平然と車内から姿を現す。
「子どもだましだな。もう少し骨のある技はないのか」
「なら、これはどうだ――!」
ユウトが指を鳴らすと、今度はジャンボジェット機が出現し、全員を機内に押し込めた。
無数のワイヤーがゴウキの身体に巻き付き、強烈な電流が流れる。
〈ボスHP:100%→92%→88%〉
「じわじわ削るしかねぇか……。おい“槍女”! 追撃しろ!」
「ザリアって名前があんだけど」
「いいから刺せ!」
「はいはい!」
ザリアは突進し、ゴウキの胸元を容赦なく突き刺す。
〈ボスHP:88%→87%〉
「うっわ」彼女が顔をしかめる。「またこの“誤差”ダメージですか」
ユウトは額を押さえた。
「マジで役に立たねぇな、お前」
ザリアは苛立ち紛れにゴウキの顔面を蹴り飛ばす。
〈ボスHP:87%→86%〉
「今のは気分的なやつ!」
ゴウキは拘束を引きちぎり、ザリアを片手で吹き飛ばす。
「行け、我が子たちよ。悪を噛み砕け」
犬たちが一斉に飛び掛かり、ユウトは再び牢を出現させて押し留める。
「よかったな。ここは俺の“領域”だ。罠ならいくらでも――」
犬たちはあっさり鉄格子を噛み砕き、またもや飛び出してきた。
「……くそっ。第二〇五一階ボスは荷が重すぎる。真正面からじゃ勝ち目がねぇ」
「でも“倒せ”ってルール出てるんだよ?」ザリアが吠える。「殺るしかないでしょ」
「“倒す”が“殺す”とは限らない」リカがぽつりと言う。「勝ち筋、別にあるかも」
二人が同時に彼女を見る。
「例えば?」
「刑事が一番嫌いなものって、何だと思う?」
ザリアは少し考え――にやっと笑う。
「解けない事件、でしょ?」
「正解!」
「ちょっと待て」ユウトが割って入る。「俺たち、別に取り調べ受けてるわけじゃねぇだろ」
「私たちはね」リカは視線を上げる。「でも――オマリロ・ニュガワは?」
ユウトは舌打ちしながらも、罠を解除する。
景色は廊下に戻る。リカは壁のプレートを素早く読み取っていく。
「どこかにあるはず……“事件ファイル室”……あった!」
ゴウキは拳銃を抜き、リカめがけて発砲する。しかし、ザリアが槍を振って弾丸を弾き飛ばした。
「リカ、頼んだ!」
「信じるからね!」
リカが扉を蹴り開けると、中には山積みのファイル棚。
ユウトは小型の車を顕現させ、ゴウキを巻き込んで車内に拘束した。
「一分やる。さっさと探せ!」
リカはファイルを次々とめくっていく。
「どれ……どれ……」
そして、一枚のラベルで指が止まった。
「――あった。“オマリロ・ニュガワ”」
「マジかよ」ザリアが目を輝かせる。「師匠の犯罪歴?」
「真っ白」リカは中身を見て言う。「……何一つ書かれてない」
「嘘だろ。カイタンシャで前科ゼロなんてあり得ねぇって」ユウトが食ってかかる。
「答えはすぐ分かるよ」
リカはファイルを掴み、廊下に戻ってゴウキに掲げた。
「ねぇ刑事さん。私たちのことは散々調べてくれたみたいだけど――ニュガワさんのファイルはどうなってるの?」
ゴウキの表情が一瞬固まる。
「それをどこで……」
「そこまで“完璧な”仕事っぷりなら、当然この伝説のハンターもここを通ってるよね? 事件になってないわけがないもんね?」
「その資料は――まだ未完成だ。返せ」
〈ボスにダメージを与えるには、“事件ファイル”を破壊せよ〉
「ザリア!」
リカはファイルを投げる。ザリアはそれを空中で斬り裂いた。
〈ボスHP:86%→61%〉
「私の事件が……!」
犬たちが一斉に飛びかかり、ゴウキは銃を乱射する。
三人は別の通路へと飛び込み、ザリアはその拍子にファイルを落としてしまう。
「ケースファイルが弱点とか、どんなボスだよ……」ユウトが呟く。
「もう一発!」リカが叫ぶ。「ザリア!」
ゴウキがファイルに手を伸ばす。
その前に、ザリアの槍が一直線に飛び、紙束をズタズタにした。
〈ボスHP:61%→42%〉
複数の犬がザリアに飛びつき、彼女を床に押し倒す。
「いってぇぇ! 髪はやめろ髪は!」
リカはファイルとユウトの顔を見比べ――覚悟を決めた。
「書類は任せろ!」ユウトが叫ぶ。「お前は何とかしろ!」
リカが飛び出そうとした、その瞬間。
ゴウキが先にファイルを拾い上げ、リカを蹴り飛ばした。
「まだ修復可能だ。お前らをぶち込んでから書き直してやる」
リカは床を転がりながら、必死に頭を回す。
「正面からじゃ勝てない。けど……私には、もう一枚ある」
ポケットに手を突っ込み、最後に残ったシギルを取り出す。
「これ、何のシギルだっけ……」
〈シギル能力:呪詛《ブードゥー》。効果:使用者に与えられたダメージを、二倍にして対象へ転嫁する。残りチャージ:1〉
「ブードゥー・シギル……。やるしかないか」
リカはシギルを起動させた。
〈シギル:発動〉
彼女は息を呑み、自分の右手の指を三本、勢いよくへし折った。
「っ……!」
〈ボスHP:42%→30%〉
ゴウキがよろめき、ファイルを取り落とす。
「何だ……?」
「思ったより減らない……でも――落とした!」
リカは残った手でファイルを掴む。
「――これで、“事件終了”!」
彼女は歯を使い、片手だけで紙束を真っ二つに引き裂いた。
〈ボスHP:30%→0%〉
ゴウキは頭を抱え、その場に崩れ落ちる。
「馬鹿な……この事件は……まだ……」
〈ボス撃破。チャレンジ達成〉
空間にトーテムが出現する。
リカがそれに触れ、懐へとしまった。
〈トーテムシール獲得。第二〇五二階への通行権を付与〉
ザリアとユウトがリカの元へ駆け寄る。
「リカ! その手、どうなってんの!?」
「ちょっと指折っただけ」
「“だけ”ってレベルじゃないよ! 完全に曲がってるからね!?」
「あ――ほんとだ。……でも、今は治せないし。温存」
ザリアはその肩にそっと手を置く。
「……よくやったじゃん。きっとニュガワさんも、めちゃくちゃ褒めるよ。ついでに、あたしのことも」
リカは視線を落とす。
「……うん。そう、だといいな」
「師匠に認められたいってのは勝手にしてもらうとしてだな」ユウトが咳払いする。「そろそろここからトンズラしようぜ」
二人は同時にじと目で彼を見る。
「まだ捨てるチャンスある?」と、リカ。
「次の階に着いたらね」と、ザリア。
「……お前らマジで性格悪い」
次の階への入口が足元に開き、三人はそのまま落ちていく。
着いた先は、提灯や風船が並ぶ祭りのようなフロアだった。
陽気な仮面の妖怪たちが、音楽に合わせて手拍子をしている。
「……え?」ザリアが目を瞬かせる。「こういうの想像してなかった」
「最悪だ……」ユウトが頭を抱える。「よりによって“セーブスポット階”かよ」
――所在地不明フロア。
赤く燃えるような眼光が、闇の中から二つ。
その前には、頑丈な檻がひとつ。
「♪ふん、ふん、ふん~……♪」
「この状況で、その陽気な鼻歌は何だ」
鉄格子の中では、裸足の少女がリズムよく足先を鳴らしていた。
「♪“世界最強の男”は~……♪」
彼女は唇を吊り上げる。
「♪……今こっちに向かってる~♪」
稲妻が奔り、空間に一枚の映像が浮かぶ。
そこには、ダンジョンをひたすら進むオマリロの姿。
「来るがいい。オマリロ・ニュガワ……そして、その手を貸す者どもも」
闇の奥で、巨大な翼が広がる。紅い羽根が、一面を覆い尽くす。
「貴様らは“雷禍竜《ライゼン》”の前にひれ伏すことになる」
雷鳴が轟き、檻の前の少女――ミチコの足元に火花が散った。
「ミチコよ。お前の“犠牲”は、すべて返ってくる」
雷光が、血の色を帯びて渦を巻く。
「――血によって、な」
どこまでも暗い笑い声が、フロア中に響き渡った。
——
23
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
世界最強の七賢者がお世話係の俺にだけはデレデレすぎる件
Y.
恋愛
国の頂点に君臨し、神にも等しい力を持つ『七賢者』。
火・水・風・土・光・闇・氷の属性を極めた彼女たちは、畏怖の対象として国民から崇められていた。
――だが、その「聖域」の扉を一枚隔てた先では、とんでもない光景が広がっていた。
「アルトぉ、この服脱がせてー。熱いから魔法で燃やしちゃった」
「……アルトが隣にいないと、私、一生布団から出ないから」
「いいじゃない、減るもんじゃないし。さあ、私と混ざり合いましょう?」
彼女たちの正体は、私生活が壊滅的にポンコツで、特定の一人に依存しきったデレデレな美少女たちだった!
魔法の才能ゼロの雑用係・アルトは、世界で唯一「彼女たちの暴走魔力に耐えられる」という理由で、24時間体制の身の回りのお世話をすることに。
着替え、食事の介助、添い寝(!?)まで……。
世界最強の7人に取り合われ、振り回され、いじり倒される。
胃袋と心根をガッチリ掴んだお世話係と、愛が重すぎる最強ヒロインたちによる、至福の異世界ハーレムラブコメ、開幕!
相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~
ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。
休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。
啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。
異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。
これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる