106 / 317
第七章 ヘタレ学園都市への道
第五話 まめしば
しおりを挟む
「はーい、みんなーお昼ですよー!」
「「「はーい!」」」
ワーカーホリック状態のアイリーンの処置は後で考えるとして、クレアとシルが昼飯を運んでくる。シルはさっきまで炬燵に亀のように潜っていたんだけど、いつの間に炬燵から出たんだ?
「サクラって食べられない物はあるか?」
「たぶん無いと思いますっ!」
「ネギとかたまねぎ、ニラとかは?」
「食べられますし好きですよ?」
「チョコレートも?」
「めったに食べられませんが大好きですっ!」
ぶんぶんと尻尾が振られ、耳がぴこぴこ動いてる。よほど好きなのか。でも犬にチョコって駄目だよな?
「そこは犬とは違うんだな」
「あまり人族と変わらないと思いますよっ」
「ならガンガン食え。大量にあるから遠慮するなよ」
「はいっ!」
目の前に置かれた大量のクレープの皮に様々な種類の具材を見て、興味津々なサクラ。
「このクレープの皮に、いろいろな具材を乗せて巻いて食うんだぞ。スープはお代わり自由だから、無くなったらお代わり係のところへ行け。今日のお代わり係はクレアとシルだからな」
「わかりましたっ!」
と元気よく返事をして、サクラはクレープの皮に手を伸ばそうとする。
「サクラ待て」
「わんっ!」
ビクッとサクラの動きが止まる。躾は完璧だな。
「頂きますの挨拶が先だぞ」
「忘れてましたっ! というかこの国でもいただきますって言うんですね!」
「おっ、いただきますの謎がついに。頂きますの意味ってわかるか?」
「亜人国家連合では多神教というか、万物全てに神様が宿ってるという考え方が広まっているんです。その神様たちへのお礼の意味と、食材となった命への感謝と、作っていただいた生産者様への感謝の気持ちが込められているんですっ!」
「感動した。やっとまともな返事が返ってきた」
「よくわかりませんが、良かったですねっご主人様!」
ぶんぶんと尻尾を振るサクラ。ベースは柴犬かな? 茶色いし。
「ではみなさんいいですかー! いただきます!」
「「「いただきまーす!」」」
がばっと身を乗り出したサクラはクレープの皮を手に取る。きょろきょろと見まわして、テリヤキチキンを発見すると、わしわしとクレープの皮に乗せて、くるんと巻いてかぶりつく。
「がふがふっ! がふがふっ!」
「見た目はちっこい犬耳娘なのに、食べ方がワイルドだな……」
「おふゅひんはま! ほいふぃーえふ!」
「うるせー、口に物を入れてしゃべるな」
「んくっ! ご主人様! すごくおいしいですっ!」
「わかったわかった。好きなだけ食え。あと尻尾を振るな、埃が舞う」
「わかりましたっ!」
すごくいい返事をしたサクラだが、クレープを頬張るたびにばっさばっさと尻尾を振りやがる。掃除はいつも完璧にしてあるから実際には埃は舞わないんだが、すげえ気になる。
がふがふ背中を丸めて食べてる姿はもはや犬だな。柴犬。
こいつちっこいからまめしばと呼ぶか。
「お兄ちゃんサクラちゃん可愛いね!」
「もはや愛玩動物だぞこいつ」
ぽてぽてとやってきて俺の横に座るエリナ。そういやさっきまで隣に座ってたアイリーンはと探してみると、クリスと食事をしながら書類を見ていた。もう病気だな。飯の時くらい仕事はやめさせないと。
「サクラちゃんはお肉が好きなの?」
先ほどまでサクラの横に座っていたエリナが俺を挟んでサクラに話しかける。多分「えへへ、お兄ちゃんの隣が空いたから座っちゃおう」とか思ったんだろうな。冷えないようにと用意されたどてらを着てるが、一応少しでも冷えないようにと肩を抱いてやる。「えへへ!」という反応が可愛い。さすが俺の嫁。愛らしさは世界一だな。
「お肉は好きですけど、特にここのお肉は大好きですっ! 照り焼きソースが犬人国よりおいしいとは思いませんでしたっ! マヨネーズもすごくおいしいですっ!」
「うんうん! テリヤキソースはお店で買ったソースにお兄ちゃん好みの味付けがしてあるし、マヨネーズはお兄ちゃんの手作りなんだよ!」
「手作りマヨネーズっ! すごいですご主人様! とてもおいしいです!」
「おっ! サクラ姉ちゃんもマヨネーズ好きなのか! 俺と気が合いそうだな!」
「アラン君おすすめでしたからね! 濃厚でとてもおいしいです! このままパンにつけてもおいしいと思いますっ!」
「俺なんかマヨネーズだけでも生きていけるぜ!」
「わたしもですっ!」
マヨラー同士の会話がキモイ。俺もマヨラーだと思ってたけどこいつらと一緒にされたくないからもうマヨラー名乗るのやめよう。
「ところで兄ちゃん、サクラ姉ちゃんが家を建ててほしいってさっきこれ渡されたんだけど」
「あっ! もうお部屋をいただけることになったんで必要ないんですアラン君」
一号が見せた紙にはまごうことなき犬小屋が描かれていた。【サクラ】の名札付きで。
こんな物にサクラを住まわせたら虐待じゃないか……。ひょっとして犬人国では普通なのかこれ。
「そうなんだ、流石にどうかと思ったからよかったよ。ただの犬小屋だからなこれ」
「ほへ? この国の犬はこんな立派な家に住めるんですか?」
「サクラ姉ちゃん、この町じゃペットを飼ってる人は大体こんな感じだぞ。俺も何度か依頼で作ったことあるし」
「すごいですねっ! 犬人国では軒先とかですよ!」
なんで同族っぽいのにそんな扱いがひどいんだよ……。
「ふーん。でもサクラ姉ちゃん部屋をもらえてよかったな。ここは飯も美味いし良いところだぜ!」
「はいっ! ありがとうございますアラン君!」
マヨラー同士で意気投合したのかやたらと仲が良い二人。一号は「おう」っと返事をして、流れるような所作で自分のテリヤキチキンに大量のマヨネーズをぶっかけて自分の席へ戻っていく。
なんかかっこいいなあいつ。口元にマヨネーズがついてなかったら完璧だったんだけど。
「まめしば」
「私のことですかっ? ご主人様」
「ちっこい柴犬みたいだからな」
「お兄ちゃん、まめしばってなんか可愛いね!」
「うちのお父さんの名前がシバなので、すごくいいと思いますっ! ありがとうございます!」
まめしばの発言に、ガシャンと食器を落とす音がリビングに響く。と同時にクリスが速足で俺に向かって歩いてくる。
「旦那様、申し訳ございません」
「どうした?」
「亜人国家連合の代表者は、各種族からなる小国の王から代表者を選出するのですが」
「ああ、連合国家ってそんな感じするな」
「現在の亜人国家連合代表者の名が、シバと聞き及んでおります」
「……えっ」
「それお父さんですっ!」
「なんで王族の子どもを贈り物とか言っちゃってんのあいつら」
「上がってきた報告によると、サクラちゃんの情報として『若いが優秀な技術者として国王より推薦された』としか記載がありませんでした。大変申し訳ございません」
「あれか、使者の日本語が拙いから意思疎通が完璧にできなかったとかそういうことか」
「そう……ですね、申し開きのしようもございません。旦那様が<転移者>であることも、この好待遇を引き出せた要因ではあると思いますが……」
「犬小屋作らなくてよかったな……」
「旦那様。多分ですが、使者との問答やサクラちゃんの言動を鑑みると、犬小屋でもシバ王は大変優遇されたと喜ぶと思いますが」
「もうわけわからんな」
「はい、価値観の違いなどでここまで齟齬があるとは思いませんでした」
「もう知らん。普通に対応してれば問題なさそうだしその件は棚上げだ棚上げ」
「一応あちらの文化なども調査しておきます」
「頼む。このままだと交易の時とかいろいろ問題が出そうだし」
「はい」
また厄介ごとに巻き込まれたと思いながらも、まめしばの扱いはいつも通りでいいやと開き直る。
亜人国家連合の代表者の娘ね。これまためんどくさそうなことになりそうだ。
だが、最恵国待遇みたいなもんだし、交易とかで通遇してもらえるかもしれん。お互いで利益を出し合えればいいんだがな。
「「「はーい!」」」
ワーカーホリック状態のアイリーンの処置は後で考えるとして、クレアとシルが昼飯を運んでくる。シルはさっきまで炬燵に亀のように潜っていたんだけど、いつの間に炬燵から出たんだ?
「サクラって食べられない物はあるか?」
「たぶん無いと思いますっ!」
「ネギとかたまねぎ、ニラとかは?」
「食べられますし好きですよ?」
「チョコレートも?」
「めったに食べられませんが大好きですっ!」
ぶんぶんと尻尾が振られ、耳がぴこぴこ動いてる。よほど好きなのか。でも犬にチョコって駄目だよな?
「そこは犬とは違うんだな」
「あまり人族と変わらないと思いますよっ」
「ならガンガン食え。大量にあるから遠慮するなよ」
「はいっ!」
目の前に置かれた大量のクレープの皮に様々な種類の具材を見て、興味津々なサクラ。
「このクレープの皮に、いろいろな具材を乗せて巻いて食うんだぞ。スープはお代わり自由だから、無くなったらお代わり係のところへ行け。今日のお代わり係はクレアとシルだからな」
「わかりましたっ!」
と元気よく返事をして、サクラはクレープの皮に手を伸ばそうとする。
「サクラ待て」
「わんっ!」
ビクッとサクラの動きが止まる。躾は完璧だな。
「頂きますの挨拶が先だぞ」
「忘れてましたっ! というかこの国でもいただきますって言うんですね!」
「おっ、いただきますの謎がついに。頂きますの意味ってわかるか?」
「亜人国家連合では多神教というか、万物全てに神様が宿ってるという考え方が広まっているんです。その神様たちへのお礼の意味と、食材となった命への感謝と、作っていただいた生産者様への感謝の気持ちが込められているんですっ!」
「感動した。やっとまともな返事が返ってきた」
「よくわかりませんが、良かったですねっご主人様!」
ぶんぶんと尻尾を振るサクラ。ベースは柴犬かな? 茶色いし。
「ではみなさんいいですかー! いただきます!」
「「「いただきまーす!」」」
がばっと身を乗り出したサクラはクレープの皮を手に取る。きょろきょろと見まわして、テリヤキチキンを発見すると、わしわしとクレープの皮に乗せて、くるんと巻いてかぶりつく。
「がふがふっ! がふがふっ!」
「見た目はちっこい犬耳娘なのに、食べ方がワイルドだな……」
「おふゅひんはま! ほいふぃーえふ!」
「うるせー、口に物を入れてしゃべるな」
「んくっ! ご主人様! すごくおいしいですっ!」
「わかったわかった。好きなだけ食え。あと尻尾を振るな、埃が舞う」
「わかりましたっ!」
すごくいい返事をしたサクラだが、クレープを頬張るたびにばっさばっさと尻尾を振りやがる。掃除はいつも完璧にしてあるから実際には埃は舞わないんだが、すげえ気になる。
がふがふ背中を丸めて食べてる姿はもはや犬だな。柴犬。
こいつちっこいからまめしばと呼ぶか。
「お兄ちゃんサクラちゃん可愛いね!」
「もはや愛玩動物だぞこいつ」
ぽてぽてとやってきて俺の横に座るエリナ。そういやさっきまで隣に座ってたアイリーンはと探してみると、クリスと食事をしながら書類を見ていた。もう病気だな。飯の時くらい仕事はやめさせないと。
「サクラちゃんはお肉が好きなの?」
先ほどまでサクラの横に座っていたエリナが俺を挟んでサクラに話しかける。多分「えへへ、お兄ちゃんの隣が空いたから座っちゃおう」とか思ったんだろうな。冷えないようにと用意されたどてらを着てるが、一応少しでも冷えないようにと肩を抱いてやる。「えへへ!」という反応が可愛い。さすが俺の嫁。愛らしさは世界一だな。
「お肉は好きですけど、特にここのお肉は大好きですっ! 照り焼きソースが犬人国よりおいしいとは思いませんでしたっ! マヨネーズもすごくおいしいですっ!」
「うんうん! テリヤキソースはお店で買ったソースにお兄ちゃん好みの味付けがしてあるし、マヨネーズはお兄ちゃんの手作りなんだよ!」
「手作りマヨネーズっ! すごいですご主人様! とてもおいしいです!」
「おっ! サクラ姉ちゃんもマヨネーズ好きなのか! 俺と気が合いそうだな!」
「アラン君おすすめでしたからね! 濃厚でとてもおいしいです! このままパンにつけてもおいしいと思いますっ!」
「俺なんかマヨネーズだけでも生きていけるぜ!」
「わたしもですっ!」
マヨラー同士の会話がキモイ。俺もマヨラーだと思ってたけどこいつらと一緒にされたくないからもうマヨラー名乗るのやめよう。
「ところで兄ちゃん、サクラ姉ちゃんが家を建ててほしいってさっきこれ渡されたんだけど」
「あっ! もうお部屋をいただけることになったんで必要ないんですアラン君」
一号が見せた紙にはまごうことなき犬小屋が描かれていた。【サクラ】の名札付きで。
こんな物にサクラを住まわせたら虐待じゃないか……。ひょっとして犬人国では普通なのかこれ。
「そうなんだ、流石にどうかと思ったからよかったよ。ただの犬小屋だからなこれ」
「ほへ? この国の犬はこんな立派な家に住めるんですか?」
「サクラ姉ちゃん、この町じゃペットを飼ってる人は大体こんな感じだぞ。俺も何度か依頼で作ったことあるし」
「すごいですねっ! 犬人国では軒先とかですよ!」
なんで同族っぽいのにそんな扱いがひどいんだよ……。
「ふーん。でもサクラ姉ちゃん部屋をもらえてよかったな。ここは飯も美味いし良いところだぜ!」
「はいっ! ありがとうございますアラン君!」
マヨラー同士で意気投合したのかやたらと仲が良い二人。一号は「おう」っと返事をして、流れるような所作で自分のテリヤキチキンに大量のマヨネーズをぶっかけて自分の席へ戻っていく。
なんかかっこいいなあいつ。口元にマヨネーズがついてなかったら完璧だったんだけど。
「まめしば」
「私のことですかっ? ご主人様」
「ちっこい柴犬みたいだからな」
「お兄ちゃん、まめしばってなんか可愛いね!」
「うちのお父さんの名前がシバなので、すごくいいと思いますっ! ありがとうございます!」
まめしばの発言に、ガシャンと食器を落とす音がリビングに響く。と同時にクリスが速足で俺に向かって歩いてくる。
「旦那様、申し訳ございません」
「どうした?」
「亜人国家連合の代表者は、各種族からなる小国の王から代表者を選出するのですが」
「ああ、連合国家ってそんな感じするな」
「現在の亜人国家連合代表者の名が、シバと聞き及んでおります」
「……えっ」
「それお父さんですっ!」
「なんで王族の子どもを贈り物とか言っちゃってんのあいつら」
「上がってきた報告によると、サクラちゃんの情報として『若いが優秀な技術者として国王より推薦された』としか記載がありませんでした。大変申し訳ございません」
「あれか、使者の日本語が拙いから意思疎通が完璧にできなかったとかそういうことか」
「そう……ですね、申し開きのしようもございません。旦那様が<転移者>であることも、この好待遇を引き出せた要因ではあると思いますが……」
「犬小屋作らなくてよかったな……」
「旦那様。多分ですが、使者との問答やサクラちゃんの言動を鑑みると、犬小屋でもシバ王は大変優遇されたと喜ぶと思いますが」
「もうわけわからんな」
「はい、価値観の違いなどでここまで齟齬があるとは思いませんでした」
「もう知らん。普通に対応してれば問題なさそうだしその件は棚上げだ棚上げ」
「一応あちらの文化なども調査しておきます」
「頼む。このままだと交易の時とかいろいろ問題が出そうだし」
「はい」
また厄介ごとに巻き込まれたと思いながらも、まめしばの扱いはいつも通りでいいやと開き直る。
亜人国家連合の代表者の娘ね。これまためんどくさそうなことになりそうだ。
だが、最恵国待遇みたいなもんだし、交易とかで通遇してもらえるかもしれん。お互いで利益を出し合えればいいんだがな。
1
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる