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第十一章 ヘタレリゾート
第二話 プライベートビーチ(水着回Ⅰ)
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リゾート地と言ってもファルケンブルクの領地内にあるので、魔導駆動バスで一時間もかからない。
きゃっきゃとバスの中ではしゃぐガキんちょどもの声も今は心地いい。どうせすぐ目的地に着くしな。
「お兄ちゃん楽しみだね!」
「そうだな!」
どんなリゾート地なんだろうな。大きな湖は作ったと聞いたから、白い砂浜、青い湖みたいな感じだろうか?
ヤシの木とか植樹してたりしてな。
沖縄やハワイの写真とかを見てあこがれてたんだよなー。ハワイどころか沖縄行きたいですとも言えない環境だったし。
せいぜい近場の江の島に行って先生の作った茶色い弁当を食った思い出くらいしかないし。
「えへへ! 水着もみんなで新しく何着か買ったんだよ!」
「二着ずつ買ったけど、一週間も泊まるとなると足りなくなるかもしれないしな。良いんじゃないか?」
「お兄ちゃんのも買ってあるからね、普通のやつ!」
「よかったよ。ふんどしやブーメランじゃなくて」
「お兄ちゃん嫌がってたってサクラちゃんから聞いたしね」
「流石にあれはな」
「私の水着もあとで見せてあげるねお兄ちゃん!」
「ああ、楽しみにしてるよ」
「うん!」
魔導駆動バスはほとんど駆動音を出さずに町中を走っていく。
廉価版というかコスト優先で設計されたために、魔導ハイAのような快適装備ほとんど付属していない。その割には乗り心地は悪くないんだな。
座席は乗客のためにそこそこ良い物にはしてあるけど。
そんなことを考えている間に、俺たちの乗る魔導駆動バスはリゾート地へと到着する。
巨大な駐車場には既に先行していた俺たちの貸し切りの魔導駆動バスの他に、馬車などがちらほら停車していた。
馬は専用の厩舎に預けられているので客車部分だけなんだがな。
「兄ちゃんおせー!」
「すまんすまん一号。早速行くぞ。まずはホテルに荷物を置かないとな」
駐車場から見えるホテルのエントランスに向かって、大人数でぞろぞろ歩いていく。
複数のホテルが並んでいるが、先頭を歩くエリナが迷いなく真正面の一番でかいホテルに向かっているから、あのホテルなんだろう。
旅館とか民宿スタイルかと思ったけど、並んでいるホテルは全て南国リゾート風だった。亜人国家連合にも一部協力してもらったとか聞いたけど少し不安だな。あいつら昭和の日本を再現する節があるから。
「こんにちは!」
ホテルに入ったと同時に、エリナが代表してカウンターの受付に挨拶をする。
「いらっしゃいませ。領主さまご一行ですね、お待ちしておりました」
「一週間お世話になりますね!」
「はい。楽しんでいってくださいね。今お部屋にご案内させていただきます」
係員がぞろぞろ出てくると、俺たちの荷物を持ち、部屋へと案内してくれる。
しまった、これチップとか渡さないといけないのかな。
チップっていう風習はこの世界にはなかったと思うが、王都でレストランに入った時はクリスに任せっぱなしだったから全然覚えてない。
特にここは一番高級っぽいからな、格式高い場所だとチップは必要とかそういうルールがあるのかもしれん。
もしチップが当たり前の世界でチップを渡さなかったとしたらどうなる?
露骨に嫌がらせと化されるんだろうか? もう風習関係なしに渡すか? いや逆に侮辱と受け取れれる可能性もある。
もし「あの団体、チップくれなかったのよー」なんて陰で言われてみろ、お茶のポットも変えてくれなかったり食事の案内に来てくれなかったりと色々嫌がらせされるかもしれん。
風呂のお湯抜かれてたりとか、入った途端掃除の時間ですよと追い出されたりするんだろうか? 恐ろしい……。
「クリーーーーーっと、ここはホテルの中だった……。クリス」
「なんでしょうか旦那様」
「チップって風習あったっけ?」
「ああ、旦那様の世界ではチップが給金になる国もありましたね。ラインブルク王国ではチップの風習はありません。満足したら会計時に少し多めに払う程度ですわ」
「そっか、安心した」
男子と女子に分かれた三十畳はありそうな畳張りの大部屋に案内され、早速荷物を置き、水着に着替える。
「兄ちゃん水着を履いてないのかよ」
「そんなことするのガキだけだぞ。それよりお前パンツ忘れたりしてないだろうな」
「一週間泊まるんだからその分持って来てるし、一枚ぐらいなくても大丈夫だろ」
「そういやそうか」
一号どころか、寮生含めた男子チーム全員が水着着用済みというショッキングな出来事があったが、無事着替えてロビーに向かう。
ホテル内は水着での移動も大丈夫とのことだったが、一応短パンと上着は着ていくように男子女子ともに言ってある。
目に毒なやつもいるし、そもそも水着自体がまだ珍しい状態の上、何故かやたらと布の面積が少ないからな。
「お兄ちゃん! おそーい!」
俺より早く着替えが終わるということは、多分こいつらも水着を着てたんだろうなと思いつつ、女子チームと合流する。ビーチは正面玄関ではなく、裏側の出入口から出ると、目の前がホテル専用のプライベートビーチとのことだ。
プライベートビーチって響きがヤバいな。テンション上がってきた。
一週間は俺たちしか宿泊していないので、貸し切り状態だ。爺さんが必死に債務の減免を訴えていたし、魔導士協会の配慮かな?
「さあ行くぞ!」
「「「おー!」」」
ホテルのビーチ側の扉を出ると、白い砂浜ではなく灰色の砂が広がっていた。
そして左手には見覚えのある島が……・
「あの島って江の島じゃね? 右手側の遠くには烏帽子岩みたいなのも見えるんだが、ここから見えたっけ?」
というかなんでせっかくのリゾートに来たのに地元なんだよ……。
さっきまで上がりまくってたテンションが一気に下がる。
「お兄ちゃんどうしたの?」
「いや、気にするなエリナ。それよりデッキチェアもパラソルもあるし海の家も出てるから、ガキんちょどもにこづかい渡して自由に遊ばせるか。海に入るときは大人と監視員に一声かけておくように言い聞かせないと」
「お財布持ってない!」
「マジックボックスの中にいれておけよ。まあ俺から渡しておくか」
目の前にいたエリナとクレアに小遣いを渡すと、ふたりはミコトとエマを連れて待ちきれないと早足でビーチに向かう。
エリナたちは、ビーチに出ると服を脱ぎ水着になる。
エリナはビキニだ。あんなに大きかったっけ? とよく見てみると、フリルと詰め物で嵩増ししてるようだ。まだあきらめてないんだな。中身ないのに。
クレアはワンピースだが、布の面積が少なめなので、色々少しきわどかったりする。こいつ本当に十四歳か? 九歳の頃から知ってるがすでに九歳児とは思えないほどしっかりしてたし色々育ってたよな……。
まあさっさとほかのガキんちょどもに小遣いを渡すか。
「おーい、ガキんちょどもー! こづかい渡すから並べー」
「「「はーい!」」」
「昼飯もこの金で海の家とか売店でそれぞれ買って食うように。晩飯前にはここに集合な。あと海に入るときは大人と監視員に声をかけるんだぞー」
「「「はーい!」」」
ガキんちょどもに銅貨三百枚、日本円で三千円ずつ渡していく。足りるかな? 店を覗いてないから相場がわからん。
高級ホテルっぽいし足りないかも。
「足りなきゃ渡すからなー。でも無駄遣いはするなよー」
「「「はーい!」」」
小遣いを貰ったガキんちょからビーチに駆け出していく。元気だねー。俺はテンションだだ下がりだけど。
にしても江の島ね。誰だ、江の島の海水浴場の異世界本を持ち込んだ奴は。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
水着回続きます!
本作は小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
よろしければそちらでも応援いただけますと励みになります。
また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
ファンアート、一部重複もありますが、総数で100枚を超える挿絵を掲載し、九章以降ではほぼ毎話挿絵を掲載しております。
是非挿絵だけでもご覧くださいませ。
特に前々回から連載しております水着回は必見です!絵師様の渾身のヒロインたちの水着絵を是非ご覧ください!
小説家になろう版やカクヨム版ヘタレ転移者の方でもブクマ、評価の方を頂けましたら幸いです。
きゃっきゃとバスの中ではしゃぐガキんちょどもの声も今は心地いい。どうせすぐ目的地に着くしな。
「お兄ちゃん楽しみだね!」
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どんなリゾート地なんだろうな。大きな湖は作ったと聞いたから、白い砂浜、青い湖みたいな感じだろうか?
ヤシの木とか植樹してたりしてな。
沖縄やハワイの写真とかを見てあこがれてたんだよなー。ハワイどころか沖縄行きたいですとも言えない環境だったし。
せいぜい近場の江の島に行って先生の作った茶色い弁当を食った思い出くらいしかないし。
「えへへ! 水着もみんなで新しく何着か買ったんだよ!」
「二着ずつ買ったけど、一週間も泊まるとなると足りなくなるかもしれないしな。良いんじゃないか?」
「お兄ちゃんのも買ってあるからね、普通のやつ!」
「よかったよ。ふんどしやブーメランじゃなくて」
「お兄ちゃん嫌がってたってサクラちゃんから聞いたしね」
「流石にあれはな」
「私の水着もあとで見せてあげるねお兄ちゃん!」
「ああ、楽しみにしてるよ」
「うん!」
魔導駆動バスはほとんど駆動音を出さずに町中を走っていく。
廉価版というかコスト優先で設計されたために、魔導ハイAのような快適装備ほとんど付属していない。その割には乗り心地は悪くないんだな。
座席は乗客のためにそこそこ良い物にはしてあるけど。
そんなことを考えている間に、俺たちの乗る魔導駆動バスはリゾート地へと到着する。
巨大な駐車場には既に先行していた俺たちの貸し切りの魔導駆動バスの他に、馬車などがちらほら停車していた。
馬は専用の厩舎に預けられているので客車部分だけなんだがな。
「兄ちゃんおせー!」
「すまんすまん一号。早速行くぞ。まずはホテルに荷物を置かないとな」
駐車場から見えるホテルのエントランスに向かって、大人数でぞろぞろ歩いていく。
複数のホテルが並んでいるが、先頭を歩くエリナが迷いなく真正面の一番でかいホテルに向かっているから、あのホテルなんだろう。
旅館とか民宿スタイルかと思ったけど、並んでいるホテルは全て南国リゾート風だった。亜人国家連合にも一部協力してもらったとか聞いたけど少し不安だな。あいつら昭和の日本を再現する節があるから。
「こんにちは!」
ホテルに入ったと同時に、エリナが代表してカウンターの受付に挨拶をする。
「いらっしゃいませ。領主さまご一行ですね、お待ちしておりました」
「一週間お世話になりますね!」
「はい。楽しんでいってくださいね。今お部屋にご案内させていただきます」
係員がぞろぞろ出てくると、俺たちの荷物を持ち、部屋へと案内してくれる。
しまった、これチップとか渡さないといけないのかな。
チップっていう風習はこの世界にはなかったと思うが、王都でレストランに入った時はクリスに任せっぱなしだったから全然覚えてない。
特にここは一番高級っぽいからな、格式高い場所だとチップは必要とかそういうルールがあるのかもしれん。
もしチップが当たり前の世界でチップを渡さなかったとしたらどうなる?
露骨に嫌がらせと化されるんだろうか? もう風習関係なしに渡すか? いや逆に侮辱と受け取れれる可能性もある。
もし「あの団体、チップくれなかったのよー」なんて陰で言われてみろ、お茶のポットも変えてくれなかったり食事の案内に来てくれなかったりと色々嫌がらせされるかもしれん。
風呂のお湯抜かれてたりとか、入った途端掃除の時間ですよと追い出されたりするんだろうか? 恐ろしい……。
「クリーーーーーっと、ここはホテルの中だった……。クリス」
「なんでしょうか旦那様」
「チップって風習あったっけ?」
「ああ、旦那様の世界ではチップが給金になる国もありましたね。ラインブルク王国ではチップの風習はありません。満足したら会計時に少し多めに払う程度ですわ」
「そっか、安心した」
男子と女子に分かれた三十畳はありそうな畳張りの大部屋に案内され、早速荷物を置き、水着に着替える。
「兄ちゃん水着を履いてないのかよ」
「そんなことするのガキだけだぞ。それよりお前パンツ忘れたりしてないだろうな」
「一週間泊まるんだからその分持って来てるし、一枚ぐらいなくても大丈夫だろ」
「そういやそうか」
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目に毒なやつもいるし、そもそも水着自体がまだ珍しい状態の上、何故かやたらと布の面積が少ないからな。
「お兄ちゃん! おそーい!」
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一週間は俺たちしか宿泊していないので、貸し切り状態だ。爺さんが必死に債務の減免を訴えていたし、魔導士協会の配慮かな?
「さあ行くぞ!」
「「「おー!」」」
ホテルのビーチ側の扉を出ると、白い砂浜ではなく灰色の砂が広がっていた。
そして左手には見覚えのある島が……・
「あの島って江の島じゃね? 右手側の遠くには烏帽子岩みたいなのも見えるんだが、ここから見えたっけ?」
というかなんでせっかくのリゾートに来たのに地元なんだよ……。
さっきまで上がりまくってたテンションが一気に下がる。
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「お財布持ってない!」
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目の前にいたエリナとクレアに小遣いを渡すと、ふたりはミコトとエマを連れて待ちきれないと早足でビーチに向かう。
エリナたちは、ビーチに出ると服を脱ぎ水着になる。
エリナはビキニだ。あんなに大きかったっけ? とよく見てみると、フリルと詰め物で嵩増ししてるようだ。まだあきらめてないんだな。中身ないのに。
クレアはワンピースだが、布の面積が少なめなので、色々少しきわどかったりする。こいつ本当に十四歳か? 九歳の頃から知ってるがすでに九歳児とは思えないほどしっかりしてたし色々育ってたよな……。
まあさっさとほかのガキんちょどもに小遣いを渡すか。
「おーい、ガキんちょどもー! こづかい渡すから並べー」
「「「はーい!」」」
「昼飯もこの金で海の家とか売店でそれぞれ買って食うように。晩飯前にはここに集合な。あと海に入るときは大人と監視員に声をかけるんだぞー」
「「「はーい!」」」
ガキんちょどもに銅貨三百枚、日本円で三千円ずつ渡していく。足りるかな? 店を覗いてないから相場がわからん。
高級ホテルっぽいし足りないかも。
「足りなきゃ渡すからなー。でも無駄遣いはするなよー」
「「「はーい!」」」
小遣いを貰ったガキんちょからビーチに駆け出していく。元気だねー。俺はテンションだだ下がりだけど。
にしても江の島ね。誰だ、江の島の海水浴場の異世界本を持ち込んだ奴は。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
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また、小説家になろう版は、序盤から新規に挿絵を大量に追加したうえで、一話当たりの文字数調整、加筆修正、縦読み対応の改稿版となります。
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「・・・知ったからには黙っていられないよな」
と何とかしようと行動を開始する。
そのことが切っ掛けでグレイの生活が一変していくのであった。
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