スローライフに憧れる伝説の王子

79話

**第七十九話：「罠の逆転—王国軍の伏兵」**  

### **敵の罠——追い詰められるノブ達**  

「今までコソコソ物資を狙いやがって……」  

リンゴー軍の士官が不敵な笑みを浮かべながら、ノブ達へと歩み寄った。  

包囲された奇襲部隊、周囲には騎兵と弓兵の隊列——圧倒的な数の前に、王国軍は退路を失っていた。  

「何がおかしい？ここで死ぬのが分かって、おかしくなったか？」  

リンゴー軍の士官は嘲笑しながらノブを見下す。  

しかし、ノブはフッと笑い、剣の柄を軽く叩く。  

「残念だが……死ぬのは君たちのようだ。」  

「……はぁ？」  

士官は戸惑い、そして大声で笑い始めた。  

「何を馬鹿なことを言っている！この状況でどうやってお前たちが勝てるというのだ！？」  

ノブはゆっくりと剣を掲げる。  

そして——  

「**この間抜け共を殲滅せよ！**」  

力強く叫んだ瞬間——  

### **王国軍、伏兵出現！**  

「何！？」  

士官の顔が凍りつく。  

リンゴー軍の後方の森から、**王国軍の伏兵**が一斉に姿を現した。  

「**突撃！！**」  

轟音と共に、王国軍の伏兵がリンゴー軍の背後から襲いかかった。  

騎兵が槍を構え、歩兵が剣を振りかざしながら怒涛のごとく突入する。  

「馬鹿な……！？いつの間にこんな軍勢を……！」  

士官は慌てて後方へと目を向けるが、すでに王国軍の突撃が始まっていた。  

**敵の罠が逆転される——戦場は王国軍の猛攻へと変わる！**  

### **リンゴー軍の混乱——戦線崩壊**  

「撤退！防御陣形を整えろ！」  

リンゴー軍の士官たちは混乱しながら叫んだ。  

しかし、王国軍の伏兵はすでに左右から包囲し、敵陣の中央を切り裂こうとしていた。  

「騎兵隊、側面から回り込め！」  

王国軍の指揮官が叫び、騎兵隊が敵の退路を断つ。  

敵の歩兵たちは応戦しようとするが、背後からの攻撃に動揺し、次々と崩れていく。  

弓兵たちは矢を放つが、近接戦闘に持ち込まれ、狙う間もなく切り伏せられた。  

### **ノブ達、士官へ突撃！**  

ノブは剣を構えながら叫ぶ。  

「さて、我々もあの士官めがけて突撃だ！」  

エルザはすでに馬を蹴り、剣を振り上げる。  

「行くぞ！！」  

王国軍の伏兵と、奇襲部隊が連携し、リンゴー軍へと怒涛の攻撃を開始した。  

ノブ達は直接、リンゴー軍の士官を狙いながら突撃する。  

「貴様……！」  

士官は剣を構えるが、その瞳には焦りが滲んでいた。  

**敵の罠は逆転される——戦場は王国軍の猛攻へと変わる！**  

（続く）