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第三章 夏の宵
アイスティー色の瞳②
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「因みにユズは禅の訓読みのユズルから取った。鈴音はリン」
「女の子だから一人だけ背が低かったんだ……」
全てに合点がいって、紗良は一人納得したように動画が流れたままのスマホ画面に目をやった。先程までは思いもよらなかったが、同一人物だとわかって改めて見れば、ユズはもう御堂にしか思えない。
「このこと、誰にも言わないでくれる? 七海って子にも」
「もちろん言わない……言えないよ」
御堂がユズだと言い広めても、良い事など一つもないと理解していた。
そんなことをして御堂との縁が切れるくらいなら、このまま誰にも言わずに一生を終える方を迷わず選ぶ。
「ありがとう。知られたのが真宮でよかった」
御堂は自分が持ってきたアイスティーのグラスを掴むと、一気に飲み干した。カランカランと氷が涼し気な音を鳴らす。一息つくと、御堂は紗良の瞳をまっすぐに見つめた。
「ところで俺、告白の返事待ち状態なワケだけど。ユズだってバレた俺は真宮の彼氏になれる? それともまだお試し続ける?」
たった今御堂に飲み干されたアイスティーのような色の瞳を、紗良も見返す。
御堂がユズだろうとなんだろうと、答えなどとっくに決まっていた。
「御堂くん。私の彼氏になってください」
「うん、いいよ」
なんだかこれでは自分の方が告白しているみたいだな。と思いつつも、にっこり笑う御堂を見ていたら、どちらでも良いような気がした。御堂が紗良の頭に手をのせて、くしゃくしゃとかき混ぜるように髪を撫でる。
「じゃあ、課題の続きやっちゃおうか」
紗良の頭から手を離すと、何処か吹っ切れたような御堂は再び宿題に取り掛かった。
「女の子だから一人だけ背が低かったんだ……」
全てに合点がいって、紗良は一人納得したように動画が流れたままのスマホ画面に目をやった。先程までは思いもよらなかったが、同一人物だとわかって改めて見れば、ユズはもう御堂にしか思えない。
「このこと、誰にも言わないでくれる? 七海って子にも」
「もちろん言わない……言えないよ」
御堂がユズだと言い広めても、良い事など一つもないと理解していた。
そんなことをして御堂との縁が切れるくらいなら、このまま誰にも言わずに一生を終える方を迷わず選ぶ。
「ありがとう。知られたのが真宮でよかった」
御堂は自分が持ってきたアイスティーのグラスを掴むと、一気に飲み干した。カランカランと氷が涼し気な音を鳴らす。一息つくと、御堂は紗良の瞳をまっすぐに見つめた。
「ところで俺、告白の返事待ち状態なワケだけど。ユズだってバレた俺は真宮の彼氏になれる? それともまだお試し続ける?」
たった今御堂に飲み干されたアイスティーのような色の瞳を、紗良も見返す。
御堂がユズだろうとなんだろうと、答えなどとっくに決まっていた。
「御堂くん。私の彼氏になってください」
「うん、いいよ」
なんだかこれでは自分の方が告白しているみたいだな。と思いつつも、にっこり笑う御堂を見ていたら、どちらでも良いような気がした。御堂が紗良の頭に手をのせて、くしゃくしゃとかき混ぜるように髪を撫でる。
「じゃあ、課題の続きやっちゃおうか」
紗良の頭から手を離すと、何処か吹っ切れたような御堂は再び宿題に取り掛かった。
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