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第五章 酷い夢
白い雲と澄み切った青のコントラストが鮮やか過ぎて②
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「タイミングと縁か。運命なんて言われるよりは、余程しっくりくるわ。なるほどね。それじゃあ、改めて聞くけど……あなた本当はここに何をしに来たの?」
答えを解っていながらも、敢えて問いかけているようだった。鈴音の目をじっと見つめ返した紗良は、自分でも驚くほど落ち着いていた。
「私の魂を、御堂くんの為に使いたいの」
「そう。覚悟を決めてくれたのね。今はあなたの魂が欠けていて駄目だけど、じきに回復するわ。夜の七時に、家の裏手にある神社に来てちょうだい。大丈夫、手筈は全て整えておくから。禅には本当のことを告げずに、上手く言って必ず連れて行くわ」
粛々と事務的に。
鈴音は静かに告げたが、奥底に秘めた強い思いが蠢いているようで、背筋に冷たいものが走った。迫力に負けないように、真っ直ぐ見つめ返して紗良は頷く。
「本当に、絶対よ。途中で怖気づいたりしないでね。来なくたってどこまでも追うけれど。ああ、そんな事より、足を切って夜まで家に閉じ込めておけばいいのかしら。用があるのは魂だけだもの。入れ物なんてどうでもいいわ」
鈴音がスッと手を伸ばし、正面から紗良の首を掴んだ。長い爪が食い込んで痛い。紗良は冷や汗をかきながら、身じろぎできずに唾を飲んだ。この手に力を込められたら、きっとひとたまりもない。
答えを解っていながらも、敢えて問いかけているようだった。鈴音の目をじっと見つめ返した紗良は、自分でも驚くほど落ち着いていた。
「私の魂を、御堂くんの為に使いたいの」
「そう。覚悟を決めてくれたのね。今はあなたの魂が欠けていて駄目だけど、じきに回復するわ。夜の七時に、家の裏手にある神社に来てちょうだい。大丈夫、手筈は全て整えておくから。禅には本当のことを告げずに、上手く言って必ず連れて行くわ」
粛々と事務的に。
鈴音は静かに告げたが、奥底に秘めた強い思いが蠢いているようで、背筋に冷たいものが走った。迫力に負けないように、真っ直ぐ見つめ返して紗良は頷く。
「本当に、絶対よ。途中で怖気づいたりしないでね。来なくたってどこまでも追うけれど。ああ、そんな事より、足を切って夜まで家に閉じ込めておけばいいのかしら。用があるのは魂だけだもの。入れ物なんてどうでもいいわ」
鈴音がスッと手を伸ばし、正面から紗良の首を掴んだ。長い爪が食い込んで痛い。紗良は冷や汗をかきながら、身じろぎできずに唾を飲んだ。この手に力を込められたら、きっとひとたまりもない。
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