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◇第3章 付かず離れず◇
★俺の役割って、何②
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下着をスルスルと下げられ抵抗したが、陰茎を握られ力が抜けた。そのまま上下に扱かれて、玲旺はたまらず悲鳴を上げる。
「ちょっ、やめろ! あッ、あぁ」
胸を刺激する指の動きも速くなり、初めこそくすぐったさが勝っていたが、段々と甘く痺れだした。下腹部に与えられる快感に耐えるだけでも精一杯なのに、同時に胸まで責められて玲旺は体をのけ反らせる。
「は、あ、ああッ」
これ以上はもうムリだ。
そう思った矢先、玲旺の竿にぬるぬるとした生き物のようなものが這い、ぶるっと体が震えた。それが久我の舌だと認識した瞬間、思わず吐精してしまいそうになり必死にこらえる。久我の端正な顔にぶちまけるわけにはいかない。
「あッ、あぁ。ゴメン、降参。謝るから、もうやめて……ッ」
「ん? それって『もうイキたい』ってこと?」
解っていながらとぼけているようで、先端から先走ってこぼれた雫を舐めとりながら、久我がニヤリと笑う。舌先がチロチロ動く度に、玲旺の腰も小刻みに震えた。
「も……限界……」
「いいよ、イッて」
久我が玲旺のモノを口に含む。強く吸引しながら頭を上下に動かし、そのスピードを徐々に速めた。
「あッ、あ! 出る!」
ビクンと大きく体が跳ね上がり、玲旺の精が爆ぜた。ドクドクと久我の口内に吐き出したのに、絶頂の渦中で敏感になった部分を更に吸い上げられる。「ふぁぁッ」と泣き声の様に情けなく喘いだ後、力が抜けて壁にもたれた。
玲旺の精を飲み込んだ久我の喉が鳴り、力尽きたように廊下に寝ころがる。暗い廊下に二人の息遣いだけが響いた。玲旺は涙目のまま、脱ぎ散らかした下着とスラックスをたぐり寄せる。
「……ねぇ、見合い、本当に行くの?」
廊下に突っ伏したまま、久我が問う。
「行ってほしくないの? なら、行くなって言えばいいじゃん」
掠れた声で、玲旺が答えた。
「お前……見合いするとか常務になったらとか、そのうえ吉田を秘書課に引っ張るって、どんだけ俺を煽る気なの? 『行くなって言えばいい』? 言えるわけないだろ。俺にそんな資格はないんだから」
苛立つ久我の声を聞きながら、玲旺は拾い集めた服を着る。指先が震えて上手くベルトが締められないのは、きっとまだ酒が残っているせいだ。こんな事をされて傷ついてるからじゃないと、自分に言い聞かせた。
「資格って、なんの資格だよ。見合いを止めるのに資格がいるわけ?」
玲旺は久我に背を向けて、玄関のドアノブに手を掛ける。
ただ一言、「お前が好きだから行くな」と引き留めてくれたらいいのに。
そうしたら今すぐ振り返って「もう一度、ちゃんと抱いてくれ」と応えるのに。
酔っていて勃たないなんて嘘だ。久我はしっかり反応していた。
それでも口淫に留めた理由は何だろう。
「俺に求めていた役割って弟じゃなかったの? 今まで距離を詰めようとすると遠ざけられてたのは何だったんだよ。俺はどうすればいいわけ?」
いくら待っても、久我の口から玲旺の望む答えを得ることは出来なかった。もしかしたら、それがもう答えなのかもしれない。
「もういい、じゃあね。次会う時は、可愛い弟の顔で接してやるよ。ホント、土日があって良かった。流石に明日は会いたくないや」
ドアを押して外に出る。
「ごめん」
久我の声を背で聞いた。
それ、なんのごめん?
声に出さずに飲み込んだ。
「ちょっ、やめろ! あッ、あぁ」
胸を刺激する指の動きも速くなり、初めこそくすぐったさが勝っていたが、段々と甘く痺れだした。下腹部に与えられる快感に耐えるだけでも精一杯なのに、同時に胸まで責められて玲旺は体をのけ反らせる。
「は、あ、ああッ」
これ以上はもうムリだ。
そう思った矢先、玲旺の竿にぬるぬるとした生き物のようなものが這い、ぶるっと体が震えた。それが久我の舌だと認識した瞬間、思わず吐精してしまいそうになり必死にこらえる。久我の端正な顔にぶちまけるわけにはいかない。
「あッ、あぁ。ゴメン、降参。謝るから、もうやめて……ッ」
「ん? それって『もうイキたい』ってこと?」
解っていながらとぼけているようで、先端から先走ってこぼれた雫を舐めとりながら、久我がニヤリと笑う。舌先がチロチロ動く度に、玲旺の腰も小刻みに震えた。
「も……限界……」
「いいよ、イッて」
久我が玲旺のモノを口に含む。強く吸引しながら頭を上下に動かし、そのスピードを徐々に速めた。
「あッ、あ! 出る!」
ビクンと大きく体が跳ね上がり、玲旺の精が爆ぜた。ドクドクと久我の口内に吐き出したのに、絶頂の渦中で敏感になった部分を更に吸い上げられる。「ふぁぁッ」と泣き声の様に情けなく喘いだ後、力が抜けて壁にもたれた。
玲旺の精を飲み込んだ久我の喉が鳴り、力尽きたように廊下に寝ころがる。暗い廊下に二人の息遣いだけが響いた。玲旺は涙目のまま、脱ぎ散らかした下着とスラックスをたぐり寄せる。
「……ねぇ、見合い、本当に行くの?」
廊下に突っ伏したまま、久我が問う。
「行ってほしくないの? なら、行くなって言えばいいじゃん」
掠れた声で、玲旺が答えた。
「お前……見合いするとか常務になったらとか、そのうえ吉田を秘書課に引っ張るって、どんだけ俺を煽る気なの? 『行くなって言えばいい』? 言えるわけないだろ。俺にそんな資格はないんだから」
苛立つ久我の声を聞きながら、玲旺は拾い集めた服を着る。指先が震えて上手くベルトが締められないのは、きっとまだ酒が残っているせいだ。こんな事をされて傷ついてるからじゃないと、自分に言い聞かせた。
「資格って、なんの資格だよ。見合いを止めるのに資格がいるわけ?」
玲旺は久我に背を向けて、玄関のドアノブに手を掛ける。
ただ一言、「お前が好きだから行くな」と引き留めてくれたらいいのに。
そうしたら今すぐ振り返って「もう一度、ちゃんと抱いてくれ」と応えるのに。
酔っていて勃たないなんて嘘だ。久我はしっかり反応していた。
それでも口淫に留めた理由は何だろう。
「俺に求めていた役割って弟じゃなかったの? 今まで距離を詰めようとすると遠ざけられてたのは何だったんだよ。俺はどうすればいいわけ?」
いくら待っても、久我の口から玲旺の望む答えを得ることは出来なかった。もしかしたら、それがもう答えなのかもしれない。
「もういい、じゃあね。次会う時は、可愛い弟の顔で接してやるよ。ホント、土日があって良かった。流石に明日は会いたくないや」
ドアを押して外に出る。
「ごめん」
久我の声を背で聞いた。
それ、なんのごめん?
声に出さずに飲み込んだ。
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