いつかの記憶

amenooto

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ごめんね。僕が間違えた。理由はわからない。
そうそれでいい。こんなにも頭が回ってしまうから何を考えているのかよく分からない。
睡魔と時間が流れていっそこのまま忘れられてしまえばいいのにと何度も見返してだけどそこには変わらないものがこびり付いて。
鐘がなった。子供たちは帰る。少し肌寒い。風呂場の電球は切れている。眼鏡越しに見た世界ではなく裸眼の世界は。目が腫れるようにあまり見えない。明日の予定が迫り鼓動が締め付けられる。大したことじゃない。明日になれば変わること。弱者の思想。そんなものではない。ただの日常。見えてるものは見えてるものなのか。誰も知らない。猫が擦り寄ってくる。足で弄ぶ。薄暗いあかりの中で肌寒い気温に纏われた体温はただ何をしていいか佇むだけでただ莫大に思想を巡らせる。消えた。消えた。消えてしまった。消えてしまった。ごめんなさい。ここの奥底から僕の中から消すから。もうそんなことは言わない。関わるのも辞めよう。そんなことを嘆いてもただの独りよがりな考えで。嫌われている。そんなこと考える由もないが考えるべきこともある。そう。僕の身勝手な行動は行動の範囲を超え。誰にも迷惑がかからないごく静かな場所で行わなければならない。貫けば
。貫けば。何かが変わるのかもしれない。それは嘘だ。孤独は増すばかりで信頼すらも剥がれ落ち。期待などとうに消えた。期待などしてはいけない。なんてことをしてしまったのだろうか。なんて考えるのは馬鹿馬鹿しいと人は言う。ほんとにそうか。まあそんなもんだろう。過去の人。過去の人。今も生きてる。そう。今も生きてるんだ。僕の手の届くところにいるんだ。暗闇に手を伸ばすのは簡単で光をつかむのにはそれ相応の覚悟が必要だ。闇にいれば傷つかない。光に手を伸ばしても失敗しては傷がつく。傷を恐れるのは死んだと同じ。前向きに前向きに。周りはそれが違うというかもしれないが僕はその光を掴むべきなのかも知らないが少し傷を追ってみようとそう思った。少しの傷を浴びてみたとても深い。消えてほしい。この傷は治るのか。いつか消えるだろう。消えるから。消えるから。もう泣くのは辞めよう。立ち上がって。どうしろという訳でもないが少し考えてみて。少し置いてみて。一呼吸すれば見えてくるものがあるのかもしれない。何が何が。意味なんてないのに意味をつける。色がないものは素晴らしいそれなのに君に手を出した。色を付けたがった。ただの罰だ。もう僕は素晴らしいものを大切に守るしかほかにない。孤独など怖くない。こわくない。君が苦しむのが怖い。僕の仕業で苦しむのが。僕の責任を僕が終えていないだけだ。弱者。そんなもので片付けてはいけない。それだけど。そうなだな。貫こう。ただ真っ直ぐに邪念なく貫けば痛いのはないだろう。孤独よりも期待を葬り去られることの方が辛い。なら前に踏み出すしかないそうそれだけだ。
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