いつかの記憶

amenooto

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拒絶

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駄目だ立ち直れない。そんな日もある。
友に馬鹿にしているのかと問われた。そんなつもりは無い。僕のような冷やかしは好まないと言われてしまった。僕は冷やかしたつもりではなかった。しかし友は嫌だったらしい。
何気なく出ていく言葉が人を不快にさせてしまうらしい。
僕は甘やかされてきたのだろうか。自分の悪いところをそのまま指摘されるとたじろぐ。
しかし今回はどうしたものか。
相手の言動で僕が何故か傷ついている。憤りを覚えることもなく。ただ悲しいのだ。僕はそういう人間だと断定されたような気分だ。
お前は生きている価値なんて無いと言われた気分だ。お前がいなければ皆幸せだと言われた気分だ。
どうしたものか。どうしたものか。僕はここに居ていい筈では。自分で理由を見つけなければ意味は無いが分からなくなってしまった。居るだけで他人に害を与える。
邪魔なのか。僕は邪魔なのだろうか。無味無臭の存在でいれば他人に害はない。それなのに。
傷付けて傷付いた。
傷ついたんだ。どうしてだ。少なくとも自分の発言が相手を怒らせた。しかしあれはなんだ。とてもそれだけでは無かった。僕の存在を否定した。
今までの塵を山にして僕にぶつけてきた。
僕の存在を誤解しているならもうそれは僕が対処できる問題じゃない。僕がいけなかったんだ。あぁそうか。僕がいけなかったんだ。
そうかそうか。やっと分かった。
もうかかわらない方がいい。あの子とは関わらない方がいい。僕を誤解して傷ついてしまう。僕がいるだけで苦しめてしまう。そんなのはお互いに害だ。僕にも害だ。
好きなものだったから。好きなものだったから。好きなものに僕が嫌われていただけだ。
僕の思い過ごし。友は僕が嫌いで要らないんた。
要らないんだ。僕から消えよう。君の前から。
まだ毎日会う日々が続くだろう。
僕が何も考えてない馬鹿の冷やかしに聞こえたのだろう。僕はこういう人間だ。心に穴が空いたと。そう友は皆に言った。だから僕は温かい存在になれたら楽しめたらと思っただけだった。駄目だ。いくら考えても僕の中から一点に集中してはち切れんばかりの心臓から黒い血が流れていくようだ。プシューと。止まらない。
止まらない。黒い血は勢いを増すばかりだ。
痛いな。僕は何故こんなにも馬鹿なのだろう。気がつくことも出来ない。
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