35 / 75
第二章 二度目の人生 リベンジスタート
死亡フラグとルネ伯爵家への乗り込み
しおりを挟む
「バイト代67万円だ」
ヒューに振り込まれた金額をスマホ上で私は目を皿のようにしてみた。私の銀行アプリには、しっかりと胸踊る67万円の数字が並んでいた。
素晴らしい輝きを放って67万円と読み取れる。私はゼロの数を心の中で数えた。もう一度声に出してゼロの数を数えた。
一、十、百、千、一万、十万、六十七万円!
うわぁっ!素敵だっ!
最高だ!
夏のセミの鳴き声が一瞬遠のいた。涼風が私の心に染み渡ったかのようだ。
「ありがとうございます」
神様、ありがとうございます
私は涙が出るのを抑えられなかった。これで大学を辞めなくてすむ。ファーストフード店のバイト代で来月の家賃は払えるだろう。まだ食費はギリギリだと思う。しかし、私はなんとか前に進めるようだ。
私はリュックの中から大学の事務局の入金先口座が記載されたプリントを取り出してすぐさま銀行アプリで振込をした。
ちなみに、あれから近所の中学生男子が私のことを「聖女さま」と言って暇さえあれば付きまとっている。
マスコミは落ち着いていたが、スキルを発動してしまう事態は限りなく抑えなければならない。誰が見ているか分からないから。
今日の大学の講義は朝からだった。私たちは今、大学の構内にいた。純斗がこれから私たちに合流する。魔導師ジーニンはいつものフードコートで待っているはずだ。
爽やかな青色が特徴のブルーサルビアがあちこちに咲いている中、純斗が私たちに向かって歩いてくるのが目に入った。ちりめん状のピンクや白のサルスベリの花が鮮やかに咲く木陰で私たちは合流した。
軽く昼食をとって、その後16歳の終わり頃のヴァイオレットに戻るのだ。
青空を見上げると、入道雲が見えた。夏休みもきっとバイト三昧だろう。でも、私の心はかつてないほど明るかった。お金が手に入って必要な支払いができて、この生活をかろうじて続けることができそうだということが明確になり、最高の気分だった。春の煌めきも夏の煌めきもいっぺんに私に押し寄せてきたかのようで、青春の煌めきもいっぺんに押し寄せてきたかのようだった。
純斗は私の顔を見つめて、一瞬見惚れたような表情をしたかのように思った。でも、気のせいだ。私の気分が最高だから、私の感覚が変なのだ。
「大学を続けられるの!」
私は純斗の腕を取り、フードコートまで走った。夏のセミの声が聞こえる中、暗い道に明かりが差し込んだかのように、私は晴れ晴れとした気分だった。
フードコートで魔導師ジーニンは私たちに異世界転生アルゴリズムを発動した。私のスマホはその瞬間を記憶した。私と純斗が目を瞑っている間、私のスマホの動画はその瞬間を連写で記録し続けた。私が目を瞑りながら、カメラアプリのボタンを推したのだ。
◆◆◆
目を開けた。とても静かだ。
ヴァイオレットの部屋だ。また戻ってきた。ベッドから起き上がって、素早く鏡を確認した。やはり16歳の頃のヴァイオレットのようだ。窓から差し込む日差しは朝の日差しだのようだ。間もなく侍女のアデラが私を起こしにやってくるだろう。
ボルディ商社が陛下の庇護を受けて、交易を盛んにできる状態になったか確認しよう。それからマルグリッドだ。いずれにしてもルネ伯爵家に乗り込む必要がある。ついでにマルグリッドの兄のポールに会い、アルフレッド王子にも会うのだ。
私は忙しい。
純斗は一体どこにいるのだろう?一緒にこの世界にやってきたはずだ。私はスマホを手にうろうろと部屋の中を落ち着かない思いで歩き回った。早く合流しなければ。この世界に慣れていない純斗は危険な目にあう可能性がある。
ひとまず私は顔を洗って、身支度を整えた。蛇口をひねれば水が出るのとは訳が違うので、戸惑うが、私は元々この世界の人間だ。用意されていた桶に水が入れられている。アデルが昨晩用意してくれていたのだろう。
「ヴァイオレットお嬢様、お目覚めですか?」
部屋がノックされて侍女のアデルの声が聞こえた。私はスマホをサッと後ろに隠した。
「起きているわ、アデル。おはよう!」
私は勢いよくドアに駆け寄り、ドアを開けた。アデルは白っぽいエプロンをつけている。
「おはようございます、お嬢様。まあ、もう身支度なさったのですね。朝食の準備はできていますわ」
「ありがとう。食堂に行くわ」
私は急いで純斗を見つける必要があるので、足早に食堂に向かった。歩きながら周囲に気を配る。広大なバリドン侯爵家の屋敷のどこかに純斗がいるはずなのだ。私の位置からそう遠くないところに純斗はいるはずだ。
若い従者が一人すっと私に近寄ってきた。彼はどことなく見たことがある顔だ。
「ヴァイオレットお嬢様、おはようございます。うまく行きました。純斗だ」
最後の『純斗だ』は私だけ聞こえるようなささやき声だった。私はハッとして若い従者を見上げた。本当に純斗なのか分からない。
「アパートの名前は何ですか。フランス語で一番厳しい教授の名前は何ですか。」
私たちにだけしか分からない質問を私は小声で早口でした。心臓がドキドキする。これが、この世界の者ではない者を引き入れてしまった罪の意識なのだろうか。やってはいけないことをやってしまった背徳の感がある。
「アパートはヴィラ・ヒルデガルドで、フラ語は大塚教授だと思う」
従者は端的に素早く答えた。私はハッとして彼を見つめた。彼は私にうなずいてにっこりと笑った。
「あぁ、ジョセフ!ちょうど良かった。こっちを手伝ってくれ」
執事のハリーに呼びかけられて「じゃあ、ジョセフは行く」と私にささやき、彼はサッと私から離れた。
「はい、今行きます!」
ジョセフこと純斗は素早く身を翻して執事のハリーに足早に駆け寄って行った。
私は食堂の席につきながら、家庭教師のパンティエーヴルさん、継母のルイーズ、アンヌ、祖父、バリドン公爵である父と共に食事を取った。料理番ベスは私のために今日は焼き菓子を焼いてくれるらしい。私が聖女に確定した騒ぎに伴って祖父は完全に父に爵位を譲っていた。私が聖女になったのを見届けられたことで、大満足したようだ。
「ヴァイオレット、陛下から来た結婚の申込だが……」
私はここで思いっきりむせた。スープが気管に入ってしまったようだ。咳き込みが止まらない。
「大丈夫ですかっ!お嬢様!」
侍女のアデルがオロオロしている。継母のルイーズも気遣わしそうに私に駆け寄り、背中をさすろうとした。
「だ……だいじょうぶです」
私はなんとかむせるのがおさまり、深呼吸をした。父のバリドン公爵の言葉が気になる。
――いきなり結婚!?私はまだ16歳のはずだ。あぁ、マリーアントワネットは14歳でフランス王妃となるべく花嫁になったのだった……。
色々終わった気がするのは気のせいだろうか。詰んだ、という表現がよりふさわしい気がする。
「その……夫となるのは……」
「あぁ、ヒュー王子は快諾したそうだ。素晴らしいことだ、ヴァイオレット」
素晴らしくない。16歳で早速死亡フラグが立ったということではないだろうか?
私はルネ伯爵家を牽制する必要がある。
「ヒュー王子は条件を出しましたよね?」
私は何気ない様子でパンを口に放り込みながら、父に確認した。
――早く食事を終えてルネ伯爵家に乗り込もう。
「あぁ、この結婚は内密にするという条件だな?もちろん、飲んだ。ヴァイオレットもそのつもりで良いな?」
「もちろんでございます、お父様。決して漏れてはならないことですわ。結婚の約束はしましたが、それも内密にして、結婚式は2年後にしてください。私の18歳の誕生日まではお待ちいただきたいです。いくらなんでも早すぎます。聖女としてもまだまだ鍛錬を積みたいですし」
私はマルグリッドがこのことで黙っていないだろうと予測できたので、一刻も早くジョセフこと純斗と一緒にルネ伯爵家に乗り込みたかった。早口で話しながら食事を終えようと急いだ。
「ヴァイオレット、振る舞いを正しなさいっ!」
継母ルイーズが私の食べ方の速さに目くじらを立てた。当然だろう。だが、今は自分の命が惜しいので一刻も急ぐのです、とは言えなかった。腹が空いては戦ができぬ。これは富子側の意見だ。
そうだ、もう以前のヴァイオレットではない。私は一度死んでいる。たくましさと戦い方を少しは身につけて不死鳥のように舞い戻ったヴァイオレットだ。
「ごめんなさい、お母様。今日は急ぎの用事がございまして」
私はそれだけ告げると、父と母に謝ってサッと食堂を後にした。
「ジョセフは何をしているかしら?」
途中で出会った執事のハリーに私は尋ねた。裏で薪割りを手伝っていると言われて、私は急いでバリドン公爵家の裏庭に向かった。
彼の予想通りに死亡フラグがヴァイオレットに立った件を急いで報告して、御者のサミュエルに頼んでルネ伯爵家に行こう。マルグリッドに正面から対峙しよう。
今日は忙しい日になりそうだ。空は快晴だった。
ヒューに振り込まれた金額をスマホ上で私は目を皿のようにしてみた。私の銀行アプリには、しっかりと胸踊る67万円の数字が並んでいた。
素晴らしい輝きを放って67万円と読み取れる。私はゼロの数を心の中で数えた。もう一度声に出してゼロの数を数えた。
一、十、百、千、一万、十万、六十七万円!
うわぁっ!素敵だっ!
最高だ!
夏のセミの鳴き声が一瞬遠のいた。涼風が私の心に染み渡ったかのようだ。
「ありがとうございます」
神様、ありがとうございます
私は涙が出るのを抑えられなかった。これで大学を辞めなくてすむ。ファーストフード店のバイト代で来月の家賃は払えるだろう。まだ食費はギリギリだと思う。しかし、私はなんとか前に進めるようだ。
私はリュックの中から大学の事務局の入金先口座が記載されたプリントを取り出してすぐさま銀行アプリで振込をした。
ちなみに、あれから近所の中学生男子が私のことを「聖女さま」と言って暇さえあれば付きまとっている。
マスコミは落ち着いていたが、スキルを発動してしまう事態は限りなく抑えなければならない。誰が見ているか分からないから。
今日の大学の講義は朝からだった。私たちは今、大学の構内にいた。純斗がこれから私たちに合流する。魔導師ジーニンはいつものフードコートで待っているはずだ。
爽やかな青色が特徴のブルーサルビアがあちこちに咲いている中、純斗が私たちに向かって歩いてくるのが目に入った。ちりめん状のピンクや白のサルスベリの花が鮮やかに咲く木陰で私たちは合流した。
軽く昼食をとって、その後16歳の終わり頃のヴァイオレットに戻るのだ。
青空を見上げると、入道雲が見えた。夏休みもきっとバイト三昧だろう。でも、私の心はかつてないほど明るかった。お金が手に入って必要な支払いができて、この生活をかろうじて続けることができそうだということが明確になり、最高の気分だった。春の煌めきも夏の煌めきもいっぺんに私に押し寄せてきたかのようで、青春の煌めきもいっぺんに押し寄せてきたかのようだった。
純斗は私の顔を見つめて、一瞬見惚れたような表情をしたかのように思った。でも、気のせいだ。私の気分が最高だから、私の感覚が変なのだ。
「大学を続けられるの!」
私は純斗の腕を取り、フードコートまで走った。夏のセミの声が聞こえる中、暗い道に明かりが差し込んだかのように、私は晴れ晴れとした気分だった。
フードコートで魔導師ジーニンは私たちに異世界転生アルゴリズムを発動した。私のスマホはその瞬間を記憶した。私と純斗が目を瞑っている間、私のスマホの動画はその瞬間を連写で記録し続けた。私が目を瞑りながら、カメラアプリのボタンを推したのだ。
◆◆◆
目を開けた。とても静かだ。
ヴァイオレットの部屋だ。また戻ってきた。ベッドから起き上がって、素早く鏡を確認した。やはり16歳の頃のヴァイオレットのようだ。窓から差し込む日差しは朝の日差しだのようだ。間もなく侍女のアデラが私を起こしにやってくるだろう。
ボルディ商社が陛下の庇護を受けて、交易を盛んにできる状態になったか確認しよう。それからマルグリッドだ。いずれにしてもルネ伯爵家に乗り込む必要がある。ついでにマルグリッドの兄のポールに会い、アルフレッド王子にも会うのだ。
私は忙しい。
純斗は一体どこにいるのだろう?一緒にこの世界にやってきたはずだ。私はスマホを手にうろうろと部屋の中を落ち着かない思いで歩き回った。早く合流しなければ。この世界に慣れていない純斗は危険な目にあう可能性がある。
ひとまず私は顔を洗って、身支度を整えた。蛇口をひねれば水が出るのとは訳が違うので、戸惑うが、私は元々この世界の人間だ。用意されていた桶に水が入れられている。アデルが昨晩用意してくれていたのだろう。
「ヴァイオレットお嬢様、お目覚めですか?」
部屋がノックされて侍女のアデルの声が聞こえた。私はスマホをサッと後ろに隠した。
「起きているわ、アデル。おはよう!」
私は勢いよくドアに駆け寄り、ドアを開けた。アデルは白っぽいエプロンをつけている。
「おはようございます、お嬢様。まあ、もう身支度なさったのですね。朝食の準備はできていますわ」
「ありがとう。食堂に行くわ」
私は急いで純斗を見つける必要があるので、足早に食堂に向かった。歩きながら周囲に気を配る。広大なバリドン侯爵家の屋敷のどこかに純斗がいるはずなのだ。私の位置からそう遠くないところに純斗はいるはずだ。
若い従者が一人すっと私に近寄ってきた。彼はどことなく見たことがある顔だ。
「ヴァイオレットお嬢様、おはようございます。うまく行きました。純斗だ」
最後の『純斗だ』は私だけ聞こえるようなささやき声だった。私はハッとして若い従者を見上げた。本当に純斗なのか分からない。
「アパートの名前は何ですか。フランス語で一番厳しい教授の名前は何ですか。」
私たちにだけしか分からない質問を私は小声で早口でした。心臓がドキドキする。これが、この世界の者ではない者を引き入れてしまった罪の意識なのだろうか。やってはいけないことをやってしまった背徳の感がある。
「アパートはヴィラ・ヒルデガルドで、フラ語は大塚教授だと思う」
従者は端的に素早く答えた。私はハッとして彼を見つめた。彼は私にうなずいてにっこりと笑った。
「あぁ、ジョセフ!ちょうど良かった。こっちを手伝ってくれ」
執事のハリーに呼びかけられて「じゃあ、ジョセフは行く」と私にささやき、彼はサッと私から離れた。
「はい、今行きます!」
ジョセフこと純斗は素早く身を翻して執事のハリーに足早に駆け寄って行った。
私は食堂の席につきながら、家庭教師のパンティエーヴルさん、継母のルイーズ、アンヌ、祖父、バリドン公爵である父と共に食事を取った。料理番ベスは私のために今日は焼き菓子を焼いてくれるらしい。私が聖女に確定した騒ぎに伴って祖父は完全に父に爵位を譲っていた。私が聖女になったのを見届けられたことで、大満足したようだ。
「ヴァイオレット、陛下から来た結婚の申込だが……」
私はここで思いっきりむせた。スープが気管に入ってしまったようだ。咳き込みが止まらない。
「大丈夫ですかっ!お嬢様!」
侍女のアデルがオロオロしている。継母のルイーズも気遣わしそうに私に駆け寄り、背中をさすろうとした。
「だ……だいじょうぶです」
私はなんとかむせるのがおさまり、深呼吸をした。父のバリドン公爵の言葉が気になる。
――いきなり結婚!?私はまだ16歳のはずだ。あぁ、マリーアントワネットは14歳でフランス王妃となるべく花嫁になったのだった……。
色々終わった気がするのは気のせいだろうか。詰んだ、という表現がよりふさわしい気がする。
「その……夫となるのは……」
「あぁ、ヒュー王子は快諾したそうだ。素晴らしいことだ、ヴァイオレット」
素晴らしくない。16歳で早速死亡フラグが立ったということではないだろうか?
私はルネ伯爵家を牽制する必要がある。
「ヒュー王子は条件を出しましたよね?」
私は何気ない様子でパンを口に放り込みながら、父に確認した。
――早く食事を終えてルネ伯爵家に乗り込もう。
「あぁ、この結婚は内密にするという条件だな?もちろん、飲んだ。ヴァイオレットもそのつもりで良いな?」
「もちろんでございます、お父様。決して漏れてはならないことですわ。結婚の約束はしましたが、それも内密にして、結婚式は2年後にしてください。私の18歳の誕生日まではお待ちいただきたいです。いくらなんでも早すぎます。聖女としてもまだまだ鍛錬を積みたいですし」
私はマルグリッドがこのことで黙っていないだろうと予測できたので、一刻も早くジョセフこと純斗と一緒にルネ伯爵家に乗り込みたかった。早口で話しながら食事を終えようと急いだ。
「ヴァイオレット、振る舞いを正しなさいっ!」
継母ルイーズが私の食べ方の速さに目くじらを立てた。当然だろう。だが、今は自分の命が惜しいので一刻も急ぐのです、とは言えなかった。腹が空いては戦ができぬ。これは富子側の意見だ。
そうだ、もう以前のヴァイオレットではない。私は一度死んでいる。たくましさと戦い方を少しは身につけて不死鳥のように舞い戻ったヴァイオレットだ。
「ごめんなさい、お母様。今日は急ぎの用事がございまして」
私はそれだけ告げると、父と母に謝ってサッと食堂を後にした。
「ジョセフは何をしているかしら?」
途中で出会った執事のハリーに私は尋ねた。裏で薪割りを手伝っていると言われて、私は急いでバリドン公爵家の裏庭に向かった。
彼の予想通りに死亡フラグがヴァイオレットに立った件を急いで報告して、御者のサミュエルに頼んでルネ伯爵家に行こう。マルグリッドに正面から対峙しよう。
今日は忙しい日になりそうだ。空は快晴だった。
11
あなたにおすすめの小説
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる