【完結】世界転生バイトですが、裏切られて捨てられた公爵令嬢の聖女と私を煽てるあなたは恋愛詐欺師ですか?知りませんが、幸せな花嫁になるので!

西野歌夏

文字の大きさ
33 / 75
第二章 二度目の人生 リベンジスタート

カール大帝との恋 ジゼルSide ※

しおりを挟む
 私はジゼル。

 私の本当の父はいない。物心ついた頃からずっとだ。寒い冬に生まれた。私は私生児だという。母は貧しいお針子だった。だから、助かったのが奇跡だと母はよく言っていた。部屋を温める薪もない中で私は母から出る少しの乳で私は生き延びたという。

 だが、人生は変わる。10歳で私の貧しい生活が一転した。

 母が村にたまたまやってきた裕福な商人に見そめられて再婚したのだ。裕福な商人の館のあった大きな都に引き取られた。
 
 カール大帝の住む都はとても華やかで繁栄していた。貧しい村で育った私は毎日胸が躍るようだった。何もかもが新鮮で輝いて見えた。私は新しい父にとても可愛がってもらえた。父の力添えですぐに修道院寄宿学校に入ることができた。そこで一応まともな教育を受けることができたのだ。この点は私の後の人生を大きく変えることになる。


 15歳になった私は修道院を出て、都の色んな屋敷や店で働いたが、どこも長く続かなかった。クビの理由は素行不良だと言われた。男をたぶらして誘惑する娘というレッテルをどこでも貼られた。店の店主が私に手を出そうとして妻に見つかって私が追い出されたたり、屋敷でも色んな男性が私に興味を示して争いになり、私が男性たちを誘惑したとしてすぐに追い出された。

 私は自分の貞操を守ることに必死だった。ここで純潔を保てたのは運が良かったのだ。確かに私の胸は素晴らしく豊かだった。でも、それがどういう意味なのかはこの時点ではよく分かっていなかった。

 私は美人だと男たちは言い寄って来たが、私には自分が美人だとは思えなかった。母の方が美しいと思えた。
 
 仕事が続かない私は、私は母の勧めで洋裁店でお針子として働くことにした。幼い頃から母の手伝いをしていたので、私は得意だった。店の客の相手も任された。



 その日のことをよく覚えている。午後のゆったりとした時間が流れる中、店の扉が開き私が店番をしていた洋裁店に『未来の夫』がやってきたのだ。

 夫は一目で私を気に入ったようだった。今までの男性と違うのは、夫が独身で子爵で、つまり貴族で、私を見つめる目が優しかったことだ。獣のように血走った目で私を見る男たちとはまるで違っていた。夫の年齢は40歳だという。私はその時18歳だった。運命の出会いだ。


 夫は毎日ように店にやってきて、花やお菓子をプレゼントしてくれた。そして、結婚を申し込んでくれた。ダイヤ石がついた指輪を私にくれたのだ。

 そして、私は優しい目をして私を見つめる子爵を夫にすることに決めた。愛があった訳ではない。しかし、私は彼の優しさにほだされたのだ。

 結婚式は素晴らしかった。夫が全てを準備をしてくれた。私たちは初めてのキスを結婚式でした。初夜の夜、夫は私が何もかも初めてだと知って大喜びした。痛かったら大変だろうと、夫は私を受け数ヶ月かけて大切に扱って、ゆっくりと体をならした。この点も後の人生を変える大事なポイントだった。

 初めての夜、侍女たちに風呂に入れられて全てを磨かれた。真新しいネグリジェが用意されていて、18歳の私は夫を大人しく寝室で待った。

 夫は優しく私のネグリジェを脱がしてゆっくりとキスをした。よくわからなかった。それから胸にもキスをされた。

「誰かにされたことがあるの?」

 夫は胸の先にキスをして、悶える私に尋ねた。私は恥ずかしくて首を振った。顔が真っ赤だった。私のウブな反応に夫は大喜びして大興奮をした。本当に初めてだったから。


 今まで私に目をつけた男たちは私の胸を揉んだが、服を完全に脱がせることに成功した者はいなかった。激しい抵抗をすると私を引っ叩いた者はいたが、妻や他の使用人たちにすぐに気づかれて、私は難を脱がれた。仕事は失ったが、貞操は失わなかったのだ。

 胸を揉まれて胸の先を舌で刺激をされ、優しく太ももを撫で上げられ、彼の指がそっと私のあそこに触れた。私は飛び上がりそうになった。

 あっ!そこは汚いのでいやっ!

「綺麗に洗ったでしょう?薔薇の花びらの入ったお風呂に入ったでしょう?みんながジゼルをピカピカに磨いてくれたでしょう?」

 夫は優しく私をなだめた。私はそうだったとうなずいた。

「力を抜いて寝てごらん」

 私は夫にフカフカの大きなベッドに寝かされて、足を広げられた。胸の先はずっと刺激されて同時に夫の指が私のあそこを撫でた。

 いやんっあっんっんっあっヤァっめってっあっぁっんっ

 夫は許してくれず、そのまま私は刺激を受け続け、わけの分からないまま快感というものを初めて味わった。勝手に腰が浮いて動いた。私から聞いたこともないような甘い声が出た。まるで私の声ではないような声だ。


 夫は舌を私のあそこに近づけ、舐めた。

 キャァっあぁぁぁぁぁっんっ

 私は悲鳴をあげたが、あまりの気持ちよさによがりによがった。胸も揉まれて刺激され、夫は私を思うがままに愛撫して翻弄し続けた。気づくと後ろから夫に抱き抱えられて両足を思いきり大きく広げられていた。夫は私の胸を両手で揉み、それを私に見るように言った。

 いやっぁっあぁんっいやぁっ

 私は恥ずかしがって逃げようとしたが、夫は許してくれず、そのまま夫は左手で私の胸を揉みながら、右手で私のあそこを指で愛撫し続けた。もうだめだった。夫は服を着たままだったが、夫の足の間のモノが私のお尻に当たるのは感じた。逞しい男らしい夫の指が私のあそこを激しく愛撫し続けるのを見ると、私はなぜか髪を振り乱して喘いだ。

 ものすごい快感が押し寄せてきて、びくびく痙攣するように体が震えて体が硬直するように止まった。

 あぁぁぁぁっんっ

「そうだ。それが達するということだね」

 夫が優しく私に言って私に口付けをした。その日、夫は服を脱がなかった。そのまま私はまた横たわらされて、足を広げられて、指を1本だけそっと入れられた。

「きついね。いいよ」


 
 私は初めての感覚にどうにかなってしまいそうだった。あんあんと喘ぐ私を「可愛い可愛い、素晴らしく妖艶で魅力的だ。ジゼルは最高だよ」と夫は褒めてくれた。

「いい声だ」

 夫は私を絶賛してくれた。私は何かが満ちたりたような初めての感覚に喘ぎ、悶え、その夜、何度も体をびくびくと震わせて高みに達することを覚えた。

 ぐったりとした私に夫はキスをして「おやすみ」と言ってくれた。

「今晩はここで一人で寝れる?」

 夫に聞かれて私はほっとしてうなずいた。いきなり夫と二人でベッドで眠るのは、慣れないことで不安だったからだ。

 私は夫にネグリジェを着せられて、そこで眠った。何かが温かく、何かが満ち足りて、私はこれが結婚なのかという思いを抱きながら眠った。子爵の屋敷は贅沢なものだった。

 私はそれから毎晩夫に優しくされた。夫は私に最後まですることはなかった。

「まだ痛いかもしれないから」

 夫はそう私に言って気遣って「君が快感に目覚めていくのを見ているのだけで素晴らしく満足だ」と言ってくれた。


 そして、ある夜、舞踏会があると夫に連れられて行った。私はダンスは踊れない。修道院では教えてくれなかった。壁側にいると、仮面を被ったある男性に声をかけられた。夫の姿を目で探したが、夫は丁度どこかの貴族と談笑しているようだった。

「君がメロ子爵の新しい奥方かな?」

 仮面の男性は夫より年上だと思うが、スタイルが非常に良かった。高貴な品に溢れていて、私は一瞬でクラっとするような魅力を感じた。夫には感じたことのないときめくような胸の高鳴りのようなものを感じたのだ。

 私が男性にそのような甘い媚薬のような高まりを感じたのは初めてだった。

「さようでございます」

 私は相手が誰だか分からないままに答えた。

「そうか。ダンスが苦手なのかな?」
「さようでございます。お恥ずかしい限りですわ」
「そんなことはない。私も苦手だから。良かったら、向こうで少し座って話そうか」

 男性のカリスマ的な何かが私をうなずかせた。チラッと夫を見ると、夫はまだ他の貴族との談笑に夢中のようだ。

 私は仮面の男性にエスコートされて、そのままダンスホールを出た。漣のような驚きがダンスホールに広がるのは感じた。だが、私は仮面の男性が誰だか分からず、またここでの作法が分からず、そのまま導かれるままに付いて行った。

 非常に豪華な部屋に入ると、男性は仮面を取り、私の手を取って恭しくキスをした。

「名乗り遅れて申し訳ない。カールだ。職務は大帝だ」

 私はあまりに有名なその人を圧倒される思いで見つめた。統治者であらせられるカール大帝のことはよく知っている。肖像画を見たことが何度もある。

 私は肖像画よりも素晴らしい美男子の彼を見つめた。夫よりも年上なのは間違いないが、男性的な魅力は夫を優っていた。

 私が驚きのあまりに固まっていると、そのまま唇にキスをされた。夫がまだ一度しかしたことのない舌が入ってくるキスだ。

 んっんっ

 私は甘い口付けに悶えた。ドレスは簡単には脱げない。そのまま私はドレスのスカートを捲り上げられて、カール大帝が私のドレスの中に頭から侵入するのを身動きもできずに受け入れた。


「君はこれから大帝の愛人だ。子爵には言っておく」

 私が初めて受け入れた男性自身はカール大帝だ。私はそれからカール大帝を愛した。夫は私に優しかったが、時々寂しそうな表情を見せたが、カール大帝に女性を見る目を褒められて、少し得意そうでもあった。



◆◆◆
 最近、カール大帝はお加減が悪いようだ。私を抱く回数も減った。私は相変わらずカール大帝のお気に入りで、宮中でも確かな発言力を得た。愛人は決して日陰の存在ではない。夫も子爵から取り立てられて伯爵になった。

 今日はご機嫌で私を情熱的に抱いたカール大帝だが、妃と離婚すべきか悩まれていた。世継ぎの件だ。カール大帝は私との間にも子はできない。 

 だが、状況は待ったなしのようだ。

「妃と離婚しようと思う。聖女を妻にするかもしれないが、ジゼル、君を愛しているのは変わらないから」

 そう抱きしめて囁かれた。

 ――聖女って?どこの聖女?

 私はこの国のどこに聖女がいたか、考え込み始めた。

 大帝の決断は、良くも悪くも人の生死を左右するものも多い。一体どこの国の聖女が連れて来られるのか。

 私は呆然としながら考え込んでいた。
 
 ――聖女は承諾するかしら?



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?

ぽんぽこ狸
恋愛
 仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。  彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。  その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。  混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!    原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!  ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。  完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

処理中です...