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第二章 二度目の人生 リベンジスタート
カール大帝との恋 ジゼルSide ※
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私はジゼル。
私の本当の父はいない。物心ついた頃からずっとだ。寒い冬に生まれた。私は私生児だという。母は貧しいお針子だった。だから、助かったのが奇跡だと母はよく言っていた。部屋を温める薪もない中で私は母から出る少しの乳で私は生き延びたという。
だが、人生は変わる。10歳で私の貧しい生活が一転した。
母が村にたまたまやってきた裕福な商人に見そめられて再婚したのだ。裕福な商人の館のあった大きな都に引き取られた。
カール大帝の住む都はとても華やかで繁栄していた。貧しい村で育った私は毎日胸が躍るようだった。何もかもが新鮮で輝いて見えた。私は新しい父にとても可愛がってもらえた。父の力添えですぐに修道院寄宿学校に入ることができた。そこで一応まともな教育を受けることができたのだ。この点は私の後の人生を大きく変えることになる。
15歳になった私は修道院を出て、都の色んな屋敷や店で働いたが、どこも長く続かなかった。クビの理由は素行不良だと言われた。男をたぶらして誘惑する娘というレッテルをどこでも貼られた。店の店主が私に手を出そうとして妻に見つかって私が追い出されたたり、屋敷でも色んな男性が私に興味を示して争いになり、私が男性たちを誘惑したとしてすぐに追い出された。
私は自分の貞操を守ることに必死だった。ここで純潔を保てたのは運が良かったのだ。確かに私の胸は素晴らしく豊かだった。でも、それがどういう意味なのかはこの時点ではよく分かっていなかった。
私は美人だと男たちは言い寄って来たが、私には自分が美人だとは思えなかった。母の方が美しいと思えた。
仕事が続かない私は、私は母の勧めで洋裁店でお針子として働くことにした。幼い頃から母の手伝いをしていたので、私は得意だった。店の客の相手も任された。
その日のことをよく覚えている。午後のゆったりとした時間が流れる中、店の扉が開き私が店番をしていた洋裁店に『未来の夫』がやってきたのだ。
夫は一目で私を気に入ったようだった。今までの男性と違うのは、夫が独身で子爵で、つまり貴族で、私を見つめる目が優しかったことだ。獣のように血走った目で私を見る男たちとはまるで違っていた。夫の年齢は40歳だという。私はその時18歳だった。運命の出会いだ。
夫は毎日ように店にやってきて、花やお菓子をプレゼントしてくれた。そして、結婚を申し込んでくれた。ダイヤ石がついた指輪を私にくれたのだ。
そして、私は優しい目をして私を見つめる子爵を夫にすることに決めた。愛があった訳ではない。しかし、私は彼の優しさにほだされたのだ。
結婚式は素晴らしかった。夫が全てを準備をしてくれた。私たちは初めてのキスを結婚式でした。初夜の夜、夫は私が何もかも初めてだと知って大喜びした。痛かったら大変だろうと、夫は私を受け数ヶ月かけて大切に扱って、ゆっくりと体をならした。この点も後の人生を変える大事なポイントだった。
初めての夜、侍女たちに風呂に入れられて全てを磨かれた。真新しいネグリジェが用意されていて、18歳の私は夫を大人しく寝室で待った。
夫は優しく私のネグリジェを脱がしてゆっくりとキスをした。よくわからなかった。それから胸にもキスをされた。
「誰かにされたことがあるの?」
夫は胸の先にキスをして、悶える私に尋ねた。私は恥ずかしくて首を振った。顔が真っ赤だった。私のウブな反応に夫は大喜びして大興奮をした。本当に初めてだったから。
今まで私に目をつけた男たちは私の胸を揉んだが、服を完全に脱がせることに成功した者はいなかった。激しい抵抗をすると私を引っ叩いた者はいたが、妻や他の使用人たちにすぐに気づかれて、私は難を脱がれた。仕事は失ったが、貞操は失わなかったのだ。
胸を揉まれて胸の先を舌で刺激をされ、優しく太ももを撫で上げられ、彼の指がそっと私のあそこに触れた。私は飛び上がりそうになった。
あっ!そこは汚いのでいやっ!
「綺麗に洗ったでしょう?薔薇の花びらの入ったお風呂に入ったでしょう?みんながジゼルをピカピカに磨いてくれたでしょう?」
夫は優しく私をなだめた。私はそうだったとうなずいた。
「力を抜いて寝てごらん」
私は夫にフカフカの大きなベッドに寝かされて、足を広げられた。胸の先はずっと刺激されて同時に夫の指が私のあそこを撫でた。
いやんっあっんっんっあっヤァっめってっあっぁっんっ
夫は許してくれず、そのまま私は刺激を受け続け、わけの分からないまま快感というものを初めて味わった。勝手に腰が浮いて動いた。私から聞いたこともないような甘い声が出た。まるで私の声ではないような声だ。
夫は舌を私のあそこに近づけ、舐めた。
キャァっあぁぁぁぁぁっんっ
私は悲鳴をあげたが、あまりの気持ちよさによがりによがった。胸も揉まれて刺激され、夫は私を思うがままに愛撫して翻弄し続けた。気づくと後ろから夫に抱き抱えられて両足を思いきり大きく広げられていた。夫は私の胸を両手で揉み、それを私に見るように言った。
いやっぁっあぁんっいやぁっ
私は恥ずかしがって逃げようとしたが、夫は許してくれず、そのまま夫は左手で私の胸を揉みながら、右手で私のあそこを指で愛撫し続けた。もうだめだった。夫は服を着たままだったが、夫の足の間のモノが私のお尻に当たるのは感じた。逞しい男らしい夫の指が私のあそこを激しく愛撫し続けるのを見ると、私はなぜか髪を振り乱して喘いだ。
ものすごい快感が押し寄せてきて、びくびく痙攣するように体が震えて体が硬直するように止まった。
あぁぁぁぁっんっ
「そうだ。それが達するということだね」
夫が優しく私に言って私に口付けをした。その日、夫は服を脱がなかった。そのまま私はまた横たわらされて、足を広げられて、指を1本だけそっと入れられた。
「きついね。いいよ」
私は初めての感覚にどうにかなってしまいそうだった。あんあんと喘ぐ私を「可愛い可愛い、素晴らしく妖艶で魅力的だ。ジゼルは最高だよ」と夫は褒めてくれた。
「いい声だ」
夫は私を絶賛してくれた。私は何かが満ちたりたような初めての感覚に喘ぎ、悶え、その夜、何度も体をびくびくと震わせて高みに達することを覚えた。
ぐったりとした私に夫はキスをして「おやすみ」と言ってくれた。
「今晩はここで一人で寝れる?」
夫に聞かれて私はほっとしてうなずいた。いきなり夫と二人でベッドで眠るのは、慣れないことで不安だったからだ。
私は夫にネグリジェを着せられて、そこで眠った。何かが温かく、何かが満ち足りて、私はこれが結婚なのかという思いを抱きながら眠った。子爵の屋敷は贅沢なものだった。
私はそれから毎晩夫に優しくされた。夫は私に最後まですることはなかった。
「まだ痛いかもしれないから」
夫はそう私に言って気遣って「君が快感に目覚めていくのを見ているのだけで素晴らしく満足だ」と言ってくれた。
そして、ある夜、舞踏会があると夫に連れられて行った。私はダンスは踊れない。修道院では教えてくれなかった。壁側にいると、仮面を被ったある男性に声をかけられた。夫の姿を目で探したが、夫は丁度どこかの貴族と談笑しているようだった。
「君がメロ子爵の新しい奥方かな?」
仮面の男性は夫より年上だと思うが、スタイルが非常に良かった。高貴な品に溢れていて、私は一瞬でクラっとするような魅力を感じた。夫には感じたことのないときめくような胸の高鳴りのようなものを感じたのだ。
私が男性にそのような甘い媚薬のような高まりを感じたのは初めてだった。
「さようでございます」
私は相手が誰だか分からないままに答えた。
「そうか。ダンスが苦手なのかな?」
「さようでございます。お恥ずかしい限りですわ」
「そんなことはない。私も苦手だから。良かったら、向こうで少し座って話そうか」
男性のカリスマ的な何かが私をうなずかせた。チラッと夫を見ると、夫はまだ他の貴族との談笑に夢中のようだ。
私は仮面の男性にエスコートされて、そのままダンスホールを出た。漣のような驚きがダンスホールに広がるのは感じた。だが、私は仮面の男性が誰だか分からず、またここでの作法が分からず、そのまま導かれるままに付いて行った。
非常に豪華な部屋に入ると、男性は仮面を取り、私の手を取って恭しくキスをした。
「名乗り遅れて申し訳ない。カールだ。職務は大帝だ」
私はあまりに有名なその人を圧倒される思いで見つめた。統治者であらせられるカール大帝のことはよく知っている。肖像画を見たことが何度もある。
私は肖像画よりも素晴らしい美男子の彼を見つめた。夫よりも年上なのは間違いないが、男性的な魅力は夫を優っていた。
私が驚きのあまりに固まっていると、そのまま唇にキスをされた。夫がまだ一度しかしたことのない舌が入ってくるキスだ。
んっんっ
私は甘い口付けに悶えた。ドレスは簡単には脱げない。そのまま私はドレスのスカートを捲り上げられて、カール大帝が私のドレスの中に頭から侵入するのを身動きもできずに受け入れた。
「君はこれから大帝の愛人だ。子爵には言っておく」
私が初めて受け入れた男性自身はカール大帝だ。私はそれからカール大帝を愛した。夫は私に優しかったが、時々寂しそうな表情を見せたが、カール大帝に女性を見る目を褒められて、少し得意そうでもあった。
◆◆◆
最近、カール大帝はお加減が悪いようだ。私を抱く回数も減った。私は相変わらずカール大帝のお気に入りで、宮中でも確かな発言力を得た。愛人は決して日陰の存在ではない。夫も子爵から取り立てられて伯爵になった。
今日はご機嫌で私を情熱的に抱いたカール大帝だが、妃と離婚すべきか悩まれていた。世継ぎの件だ。カール大帝は私との間にも子はできない。
だが、状況は待ったなしのようだ。
「妃と離婚しようと思う。聖女を妻にするかもしれないが、ジゼル、君を愛しているのは変わらないから」
そう抱きしめて囁かれた。
――聖女って?どこの聖女?
私はこの国のどこに聖女がいたか、考え込み始めた。
大帝の決断は、良くも悪くも人の生死を左右するものも多い。一体どこの国の聖女が連れて来られるのか。
私は呆然としながら考え込んでいた。
――聖女は承諾するかしら?
私の本当の父はいない。物心ついた頃からずっとだ。寒い冬に生まれた。私は私生児だという。母は貧しいお針子だった。だから、助かったのが奇跡だと母はよく言っていた。部屋を温める薪もない中で私は母から出る少しの乳で私は生き延びたという。
だが、人生は変わる。10歳で私の貧しい生活が一転した。
母が村にたまたまやってきた裕福な商人に見そめられて再婚したのだ。裕福な商人の館のあった大きな都に引き取られた。
カール大帝の住む都はとても華やかで繁栄していた。貧しい村で育った私は毎日胸が躍るようだった。何もかもが新鮮で輝いて見えた。私は新しい父にとても可愛がってもらえた。父の力添えですぐに修道院寄宿学校に入ることができた。そこで一応まともな教育を受けることができたのだ。この点は私の後の人生を大きく変えることになる。
15歳になった私は修道院を出て、都の色んな屋敷や店で働いたが、どこも長く続かなかった。クビの理由は素行不良だと言われた。男をたぶらして誘惑する娘というレッテルをどこでも貼られた。店の店主が私に手を出そうとして妻に見つかって私が追い出されたたり、屋敷でも色んな男性が私に興味を示して争いになり、私が男性たちを誘惑したとしてすぐに追い出された。
私は自分の貞操を守ることに必死だった。ここで純潔を保てたのは運が良かったのだ。確かに私の胸は素晴らしく豊かだった。でも、それがどういう意味なのかはこの時点ではよく分かっていなかった。
私は美人だと男たちは言い寄って来たが、私には自分が美人だとは思えなかった。母の方が美しいと思えた。
仕事が続かない私は、私は母の勧めで洋裁店でお針子として働くことにした。幼い頃から母の手伝いをしていたので、私は得意だった。店の客の相手も任された。
その日のことをよく覚えている。午後のゆったりとした時間が流れる中、店の扉が開き私が店番をしていた洋裁店に『未来の夫』がやってきたのだ。
夫は一目で私を気に入ったようだった。今までの男性と違うのは、夫が独身で子爵で、つまり貴族で、私を見つめる目が優しかったことだ。獣のように血走った目で私を見る男たちとはまるで違っていた。夫の年齢は40歳だという。私はその時18歳だった。運命の出会いだ。
夫は毎日ように店にやってきて、花やお菓子をプレゼントしてくれた。そして、結婚を申し込んでくれた。ダイヤ石がついた指輪を私にくれたのだ。
そして、私は優しい目をして私を見つめる子爵を夫にすることに決めた。愛があった訳ではない。しかし、私は彼の優しさにほだされたのだ。
結婚式は素晴らしかった。夫が全てを準備をしてくれた。私たちは初めてのキスを結婚式でした。初夜の夜、夫は私が何もかも初めてだと知って大喜びした。痛かったら大変だろうと、夫は私を受け数ヶ月かけて大切に扱って、ゆっくりと体をならした。この点も後の人生を変える大事なポイントだった。
初めての夜、侍女たちに風呂に入れられて全てを磨かれた。真新しいネグリジェが用意されていて、18歳の私は夫を大人しく寝室で待った。
夫は優しく私のネグリジェを脱がしてゆっくりとキスをした。よくわからなかった。それから胸にもキスをされた。
「誰かにされたことがあるの?」
夫は胸の先にキスをして、悶える私に尋ねた。私は恥ずかしくて首を振った。顔が真っ赤だった。私のウブな反応に夫は大喜びして大興奮をした。本当に初めてだったから。
今まで私に目をつけた男たちは私の胸を揉んだが、服を完全に脱がせることに成功した者はいなかった。激しい抵抗をすると私を引っ叩いた者はいたが、妻や他の使用人たちにすぐに気づかれて、私は難を脱がれた。仕事は失ったが、貞操は失わなかったのだ。
胸を揉まれて胸の先を舌で刺激をされ、優しく太ももを撫で上げられ、彼の指がそっと私のあそこに触れた。私は飛び上がりそうになった。
あっ!そこは汚いのでいやっ!
「綺麗に洗ったでしょう?薔薇の花びらの入ったお風呂に入ったでしょう?みんながジゼルをピカピカに磨いてくれたでしょう?」
夫は優しく私をなだめた。私はそうだったとうなずいた。
「力を抜いて寝てごらん」
私は夫にフカフカの大きなベッドに寝かされて、足を広げられた。胸の先はずっと刺激されて同時に夫の指が私のあそこを撫でた。
いやんっあっんっんっあっヤァっめってっあっぁっんっ
夫は許してくれず、そのまま私は刺激を受け続け、わけの分からないまま快感というものを初めて味わった。勝手に腰が浮いて動いた。私から聞いたこともないような甘い声が出た。まるで私の声ではないような声だ。
夫は舌を私のあそこに近づけ、舐めた。
キャァっあぁぁぁぁぁっんっ
私は悲鳴をあげたが、あまりの気持ちよさによがりによがった。胸も揉まれて刺激され、夫は私を思うがままに愛撫して翻弄し続けた。気づくと後ろから夫に抱き抱えられて両足を思いきり大きく広げられていた。夫は私の胸を両手で揉み、それを私に見るように言った。
いやっぁっあぁんっいやぁっ
私は恥ずかしがって逃げようとしたが、夫は許してくれず、そのまま夫は左手で私の胸を揉みながら、右手で私のあそこを指で愛撫し続けた。もうだめだった。夫は服を着たままだったが、夫の足の間のモノが私のお尻に当たるのは感じた。逞しい男らしい夫の指が私のあそこを激しく愛撫し続けるのを見ると、私はなぜか髪を振り乱して喘いだ。
ものすごい快感が押し寄せてきて、びくびく痙攣するように体が震えて体が硬直するように止まった。
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「そうだ。それが達するということだね」
夫が優しく私に言って私に口付けをした。その日、夫は服を脱がなかった。そのまま私はまた横たわらされて、足を広げられて、指を1本だけそっと入れられた。
「きついね。いいよ」
私は初めての感覚にどうにかなってしまいそうだった。あんあんと喘ぐ私を「可愛い可愛い、素晴らしく妖艶で魅力的だ。ジゼルは最高だよ」と夫は褒めてくれた。
「いい声だ」
夫は私を絶賛してくれた。私は何かが満ちたりたような初めての感覚に喘ぎ、悶え、その夜、何度も体をびくびくと震わせて高みに達することを覚えた。
ぐったりとした私に夫はキスをして「おやすみ」と言ってくれた。
「今晩はここで一人で寝れる?」
夫に聞かれて私はほっとしてうなずいた。いきなり夫と二人でベッドで眠るのは、慣れないことで不安だったからだ。
私は夫にネグリジェを着せられて、そこで眠った。何かが温かく、何かが満ち足りて、私はこれが結婚なのかという思いを抱きながら眠った。子爵の屋敷は贅沢なものだった。
私はそれから毎晩夫に優しくされた。夫は私に最後まですることはなかった。
「まだ痛いかもしれないから」
夫はそう私に言って気遣って「君が快感に目覚めていくのを見ているのだけで素晴らしく満足だ」と言ってくれた。
そして、ある夜、舞踏会があると夫に連れられて行った。私はダンスは踊れない。修道院では教えてくれなかった。壁側にいると、仮面を被ったある男性に声をかけられた。夫の姿を目で探したが、夫は丁度どこかの貴族と談笑しているようだった。
「君がメロ子爵の新しい奥方かな?」
仮面の男性は夫より年上だと思うが、スタイルが非常に良かった。高貴な品に溢れていて、私は一瞬でクラっとするような魅力を感じた。夫には感じたことのないときめくような胸の高鳴りのようなものを感じたのだ。
私が男性にそのような甘い媚薬のような高まりを感じたのは初めてだった。
「さようでございます」
私は相手が誰だか分からないままに答えた。
「そうか。ダンスが苦手なのかな?」
「さようでございます。お恥ずかしい限りですわ」
「そんなことはない。私も苦手だから。良かったら、向こうで少し座って話そうか」
男性のカリスマ的な何かが私をうなずかせた。チラッと夫を見ると、夫はまだ他の貴族との談笑に夢中のようだ。
私は仮面の男性にエスコートされて、そのままダンスホールを出た。漣のような驚きがダンスホールに広がるのは感じた。だが、私は仮面の男性が誰だか分からず、またここでの作法が分からず、そのまま導かれるままに付いて行った。
非常に豪華な部屋に入ると、男性は仮面を取り、私の手を取って恭しくキスをした。
「名乗り遅れて申し訳ない。カールだ。職務は大帝だ」
私はあまりに有名なその人を圧倒される思いで見つめた。統治者であらせられるカール大帝のことはよく知っている。肖像画を見たことが何度もある。
私は肖像画よりも素晴らしい美男子の彼を見つめた。夫よりも年上なのは間違いないが、男性的な魅力は夫を優っていた。
私が驚きのあまりに固まっていると、そのまま唇にキスをされた。夫がまだ一度しかしたことのない舌が入ってくるキスだ。
んっんっ
私は甘い口付けに悶えた。ドレスは簡単には脱げない。そのまま私はドレスのスカートを捲り上げられて、カール大帝が私のドレスの中に頭から侵入するのを身動きもできずに受け入れた。
「君はこれから大帝の愛人だ。子爵には言っておく」
私が初めて受け入れた男性自身はカール大帝だ。私はそれからカール大帝を愛した。夫は私に優しかったが、時々寂しそうな表情を見せたが、カール大帝に女性を見る目を褒められて、少し得意そうでもあった。
◆◆◆
最近、カール大帝はお加減が悪いようだ。私を抱く回数も減った。私は相変わらずカール大帝のお気に入りで、宮中でも確かな発言力を得た。愛人は決して日陰の存在ではない。夫も子爵から取り立てられて伯爵になった。
今日はご機嫌で私を情熱的に抱いたカール大帝だが、妃と離婚すべきか悩まれていた。世継ぎの件だ。カール大帝は私との間にも子はできない。
だが、状況は待ったなしのようだ。
「妃と離婚しようと思う。聖女を妻にするかもしれないが、ジゼル、君を愛しているのは変わらないから」
そう抱きしめて囁かれた。
――聖女って?どこの聖女?
私はこの国のどこに聖女がいたか、考え込み始めた。
大帝の決断は、良くも悪くも人の生死を左右するものも多い。一体どこの国の聖女が連れて来られるのか。
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