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12. 解放の呪文

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「龍者の実を認識しました。」

 3人の子供たちも、無事に次から次にミッションに成功した。その不思議な龍者の実を取ろうとした時、突然、無数の手裏剣が子供たちと颯介と名乗った若い男性に飛んできた。辺り一面から全身黒い服を着た者たちが出現して飛びかかってきた。

 きゃあ!!!!!
 嘘だろ!!!
 逃げろー!!

 俊足の子供たちは宇宙船めがけて走った。宇宙船の入り口が空き、ロボットのエメラルが迎え入れた。息絶え絶えの様子で若い男性も転がり込んだところで、宇宙船の扉は閉まり、宇宙船は再び急上昇してあっという間に宇宙空間まで達した。

「さあ、戻りましょう。」ロボットのエメラルは操縦桿を握り、再びブラックホールに突入した。
「我が星に戻ろう。」幽霊キングのダッカーはにっこり笑っていい、「かしこまりました。」とエメラルは満足げに言った。

 宇宙船はすごい勢いで大気圏に突入し、ニューヨークの街の上空まで戻った。
「サファイアの家の前におろしてあげよう。君の母さんがそろそろ心配するはずだ。」ダッカーはそう言い、クローダは、ある住宅街に宇宙船を止めた。

 入り口が開き、ダッカーとサファイアとピーター、ジョージア、レオは無事に道路に飛び降りることができた。

 存在を忘れかけられていた、若い男性も慌てて飛び降りた。

 ダッカーの宇宙船はすぐに空中に消えた。家の前にはさっきスターバックスで会った女の人が沢山の食料に囲まれて立っていて、玄関の鍵を開けようとした。

 若い男性は、慌てて子供たちから離れて走り去った。

「ママ!」サファイアは飛びついた。女の人は、にっこり笑ってサファイアを抱きしめた。
「やっぱりみんな一緒だったのね。突然、銃を持った人に襲われてみんな逃げてしまったから、どこに逃げたかと思ったけど、無事に家に来れてよかったわ。」

 女の人は本当に嬉しそうにサファイアに言って、三人の子供たちを見た。

「さあ、子供たち、あなた達がお腹を空かせていると聞いたから、沢山食料を買ってきたわ。」女の人はそう言って三人の子供たちを優しく見た。

「タスク消化の報酬だよ。」

 隣で幽霊キングのダッカーがキラキラした笑顔で三人の子供たちに言った。もちろん、女の人には全く聞こえていないし、ダッカーの姿は見えていない。

「ありがとうございます!」

 ピーターもジョージアもレオも顔を見合わせて大興奮して言った。目的はこれだ。

 多分、これがゴールだ。三人にはじいちゃんの話の終わりの部分を父さんに聞いていた。最後に食料が手に入り、そこから戻ったのだ。

 それからみんなでサイファアの家のキッチンに沢山の食料を運んだ。
「サバンナの話を聞かせてくれる?」女の人はそう言いながら、三人の子供たちの話を聞きながら、サバンナの冒険に目を丸くしたり、「まあ!大変。」と言いながら聞いてくれた。

「親切にしてくださってありがとう。」三人の子供たちはきちんとお礼を行った。
「私は料理をするために、ちょっと楽な服に着替えてくるからみんなはリビングで待っていてくれる?」女の人はそう言うと、キッチンから2階の部屋に上がった。

「ね、サファイア、大きな袋がある?」ジョージアはサファイアに聞いた。

「あるわ!」サファイアは新しい大きなゴミ袋をいくつも出してくれた。三人の子供たちはそこに大急ぎで食料を入れ、サンタのように方に袋の持って担いだ。

「覚えているわよね?」ジョージアがピーターとレオに言った。

「覚えているよ。いでよ、ハリネズミ、でしょう?」レオが言った。
「違うわ。いでよ、ノラネコ、じゃなかった?」ジョージアが言った。女の人が階段を降りてくる音がした。まずい!
「違うだろ!いでよ、ドブネズミだろ!」ピータが鋭く言った。

 一瞬、三人の子供たちの目に「ゲーム クリア」と書かれた大きな文字が見えた。

 その瞬間、三人の子供たちは食料の入った袋を担いだまま、伯爵の家の城壁の二十三本目の木の下の穴の前に立っていた。辺りは真っ暗で真夜中だった。
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