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第二十五話 ドーン オブ ゴミパンダ

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 いやぁ、強敵でしたよ。血酒をタップリと浴びせたので、弱ってはいましたが、戦闘民族の名前は伊達では有りませんでした。ですが、衆寡敵せずと言う奴です。野生化人間さんの津波、群衆を縫って狙撃してくる矢、同じく人垣の中から滑り込んで来る短剣の合わせ技には敵いませんでした。



 本当に最後の一人になるまで諦めず戦い続けるとは思いませんでしたよ。流石はオークです、戦場で見えるとこんなにも恐ろしい敵になるとは、文献で見るのと実際に体験するのでは大きな違いですね。



 今なにしてるんだ?ですか?此処、サメの巣亭で疲れを癒している所です。親衛隊の皆さんは強敵でしたが、大損害と言うほどの死者も出ませんでしたので、宮殿制圧は意外と簡単に行きました。後に続いた大半のイベントは消化しましたから、私は暫しのお休み。こうして勝利の美酒を傾けている所です。詳しく聞かせろ?仕方ありませんね。



 では、その時の事を、少しお話しましょう。あの後、親衛隊との決戦の後、宮殿になだれ込んだ我々は、隠れていた、第一皇子派と病の床にある皇帝を生け捕りにすることに成功しました。



 面白かったですよ、その時の第一皇子の顔、涙と鼻水で顔をグチャグチャにして命乞いしてましたからね。あれには、始末を付けようとしていた婿殿も毒気を抜かれた様で、第一、第二皇子は殺されることは有りませんでした。



 その代り、彼らの家族はそれなりの資産を持って帝都所払い、彼ら自身は、、、、ああ、お代わりどうも、仕事には慣れました?それは良い。乱暴な客はいませんか?居ない、そんな奴が居れば直ぐに言って下さいね。私の店の女の子に手をあげる奴はコテンパンにしてあげます。



 ご覧の通り、良く働いてくれてます。人類の帝国は、退廃的なエルフ帝国と違い、女性を要職に、まして、皇帝に付けるなんてしないそうですので、彼らはこうしてガールズの一人になって貰いました。その内、お婿さんでも貰って上げましょう。子供でも出来たら自分が男であった事なんて忘れますよ。



 皇帝陛下の方は、もう少し肝が据わって居られました。自分の息子たちが、エルフ特性の性転換薬 帝都での材料はお化けネズミの金の玉とゴキちゃんの卵鞘 を飲み込んで白煙を上げて悶えてるのを見ても少し青くなるだけでしたからね。



 むしろ面白い物を見るような顔してました。寝所に飛び込んだ、チンドン屋みたいな連中を見た後だったからかもしれませんが。 襤褸で姿を隠した私たち愉快なエルフ一家、燃える狂信坊主に獣人間、それを率いるクーデター首謀者の婿殿事、第三皇子。

 

 命の危機より笑いが先に出てしまう面子です。あれで吹き出さなかったのが皇帝陛下のエライ所、伊達や酔狂で皇帝なんぞしてません。



 「陛下、お覚悟を。今宵で人類の帝国は終わりを告げるのです」



 開口一番、婿殿はいいました。彼なりに色々考えている事は知っていましたが、自分から他人に人類の帝国終焉を告げるとは思いませんでした。



 「そうか。して次はどうする?今宵、張りぼての帝国が滅びる、ではその後は?お前は賢い子であった、だが、お前一人に此処までの事が出来るとは思えん。お前に入れ知恵をした者があるのだろう?その者の答えを朕は知りたい」



 病の床にあっても強い力が有る言葉でした。婿殿によく似た、それでいて疲れをにじませる表情で、人類の帝国最後の皇帝は言葉を紡ぎました。彼の事は婿殿の情報でしか知りませんでしたが、お飾りの皇帝であっても、彼は既に帝国が崩壊の秒読みに入っていた事はご存じだったのでしょう。



 「っ!それでしたら、彼女がお話します皇帝陛下」



 婿殿は、お前の事は考えはお見通しだと言う皇帝の言葉に一瞬言葉を詰まらせましたが、直ぐに、何時もの冷静、、、と言うか全て他人事と言う顔を取り戻し、私を紹介しました。



 「その者がお前の耳に毒を流し込んだ者か?なるほど、女か、お前らしい黒幕だな。そう怒るな、馬鹿にしている訳ではない。お前が城下で遊び歩いている事は承知していたが、今宵ほどの大事を起こせる人物を味方に付けたのだ。存外、放蕩も無駄には成らん物だな」



 意外と言いましたねあのナイスミドル。六十は超えてますが案外と言い男でした。口髭がチャーミング。



  「殿下にご紹介に預かりましたので、此処からは私がご説明致しましょう陛下」



 一瞬、婿殿がピクッとしましたので、急いで私は遮り彼の前に出て何か言いそうな彼を遮りました。このままでは親子喧嘩始めそうなんですもの。これまでの生活で、婿殿の口からは父親の事は通り一遍の事くらいしか出てきてませんでしたが、色々あるんでしょう。



 「聞こう。不出来な放蕩息子を操り、其方は何を成すつもりだ?よもや帝国を支配するだけとは言うまい?」



 「その前にこれをご覧ください。子供達よ陛下に顔を見せて上げて下さい」



 そう言いますと私とその場にいた子供達は、顔隠しの襤褸のフードを降ろしました。忽ち現れる、赤銅の肌と長いお耳、誰が見てもエルフです。因みに説明してこなかったのでこの場で言いますが、赤い肌の人間さんもこの世界にはかなりいます。



 この世界の肌の色は多く、黒白黄赤も当然います。神様は人間さんを作り出す際、これまで作った種族を混ぜましたから、色んな肌や体毛の色ができたのです。それでも、光り輝く程の鮮やかな赤銅色は我らエルフだけの特色。最早、生のエルフを見た事のある事の無い人間さんが大多数な今の時代、意外と外に肌を晒してもバレない事が多いだけです。



 話を戻しますね。我らの肌と金の髪、そして長いお耳の組み合わせを見た陛下は目を丸くしていましたが、直ぐにそれを引っ込め、自嘲気味に私に言いました。



 「成程、エルフか。よもやエルフが生き残っていたとはな。終結帝の御世で貴方方は途絶えたと考えていたですが、早計でしたな。此処はご帰還を喜ぶ所ですかな?」



 こちら等がエルフだと知って皇帝は言葉を改めました。これですね、本人も意識してないのかもしれませんが、エルフを相手にすると元ペット出身の上流の方々にある特徴です。魂レベルまで調教されていた名残なのかもしれません。



 「貴方から考えて、六代は前の皇帝の事、滅びたと考えても可笑しくはないでしょう」



 「ですが、生きて居られた。何が目的ですかな?今更。エルフ帝国の復権をお考えではないのでしょう?」



 皮肉気な表情になった皇帝の言葉。彼も、はいそうですと言う答えは期待してはいなかったでしょうから、正直に答えて差し上げました。



 「勿論ですよ陛下。崩れ落ちた帝国に未練など有るはずもございません」



 「復讐をお望みで?人類の帝国を滅ぼし、祖先に捧げるお積りなのですかな?」



 「それこそですよ。ご先祖様は兎も角、今我らエルフは神のご意思で動いているのです。復讐を神様はお喜びにはなりません。貴方たちの信仰にも、許せと神はお言いに成った筈です。忘れたんですか」



 「そうでしたな。ふむ、神のご意思ですか、帝都に蔓延る邪教の徒も大方、貴方方の仕業でしょう。狂信者を率いて何を成すおつもりか?」



 「邪教徒とは失敬な。私は人間さんに真の信仰を取り戻して貰っただけです。私の望みは愛ですよ、愛を広めたいのです。種族を越えたね」



 「愛ですか?これは面白い。暴れ狂う暴徒の何処に愛が?」



 「それは必要な犠牲と言う物。人類の帝国に愛を取り戻す為に必要な事なのです。殿下、御父上にお孫さんを紹介しては下さいませんか?」



 私は、皮肉に応酬は此処までにして話を進めました。さあどうぞ婿殿、皇帝陛下に、エルフと人間さんの愛の結晶を、見て頂こうでは有りませんか。



 「孫?どう言う意味ですかな?」



 「此方ですよ父上」



 疑問を浮かべる皇帝の前に、婿殿は二人の幼子、婿殿と海猫、海燕、両人との間にできたハーフエルフの子供を連れてきました。



 「ごしょーかいにあずかります。おーわしです」



 「みさごです」



 今度は目を丸くではすみませんでした。顎を外しそうなナイスミドル。目の前の二人に自分の面影を感じたと見え、頭が理解を拒んでいるようでした。



 「これは一体、、、そんな馬鹿な、、、孫だと!私の!エルフと人間との間に?」



 辛うじて出た言葉からは威厳が吹っ飛んでましたね。まあそうなるでしょう、エルフに付いて詳しい者に成程、人間との間に子供が出来るだなんて思いませんですからね。



 「はい、孫たちよ有り難う。此処からは、ばあばとじいじのお話タイムです」



 「けちー」「わたしも、じいじとおはなししたい!」



 「我儘言わない。さてどうですか陛下?私の言う愛の意味が分かりました?エルフと人間さんは一つに成るのですよ、新しい信仰はその為の布石に過ぎません。この意味分かりますよね?」



 「我ら人類は遂に、生み、増える力すら、貴方方に奪われると言う事ですな。神は我らを見放したのか、、、」



 少しの間を置き、衝撃から立ち直った皇帝は絞り出す様に言われました。頭の良い男性です、不老不死のエルフが人間さんと間に、人間さんと同じ速さで子供を作っていけば、何れは純粋な人間が居なくなる事に思い至ったのでしょう。ハーフエルフの見た目は、耳がやや短いだけでエルフとほぼ同じ、こっちも一々この子らはハーフなので、純エルフでは有りませんとか説明はしませんでした。誤解してくれた方が後々楽ですので。



 皇帝陛下の説得が済めば後は楽でした。諦めた彼は婿殿に禅譲する事に同意し、皇帝の証たる、アカガネの月桂冠は婿殿の物になりました。余談ですが、この冠、エルフ帝国初代皇帝であるアカガネ帝の作に成る一品です。



 エルフなのに何故に金属の皇帝名?髭達磨の間違いじゃないとお思いの貴方、疑問に思うのも無理は有りません。時間も有りますし、話を少し変えまして、私の話に頻出する白金、黒鉄、アカガネに付いてお話しましょう。



 エルフ大好きな金属、白金は皆さまの世界にあるプラチナの事では当然ございませんし、シルバーの事でも有りません。この金属はあらゆる鉱物を、嘗て存在した白金の都の、星の炉で精錬し。月光を込めて鍛造した金属の事です。



 ですので、白金と一口に言っても鉄製、金製、銅製などが等級が存在する不思議金属。見た目は名の通り純白、軽い上に鍛鉄を超える硬度を有するエルフ御用達の金属。



 次に黒鉄。髭の金属です、、、以上。本当です、それ位しか言う事無いのですよ。エルフは遂にこれを超える金属を作る事が出来なかったからです。嫉妬心半分と諦め半分で調査も研究もおざなりでして、辛うじて製法に必要な物の一つが分かっている位なんです。



 鋼鉄よりも固く、髭達磨の手を持ってすればどの様な加工も可能な夢の金属、何の鉱物を使用しているかも分からない、真っ黒な金属です。これの前には白金も霞む程、幸い大量生産は不可能なようですが、要所要所で投入される黒鉄装備の軍はエルフ帝国を苦しめました。一応、貫通可能な物も有るんですが、その採掘をしていた所が早期に陥落してしまいまして、対抗手段は魔法を込めた武具を使う事位なスゲー奴です。重いのが玉に傷、ですので人間さんが使う黒鉄製の鎧は鎖帷子が精々、兜も極限まで薄くした物が主流。



 最後にアカガネ。これもカッパーのことでは有りません、、と言いたいのですが、カッパー、銅の事です。違いは加工方法が味噌。



 唯の銅を気の遠くなるほど鍛造、悪い物で百年、良い物で千年、皆さまご覧の月桂冠で、五千年程かけて、私達エルフの肌の色と同じく、輝く赤銅色に成るまで叩いて叩いて叩き続けて作る物です。



 これはエルフの魂が鍛造される天の炉の記憶を銅に叩き込み、不純物を霊的に追い出し、其処に自身の魂を入れて作る過程と言われていますし、真実でしょう。



 硬度は黒鉄は愚か白金にも劣りますが、曲がろうが欠けようが、剣でしたら一晩したら元に戻る、おファンタジー金属です。その奇跡への相性は抜群で、お兄さまの宝剣、嵐丸もアカガネ製ですから、本当に重要な物にだけ使用される奇跡の金属と言えます。



 前述しましたアカガネ帝は之の製法を発見した初のエルフでもあります。彼女はエルフの黎明期、まだウホウホしていたエルフの中で、初めて金属加工を発見し、その功績で長になり、アカガネの発見により、文明への道を示し、皇帝に推戴された人物です。因みに在位は第一期から二十七期の最長皇帝。



 

 金属の講釈はこれまで、それでは話を続けましょう。帝冠を受け取った婿殿は、遂に夜が明けた朝もやの中、酔いが醒めつつも、いまだ幻想の中に囚われている群衆の集まるコロセウムに戻りました。



 大群衆は神々のご加護でしょう、エルフの言う事はギリギリで理解できるようなので、誘導も何とかできたので集めます、と言うより自発的に集まってきました、これは難問を解決した私への神々からのご褒美なのでしょう。



 コロセウム貴賓席、婿殿の声は朗々と響きました。物理的に聞こえなくとも、幻想の世界に居る者はその魂で聞いている事でしょう。



 「友よ、兄弟よ聞いて欲しい」



 ウガー、ウギャーの声もなく万に達する獣たちは静かでした。



 「私は、人類の帝国を受け継ぐ者として、諸君の代表たる者として一つの決断を、諸君らに伝えたい!帝国は老いた!その体は軋みを上げ、諸君らの生活も又疲弊している!これが神の意志であろうか?神は我らを見放したのであろうか?いや違う!断じて違う!神は我らを見放して等居ない!その証拠に此処に集った諸君ら兄弟は一つの思いを同じくしている筈だ!その心に宿る神の愛を思って欲しい!我らは今日と言う日、神の愛を共通して持った兄弟姉妹である!その愛は未だ帝都の外には届いていない!そして帝国と言う古い革袋は新しい神の愛と言う酒を注ぐに値しない!我らは変えなければいけない!帝都を!帝国を!世界を!その為には新しい酒を注ぐ革袋が必要なのだ!私は帝国皇帝として、最高神祇官として、此処に帝国制度の撤廃を宣言するものである!」



 流石に驚きざわめきがコロセウムに満ちていきます。酔った頭でも皇帝らしき者が飛んでもない事を言ってることは理解できるようです。



 「驚かれるのも無理はない。だがこれは必要な事なのだ!考えて欲しい!最早、この町しか有さない帝国が、帝国足り得るのか?我らは過去に囚われ過去を誇る余り、本来の帝国の意味を忘れたのではないか!帝国はエルフに対する人類の結束の為に存在したのだ!エルフ亡き今、それに囚われ。真の連帯を失ってはいないのだろうか!更に言おう!我らの神は許せとお言いになった!それは諸君らも昨晩から魂で分かった筈だ!貴賤の別なく、性別の別なく、老いも若さの違いもなく我らは神の前に一つだ!だからこそ言おう!我らは神の前に有って許すべきなのだ!争う同胞も滅びしエルフも我らを去った長髭も!」



 話が壮大になって来ました。煙に巻かれている顔している者が続出してます。でも良い事いってるのは分かってますね、其処だけ納得してくれていればいいのです。



 「この許しの心を神の愛を、帝都の外に届け続ける為には、帝国と言う古びた革袋は相応しくない!新しい革袋が必要なのだ!諸君らが感じる神の愛と言うなの酒を入れる袋が!私は!最後の皇帝、最後の最高神祇官として新しい革袋の名前を諸君らに伝えたい!人類の帝国は消え、帝都は聖なる都となるのだ!聖都!聖都である!我らはこの町を聖なる祭壇として永遠に火を燈し続ける!私はその先頭に立つ最初の者に成ろう!」



 その時です。金色のドレスに身を包んだ貴婦人が、手に赤銅の月桂冠を持ち婿殿の横に降り立ちました。全ての視線が突然の闖入者に集まります。



 長い耳、金の髪、ドレスの隙間から見える赤銅の肌。滅びたエルフがそこにいるのです。彼女は言います。



 「滅びし者より、最後の贈り物をさせて頂きます。貴方様は許すとお言いに成られました。私たちも貴方様の皆さまの愛を感じております。我らは許されたのです、貴方様こそ、我らと人間を繋ぐお方。貴方様たちこそが真に我らの後継者。神の愛の元全てをお返ししましょう」



 そう言うと、彼女は婿殿にアカガネの月桂冠を被せ掻き消える様に居なくなりました。夢か幻か?あの傲慢で冷酷なエルフが我らのリーダーに自らの後継者と言ったぞ?しかも俺たちの目の前で消えてしまった。酔いから醒めた連中が叫び始めます。



 「聖下!我らの導き手!」「選ばれた方!許し手!」「奇跡だ!奇跡を見た!」



 酔いから醒めない獣人間も、何だか分からんが凄い者見たとウガー、彼らの目には大方、ピラミッドでの生贄儀式に見えてるんでしょう。



 兎も角あたりは騒然、聖下!聖下!の大合唱。割れんばかりの歓声の中、婿殿は何だか分からんが凄い地位、世俗権力を超える文化パワーを振るえる身分の第一歩を踏み出したのです。民衆の人間さんは真実なんて知らなくて結構、全て私達の、仕込みですが感動したなら良いじゃないですか。



 











 此処までが、これまで起こった事です。どうです、勢い任せでも何とかなったでしょう?前皇帝は何処にいるのか?あそこ奥の方の席をご覧になってください。



 「いやー、若返ったな私、病も飛んで行ったし、エルフ様様ではないか!皇帝なんぞポイだポイ!人生これから!もう一花咲かせようかな?君と歳は幾つ?十五!エルフでも構わん構わんむしろ大歓迎!馬鹿息子が孫作るなら、私は子供作るもんね!」



 元気になって羽目を外してますよ。なに?これまでの忠誠対象があれで幻滅した?良いじゃありませんか、さあ飲んで飲んで。あのドレスですか?宮殿地下で埃を被っていた、金羊毛で出来た演劇衣装何ですがサイズがあって良かったですよ。喜劇用なので胸までザックリ開いた人前では着れない、馬鹿衣装ですが、芝居するならあんな物の方が良いですよね。



 人を騙して何とも思わないのか?固いですね、本当に貴方固い人です。まあ、ですから最後の最後に、私を討ち取ろうとして、此処まで乗り込んでこれたのでしょうが、離せ?くッ!殺せ?その言葉が聞きたかったのですよ。今夜は寝かせませんよタップリと可愛がってあげます隊長さん。
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