14 / 46
第三章 復活
第一節 designation
しおりを挟む
ドドラグラ族――彼らに則った発音をすれば、ドラグールという言葉になる。
ドラグールとは彼らの言葉で、龍を意味する。龍とは伝説上の生物の一種であり、蜥蜴の身体に蝙蝠の翼を持った、人間に害を為す巨大な怪物であるという事だった。人間にとって有害であるという龍の名を背負っているという事は、ドドラグラ族が極めて危険な集団であるという事、そして強大な悪の力を持って悪の獣を討伐する使命がある事を意味していた。
ヴァーマ・ドゥエルにも龍の伝説はある。しかしドドラグラ族にとっての龍が人間と敵対する悪の存在であるのに対し、ヴァーマ・ドゥエルで説く所の龍は彼らにとっての創世王であった。
ヌェズキたちに文化を齎し、町を作り、農耕を教えたとされるのが、ヴァーマ・ドゥエルの龍である。その姿は、蛇の身体に鳥の翼を持った輝く巨獣とされており、今まで多くの地を流浪して来たダヴェヌラたちの事を象徴的に語ったものであるとも言われている。
つまり、ドドラグラ族とヴァーマ・ドゥエルの龍に対する認識は大きく異なっており、この思想の隔たりが、二つの種族の争いを招いているのであった。
ドドラグラ族にとって龍は悪であり、その悪を祭神として戴くヴァーマ・ドゥエルは、看過する事の出来ない悪の民族なのであった。
これまでドドラグラ族は、他の部族との小競り合いなどもあってなかなか密林一帯を支配する戦いを挑む事が出来ないでいた。だが、ヴァーマ・ドゥエルの最強戦士がディバーダ族に討たれたと知るや、彼らは最も巨大な勢力を誇るヴァーマ・ドゥエルを陥落させるべく動き出したのであった。
彼らは自ら敵とする龍を模した甲冑を身に纏い、森の中へ進撃を開始した――
戦士長ドゥギャ、ガムラ、そしてマモラは、ドドラグラ族の襲撃に際し、砦の守りを徹底しようとした。すぐさま訓練場を飛び出して、戦士たちには戦いの準備を、他の人たちには家屋の中で身を守る事を伝えようとしたのである。
「ゆくぞ、アーヴァン!」
ガムラは息子アーヴァンに鋭く言った。アーヴァンは頷いて、昨夜から身に着けていたものの重みを改めて感じている。自分でさえ満足に振るえない、しかし亡き友の遺品である石鉈だ。
他の戦士たちも慌ただしく動き始めている。
と――
「待て!」
オウマが叫んだ。
姉のシュメが、この期に及んで何かを言おうとする弟に、流石に怒りを露わにし始めた。
「お前の敗けだ、マモラ!」
マモラは苛立ちを浮かべてオウマを振り返った。
「お前にも分かった筈だ、得体の知れない敵が、何度打ち据えても立ち上がって襲って来る恐怖が! お前は恐怖に屈して、俺を攻撃した! 俺の戦闘力を奪う為に、闘争を用いたのだ! それは俺が言っていた事と同じじゃないか。お前は俺にびくついて、武器を構える事をやめなかったじゃないか!」
「おい、こんな時に……」
アーヴァンがオウマを諫めた。その巨大な手を振り払って、オウマはマモラに駆け寄った。
「お前は俺に敗けたんだ。お前自身で、お前の考えを否定したんだ!」
「――こいつっ」
オウマはきっと、最初からこのような展開を考えていたに違いない。マモラから勝利を奪えたのなら、最初の約束通り、自分が戦士長になって軍備を増強する。こうやって敗けても、何度も立ち上がり、何度もマモラに攻めさせる事で、ヴァーマ・ドゥエルと周辺部族との関係の縮図を見せ付ける。
何れにしても正しいのは自分で、間違っているのは最低限の専守防衛にのみ執着する長老連である――オウマは最初から、その現実を突き付ける心算だったのだ。
「こんな時までよせ!」
ガムラがマモラを制し、オウマを睨み付けた。オウマは逆にガムラを睨み返した。
ガムラは言った。
「オウマ、君を一時的に戦士長の一人に任命する……」
「ガムラ!?」
驚いたのはマモラだ。まさかこのガムラが、オウマの言う幼稚な軍備論に耳を貸すとは思わなかったのだ。
ガムラはマモラの戸惑いを理解して、静かな眼で同じく戦士長である彼を見つめた。
「守ろうとするばかりで、その為の力が伴わねば意味がないと、私も常々感じていた所だ」
「しかし戦士長ガムラ……」
「今、世界中が平和ならばそれも良いだろう。しかし、この砦の中は平和でも、一歩、砦から足を踏み出せば世の中は決して平和ではないのだ。我々の文化、誇りを守るには、戦わねばならない時もあるだろう」
まだ納得し切った訳ではないマモラの背中を叩いて、ガムラは言った。単に戦争がしたいのではない、守る為に戦わねばならないという、彼にとっても苦渋の決断をせねばならないという意思表明だった。
「傷は平気か、戦士長オウマ」
「――っ、当り前だ!」
オウマは掌に唾を吐いて、マモラの棍棒で抉られた額に塗り込んだ。既に戦意が高揚していたオウマであるから、βエンドルフィンとアドレナリンの効果によって痛みも出血も治まっていた。
「アーヴァン、オウマと共に戦士を率いて、砦を守ってくれ」
「はい」
アーヴァンは父に言われて頷いた。トゥケィの形見、巨大な石鉈を握り締めて、戦場へと赴く。
ダブーラ・アブ・シャブーラは、先日の戦いの失態により降格の目に遭っていた。
ハーン・ゾデから、その二つ下の階級であるゾデ・ナージまで、地位を引き下げられている。
ゾデ・ナージは、下級戦士と違って上衣を着る事は許されているものの、肩を露出しなければならない。衣服の面積が少なくなるという事は、武器を隠す場所が減るという事だった。
ダブーラは暗器ガビジに変わって、下級戦士の好む金属製のティッカーギを装着した。ティッカーギとは、手の指の内、人差し指から小指までの四本を、手の甲と掌側から挟むようにして装着する武器で、拳を作る事で手の甲から爪状の刃物が跳ね上がるというものである。
拳の延長線に金属の爪が生える事になるので、パンチの軌道で敵を切り裂く事が出来る。
しかしこれは、戦いに不慣れな下級戦士の好む武器で、ゾデ戦士、しかも一度はハーン・ゾデにまでなったダブーラとしては、酷く屈辱的な武装であった。
又、ダブーラはアーリ・ゾデ――ゾデ・ナージの一つ上で、上腕の中頃までゾデが長くなっている――になった際に与えられた、所属を表すアブ、ハーン・ゾデに昇格した事で与えられた苗字のシャブーラの言葉をも剥奪されている。
アブの言葉によって家財などが豊富になり、シャブーラの苗字によって他のゾデ戦士と階級に則ったやり取りをする事が出来る。これを奪われると、昨日までは好き勝手に命令する事が出来ていた下の階級のゾデ戦士にも、雑用を言い付けられる事があるようになる。
実際、今のダブーラは、アーリ・ゾデの男に命じられて、斥候をやらされていた。
カムンナーギ・メルバの予言により、ドドラグラ族のヴァーマ・ドゥエル侵攻が明らかとなり、その様子を見にやって来たのだった。
ダブーラは森の中に紛れ、樹上を渡って身を隠し、密林へと進撃するドドラグラ族の軍団を発見した。
ドドラグラ族の特徴は、豊富な金属資源による甲冑であった。海を渡ってやって来たという彼らは、その身を分厚い金属の鎧で包み込み、総数は決して多くはないものの――ハーラ・グル・アーヤバによる一〇年前の大虐殺も影響している――、その圧倒的な防御力で周辺部族に対して優位を保っていた。
上や横、斜めに張り出した兜に、密林の中では邪魔にしかならなさそうな肩、精妙な動作を妨げる指先まで覆う手甲に、歩くだけで地面が沈む靴……ダブーラから見れば、あんな鎧は見掛け倒し以上の何ものでもなかった。
他の部族では難しかろうが、ディバーダ族のゾデ戦士ならば、鎧の間隙を貫く事は容易だろう。
それは、巧みな戦闘技術の事もあるが、同時にヒヒイロカネという物質から考えてもそうだ。
ヒヒイロカネを、他の部族は単に金属の事だと思っているが、ディバーダ族の中では違う。ヒヒイロカネは彼ら特有の金属であり、ドドラグラ族の鎧とは全く異なる性質のものだ。
展性や剛性という意味ではなく、その出所や本質からして、通常の金属とは違っていた。
生半可な鎧であれば、ガビジのような大きさでも充分に切断、貫通が可能である。
トゥケィ=ゼノキスァを失ったヴァーマ・ドゥエルは、ドドラグラ族の前に敗れるだろう。しかしヴァーマ・ドゥエルも出来得る限りの抵抗はするであろうし、ドドラグラ族も無傷では済むまい。
そうなれば、ディバーダ族が漁夫の利を捕る事は可能である。今回出陣したのが全てではないにせよ、ドドラグラ族の総数はディバーダ族には遠く及ばないのだから。
「――む」
五〇名余りのドドラグラ族の軍勢を確認し、自分たちの砦に戻ろうとしたダブーラは、ふと、その殿を務める鎧を発見して、眉を顰めた。
基本的な外見は、他の鎧騎士たちとそう変わりはない。だがその右腕部分だけ、異なる材質の金属で造られているもののようだった。
そしてその光沢――光を浴びて薄っすらと赤く燃え立つように輝く金属を、ダブーラは知っていた。
ヒヒイロカネの輝きだった。
ドラグールとは彼らの言葉で、龍を意味する。龍とは伝説上の生物の一種であり、蜥蜴の身体に蝙蝠の翼を持った、人間に害を為す巨大な怪物であるという事だった。人間にとって有害であるという龍の名を背負っているという事は、ドドラグラ族が極めて危険な集団であるという事、そして強大な悪の力を持って悪の獣を討伐する使命がある事を意味していた。
ヴァーマ・ドゥエルにも龍の伝説はある。しかしドドラグラ族にとっての龍が人間と敵対する悪の存在であるのに対し、ヴァーマ・ドゥエルで説く所の龍は彼らにとっての創世王であった。
ヌェズキたちに文化を齎し、町を作り、農耕を教えたとされるのが、ヴァーマ・ドゥエルの龍である。その姿は、蛇の身体に鳥の翼を持った輝く巨獣とされており、今まで多くの地を流浪して来たダヴェヌラたちの事を象徴的に語ったものであるとも言われている。
つまり、ドドラグラ族とヴァーマ・ドゥエルの龍に対する認識は大きく異なっており、この思想の隔たりが、二つの種族の争いを招いているのであった。
ドドラグラ族にとって龍は悪であり、その悪を祭神として戴くヴァーマ・ドゥエルは、看過する事の出来ない悪の民族なのであった。
これまでドドラグラ族は、他の部族との小競り合いなどもあってなかなか密林一帯を支配する戦いを挑む事が出来ないでいた。だが、ヴァーマ・ドゥエルの最強戦士がディバーダ族に討たれたと知るや、彼らは最も巨大な勢力を誇るヴァーマ・ドゥエルを陥落させるべく動き出したのであった。
彼らは自ら敵とする龍を模した甲冑を身に纏い、森の中へ進撃を開始した――
戦士長ドゥギャ、ガムラ、そしてマモラは、ドドラグラ族の襲撃に際し、砦の守りを徹底しようとした。すぐさま訓練場を飛び出して、戦士たちには戦いの準備を、他の人たちには家屋の中で身を守る事を伝えようとしたのである。
「ゆくぞ、アーヴァン!」
ガムラは息子アーヴァンに鋭く言った。アーヴァンは頷いて、昨夜から身に着けていたものの重みを改めて感じている。自分でさえ満足に振るえない、しかし亡き友の遺品である石鉈だ。
他の戦士たちも慌ただしく動き始めている。
と――
「待て!」
オウマが叫んだ。
姉のシュメが、この期に及んで何かを言おうとする弟に、流石に怒りを露わにし始めた。
「お前の敗けだ、マモラ!」
マモラは苛立ちを浮かべてオウマを振り返った。
「お前にも分かった筈だ、得体の知れない敵が、何度打ち据えても立ち上がって襲って来る恐怖が! お前は恐怖に屈して、俺を攻撃した! 俺の戦闘力を奪う為に、闘争を用いたのだ! それは俺が言っていた事と同じじゃないか。お前は俺にびくついて、武器を構える事をやめなかったじゃないか!」
「おい、こんな時に……」
アーヴァンがオウマを諫めた。その巨大な手を振り払って、オウマはマモラに駆け寄った。
「お前は俺に敗けたんだ。お前自身で、お前の考えを否定したんだ!」
「――こいつっ」
オウマはきっと、最初からこのような展開を考えていたに違いない。マモラから勝利を奪えたのなら、最初の約束通り、自分が戦士長になって軍備を増強する。こうやって敗けても、何度も立ち上がり、何度もマモラに攻めさせる事で、ヴァーマ・ドゥエルと周辺部族との関係の縮図を見せ付ける。
何れにしても正しいのは自分で、間違っているのは最低限の専守防衛にのみ執着する長老連である――オウマは最初から、その現実を突き付ける心算だったのだ。
「こんな時までよせ!」
ガムラがマモラを制し、オウマを睨み付けた。オウマは逆にガムラを睨み返した。
ガムラは言った。
「オウマ、君を一時的に戦士長の一人に任命する……」
「ガムラ!?」
驚いたのはマモラだ。まさかこのガムラが、オウマの言う幼稚な軍備論に耳を貸すとは思わなかったのだ。
ガムラはマモラの戸惑いを理解して、静かな眼で同じく戦士長である彼を見つめた。
「守ろうとするばかりで、その為の力が伴わねば意味がないと、私も常々感じていた所だ」
「しかし戦士長ガムラ……」
「今、世界中が平和ならばそれも良いだろう。しかし、この砦の中は平和でも、一歩、砦から足を踏み出せば世の中は決して平和ではないのだ。我々の文化、誇りを守るには、戦わねばならない時もあるだろう」
まだ納得し切った訳ではないマモラの背中を叩いて、ガムラは言った。単に戦争がしたいのではない、守る為に戦わねばならないという、彼にとっても苦渋の決断をせねばならないという意思表明だった。
「傷は平気か、戦士長オウマ」
「――っ、当り前だ!」
オウマは掌に唾を吐いて、マモラの棍棒で抉られた額に塗り込んだ。既に戦意が高揚していたオウマであるから、βエンドルフィンとアドレナリンの効果によって痛みも出血も治まっていた。
「アーヴァン、オウマと共に戦士を率いて、砦を守ってくれ」
「はい」
アーヴァンは父に言われて頷いた。トゥケィの形見、巨大な石鉈を握り締めて、戦場へと赴く。
ダブーラ・アブ・シャブーラは、先日の戦いの失態により降格の目に遭っていた。
ハーン・ゾデから、その二つ下の階級であるゾデ・ナージまで、地位を引き下げられている。
ゾデ・ナージは、下級戦士と違って上衣を着る事は許されているものの、肩を露出しなければならない。衣服の面積が少なくなるという事は、武器を隠す場所が減るという事だった。
ダブーラは暗器ガビジに変わって、下級戦士の好む金属製のティッカーギを装着した。ティッカーギとは、手の指の内、人差し指から小指までの四本を、手の甲と掌側から挟むようにして装着する武器で、拳を作る事で手の甲から爪状の刃物が跳ね上がるというものである。
拳の延長線に金属の爪が生える事になるので、パンチの軌道で敵を切り裂く事が出来る。
しかしこれは、戦いに不慣れな下級戦士の好む武器で、ゾデ戦士、しかも一度はハーン・ゾデにまでなったダブーラとしては、酷く屈辱的な武装であった。
又、ダブーラはアーリ・ゾデ――ゾデ・ナージの一つ上で、上腕の中頃までゾデが長くなっている――になった際に与えられた、所属を表すアブ、ハーン・ゾデに昇格した事で与えられた苗字のシャブーラの言葉をも剥奪されている。
アブの言葉によって家財などが豊富になり、シャブーラの苗字によって他のゾデ戦士と階級に則ったやり取りをする事が出来る。これを奪われると、昨日までは好き勝手に命令する事が出来ていた下の階級のゾデ戦士にも、雑用を言い付けられる事があるようになる。
実際、今のダブーラは、アーリ・ゾデの男に命じられて、斥候をやらされていた。
カムンナーギ・メルバの予言により、ドドラグラ族のヴァーマ・ドゥエル侵攻が明らかとなり、その様子を見にやって来たのだった。
ダブーラは森の中に紛れ、樹上を渡って身を隠し、密林へと進撃するドドラグラ族の軍団を発見した。
ドドラグラ族の特徴は、豊富な金属資源による甲冑であった。海を渡ってやって来たという彼らは、その身を分厚い金属の鎧で包み込み、総数は決して多くはないものの――ハーラ・グル・アーヤバによる一〇年前の大虐殺も影響している――、その圧倒的な防御力で周辺部族に対して優位を保っていた。
上や横、斜めに張り出した兜に、密林の中では邪魔にしかならなさそうな肩、精妙な動作を妨げる指先まで覆う手甲に、歩くだけで地面が沈む靴……ダブーラから見れば、あんな鎧は見掛け倒し以上の何ものでもなかった。
他の部族では難しかろうが、ディバーダ族のゾデ戦士ならば、鎧の間隙を貫く事は容易だろう。
それは、巧みな戦闘技術の事もあるが、同時にヒヒイロカネという物質から考えてもそうだ。
ヒヒイロカネを、他の部族は単に金属の事だと思っているが、ディバーダ族の中では違う。ヒヒイロカネは彼ら特有の金属であり、ドドラグラ族の鎧とは全く異なる性質のものだ。
展性や剛性という意味ではなく、その出所や本質からして、通常の金属とは違っていた。
生半可な鎧であれば、ガビジのような大きさでも充分に切断、貫通が可能である。
トゥケィ=ゼノキスァを失ったヴァーマ・ドゥエルは、ドドラグラ族の前に敗れるだろう。しかしヴァーマ・ドゥエルも出来得る限りの抵抗はするであろうし、ドドラグラ族も無傷では済むまい。
そうなれば、ディバーダ族が漁夫の利を捕る事は可能である。今回出陣したのが全てではないにせよ、ドドラグラ族の総数はディバーダ族には遠く及ばないのだから。
「――む」
五〇名余りのドドラグラ族の軍勢を確認し、自分たちの砦に戻ろうとしたダブーラは、ふと、その殿を務める鎧を発見して、眉を顰めた。
基本的な外見は、他の鎧騎士たちとそう変わりはない。だがその右腕部分だけ、異なる材質の金属で造られているもののようだった。
そしてその光沢――光を浴びて薄っすらと赤く燃え立つように輝く金属を、ダブーラは知っていた。
ヒヒイロカネの輝きだった。
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
※他サイトでも掲載しています
※ちょいちょい手直ししていってます
2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる