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転章 極刑
第三節 criminal
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地下洞窟へと向かっていたオウマは、無数の悲鳴の連鎖を耳にして立ち止まった。
その声は、一昨日とまるで同じ――リオディン・ダグラ族の襲撃によって戦士たちが虐殺され、女たちが捕らえられた時と同じものであった。
やがて彼らの前にも、門を破壊してやって来た川向こうの三部族の戦士団が迫る。
オウマはカーラにマキアを託し、ヴォルギーンを構えて立ち向かった。
だが、圧倒的な数の前に敗れ去り、唯一残った巫女であるカーラ、そしてマキアも、敵兵に捕縛されたのであった。
薄暗い空の下で、捕えられたオウマたちは中央神殿の前に引き出された。背中に横にした棒をあてがい、腕を正面に下から持ってゆき、手首を植物の蔓で縛り上げている。
リオディン・ダグラ族から取り戻した女たち、隠れて生き延びた負傷兵や子供たちも、余す所なく捕らえられて神殿を臨む中央広場に集められていた。
その数は、全盛期の四分の一にまで減っている。屈強な肉体を持つ男戦士や、女教官たちの姿がないからか、その印象は余計に大きかった。
神殿の階段に真っ直ぐ向かう道を、捕虜と彼らを捕らえた兵士たちの壁で挟んでいる。オウマは、ヴァーマ・ドゥエルの人々が何やらざわついているのを聞いた。単に捕虜となった自分たちがどうなるかを案じているのではなく、自分たちの身体で作った道を何者かが歩いて来る、その何者かに対して声が注がれているようであった。
捕虜と兵士の壁の間を歩いて来るのは、トゥケィだった。
ぼろぼろに傷付いたトゥケィは、服を剥ぎ取られた屈辱的な格好で、両手を縛り付けられ、アージュラ族酋長ゾーマ、バックベム族首領ギダに挟まれ、フィダス族族長キャシャヴァに先導される形で連行されていた。
「トゥケィ!」
「トゥケィ!」
オウマとカーラが呼び掛ける。
「お兄さん……」
兄の無様な姿に、マキアが見えるようになった眼を逸らそうとした。
しかしその呟きを聞いたキャシャヴァが、捕虜の群れからマキアの手を引いて連れ出した。
「妹か」
そう訊くと、トゥケィと共に連行した。
神殿の頂上には、赤い鎧と蒼い鎧がそれぞれ立っている。
蒼い鎧――“穿孔の盾と矛”を、メルバが装着している。
赤い鎧――“剥離の鎧と剣”を身に着けているのはハーラだろう。
そして二人は、互いに一振りずつ、赤い剣を握っていた。
トゥケィとマキアが階段を上り、神殿の頂上まで連行されると、メルバが剣を掲げて声を上げた。
「我が名はフルマ・カーラ・メルバ。ディバーダのカムンナーギにして、かつてのヴァーマ・ドゥエルの巫女。私はここに、この半島に住まう七大部族の統一を宣言する。これまで争って来た、ディバーダ族、アージュラ族、フィダス族、バックベム族、リオディン・ダグラ族、ドドラグラ族、そしてヴァーマ・ドゥエルの民は争いをやめ、一つの王国となるのだ。巫女である私と、戦士であるハーラによってお前たちは統率される事となる。これより我らは、人種や部族の境界を失くし、一つの国家として文明を築き上げてゆく事であろう!」
おぉーっ!
わーっ!
兵士たちが咆哮した。
オウマが視線を巡らせると、トゥケィと共に協力して捕らえたリオディン・ダグラ族の者たちや、アーヴァンとバラド候との代表戦の際にはいなかったドドラグラ族の兵士たちも整列しており、メルバの宣言に同調していた。
オウマには信じられなかった。今までの争いが何だったのかと思うくらい突然に、それまで血で血を洗い合っていた部族が結託している。
捕虜となっていたヴァーマ・ドゥエルの女子供たちも拘束を解かれているのが、眼に入った。
しかしオウマとカーラは、まだ拘束されたままである。
人々の歓声を一身に浴びるメルバとハーラ。
メルバはその声が一頻り治まった所で、宣言を続けた。
「新王国建設に当たり、これより、最大の戦犯であるヴァーマ・ドゥエルの長老、トゥケィ=ゼノキスァを極刑に処す!」
「何だと……!」
オウマが暴れ出そうとすると、神殿の頂上から蒼い兜が彼を睨んだ。
するとオウマの身体は彼の意思を無視して通路に出て、階段を上り始める。
更に、リオディン・ダグラ族、ドドラグラ族からもそれぞれ、代表となる戦士が歩み出てオウマに続いた。
頂上に並び立ったのは、
ゾーマ、
キャシャヴァ、
ギダ、
オウマ、
タムザの弟であるギギス・クファーン、
バラドの息子であるバラド二世
である。
この六人に、巫女であるメルバ、戦士であるハーラが加わる。
「貴殿らは各部族の代表として、六神衆の座に任命する。これから始まる新王国を共に繁栄させる手助けをしてくれ」
他の者たちはこれに異存はないとしても、オウマは別だ。
「ふざけるな! 誰が貴様らの言いなりになど……」
そう噛み付いてゆくオウマに、メルバが剣の切っ先を突き付けた。
「不用意な発言は慎む事だ。お前たち敗残兵を、新王国の重役に据えてやるだけでもありがたく思え」
「何……?」
「それともお前も、この男のように咎人として処されたいのか」
「咎人……? トゥケィに何の罪があるというのだ? ヴァーマ・ドゥエルを売ったとかいうン・ダーモの話か? 俺はそんな事は信じないぞ。誰だってそうだ、ヴァーマ・ドゥエルの人間は、トゥケィを疑うような事はしない!」
正直、その言葉は心からのものではない。
ン・ダーモの話を信じないという点では本気だ。しかし、砦の者たちはトゥケィが獣の姿に変貌する所を見ている。彼を今まで通り信じる事は、出来ない筈だ。
「そんな事ではない。この男は私が持ち掛けた同盟を拒んだ。ヴァーマ・ドゥエルに固執し、いたずらに戦火を拡大する道を望んだのだ。そんな危険分子は残しては置けない。それに見せしめの意味もある」
「見せしめだと?」
「そうだ。我々の王国は武力による統一を指標とする。その王国内で罪を犯した者がどうなるのか、この場に於いてはっきりとさせた方が良い」
「武力による統一……トゥケィはそれを拒んだのではないのか!? それが罪だと……」
「その挙句がこのざまだ。ヴァーマ・ドゥエルは門を閉ざし、壁を作り、他の部族との交流を断って自分たちだけの楽園を享受しようとした。攻め入られても自衛の力は弱々しくいたずらに犠牲を増やし、それでも何の改善もせずに善性に縋って仮初めの和平を謳った。挙句、歩み寄った我々が矛を携えている、それだけの理由で同盟を拒んだのだ。一方、彼らはどうだ」
メルバが顎をしゃくって、オウマを除く五人の部族長たちを示した。
「ハーラは圧倒的な武力により、彼らを従えた。犠牲は出たが、何れもハーラの力に屈服し、自らその軍門に下る事を決断し、結託した。平和を謳うお前たちヴァーマ・ドゥエルは、結果的に命を無駄に散らしていたに過ぎない事が、分からないのか?」
「――」
オウマは言葉に詰まった。その考えは、オウマ自身の思想でもあったからだ。神の都、平和の砦、そんな名前に甘えて軍備を増強しなかったヴァーマ・ドゥエルに、オウマは不満を抱いていた。トゥケィが提案した敵兵を奴隷にするという考え、アーヴァンが言っていた代表戦による戦争の終結と植民地化による同盟。
その全てが、敵であるディバーダ族の巫女によって成し遂げられてしまった。
「お前にならば、私たちの考えが理解出来る……」
メルバはオウマに、優しく語り掛けた。その肩にぽんと手を置き、念動力によって拘束を解いた。
オウマはトゥケィを見た。トゥケィは虚ろな眼で俯いていた。オウマは彼から、眼を逸らした。
「答えは出たようだな……」
メルバがオウマを六神衆の列に加え、神殿の頂上で砦に集結した人々に語り掛けた。
「大いなる咎人、その名は獣戦士。我らの平和を乱せし龍の子、悪王のしもべに、大いなる罰を与えん」
ギギスとバラド二世がトゥケィの膝を突かせ、顎を持ち上げさせた。メルバはゾーマから金の盃を受け取り、キャシャヴァが持っていた瓶から酒を注がせた。白くねっとりとした酒は、リュウゼツラン科の植物から抽出された液体を発酵させたものだ。そしギギスとバラド二世にトゥケィの口を開かせ、金の盃から酒を流し込んだ。
「何をしている!?」
オウマが叫ぶようにして聞いた。
「この男は罪を犯した。数多の命を殺し、甘言によって人々を騙し、平和を奪い取った。そして今、最後の罪を犯そうとしている。その時こそ、神は大いなる罰を彼に与えるであろう」
「最後の罪……?」
訝るオウマの前で、ギダがマキアの拘束を解き、衣服を剥ぎ取って、頂上に押し倒した。
まだ成長痛に悶えているマキアは、乳房や局部を隠す事さえ出来ないようであった。
「姦淫だ」
メルバは酒を飲ませたトゥケィを、マキアの横に突き飛ばした。
「今宵、太陽が月を喰らう。赤き太陽が蒼き月に重なり、獣のまぐわいを大罪として、彼の者を処さん」
その声は、一昨日とまるで同じ――リオディン・ダグラ族の襲撃によって戦士たちが虐殺され、女たちが捕らえられた時と同じものであった。
やがて彼らの前にも、門を破壊してやって来た川向こうの三部族の戦士団が迫る。
オウマはカーラにマキアを託し、ヴォルギーンを構えて立ち向かった。
だが、圧倒的な数の前に敗れ去り、唯一残った巫女であるカーラ、そしてマキアも、敵兵に捕縛されたのであった。
薄暗い空の下で、捕えられたオウマたちは中央神殿の前に引き出された。背中に横にした棒をあてがい、腕を正面に下から持ってゆき、手首を植物の蔓で縛り上げている。
リオディン・ダグラ族から取り戻した女たち、隠れて生き延びた負傷兵や子供たちも、余す所なく捕らえられて神殿を臨む中央広場に集められていた。
その数は、全盛期の四分の一にまで減っている。屈強な肉体を持つ男戦士や、女教官たちの姿がないからか、その印象は余計に大きかった。
神殿の階段に真っ直ぐ向かう道を、捕虜と彼らを捕らえた兵士たちの壁で挟んでいる。オウマは、ヴァーマ・ドゥエルの人々が何やらざわついているのを聞いた。単に捕虜となった自分たちがどうなるかを案じているのではなく、自分たちの身体で作った道を何者かが歩いて来る、その何者かに対して声が注がれているようであった。
捕虜と兵士の壁の間を歩いて来るのは、トゥケィだった。
ぼろぼろに傷付いたトゥケィは、服を剥ぎ取られた屈辱的な格好で、両手を縛り付けられ、アージュラ族酋長ゾーマ、バックベム族首領ギダに挟まれ、フィダス族族長キャシャヴァに先導される形で連行されていた。
「トゥケィ!」
「トゥケィ!」
オウマとカーラが呼び掛ける。
「お兄さん……」
兄の無様な姿に、マキアが見えるようになった眼を逸らそうとした。
しかしその呟きを聞いたキャシャヴァが、捕虜の群れからマキアの手を引いて連れ出した。
「妹か」
そう訊くと、トゥケィと共に連行した。
神殿の頂上には、赤い鎧と蒼い鎧がそれぞれ立っている。
蒼い鎧――“穿孔の盾と矛”を、メルバが装着している。
赤い鎧――“剥離の鎧と剣”を身に着けているのはハーラだろう。
そして二人は、互いに一振りずつ、赤い剣を握っていた。
トゥケィとマキアが階段を上り、神殿の頂上まで連行されると、メルバが剣を掲げて声を上げた。
「我が名はフルマ・カーラ・メルバ。ディバーダのカムンナーギにして、かつてのヴァーマ・ドゥエルの巫女。私はここに、この半島に住まう七大部族の統一を宣言する。これまで争って来た、ディバーダ族、アージュラ族、フィダス族、バックベム族、リオディン・ダグラ族、ドドラグラ族、そしてヴァーマ・ドゥエルの民は争いをやめ、一つの王国となるのだ。巫女である私と、戦士であるハーラによってお前たちは統率される事となる。これより我らは、人種や部族の境界を失くし、一つの国家として文明を築き上げてゆく事であろう!」
おぉーっ!
わーっ!
兵士たちが咆哮した。
オウマが視線を巡らせると、トゥケィと共に協力して捕らえたリオディン・ダグラ族の者たちや、アーヴァンとバラド候との代表戦の際にはいなかったドドラグラ族の兵士たちも整列しており、メルバの宣言に同調していた。
オウマには信じられなかった。今までの争いが何だったのかと思うくらい突然に、それまで血で血を洗い合っていた部族が結託している。
捕虜となっていたヴァーマ・ドゥエルの女子供たちも拘束を解かれているのが、眼に入った。
しかしオウマとカーラは、まだ拘束されたままである。
人々の歓声を一身に浴びるメルバとハーラ。
メルバはその声が一頻り治まった所で、宣言を続けた。
「新王国建設に当たり、これより、最大の戦犯であるヴァーマ・ドゥエルの長老、トゥケィ=ゼノキスァを極刑に処す!」
「何だと……!」
オウマが暴れ出そうとすると、神殿の頂上から蒼い兜が彼を睨んだ。
するとオウマの身体は彼の意思を無視して通路に出て、階段を上り始める。
更に、リオディン・ダグラ族、ドドラグラ族からもそれぞれ、代表となる戦士が歩み出てオウマに続いた。
頂上に並び立ったのは、
ゾーマ、
キャシャヴァ、
ギダ、
オウマ、
タムザの弟であるギギス・クファーン、
バラドの息子であるバラド二世
である。
この六人に、巫女であるメルバ、戦士であるハーラが加わる。
「貴殿らは各部族の代表として、六神衆の座に任命する。これから始まる新王国を共に繁栄させる手助けをしてくれ」
他の者たちはこれに異存はないとしても、オウマは別だ。
「ふざけるな! 誰が貴様らの言いなりになど……」
そう噛み付いてゆくオウマに、メルバが剣の切っ先を突き付けた。
「不用意な発言は慎む事だ。お前たち敗残兵を、新王国の重役に据えてやるだけでもありがたく思え」
「何……?」
「それともお前も、この男のように咎人として処されたいのか」
「咎人……? トゥケィに何の罪があるというのだ? ヴァーマ・ドゥエルを売ったとかいうン・ダーモの話か? 俺はそんな事は信じないぞ。誰だってそうだ、ヴァーマ・ドゥエルの人間は、トゥケィを疑うような事はしない!」
正直、その言葉は心からのものではない。
ン・ダーモの話を信じないという点では本気だ。しかし、砦の者たちはトゥケィが獣の姿に変貌する所を見ている。彼を今まで通り信じる事は、出来ない筈だ。
「そんな事ではない。この男は私が持ち掛けた同盟を拒んだ。ヴァーマ・ドゥエルに固執し、いたずらに戦火を拡大する道を望んだのだ。そんな危険分子は残しては置けない。それに見せしめの意味もある」
「見せしめだと?」
「そうだ。我々の王国は武力による統一を指標とする。その王国内で罪を犯した者がどうなるのか、この場に於いてはっきりとさせた方が良い」
「武力による統一……トゥケィはそれを拒んだのではないのか!? それが罪だと……」
「その挙句がこのざまだ。ヴァーマ・ドゥエルは門を閉ざし、壁を作り、他の部族との交流を断って自分たちだけの楽園を享受しようとした。攻め入られても自衛の力は弱々しくいたずらに犠牲を増やし、それでも何の改善もせずに善性に縋って仮初めの和平を謳った。挙句、歩み寄った我々が矛を携えている、それだけの理由で同盟を拒んだのだ。一方、彼らはどうだ」
メルバが顎をしゃくって、オウマを除く五人の部族長たちを示した。
「ハーラは圧倒的な武力により、彼らを従えた。犠牲は出たが、何れもハーラの力に屈服し、自らその軍門に下る事を決断し、結託した。平和を謳うお前たちヴァーマ・ドゥエルは、結果的に命を無駄に散らしていたに過ぎない事が、分からないのか?」
「――」
オウマは言葉に詰まった。その考えは、オウマ自身の思想でもあったからだ。神の都、平和の砦、そんな名前に甘えて軍備を増強しなかったヴァーマ・ドゥエルに、オウマは不満を抱いていた。トゥケィが提案した敵兵を奴隷にするという考え、アーヴァンが言っていた代表戦による戦争の終結と植民地化による同盟。
その全てが、敵であるディバーダ族の巫女によって成し遂げられてしまった。
「お前にならば、私たちの考えが理解出来る……」
メルバはオウマに、優しく語り掛けた。その肩にぽんと手を置き、念動力によって拘束を解いた。
オウマはトゥケィを見た。トゥケィは虚ろな眼で俯いていた。オウマは彼から、眼を逸らした。
「答えは出たようだな……」
メルバがオウマを六神衆の列に加え、神殿の頂上で砦に集結した人々に語り掛けた。
「大いなる咎人、その名は獣戦士。我らの平和を乱せし龍の子、悪王のしもべに、大いなる罰を与えん」
ギギスとバラド二世がトゥケィの膝を突かせ、顎を持ち上げさせた。メルバはゾーマから金の盃を受け取り、キャシャヴァが持っていた瓶から酒を注がせた。白くねっとりとした酒は、リュウゼツラン科の植物から抽出された液体を発酵させたものだ。そしギギスとバラド二世にトゥケィの口を開かせ、金の盃から酒を流し込んだ。
「何をしている!?」
オウマが叫ぶようにして聞いた。
「この男は罪を犯した。数多の命を殺し、甘言によって人々を騙し、平和を奪い取った。そして今、最後の罪を犯そうとしている。その時こそ、神は大いなる罰を彼に与えるであろう」
「最後の罪……?」
訝るオウマの前で、ギダがマキアの拘束を解き、衣服を剥ぎ取って、頂上に押し倒した。
まだ成長痛に悶えているマキアは、乳房や局部を隠す事さえ出来ないようであった。
「姦淫だ」
メルバは酒を飲ませたトゥケィを、マキアの横に突き飛ばした。
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