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第一章 神編
初めてのアルバ王国
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本当に建国したばかりなのかと疑いたくなるほど立派な国があった。斜め上を見上げてぽかーんと口を開けて立ち止まってしまっていた僕は、後ろから聞こえた馬の鳴き声とガラガラと音を立てる馬車で我に返った。
アルバ王国の大きな正門に続く長い最後尾に並び待つこと一時間と少し。前の青年のカードを守衛が確認した時、ざわめきが起こった。
「え」
「へ、陛下?!」
小さな呟きだったが、守衛の呟きは後ろへと伝わり大きな波のように歓声として青年の元へ返ってきた。後ろを振り返り苦笑して人々に手を振る青年は、優しそうな雰囲気だった。金髪に青い瞳で整った顔立ちをし、白線入りのグレーシャツに、やや青みがかった暗いフード付きマント、白のベルトで黒色の長ズボンと靴。誰が見ても羨むであろう出で立ちに一瞬、前世のコスプレを思い出してしまった。
そして、陛下と呼ばれた青年は僕に気づき話しかけて来た。
「ごめんね、騒がしくしちゃって」
「大丈夫…あっ!この後時間ありますか?」
「冒険者ギルドに寄るくらいだから、大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
十二歳の少年らしく元気の良い返事をした僕を誰か褒めて欲しい。前世を何歳まで生きたのかは分からないけれど、十二歳より上だと思う為、恥ずかしさがある。
「次は君だ、アルバ王国は初めてか?」
「はい。この後、冒険者ギルドに行こうと思ってます」
「……なら、この水晶に手を置いてくれ」
守衛の持つ水晶に手を置くと、青く光りを放った。正常な反応だったのだろう守衛は頷き、僕は入国を許可された。
遠くから見てもそうだが、入国しても驚きを隠せずにいた。何十年前から構想し国作りをしたのかわからないが、これほど立派な街は記憶にない。街並みを見ながら青年の左側を歩き、冒険者ギルドを目指した。
「自己紹介が遅れたね。俺は、アルシオン。君は?」
「僕は、アースです」
「アース君の用事って冒険者ギルド?」
「はい!道案内をして欲しくて!あと、王国のことも教えて貰えたらと」
柔らかな笑みを浮かべるアルシオンさんは、早速とばかりに城壁門近くの屋台に寄った。何の肉かはわからないが……あぁ鑑定スキルがあったな……カウボアの肉?鳥ではなさそうなどと考えていると、アルシオンさんが説明してくれる。
「ここの屋台はカウボアっていう、中級冒険者ぐらいなら狩りやすい、牙の生えた小さいボアの肉を出してるんだ。店主自らカウボアを狩って調理してるから、格安で提供されるんだ」
差し出された一本の串焼きを受け取りかぶりつく。適度に塩の効いた柔らかい肉が口内に肉汁と共に弾ける。
「美味しい!」
この世界で初めての食べ物に思わず感動した。肉の大きさは十代の子供の拳一つ分と、串焼きにしてはやや大きいが、これで一本銅貨一枚は安すぎる。しかし一週間に千本は売れると言うのだから凄い。土地代はわからないが、一人一本でも銅貨千枚……つまり、金貨十枚にもなる。銅貨一枚で百円、十枚集まると銀貨一枚、更に十枚集まると金貨一枚になる。一週間で十万円となり一ヶ月なら四十万円の計算になる。
「安く沢山売って多くの利益を出す。しかも魔物を狩るのも調理も店主自ら行うことで、人件費を削減してる。まさに天職だよ」
薄利多売とはまさにこの店のことだと思った。
アルバ王国の大きな正門に続く長い最後尾に並び待つこと一時間と少し。前の青年のカードを守衛が確認した時、ざわめきが起こった。
「え」
「へ、陛下?!」
小さな呟きだったが、守衛の呟きは後ろへと伝わり大きな波のように歓声として青年の元へ返ってきた。後ろを振り返り苦笑して人々に手を振る青年は、優しそうな雰囲気だった。金髪に青い瞳で整った顔立ちをし、白線入りのグレーシャツに、やや青みがかった暗いフード付きマント、白のベルトで黒色の長ズボンと靴。誰が見ても羨むであろう出で立ちに一瞬、前世のコスプレを思い出してしまった。
そして、陛下と呼ばれた青年は僕に気づき話しかけて来た。
「ごめんね、騒がしくしちゃって」
「大丈夫…あっ!この後時間ありますか?」
「冒険者ギルドに寄るくらいだから、大丈夫だよ」
「ありがとうございます!」
十二歳の少年らしく元気の良い返事をした僕を誰か褒めて欲しい。前世を何歳まで生きたのかは分からないけれど、十二歳より上だと思う為、恥ずかしさがある。
「次は君だ、アルバ王国は初めてか?」
「はい。この後、冒険者ギルドに行こうと思ってます」
「……なら、この水晶に手を置いてくれ」
守衛の持つ水晶に手を置くと、青く光りを放った。正常な反応だったのだろう守衛は頷き、僕は入国を許可された。
遠くから見てもそうだが、入国しても驚きを隠せずにいた。何十年前から構想し国作りをしたのかわからないが、これほど立派な街は記憶にない。街並みを見ながら青年の左側を歩き、冒険者ギルドを目指した。
「自己紹介が遅れたね。俺は、アルシオン。君は?」
「僕は、アースです」
「アース君の用事って冒険者ギルド?」
「はい!道案内をして欲しくて!あと、王国のことも教えて貰えたらと」
柔らかな笑みを浮かべるアルシオンさんは、早速とばかりに城壁門近くの屋台に寄った。何の肉かはわからないが……あぁ鑑定スキルがあったな……カウボアの肉?鳥ではなさそうなどと考えていると、アルシオンさんが説明してくれる。
「ここの屋台はカウボアっていう、中級冒険者ぐらいなら狩りやすい、牙の生えた小さいボアの肉を出してるんだ。店主自らカウボアを狩って調理してるから、格安で提供されるんだ」
差し出された一本の串焼きを受け取りかぶりつく。適度に塩の効いた柔らかい肉が口内に肉汁と共に弾ける。
「美味しい!」
この世界で初めての食べ物に思わず感動した。肉の大きさは十代の子供の拳一つ分と、串焼きにしてはやや大きいが、これで一本銅貨一枚は安すぎる。しかし一週間に千本は売れると言うのだから凄い。土地代はわからないが、一人一本でも銅貨千枚……つまり、金貨十枚にもなる。銅貨一枚で百円、十枚集まると銀貨一枚、更に十枚集まると金貨一枚になる。一週間で十万円となり一ヶ月なら四十万円の計算になる。
「安く沢山売って多くの利益を出す。しかも魔物を狩るのも調理も店主自ら行うことで、人件費を削減してる。まさに天職だよ」
薄利多売とはまさにこの店のことだと思った。
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