神様のお楽しみ!

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第三章 転生編

創造神アース④

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 「まん…ま」

 「アース!アース!ほら今、ママって言ったわ!」

 「パパの聞き間違いじゃないのか?」

 「カイトも聞いたでしょ?ねぇ聞いたわよね?」

 威圧するかのようにカイトに迫るアクロ。対してカイトは目を白黒させて引きつった笑みを浮かべていた。

 「脅すのは良くないぞ」

 「ぱあぱ」

 「な…何でママじゃないの……」

 「ふっ。これが現実だ」

 赤ん坊用に作られたベットを挟むように立ち、会話を繰り広げる夫婦の姿があった。
 神気を抑えたアースと、人族でありながら不老のアクロの二人が、子をしたのだ。
 アースは家名を手に入れ、アクロは念願の子を手に入れた。最近の二人は笑みが絶えない。むしろ、溢れるばかりで二人を知る者達からは、祝いの言葉が送られた。

 数百年ぶりのグランツ金家跡取りに喜ぶ、使用人やメイド達。コンクル国王はもちろん、リゲルさんからも祝われた。

 子供の成長を時に喜び、時に寂しく感じ、他家との婚約には鑑定を使ってでも人柄を重視した。
 やがてグランツ金家は魔法使いの名家と呼ばれるまで成長した。



 当時、十九歳のタイヨウと別れた翌年から六十年が経って、アースは神界へと旅立った。
 
 「今のところ最高齢は、アルシオンとタイヨウの八十だな」

 「八十歳でもよく生きた方だと思うけどね」

 僕の声にアルシオンが返す。
 
 「またここにいるってことは、俺たちは転生するのか?」

 「いや、アルシオンとタイヨウには神になって欲しくてね。アルシオンは魔法神でタイヨウは魔物神かな」

 「私は、どうすれば……?」

 「テルトには二人の補佐を頼みたい」

 アルシオンが、魔法神。
 シャイニーが、季節神。
 タイヨウが、魔物神。

 うん。あと、三神くらい欲しいな。


 「さぁて、次はいつ降りようかなー!」

 僕は、そう言ってふかふかのベットへ身を投げた。
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