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8話
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あれから、四回戦までやらされて、私は翌朝寝坊した。
朝食を用意し損ねたが、それは玲司のせいなのでお目溢し願いたいところだ。
私は昼近くまでベッドで寝込んでいた。全身が軋むようだ。変な体勢で動いたからか、筋肉痛にもなっている。
まさか、三千万と引き換えに契約結婚する相手が、絶倫だったとは。
(聞いてない!)
とはいえ、今更拒否するわけにもいかない。
これから夫婦になるのならセックスするのが当然という玲司の言い分ももっともだし、借金を丸ごと肩代わりしてもらっている関係上、私に拒否できるほどの権限はない。
だが、それにしても激しすぎる。
玲司の抱き方は紳士的ではあるし、テクニックも上手い部類には入るのだろうが……。
むしろ、上手すぎて快感のあまり苦しいのだ。これじゃあ体が保ちそうにもない。
なんとか、セックスは一晩二回まで、週に三回まで、とか約束させられないかと、私は作戦を練っていた。
それにしても、昨日あれだけ激しくしたのにも関わらず、朝ケロッとして出勤して行った玲司は体力お化けなのだろうか。
昨日シャツを脱いだ玲司の、鍛え上げられた肉体を思い出す。
意識を失った後、私は玲司の寝室で夜を越していた。朝起きたら、玲司の腕枕の中にいたのだ。その時も、筋肉の弾力がすごいなと思ったのだった。
って、何を考えているのだろう。
玲司と体を重ねてから、気がつけば玲司のことを考えてしまっている。
よくない兆候だ。
私たちは、あくまで契約結婚なのに……。
だけど、その日以降玲司のスキンシップは増して行った。
皿洗いをしているときに後ろからハグして来たり、休みの日にリビングで映画を見ていると、隣に座って肩を抱いてきたり。
もちろん、夜の生活も度々ある。
これではまるで本当の恋人みたいで、頭が混乱してしまう。
わきまえようわきまえようと思うのに、その境界線を玲司が越えてくるのだ。
「結衣、土産を買ってきた。今日夕飯の後に食べよう」
その日玲司は、有名洋菓子店のティラミスをお土産に買って来てくれていた。
(甘い……! 立ち居振る舞いが、甘い!)
冷淡そうに見えるのに、玲司は恋人らしくすると決めたら一直線なようで、立ち回りがやけに甘ったるい。
会食でご両親を騙すためとはいえ、ここまで徹底していると私まで騙されそうになるからやめてほしい。
「わかりました。夕飯後に出しますね」
「……」
そう言うと、玲司は私の顔をじっと見つめてきた。
な、何? と動揺する。無駄に出来のいい顔で見つめてこないでほしい。
「その、口調だが……」
「口調?」
「敬語で喋るのをやめてもらえないか。恋人らしくない」
「それは……」
確かに、言われてみればそうだ。
だけど、他人行儀な喋り方をやめてしまったら、何かが本格的にまずいような気がする。
だが、玲司に引き下がる様子はなく、私が口調を改めるまで追求して来そうだ。
「……うん、わかったよ。善処します……する」
急には慣れないのでそこはお目溢ししてもらうことにして、私は玲司に対してタメ口で話すようになった。
そうして恋人らしい振る舞いを身につけていった末に、そろそろ会食の日程も近づいて来ていた。
「結衣、会食前にはどういう服で行く予定なんだ?」
「え? スーツで行こうと思っていたけど」
「それじゃあ堅苦しすぎる」
会食前に細々としたことを確認していると、玲司が不意に問いかけてきた。
私はよそ行きの服といったらスーツしか持っていない。ちょっといいワンピースとか、友人の結婚式に参加する際にはレンタルで済ませていたのだ。
「それじゃあ、ダメだ。一緒に買いに行くぞ」
玲司さんは一方的にそう言うと、買い物の予定を立ててしまった。玲司は社長権限でフレックスタイムで働けるらしく、週末の会食を前にした木曜日に買い物に行くことになった。
玲司の車の助手席に乗り込み、銀座まで出る。玲司が案内して来たのは、なかなかいいお値段帯のブティックだった。
「会食用のワンピースを探している。彼女に似合うものを」
店内に入った玲司は早々に店員さんを捕まえると、指示を出した。動きが早い!
私が戸惑っているうちに話がどんどん進み、店員さんが何着かのワンピースを出してくる。
シャンパンゴールドのシルクのワンピースに、総レースの水色のワンピース。ベロア素材でロイヤルブルーのワンピース。
その中でも一番ゴージャス感というか、「圧」のようなものが少なかった水色のワンピースを私は手に取った。
「じゃあ、これ試着してもいいですか?」
「どうぞ、試着室にご案内いたしますね」
やけにキラキラしい照明の光に照らされた試着室で、水色のワンピースに着替える。
まあ、馬子にも衣装という感じだ。これなら彼氏のご両親に挨拶に伺うのでも問題ないだろう。
「どうだ、着れたか」
「はい。こんな感じです……だよ」
カーテンを開けて玲司に見せる。
「そうか。綺麗だ、よく似合っている」
「な……!」
玲司は表情ひとつ変えずに、賞賛の言葉を向けてきた。玲司の褒めは心臓に悪い。淡々と、嘘ひとつ感じさせないまっすぐな眼差しで言ってくるのだ。
私は真っ赤になってしまった顔を隠したくて、慌ててカーテンを閉める。
「じゃ、じゃあこれにします! 着替えるのでもう少し待っててください!」
タメ口で喋る約束も忘れ、カーテン越しに叫んだ。
慌てて元の服に着替えて、試着室を出る。
「ではこれを」
玲司は店員に指示すると、さっさと会計を済ませてしまった。
「あ、あの、ありがとう。買ってもらっちゃって……」
「両親を説得するための必要経費だ。次はバッグを買いに行くぞ」
「ええ? まだ買い物するの?」
「当然だ。こういう服に合うバッグ、持ってないだろう」
遠慮する私と押し切ろうとする玲司を、店員さんは微笑ましそうにニコニコしながら見ている。それが恥ずかしくて、私はモゴモゴと言いながら俯いた。
玲司はそんな私を気にせず連れ回すと、目が飛び出るようなハイブランドのショップに入っていく。
「ま、待って! 流石にこんないいところのバッグを買ってもらうわけには!」
「だから必要経費だと言っているだろう。今後は社長夫人として会食などに出なければいけない機会も増えるはずだ。その時に安っぽい身なりでどうする。俺の会社まで安く見られる」
怒涛の反論に言い返せず、私は口をパクパクとすることしかできなかった。
玲司は店員を捕まえると、ショッパーから水色のワンピースを取り出し、「この色のワンピースに合うハンドバッグを」と指示する。
店員が出して来たのは、柔らかなトープカラーのバッグだった。かっちりとしているけれど、丸みを帯びたころんとしたフォルムで綺麗めにも可愛い系にも合いそうなデザインだ。大きさは長財布とスマホ、それにちょっとしたコスメが入るくらい。
お値段は云十万円する。
「結衣、これでいいか?」
「えっ、素敵だとは思うけど……」
流石に高すぎる……、とは店員の前で口にできず、私はなんとか引き留めようと玲司の袖を引っ張った。
「ん? 気に食わないか? なら別のを……」
「いや、そうじゃなくて……。やっぱり買ってもらうわけには」
「それは気にしなくていい。これでいいな? じゃあ、購入ということで」
玲司は勝手に店員相手に話を進めると、カードを差し出して会計を済ませてしまう。
「こちら、商品に傷がないかご購入の前にお確かめください」
と店員に渡され、その云十万のバッグを触る羽目になった私は、緊張しながら確かめる。本当にこんなものを買ってもらっていいのだろうか。借金だって肩代わりしてもらっているのに。
「本当にすみません。買ってもらっちゃって」
「構わない。何度も言うが、これは必要経費だ。職場の備品だとでも思え」
無茶苦茶な理論に呆れてしまう。だが、成功しているベンチャー企業の社長ともなれば、こんなものなのだろうか。
実際、社長夫人として動かなければならない場面が出てくれば、安っぽい格好をするわけにもいかない。
「あの、玲司さん」
「ん?」
「ありがとうございます」
「ああ」
私は謝るよりもお礼を言うことにした。玲司に感謝の意を伝えると、彼は微かに笑って頷いた。
朝食を用意し損ねたが、それは玲司のせいなのでお目溢し願いたいところだ。
私は昼近くまでベッドで寝込んでいた。全身が軋むようだ。変な体勢で動いたからか、筋肉痛にもなっている。
まさか、三千万と引き換えに契約結婚する相手が、絶倫だったとは。
(聞いてない!)
とはいえ、今更拒否するわけにもいかない。
これから夫婦になるのならセックスするのが当然という玲司の言い分ももっともだし、借金を丸ごと肩代わりしてもらっている関係上、私に拒否できるほどの権限はない。
だが、それにしても激しすぎる。
玲司の抱き方は紳士的ではあるし、テクニックも上手い部類には入るのだろうが……。
むしろ、上手すぎて快感のあまり苦しいのだ。これじゃあ体が保ちそうにもない。
なんとか、セックスは一晩二回まで、週に三回まで、とか約束させられないかと、私は作戦を練っていた。
それにしても、昨日あれだけ激しくしたのにも関わらず、朝ケロッとして出勤して行った玲司は体力お化けなのだろうか。
昨日シャツを脱いだ玲司の、鍛え上げられた肉体を思い出す。
意識を失った後、私は玲司の寝室で夜を越していた。朝起きたら、玲司の腕枕の中にいたのだ。その時も、筋肉の弾力がすごいなと思ったのだった。
って、何を考えているのだろう。
玲司と体を重ねてから、気がつけば玲司のことを考えてしまっている。
よくない兆候だ。
私たちは、あくまで契約結婚なのに……。
だけど、その日以降玲司のスキンシップは増して行った。
皿洗いをしているときに後ろからハグして来たり、休みの日にリビングで映画を見ていると、隣に座って肩を抱いてきたり。
もちろん、夜の生活も度々ある。
これではまるで本当の恋人みたいで、頭が混乱してしまう。
わきまえようわきまえようと思うのに、その境界線を玲司が越えてくるのだ。
「結衣、土産を買ってきた。今日夕飯の後に食べよう」
その日玲司は、有名洋菓子店のティラミスをお土産に買って来てくれていた。
(甘い……! 立ち居振る舞いが、甘い!)
冷淡そうに見えるのに、玲司は恋人らしくすると決めたら一直線なようで、立ち回りがやけに甘ったるい。
会食でご両親を騙すためとはいえ、ここまで徹底していると私まで騙されそうになるからやめてほしい。
「わかりました。夕飯後に出しますね」
「……」
そう言うと、玲司は私の顔をじっと見つめてきた。
な、何? と動揺する。無駄に出来のいい顔で見つめてこないでほしい。
「その、口調だが……」
「口調?」
「敬語で喋るのをやめてもらえないか。恋人らしくない」
「それは……」
確かに、言われてみればそうだ。
だけど、他人行儀な喋り方をやめてしまったら、何かが本格的にまずいような気がする。
だが、玲司に引き下がる様子はなく、私が口調を改めるまで追求して来そうだ。
「……うん、わかったよ。善処します……する」
急には慣れないのでそこはお目溢ししてもらうことにして、私は玲司に対してタメ口で話すようになった。
そうして恋人らしい振る舞いを身につけていった末に、そろそろ会食の日程も近づいて来ていた。
「結衣、会食前にはどういう服で行く予定なんだ?」
「え? スーツで行こうと思っていたけど」
「それじゃあ堅苦しすぎる」
会食前に細々としたことを確認していると、玲司が不意に問いかけてきた。
私はよそ行きの服といったらスーツしか持っていない。ちょっといいワンピースとか、友人の結婚式に参加する際にはレンタルで済ませていたのだ。
「それじゃあ、ダメだ。一緒に買いに行くぞ」
玲司さんは一方的にそう言うと、買い物の予定を立ててしまった。玲司は社長権限でフレックスタイムで働けるらしく、週末の会食を前にした木曜日に買い物に行くことになった。
玲司の車の助手席に乗り込み、銀座まで出る。玲司が案内して来たのは、なかなかいいお値段帯のブティックだった。
「会食用のワンピースを探している。彼女に似合うものを」
店内に入った玲司は早々に店員さんを捕まえると、指示を出した。動きが早い!
私が戸惑っているうちに話がどんどん進み、店員さんが何着かのワンピースを出してくる。
シャンパンゴールドのシルクのワンピースに、総レースの水色のワンピース。ベロア素材でロイヤルブルーのワンピース。
その中でも一番ゴージャス感というか、「圧」のようなものが少なかった水色のワンピースを私は手に取った。
「じゃあ、これ試着してもいいですか?」
「どうぞ、試着室にご案内いたしますね」
やけにキラキラしい照明の光に照らされた試着室で、水色のワンピースに着替える。
まあ、馬子にも衣装という感じだ。これなら彼氏のご両親に挨拶に伺うのでも問題ないだろう。
「どうだ、着れたか」
「はい。こんな感じです……だよ」
カーテンを開けて玲司に見せる。
「そうか。綺麗だ、よく似合っている」
「な……!」
玲司は表情ひとつ変えずに、賞賛の言葉を向けてきた。玲司の褒めは心臓に悪い。淡々と、嘘ひとつ感じさせないまっすぐな眼差しで言ってくるのだ。
私は真っ赤になってしまった顔を隠したくて、慌ててカーテンを閉める。
「じゃ、じゃあこれにします! 着替えるのでもう少し待っててください!」
タメ口で喋る約束も忘れ、カーテン越しに叫んだ。
慌てて元の服に着替えて、試着室を出る。
「ではこれを」
玲司は店員に指示すると、さっさと会計を済ませてしまった。
「あ、あの、ありがとう。買ってもらっちゃって……」
「両親を説得するための必要経費だ。次はバッグを買いに行くぞ」
「ええ? まだ買い物するの?」
「当然だ。こういう服に合うバッグ、持ってないだろう」
遠慮する私と押し切ろうとする玲司を、店員さんは微笑ましそうにニコニコしながら見ている。それが恥ずかしくて、私はモゴモゴと言いながら俯いた。
玲司はそんな私を気にせず連れ回すと、目が飛び出るようなハイブランドのショップに入っていく。
「ま、待って! 流石にこんないいところのバッグを買ってもらうわけには!」
「だから必要経費だと言っているだろう。今後は社長夫人として会食などに出なければいけない機会も増えるはずだ。その時に安っぽい身なりでどうする。俺の会社まで安く見られる」
怒涛の反論に言い返せず、私は口をパクパクとすることしかできなかった。
玲司は店員を捕まえると、ショッパーから水色のワンピースを取り出し、「この色のワンピースに合うハンドバッグを」と指示する。
店員が出して来たのは、柔らかなトープカラーのバッグだった。かっちりとしているけれど、丸みを帯びたころんとしたフォルムで綺麗めにも可愛い系にも合いそうなデザインだ。大きさは長財布とスマホ、それにちょっとしたコスメが入るくらい。
お値段は云十万円する。
「結衣、これでいいか?」
「えっ、素敵だとは思うけど……」
流石に高すぎる……、とは店員の前で口にできず、私はなんとか引き留めようと玲司の袖を引っ張った。
「ん? 気に食わないか? なら別のを……」
「いや、そうじゃなくて……。やっぱり買ってもらうわけには」
「それは気にしなくていい。これでいいな? じゃあ、購入ということで」
玲司は勝手に店員相手に話を進めると、カードを差し出して会計を済ませてしまう。
「こちら、商品に傷がないかご購入の前にお確かめください」
と店員に渡され、その云十万のバッグを触る羽目になった私は、緊張しながら確かめる。本当にこんなものを買ってもらっていいのだろうか。借金だって肩代わりしてもらっているのに。
「本当にすみません。買ってもらっちゃって」
「構わない。何度も言うが、これは必要経費だ。職場の備品だとでも思え」
無茶苦茶な理論に呆れてしまう。だが、成功しているベンチャー企業の社長ともなれば、こんなものなのだろうか。
実際、社長夫人として動かなければならない場面が出てくれば、安っぽい格好をするわけにもいかない。
「あの、玲司さん」
「ん?」
「ありがとうございます」
「ああ」
私は謝るよりもお礼を言うことにした。玲司に感謝の意を伝えると、彼は微かに笑って頷いた。
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